XYサトシinアローラ物語   作:トマト嫌い8マン

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*一応、準決勝からスタートですが、準々決勝はこの前の話とは直接は繋がってません。
パラレルで、サトシとゲッコウガ通常状態で勝ち上がってます。オリキャラとは全く関係ないモブが相手でした。

作者が昨日の放送を見る前に書いたものなので、技とか違っても気にしないでください笑


アランとカキ。炎の大激突

 

 

波導の勇者を決めるためのバトル大会、準決勝に勝ち上がったのは四人。アラン、カキ、コルニ、そしてサトシだ。

 

リザードンとともに圧倒的な力を見せつけるアラン。こちらではまだ珍しいバクガメスが注目を集めているカキ。波導伝説にも登場するルカリオをパートナーに持つコルニ。勇者の衣を見に纏い、誰もが驚く様な戦法を取るゲッコウガとサトシ。四人とも他の参加者を寄せ付けない実力で勝ち進んで来たため、準決勝からのバトルには大いに期待が集まっている。

 

最初の対決が始まる。フィールドに現れたのは、黒騎士姿のアランと鎧姿のカキ。奇しくも同じほのおタイプのポケモンを相棒に持つもの同士のバトルとなった。

 

「カキが出て来たよ!」

「頑張って!」

「でもすっごく強いから、カキ、勝てるかな?」

「やって見なければわかりませんよ」

「うん。バトルはまだ始まってないんだから」

 

 

「それでは、両者ポケモンを!」

「出てこい、バクガメス!」

「行け、リザードン!」

「ガメース!」

「グォォッ!」

 

現れるとともに雄叫びをあげる両ポケモン。アランの実力を知っているカキ、初めて見るバクガメスのことを探ろうとするアラン。お互いに慎重に進めなければ、負けるかもしれない。そう感じ取っていた。

 

「バクガメス、かえんほうしゃ!」

「かわせ!」

 

口から大量の炎を吐き出すバクガメス。空に飛び上がり、それをかわすリザードン。機動性で言えば、圧倒的にリザードンの方が上の様だ。

 

「ドラゴンクロー!」

「甲羅で受け止めろ!」

 

ほのお・ドラゴンタイプのバクガメスに対し、効果抜群のドラゴン技で突っ込むリザードン。その攻撃を甲羅の棘で防いだバクガメス。爆発が起こり、リザードンが思わず怯む。

 

「何っ!?」

「ぶっ飛ばせ、ドラゴンテール!」

 

怯んだリザードンの胴体に、バクガメスの繰り出したドラゴンテールが炸裂する。大きく弾かれたリザードンは、空中でなんとか体勢を立て直し、アランの側まで戻った。

 

「なるほどな。迂闊に近接攻撃を仕掛けるのは危険、というわけか」

「グルォウ」

「だが、甲羅にさえ当たらなければ、爆発することはないだろうな。そこを狙うしかないか」

 

「流石はサトシに勝ち続けた相手だな。バクガメスの甲羅のことも、初見だからこそうまくいったが、次からはどうだろうな」

「ガメース」

「ああ。まだ俺たちにはもう一つ切り札がある。問題は、いつ使うか、だな」

 

 

「リザードン、かえんほうしゃ!」

「迎え撃て、かえんほうしゃ!」

 

ほぼ同時に炎を吐き出す二体。両者の技はフィールドの中央で激突し、爆煙を巻き上げる。

 

視界が覆われる中、カキはバクガメスに警戒する様にと伝え、自身も周囲に気を張る。もしも近距離からの攻撃を仕掛けてくるのであれば、間違いなくバクガメスの腹側を狙ってくるはず。それに対し、カウンターの要領で甲羅を使って防がなければ。

 

「どこから、来る?」

「正面に向けろ、ブラストバーン!」

「なん、だと!?」

 

煙を払いのけるように、大地から溢れる炎がバクガメスを襲った。ほのお・ドラゴンタイプに対し効果はいまひとつではあるものの、ほのおタイプ最強クラス、それもアランのリザードンの攻撃。バクガメスを大きくよろめかすことに成功した。体勢を崩したバクガメスの胴体に隙が生まれる。

 

「今だ、ドラゴンクロー!」

「くっ、バクガメス!ドラゴンテール!」

 

急速に接近したリザードンの爪を、かろうじて尻尾で弾くバクガメス。しかし軌道をそらすことはできたものの、攻撃はバクガメスの右肩に命中した。効果は抜群。バクガメスが痛みに顔をしかめる。

 

「大丈夫か、バクガメス?」

「ガメ、ガメース!」

 

頷き、改めてアランの方を見るカキ。ここまでで彼はまだ一度もメガ進化を使って来ていない。つまり、これよりもさらに上があるということだ。

 

