Fate/Crossing Order   作:傘沙羅

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お久しぶりです、傘沙羅です。
この前の連続投稿から少し開きました。
息抜きを兼ねた幕間です
次回からは第一章に入りたいと思います!


それではどうぞ!



幕間の物語 序章→→→第一章

 

 

 

 

『………お~い、藍華。早く起きなよ』

 

 

 目を開けると、そこは何もない真っ白な部屋の中だった。

 だけど、この部屋には見覚えがある。

 この部屋に私が初めて迷い込んだのは魔術の存在を知覚した頃、私が身の回りから迫害を受けていた頃だった。

 それから何度もこの部屋には来ている。

 当然、この声の主のことも知っている。

 

 

「……久しぶりだね。それにその喋り方、逆に不自然だよ」

『………クックック……ヤハリソウカ、些カ芝居ヲウッテハ見タノダガ』

 

 

 私が声を発すると黒い影法師が私の影から離れて、私の目の前で立ち上がった。

 全身が墨で塗られたように真っ黒で目と口が白い空洞となって、今は目と口を三日月のように歪めている

 

 

「で、アンタが私の夢を弄ってまで出てきた理由から聞こうか」

『相変ワラズ話ガ早クテ助カル、オマエガアノ特異点デ力ヲ使ッタコトニツイテダガ………』

「………大丈夫、アノ時ほどのダメージは無いから。

 アンタ、見た目に似合わず心配性なんだねぇ」

 

 

 すると、影法師がその身体を震わせながら笑った。

 

 

『ハッハッハ!!!オレヲソンナ風ニ、カラカエルノハオマエクライダロウ。

 このオレガ他人ヲ心配シテイルヨウニ見エルカ?』

「見えるよ、アンタにとって私は大事な依り代なんでしょ?」

 

 

 しかし、私の言葉を聞くと影法師は嗤うのを止めた。

 

 

『ソノ話ハ、マタ別ノ機会ダ』

「おい、露骨に話を反らすなよ」

『用件ハモウ済ンダ。モウ、ココニイル必要モナイダロウ』

「いきなり呼びつけておいて、それはないでしょ。

 あ、ちょっと!マジで私を弾き出すつもり!?

 待って、まだ話は」

 

 

 そこで、私の意識は絶ちきられた。

 次に目を開けたときには、カルデアのマイルームのベッドの中だった。

 

 

「くっそ~、自分勝手すぎるだろアイツ!」

 

 

 思わず私は愚痴を溢した。

 

 

 

 

 

 

 

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「?カルデアの調理師ですか?」

 

 

 私はカルデアの食堂で皿を洗いながらマシュにこのカルデアの食堂事情について聞いた。

 今朝の一件から心を入れ換えて、食堂で朝食を……取ろうとしたのだが調理師がいなく仕方なく自分で軽めの朝食を食堂で合流したマシュの分を合わせて二人分作った。

 といっても、簡単な炒飯ぐらいだったけど。

 

 

「カルデアは国連直轄の研究機関なので、皆さん食事は大抵サプリメントや栄養食ぐらいで済ませています。

 そもそも料理のできる人が少数なので食材が余ってしまう始末です」

「うわ~、確かにドクターも少し痩せぎみだからなぁ。

 なんか差し入れでも作っていこうかなぁ」

「……職員全員分が必要になりますよ?」

「たかが女子校生の手料理にそこまでマジにならなくても……」

 

 

 カルデアの食事情に幻滅していると、食堂の入り口からマリアさんとめぐみんが入ってきた。

 マリアさんの髪が少し濡れているから、シャワーでも浴びてきたのだろう。

 

 

「マリアさん、めぐみんオハヨー」

「朝から元気ねマスター。朝食は何処で取れば良いのかしら」

「あ~、セルフサービスでよろしくお願いします」

「な、カルデアはそんな不憫な所だったんですか!?

 私帰ります、座に帰ります!」

 

 

 そんな事を言うめぐみんを放っておいて、マリアさんのためにもう一度食堂の調理場に入って炒飯を作る。

 当然その匂いに刺激されためぐみんが食い付いてくる。

 

 

「マ、マスターさん!私の分もありますよね!?」

「あ、めぐみん座に帰るっていってたからマリアさんの分しか作ってないよ」

「何でですかぁ!?帰るのやめますから作ってくださいよぉ!」

「……それで良いのか英霊」

「空腹とひもじさにはどんな者でも勝てません!」

 

 

 そんなこんなでめぐみんの分も作ってあげることにしたけど、流石に毎朝朝食を作るのも苦労する。

 しかも自分で言ってはなんだがレパートリーが少ないから、流石に飽きるし………!

