クラフィ/Aliceの夢の物語り   作:クラフィ好きのサイヤ人

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第13話 無邪気な兵器と華麗なる少女

「久しぶりね。試練の間以来かしら」

 

「あ、ああ。あの時は……その、ありがと」

 

 俺は初めて面と向かって喋る初恋の相手に、慎重に言葉を選んで話した。

 

「あなたには話したいことがたくさんあるのだけれど……グリムの言っていた最終兵器が起動すれば大変だわ。すぐにこの世界から脱出するわよ」

 

 と、彼女は言った。が、もう既にその最終兵器は起動を始めていた。

 

 7つの小さなクロスの形のオレンジ色の光と、大きなクロスの形と目の形のピンクの光が輝いている。

 

「脱出!? どうやって?」

 

「私がこの世界の時空の割れ目を作り出すわ。そこにあなたが……ヤバイわ、もう起動してる! はッ!」

 

 起動していることを察した彼女は、慌てて片手を突き出し、時空の割れ目を作り出す。

 

「さぁ、この割れ目に入って!」

 

 俺は言われるがままに、その割れ目に入ろうとする。が、目の前に赤い光線が飛んできたのだ。

 俺は光線が飛んできた方向を見ると、口だけある、のっぺらぼうの子供のような姿のアバターが7人と、大きな口を持ち、ドラゴンのような翼の生えた黒い巨大なユニットがいた。

 

「こ、これがグリムの言っていた最終兵器か……?」

 

「ええ、見た目で侮ってはダメよ。とてつもない力を持っているのだから……」

 

「僕達はGスターチルドレン! とってもとっても強いんだぞー!!」

 

「お前が遊び相手になってくれるのか?」

 

「ああ、お兄ちゃんが相手だ!!」

 

「私も……相手をしてあげるわ」

 

 気がつくと彼女の目は深緑色に、服は黄緑色へと変わっていた。

 

「やったー! じゃあ、行っくぞ〜!!」

 

 チルドレン達は二手に別れ、俺の相手はでっかいヤツと子供3人、彼女の相手は子供4人という形になった。

 

 

「こいつらと相手か……」

 

「このドラゴンはとっても強いんだぞ!」

 

「行っけ〜!!」

 

 その声と同時に、そのドラゴンは俺へ飛びかかる。

 俺は気弾をドラゴンへ放ち、素早く後ろへ避けた。

 しかし、ドラゴンに乗っている3人のチルドレンがおもちゃのような銃で、俺へ光線を撃つ。

 俺は紙一重のところでかわしていく。が、いつの間にかドラゴンはその大きな口を開き、ビームを溜めていた。

 

「くらえ! 必殺マグナム砲!!」

 

「くッ!」

 

 ドラゴンは俺へ向かって、特大のビームを放つ。

 その攻撃を真正面から食らってしまい、俺は思わず前に倒れてしまった。

 

 一方、彼女の方は……

 

「お姉さん、手加減はしないよ〜!」

 

「ええ……」

 

 先程とは違い、彼女はおっとりとした喋り方でチルドレンと会話する。

 

 チルドレンはスケートボードのような乗り物に2人乗りしているのと、キックボードのような乗り物に2人乗りしているのがいた。

 

「くらえ! ウルトラビームッ!」

 

 後ろの方に乗る2人のチルドレンがおもちゃのような見た目の銃を取り出し、彼女にビームを放つ。

 だが、彼女の方は両手を軽く広げ、強力なバリアを張って防いだ。

 

「えー! バリアは反則だよ〜!」

 

「だったら! スーパーウルトラエクストリームビームッ!!」

 

「ぅ……ッ」

 

 チルドレンは両手で銃を構えて光を溜め、彼女へ放った。

 するとそのビームはバリアを突き破り、辺りを眩い光で包み込んでとても大きな衝撃を起こした。

 

「へっへーん! 僕達の勝ちだね!」

 

「あれ? まだ勝ってないよ!」

 

 砂煙の中から、無傷の彼女が姿を表せる。

 

「……もう遊びは終わらせましょうか…」

 

 と言い、彼女は両手に緑の気弾を作り出す。

 

「え? もう終わり〜?」

 

「……あなた達がね」

 

 彼女はその気弾を莫大に膨らませ上げ、その2つの気弾を1つにくっつけると、砂漠1面を覆い尽くすほどの超巨大な竜巻を起こした。

 その竜巻で、彼女が相手をしていたチルドレンも、俺が相手をしていたチルドレンとドラゴンも、丸ごと吹き飛んだ。

 そして巻き上がった大量の砂を空中で1つの巨大な砂の塊にまとめた。

 

 その強すぎる力にチルドレン達は一気に消え、俺は思わずこう質問する。

 

「キミは一体……何者なんだ?」

 

 

「……私はアリス。Aliceの世界の全てを司る者よ」 

 

 

 と、また青い目と服に戻って、アリスはそう言った。

 

 

「Aliceの世界の……全てを?」

 

「とりあえず、Gスターチルドレン達も倒したことだし、Aliceの世界へ戻りましょ」

 

 

 

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 

 

 そして、俺はアリスの作り出した割れ目を通ってAliceの世界へと再び戻った。

 式部の家の前にワープしてきたが、もうそこにはアリスの姿は無かった。

 

 

「助手クン……まだかしら……?」

 

 と、式部は椅子に座りながら家の時計をジッと見る。

 時刻はもう9時。外はもう暗い。

 

「ただいま〜先生ー!」

 

 俺は明るい声で先生の家のドアを開けた。

 

「じょ、助手クン! 良かった……無事に戻れたのね」

 

 式部はホッと安心した顔で、椅子から立ち上がる。

 

「ああ、アリスのお陰でな」

 

「アリス……? もしかして、初恋の人?」

 

「え? ま、まあ……な」

 

 と、俺はすこし照れながら返答した。

 

「へー、アリスっていう名前だったんだ」

 

「さ、もう寝ましょう……明日1日で26話を書ききるためにも……!」

 

「そういえばそんなのあったわね……」

 

 その後、俺達はぐっすり寝て疲れを取り、いつも通りの俺達に戻り、いつも通りの日々を再び送り始めた。

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