もし京ちゃんが忍者としての技術を身につけることになったら…という妄想を書いてみました。
連載するかも未定で、かつ現在忙しいので投稿すらほぼ不可能です。
長野県清澄高校麻雀部
当時無名ながら龍門淵、鶴賀、風越女子といった強豪校を破ったこの高校の部室
そこでネット麻雀をする金髪高身長の青年が一人
彼の名は須賀京太郎
正真正銘この6人しかいない麻雀部の部員の一人である。
なお彼以外の麻雀部員は四校合同合宿中であり、彼はそれにおいていかれた形だ。
(まあ女子だらけの合宿に男子の彼が参加する訳にはいかないので当たり前だが。)
「はあ…」
彼はネット麻雀をやりつつもどこか無気力そうにため息をついた。
彼の中にはこの麻雀部に所属してから今までの記憶とそれに付随する感情が渦巻いている。
元々は、そのスタイルや美貌から男子の間でも人気であった原村和に下心を抱いて入部した。
また自分以外の部員が女子、それも美少女ばかりであったことから入部当初は内心歓喜していたものである。
そうして美少女達を目の保養にしながら(その女子達、特に和からは軽蔑の目で見られることもしばしばあったが、)麻雀について楽しみながら学んでいた。
生徒会会長であり部長である竹井久やその友人である染谷まこ、そして自分をパシリにしてタコスを買わせる片岡優紀などとの気負うことのない関係。
しかしそんな日々は、彼が中学時代の知り合いだった宮永咲を麻雀部に迎え入れたことで終わりを迎える。
せいぜい麻雀のカモ扱いで連れてきた彼女が麻雀においてすさまじい実力を示したことで、部長である竹井久はインターハイ優勝を目指すことに決める。
今までサボりはせずともそれほど強烈に取り組んできたわけではない故に、初心者に毛が生えた程度である実力の彼は指導は後回しにされ、雑用などにおいて他の部員のサポートに回ることになった。
結果インターハイ個人予選ではあっさりと敗退。清澄高校麻雀部の泥を塗ることになった。
(まあしかたないんだけどなぁ。)
それも自分が入部当初から真剣に取り組んでいなかったせいである。こうして置いて行かれたのも自身に実力がなく、そして自分自身実力を得ようと必死に努力をしなかったせいだ。
これまでの自身以外の麻雀部員、そして他三校の生徒が麻雀をする際の様子を見ていればわかる。
素人である自分にもわかるほど彼女らは真剣で、美しく、そして強かった。そして咲が入部する以前の部活での自分がいかに不真面目だったかを思い知らされたのである。
彼女たちに比べ自身はどうだ。毎回他の部員にあっさりとトばされ、雑用に身を置いている始末。
別に雑用が嫌なわけではない。麻雀において少しでも彼女たちを苦戦させることが出来ず、彼女たちの糧になることが出来ない。
無論初心者に自分では経験者である彼女たちに点で敵わないことはは分かっている。でも理屈ではわかっていても納得は出来ない。
勝てない悔しさ、勝利への渇望、そうした感情が存在すると同時に、ある一つの思いが湧き上がってくる。
「彼女たちにとって、俺はいてもいなくてもいいんじゃないかと」
現在プロ・アマチュア含め麻雀という競技では実力では女性が男性より圧倒的に上である。また麻雀関連の雑誌においても、絵的にも映える頻繁に若くてきれいな女子の方が取り上げられている。
また麻雀関連でネットで調べたことだが、(有力な選手が女子高出身が多いというのもあってか)女性の麻雀プレイヤーは割と同性で恋愛関係を築くことが多いとされてたりする。
最初は冗談交じりに受け取っていたが、思いを寄せる和の咲に対する視線が最近熱を帯びていることや、そもそも自身が入部するまで清澄高校麻雀部に女子しかいなかったことを考えれば、あながち間違いではないとさえ思えてしまう。
そう考えると、まるで自分が美しい花のそばに生える雑草のように思えてしまう。
そうすると、自身の存在意義はどうなってしまうのだろうか。