「やっぱり、強いな。サトシのライバルは」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

選手控え室。サトシとコルニだけになったこの部屋から、二人は今行われているバトルを眺めている。

 

「やっぱり強いね、彼。カキも凄く強いんだけど、アランは別格だね」

「まだわからないぜ。カキもアランも、まだ全力を出していないからな」

「全力って、メガ進化のこと?リザードンがするのは知ってるけど、あのバクガメスってポケモンもするの?あれ、でもメガストーンは持ってないみたいだし」

「ああ、メガ進化とは違うんだ」

「もしかして、カキのバクガメスも、サトシのゲッコウガみたいなことができるとか?」

「いや、それも違うよ。まぁ、見てたらわかるって」

 

楽しそうにフィールドを眺めるサトシ。今のサトシとの会話に首をかしげるコルニ。しかし説明はして貰えなさそうだと感じ、彼女もフィールドに視線を向けた。

 

 

「一か八か、かけてみるしかないな。バクガメス、りゅうせいぐん!」

 

空高く打ち上げられたエネルギーの球体は、弾け、より小さい隕石の様に降り注ぐ。サトシの初戦の相手だったガブリアスよりもさらに大きいそれは、リザードン目掛けて落ちて来る。

 

「っ、かわせ!」

 

上下左右に飛び、りゅうせいぐんをかわそうとするリザードン。しかし、その大きさと数の多さはとても避けきれるものではなかった。空中で攻撃を受けたリザードンが、地面に向かって落ちていく。

 

「ここだ!」

 

腕を交差するカキ。その左腕から、まばゆい光が溢れ出す。その光はバクガメスを包み込み、大きな力を与える。

 

「何だ、これは……」

 

「サトシ、あれ何?」

「あれが、カキの全力だよ」

「全力?」

 

「来た!」

「マオ、あれは何?メガ進化、じゃないわよね?」

「あれはね、Z技って言うんだ」

「Z技?」

 

初めてみる謎の力に、観客もどよめいている。地面に倒れていたリザードンが立ち上がり、アランとともに警戒する様にバクガメスを見ている。

 

「俺の全身、全霊、全力!全てのZよ!アーカラの火のごとく、熱き炎となって燃えよ!」

「喰らえ!ダイナミックフルフレイム!」

 

放たれるのは超特大の火球。フィールドの幅と変わらないのではないかと思える大きさの技に、会場も熱気に包まれる。アローラ地方にのみ伝わるZ技は、観客のほとんど誰もが知らなかったため、全く未知の力。驚愕するアランとリザードン。火球はすぐ目の前まで迫っている。

 

「くっ!」

 

左手の手袋を少しまくるアラン。その下、腕に巻かれているリングに取り付けられている石に、彼の指が触れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

巨大な炎の塊がリザードンを飲み込み、爆発を起こした。ほのおタイプに炎技は効果いまひとつではあるものの、これだけの規模ならあるいは。煙が晴れるのを待つ間、カキがゴクリと喉を鳴らした。

 

と、煙を突き破る様に、眩しい光が溢れ出て来る。その中に、徐々に何かの模様の様なものが見えて来る。遺伝子の配列の一部分の様なその模様がくっきりと現れた時、雄叫びとともに、煙が弾き飛ばされる。

 

煙がはじけた中央にいたのはリザードン。しかし先程とは姿が変わっている。オレンジの体はアランの鎧と同じ黒色に。羽の形は変化し、口から青い炎が溢れ出ている。

 

「グルォォオ!」

 

メガ進化したリザードンが天に向かって吼える。先ほどよりもさらに迫力の増したそれは、観客の肌にビリビリ伝わり、鳥肌が立つ。

 

「まさか、俺たちの全力の技を受け切られるとはな……」

「さっきの技、確かにあのままならまずかった。だが、メガ進化した俺のリザードンは、ほのお・ドラゴンタイプ。ほのお技の威力は4分の1になる」

「なるほどな……これは、厄介だな」

 

新たな姿に変わったリザードンに観客は驚いている。まだメガ進化があまり伝わっていない場所だからだろう、何が起きたのかわからないと言う風に混乱する人もいる。子供達は黒いリザードンと並ぶ黒い騎士、その姿に大興奮の様だ。

 

タラリと、カキの頬を冷や汗が伝う。既に自分たちの最強技は使ってしまったのだ。一度のバトルで使えるのは一度きり。つまりもうあの技は使えない。それに加えて、このタイミングでのメガ進化。状況はあまり、どころか割とよろしくない。

 

「だが、最後まで諦めなければ、結果はわからない……だよな、サトシ」

 