 

 

「そうだ、料理人のサーヴァントを召喚しよう!」

「……マスター、貴方サーヴァントを何だと思ってるの?」

「ですが先輩、現代料理に精通した英霊というのはあまりにも少なすぎるのでは……」

「何とかなるなる!そんじゃ早速召喚ルームに急ぐとしましょうか!」

 

 

 食堂を足早に飛び出し、ドクターとダヴィンチちゃんから英霊召喚に必要な呼符を一枚づつ貰って……

 ーーーいざ召喚ルームへ!!

 

 

 

 

 

 

 

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 カルデアの召喚ルームには『フェイト』というマシュの盾を代用したのとは違う、きちんとした召喚システムの基盤が鎮座していた。

 

 

「さてと、勢い半分でここまで来たけど料理人のサーヴァントとか実際にいるだろうけど、来てくれるかなぁ」

「かなり確率は低いですけどゼロではありません。

 頑張りましょう!」

「ありがとう、マシュ。めぐみんとマリアさんも同行しますか?」

「私は一応マスターの護衛も兼ねて一緒にいるわ」

「………(ハグハグハグ)」

 

 

 めぐみんは食堂から私の炒飯を皿ごと持ってきて頬張っている。

 召喚ルームにパラパラの米を撒かないように。

 

 

「まずは一投目をシュート!!」

 

 

 ダヴィンチちゃんから貰った分の呼符を『フェイト』の召喚サークルに投げ込む。

 すると聖晶石と同じように呼符が弾け、召喚サークルの上に三本の光輪が発生した。

 以前の冬木の時に分かったことだけど、どうやら光輪が三つでサーヴァントが、光輪が一つでそれ以外が出てくるのが召喚の決まりのようだ。

 はたして、光輪の内側から光の柱が立ち一人の小柄な少年が現れた。

 身長はめぐみんと同じぐらいかそれより少し高いぐらいで、体格はグリーンの大きめのジャケットを来ているから判別は難しい。

 だけど、一番異質なのは彼の目だろう。

 そこには一切の感情が見えず、ただの虚のように空っぽで見ていると少し怖くなってくる。

 

 

「…………アンタ誰?」

「私は衣碕藍華、ただの魔術使いだよ。貴方の名前は?」

「俺?………三日月・オーガス」

「そっか、じゃあ『ミカ』、よろしくね」

 

 

 私がそう言って握手しようと右手を差し出すと彼は一度持ち上げかけた右手を見てから、私の右手を握った。

 私は正直驚いた。ミカの腕はとてもゴツゴツしていて力加減を調節してるようだけど若干痛く感じる。

 めぐみんもそうだけど、サーヴァントって異質な子供達の含まれてるんだなぁ、と私は思った。

 ………そして今一番の最優先事項をミカに聞いた。

 

 

「そういえば、ミカは料理できるの?」

「料理?アトラにいつもして貰ってたから、やったこと無い」

「オウ、その歳で彼女持ちなんだミカ……」

 

 

 ミカの返答に別方向のダメージを受けながらも気を取り直して…………

 

 

「続いて、ニ投目をシュート!!」

 

 

 次はドクターから貰った呼符を召喚サークルに放り込む。

 先程と同じように三本の光輪が発生した。

 

 

「良かったぁ、手持ち最後の召喚って、何気にトラウマなんだよねぇ」

「確かにあの時のマスターの顔は決して人には見せられない物だったわね」

「まるで異端審問にかけられたある冒険者のような顔でしたよ」

「めぐみんとマリアさん、少し黙ろうか」

 

 

 軽いフラッシュバックが起きそうな精神状態の中でサークルから出てきたのは…………

 

 

「……サーヴァント・アーチァー、召喚に応じ参上s『ガァァァアアア!!!!!!!』ヌゥ!?」

「「「先輩(マスター)!?」」」

 

 

 貴様は……キサマはぁ……私の敵だぁ!!!

 魔術により身体能力を強化、懐にしまってあった斬り抉る戦神の剣を取りだし切れ味と強度を付与。

 今世紀最大の殺意と魔術の無駄遣いをこの手に、この手刀に乗せてあの皮肉顔のアーチァーの心臓を貰い受ける!!

 だが、後少しでアーチァーに触れられる所で不武装したマシュとマリアさんに取り押さえられた。

 

 

「Aaaaaacherrrrrr!!!!!!!!!」

「先輩!止まってください!」

「離せマシュ!私にはアイツを、この憎たらしい程の皮肉顔を全面的に押し出してくるアーチァーを殴らなければならない義務がぁ……使命があるぅ!!」

「貴方、魔術使ってたわよね!?殺す気だったでしょ!」

「大丈夫です!たかだか致命傷です!」

 

 

 後少し、後数センチでアイツの胸を抉れるのに!

 このもどかしい気持ちを何処にぶつければいいのか、そうだアーチァーにぶつけよう!!