雑用など誰にでもできる。今必要であっても、インターハイ出場という結果があれば麻雀部は存続でき、部員になろうとする生徒も少なからず出てくるだろう。そうした生徒に指導しつつ雑用を任せればいい。
以前ばったりと道で遭遇した見知らぬ少女が言っていたことを思い出す。
「お前なんかこの世界に必要ではない」と。
その銀髪オッドアイの少女はその後「実写でも消されたくせに」と訳の分からないことを言ったのちさっさとどこかに行ってしまったが、最初の言葉が今自分の中に響いている。
麻雀が強くない自分がこの麻雀部に居ていいのだろうか。現に今やっているネット麻雀でも大した成績が出ていないのに。
そうして暗い感情に浸っていると、携帯が着信を示す。画面には「ハギヨシさん」と相手の名前が示されていた。
ネット麻雀を通じて知り合った彼は、若くして龍門渕麻雀部部長である龍門渕透華の執事を務めている。その執事としての技量は雑用係に身を置いている自分が尊敬するほどであり、女子オンリーの彼女が現在合宿に同行させていることからも彼女からの信頼
が高い。また各種武術にも精通しているらしく、その事実からも彼の完璧っぷりが窺える。
合宿に同行している彼が今何の用であろうかと疑問に思いつつも、電話にでる。
「京太郎様でいらっしゃいますか?」
「ハギヨシさん?一体どうしましたか?」
電話をかけてきた理由を聞くと、合同合宿に自分が同行していないのに気付いてまこ先輩に事情を聴いたらしく、少々心配して電話したらしい。
暗い感情のループに飲み込まれつつあったのでその気遣いに感謝しつつ、しばしば世間話に興ずる。
すると向こうが突然「何か悩みでもおありですか?おせっかいかもしれませんが、相談に乗りましょうか?」とたずねてきた。
一体どうして、と返すと自身の言動から何やら落ち込んでいるように感じたらしい。
その能力に改めて尊敬しつつ、つい先ほどまでの自身の悩みを打ち明けてしまう。自身の存在意義についての悩みを。そして最後にこう締めくくった。
あなたみたいに優秀であれば、こんな悩みに悩まされることもなかっただろうに
話し終わって暫くの沈黙の後、向こうから答えが返ってきた。
「麻雀で強くなればいい、というのは京太郎様にとっての答えにはならないでしょう。」
「ですからとある場所を教えます。」
「そこは私が執事としての技量を磨いた場所です。」
「そこを訪ねれば何かしらの手掛かりを得られるかもしれません。」
そうしてその場所を教えられたの後、感謝の言葉を言った後に電話を切る。そして決める。その場所を訪ねることを。
その場所の名は「戸陰流忍術道場」。
そこに何かしらの解決策があると信じて。
そこで目にした忍者としての技術の数々。
それらを体験する内に京太郎は気づいた。自身に忍者としての才能があることを。
忍者としての技量である、骨法術、気合術、剣術、手裏剣術、火術、槍術、遊芸、経文その他諸々。
合同合宿での待機中やその後における部活の練習後において道場に通い詰める内に、インターハイまでのたった数日でそれら全ての技術を身につけてしまう。
そうして彼は未だに自身の存在意義に悩みつつも、応援としてインターハイについていく事になるが、そのインターハイの舞台である東京にて彼の名は広く知られることになる。
現代における忍者として…。
初投稿してみましたが、読むのと書くのとじゃ全く違うというのを思い知らされることに。原作とか未読の上にそもそも数日で忍者に成れるわけねーだろとか言う矛盾も多く、ぶっちゃけ最後はほぼテキトーに締めました。
なお作中登場する「戸陰流」とは長野県に現存する忍術流派「戸隠流」のパロディです。
現在とても忙しいため投稿はほとんどできません。
これがすこしでも皆様の暇つぶしになられたのなら、筆者としてはうれしい限りです。
ところでどなたでもいいので「京ちゃんが忍者になって雑用とかで活躍する小説」を執筆する方はいらっしゃいませんか?