いつだって、どんな敵が相手だとしても、諦めない自分の友の姿を思い出す。あいつのライバルとして、全力のバトルをしたい。いつからだったか、そう思う様になった。どんな時でも、バトルをあきらめる様な奴は、あいつのライバルを名乗る資格もない。

 

「ここからが本当の勝負だ、行くぞバクガメス!」

 

主人のやる気に応えるように、炎を吐き、気合いを入れるバクガメス。まだ諦めないその姿に、アランはサトシを重ねた。

 

(こいつも、サトシのことをライバルと思っているんだな……)

 

口元に楽しげな笑みを浮かべ、アランはカキを見据えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さっきの技、Z技だっけ?凄かったけど、アランの方が一枚上手だったね」

「Z技は、ポケモンとトレーナーが一緒に放つ全力の技。一回のバトルで一回しか普通は使えないんだ」

「えっ、じゃあもうカキ、かなりピンチじゃん!」

「かもな。でも、あいつは諦めてない」

 

サトシに言われカキを見るコルニ。あの楽しげだけど闘志がみなぎっている表情。あの時のジム戦で、サトシが見せたものにそっくりだ。対するアランも笑顔だ。

 

「そうだね。なんだか、サトシに似てる」

「そうか?」

「うん」

 

 

 

「バクガメス、もう一度りゅうせいぐん!」

 

再びドラゴンタイプの大技で攻撃に出るカキ。フィールドに向かい降り注ぐ攻撃は、バクガメスの気合いがこもっているのか、先ほどよりも迫力がある。

 

「ドラゴンクローで切り裂け!」

 

両腕にエネルギーを集め、飛び出したリザードン。りゅうせいぐんを時にはかわし、かわしきれないものは爪で切り裂いて進む。間近まで迫るリザードンが、その爪をバクガメスの腹に目掛けて振り下ろす。

 

「かえんほうしゃで方向転換だ!」

「っ!」

 

片足を軸とし、炎を横向きに噴射することで、体を回転させるバクガメス。本来バクガメスのスピードでは間に合わなかっただろう。しかし炎の噴射を利用し、体の向きを強引に変えたのだ。

 

リザードンの爪が激突したのは、バクガメスの背中の甲羅。大きな爆発が起き、リザードンとバクガメスが後退する。うまく防ぐことができたが、バクガメスは体勢を大きく崩してしまう。

 

「ブラストバーン!」

 

拳を握り、地面を殴りつけるリザードン。大地を割り、炎が溢れ、バクガメス目掛けて進んで行く。地面が持ち上がり、バクガメスが宙に投げ出される。

 

「バクガメス!」

「ドラゴンクロー!」

 

バクガメスを追い、飛び上がるリザードン。身動きの取れないバクガメスの胴体に、効果抜群のドラゴンタイプの技が叩き込まれる。バクガメスが落下し、大きな衝撃がフィールドの中央から響く。土煙が上がり、視界が悪くなる。砂埃が晴れるのを皆じっと待っている。

 

煙が晴れ、フィールドがはっきりと見えると、そこには目を回し倒れているバクガメスがいた。

 

「バクガメス、戦闘不能!リザードンの勝ち!よって勝者、アラン選手!」

 

ワッ、と歓声が湧く。激しいバトルを見せた二人に、観客は盛大な拍手を送った。

 

パートナーを戻し、フィールドの中央で対面するアランとカキ。

 

「俺の負けだ。流石、サトシに勝ったことだけはあるな」

「やはり、君もサトシに影響されたんだな。最後まで、楽しいバトルだった。あの大技にも驚かされた」

「まさかメガ進化して受け切られるとは思わなかったんだがな。また今度、リベンジさせてもらう」

「ああ。望むところだ」

 

握手を交わす二人。お互い悔いのないバトルができたようで、その表情は晴れやかだった。

 

「次はサトシの番だな」

「必ず勝ち上がってくるさ。俺と当たるまでは、あいつは負けない」

「すごい自信だな。けど、そうだな。あいつは負けない」

 

控え室の方を見ると、サトシがこちらを見ているのが見える。待っている。そんな気持ちを込め、アランはサトシを見つめ返す。

 

 

準決勝第一試合、ほのお・ドラゴンタイプ同士のバトルは、アランが制した。二回戦、サトシもコルニのバトルが間もなく始まる。果たして、勝ち上がるのは、どっちだ?

 

…… To be continued




今度のオルドラン城編は、

『久しぶりに激突するサトシとコルニ。

波動を極めるべく特訓して来たルカリオは、サトシやゲッコウガも驚くようなバトルを展開する。

激しいバトルが展開される中、サトシの秘めた力が発揮される。

次回、波導の力!サトシゲッコウガ対メガルカリオ

みんなもポケモン、ゲットだぜ!』
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