狗頭王の憂鬱≪オーバーロード×ソードアートオンライン≫ 作:curse two hole
SIDE モモンガ
ユグドラシルの終了から一連の異変、ゲームが現実化しナザリック地下大墳墓が見知らぬ土地に放り出されてから数日が過ぎた。とりあえず自身の能力や立場についてはだいたい理解できた。それでも不安は残る、だから今の行動を急いで終わらせなくてはならない。それが地味で単調なものでも・・・
何時間もかけてテキストを読む、履歴書を読む人事担当者ってこんな気分なのかな・・・いや、クラス分けをする先生に近いのかもしれない。しかし、怠るわけにはいかないアルベドの時のような失敗をしないためにも!
昨晩から読んでるのはNPCたちのフレーバーテキストっていうか設定だ、最低限、階層守護者や領域守護者達は読み返しておかないと不安になる。なにせアルベドを設定したタブラさんを筆頭にギルドメンバーには凝り性な人が多かった上、キャラに対する愛情も深かった(斜め上の方向にいってるものも多かったが)。だから、設定の量も多いし、後から付け加えられてたりもする。長文のテキストはゲームの時は良い暇つぶしだったが、現実となった今では重くのしかかる決算期の決算書のように思えてくる。
残りも少なくなってきたな、次はスリーサーヴァントか。彼らはバレル2世さんが創ったNPCたちだ、その制作というか復元には自分もかなり協力したので印象に残ってる。この3体は元々はソードアートオンラインという百年前のゲームのモンスターだった、それを苦労してデータを復元し移植したのだ。ユグドラシルの世界に立たせるために結構な額のデータクリスタルなどが必要だったが、その全てをバレル2世さんが出した。
「フ、古代の詩人は言った”愛はお金で買えないが Ⅰはお金で買うことができる”と我が魂を受け継ぐ彼らに金を惜しむはずがない」とか言ってたな~
だが彼らが完成したときには領域はほとんど埋まっていて有態に言えば仕事がなかった、そこでバレル2世さんは彼らに新しい役職というか任務を与えた。それがスリーサーヴァント、侵入者に対して迎え撃つのではなくギルドメンバーの指示によって後ろから襲い掛かるのだ。かつての八大ギルド遠征軍を迎え撃ったとき 遠征軍は占領した階層で体制を整え連続して進軍をしてきた。その時の反省から侵入者の後方を脅かすものを作ったらどうかという意見が出たためだ。実際、彼らを導入するとあっけなく侵入者をかたずけることが多くなった、逆につまらなくなるので封印しようなんて意見も出たくらいだ。そのため”ギルドメンバーの指示”という制限がついたというのが彼らだ。
読み始めるとバレル2世さんとの別れが思い出された。最後になっていろんなことを語ってくれたよな~最後の最後はいつもの調子に戻って台無しだったけど。
気を取り直してテキストを読んでいく・・・・「ギルドマスターモモンガの偉大な死霊魔術によって蘇った」そんなことした覚えはないんだが・・・・「古えの天空の鋼鉄城での果たされぬ忠義を」ソードアートオンラインの設定も入ってるんだ・・・・「転生によって新たな能力を獲得」テンプレ乙・・・・「かつての主の死から主人に対して意見反論することを恐れない」ん、・・・これは良いんじゃないか?
よし、セバスを呼んで彼を呼び出してもらおう。