 

 

「……ァァァァァアア!!!!!!」

「クッ!先輩、すいません!」

「…ガッ、!」

 

 

 お、おのれマシュ、よもや後頭部を盾で殴るとは………

 

 

 

 

 

 

 

 ⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛

 

 

 

 

「………と言うことがありまして、マスターには少しだけ大人しくして貰っています」

「ありがとう、めぐみんくん。

 しかし…………どうして藍華君の親指と足首をロープで結んで、しかも猿轡なんてつけてるんだい?」

「~~~~~~~~~!!!」

 

 

 召喚ルームでの一幕から少しだけ時間が過ぎ、昼頃になるとカルデアの食堂は朝と比べて明らかに活気付いていた。

 職員が代わる代わるに席を立っては座り、調理場のカウンターにはそこそこ長い行列ができている。

 互いに談笑しながら食事をする職員達にその当事者である、アーチァーとマリアが笑みを浮かべる。

 

 

「やれやれ、何処に言っても料理と言う物の力は凄まじいな」

「仕方無いじゃない、皆ちゃんとした食事にありつけたことが最近なかったんでしょう。

 嬉しそうに食べてくれるわ」

 

 

 アーチァーとマリアが並び、調理場で職員に注文されたものを手早く作っていっている。

 マリアは朝食を作ろうとしたことからある程度は料理が出来ると踏んでいたが、アーチァーの料理は家庭で出されるソレを遥かに凌駕していた。

 いくつもの調理器具を使い分け、プロ顔負けの料理を次々と造り出す姿は英霊にはまるで見えなかった。

 もはやシェフの領域だ。

 

 

「~~~~~!、~~~~~!!!!」

「……マシュさん、そろそろ猿轡だけでも外しましょう」

「……それもそうですね。先輩、失礼します」

「~~~プハァ!マリア、アーチァーに私の分の親子丼頼んでおいて!」

「「え、そっち(ですか)!?」」

 

 

 どうやら藍華は全て水に流したらしい。

 その後も、アーチァーから貰った親子丼を他の職員と談笑しながら平らげていった。

 昼食時が過ぎ、あらかた人がいなくなったところで藍華はサーヴァント全員をひとつのテーブルに集めた。

 

 

「さてと、それじゃ改めて自己紹介でもしよっか。

 まずは名前と出身から……私は衣碕 藍華、魔術使いです」

「マシュ・キリエライト、カルデアの職員兼フォウさんのお世話係です。

 こちらがフォウさんです」

「フォウ!……キュウ?」

 

 

 マシュがテーブルの脚に隠れていたフォウくんを持ち上げる。

 めぐみんの視線がフォウくんに鋭く突き刺さる。

 

 

「次は私ね。マリア・カデンツァヴナ・イブ、セイバーのサーヴァントよ。

 出身は米国で一応歌手よ」

「あ~、だから戦闘中に歌なんて歌うんだ」

「それは私の宝具の発動に歌が必要だからよ。

 昔は歌わなかったら戦うことすらできなかったのだけど………」

「マリアさんの宝具については後ほど聞くとして、次はめぐみん」

 

 

 するとめぐみんがいきなり席から勢いよく立ち上がった。

 

 

「我が名はめぐみん!

 紅魔族随一の魔法の使い手にして、最強の攻撃魔法『爆裂魔法』を操るアークウィザード!」

「はい、めぐみんはこんな感じの子だから皆気にしないでねぇ」

「マスター、流石に私の扱いが雑すぎませんか!?」

「はい次~『マスター!』」

「私か…………私は名もない英雄でね、私のことはアーチァーとクラスで呼んでくれ」

「じゃあアーチァー、詰まんないからやり直し」

「………これはただの自己紹介じゃなかったのか?」

「細かいことは気にしない気にしない」

 

 

 アーチァーは呆れたように首を竦めて苦笑いする。

 しかし、少し考える素振りを見せてから再び口を開いた。

 

 

「…………訂正しよう、私のことは『エミヤ』と呼んでもらっても構わない」

「そっか。じゃあエミヤ、これからよろしくね!」

「あぁ、マスターの期待に応えれるよう全力を尽くそう」

 

 

 少し芝居がかった言い回しでアーチァーがーーーーエミヤがニヒルに笑う。

 藍華は最後の人物にお題を投げかけた。

 

 

「そんじゃ、次はミカの番だよ」

「ん、三日月・オーガス……………」

「………………………それ以上の何かは無いの?」

「うん、別に特別な役割なんて無いし」

「そっか……今はそれでいいか!それじゃ改めて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆、ようこそカルデアへ!」

 

 

 

 

 

 

 






さてとこれで鯖化三体目、鉄華団の遊撃隊長です!

ステータスは筋A(EX)敏D(A)魔D耐C(EX)幸C宝EXとなってます。
()ないは宝具発動時のものです。
宝具は………まぁ分かりますよね♪

そして我がカルデアの弓引き(?)隊長のエミヤさんです。
とてもお世話になってます、全体バスターマジで最高です。
これでカルデアの食事情は解決です!(材料難は除く)


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