幻想戦記クロス・スクエア   作:蒼空の魔導書

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今回は羽目を外しまくったネタ祭りじゃぁぁぁああああーーーーーッ!!

いくぞ読者の皆さん、コーラとハリセンの貯蔵は充分か!?



底知れぬ絶望の海にっ、沈めェェーーーッ!!

青学の生徒会室に隕石が直撃し、それと同時にまるでその隕石に乗って来襲したかのように其処へ出雲那と明日香が出現していた訳は、遡る事三分前……。

 

「武内君、急いで! 朝のホームルームが始まる八時まで、あと三分を切ってしまったわ!」

 

「マジか!? クソッタレ、一発でも雷切が使えればいつも通り瞬殺できると思ったのに、シグナム先輩の奴無駄にパワーアップしやがって!」

 

海沿いの道で恒例のように出雲那の永遠のライバルを自称するシグナムから決闘(デュエル)を挑まれた出雲那は、昨夜の異界での激闘による疲労とダメージが回復しきっていないうえに寄り道すれば学園に遅刻しそうな時間帯であったにも関わらず、その決闘を受けて立ったが。 《烈火の剣精》を自称する魔導融合機のアギトと“融合(ユニゾン)”し、驚異的なパワーアップを遂げたシグナムはそう簡単に出雲那が瞬殺できない程に今までの奴とは一味も二味も違い、予想外に手こずらされていたのであった。

 

「フハハハッ! どうした武内、息があがっているぞ? 先程までの威勢は何処へ行った、十秒で私を倒し決着を着けるのではなかったのか!」

 

「うるせぇよ、ちょっとパワーアップしたからって調子に乗ってんじゃねぇっ!」

 

互いに魔力翼を背中に広げて飛翔した海上の空で、《黄旋丸》を納刀した雷光迸る鞘と通常よりも三倍以上に激しく燃え上がる紫炎纏う《レヴァンティン》の刃が一撃打ち合わせる度に周囲の大気が震動する程激しく斬り結んでは鍔競り合い、互いの唇が触れ合いそうな超至近距離で睨み合い魔力の火花を散らす二人。 一見互角に見えるが、シグナムには哄笑と皮肉を言えるくらいには余裕があり、対して出雲那は相手の指摘してきた通り呼吸を若干乱していて明らかに披露の色が窺える為、意外な事に戦況は今のところシグナムが優勢であった。

 

──チッ! 一発でも雷切が使えさえすればいつも通りに瞬殺できるだろうと思っていたのに、アギト(ハエ女)と融合して出力を底上げさせてきたシグナム先輩の火力が意外にもヤベェったらねぇし、おかげで厄介な炎に邪魔されてなかなか雷切を放つ隙が突けねぇぜ。 クソッ、昨夜の異界での戦いの疲労とダメージが無ければ、こんな奴っ!!

 

『へっへーん! どんなもんだい! アタシとシグナムに掛かれば、お前程度のヘッポコ魔術師なんかこんなもんだぜ! どーだ? 思い知ったか!!』

 

「フッ、素晴らしく頼もしい相棒を拾ったものだ。 なんだかお前とは遥か昔からの親友同士のように思えるな、アギト。 とても他人だったような気がしない」

 

『へっ、アタシもだぜ、シグナム!』

 

「余裕ぶっこいて、自分の中の融合機と仲良く和気藹々と話してんじゃねぇよ! だいたいソイツ昨日拾ったって言ってたけどよぉ、コンビ組んだばかりでどうしてそんなにも仲良しなんだよ?」

 

「フッ、なんだそんなに聞きたいのか、武内? 私とアギトの実に運命的な邂逅を」

 

「いや、確かに少し気になっちゃあいるが、“運命的な邂逅”って……お前、さっき()()()って言ったよな?」

 

「そう……あれは昨晩、貴様への(勝利への)熱情と執念で遊撃士協会東エリア支部の地下の牢屋を破りギルドからの脱出を果たした後、再戦の為に貴様を探して夜風のざわつく月明かり照らす夜空を翔けていた時の事だった……」

 

「聞けよオイッ!? 人をシカトして、勝手に語り始めんな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふむ、武内を探し出して再戦を挑むのはいいが、このまま無策に奴へ決闘を挑み掛かって行ったところで、またいつものように返り討ちにされる結果となってしまうだろうな……』

 

日がすっかり沈み切った月夜に空戦魔導士(エリアルウィザード)の必需スキルたる飛行魔法を行使して飛翔し、生活のライトと天から降り注ぐ月明かりによって煌びやかに彩られた夜の街並みを見下ろしながら、夕方の決闘でいつも通りに敗北させられた再戦を求めて懲りずに出雲那の行方を捜索していたシグナム。 しかし、今までに五百戦以上も出雲那に決闘を挑みに行っては一度たりとも勝てずに負けさせ続けられている彼女は、いい加減に何か対策を考えなければこれからも未来永劫ずっと出雲那には勝てないかもしれないという疑念を抱きはじめていた。

 

『そろそろいい加減に奴から白星を取りたいところだが、奴は私が学園生だった頃から私よりも実力が有った上、青学内でも指折りの実力者であった東堂に弟子入りして奴は東堂が必殺としていたあの近接戦(クロスレンジ)殺しの《雷切》を習得したおかげで、それからというもの私の剣は奴に全く歯が立たなくなってしまったのだから、なんともやりきれん。 いっその事、私も戦闘力を大幅に強化できればいいのだが……』

 

そこで流離の烈火の将は考えた、どうすれば長年決闘を挑み続けて自分が一度も勝つ事ができないでいるあの瞬雷の剣士に一矢報いる事ができるのかと……そんな時──

 

『くそぉ~、あの腐れ研究者共めぇ~。 ちょっと反抗しただけで、このアギト様を不良品扱いしやがって~!』

 

耳をすませば、夜風に乗って何所からか何者かが何らかの不満に嘆く声が聴こえてきたではないか? 出雲那やフェイトの高速機動に対応できるよう学園生時代から無駄に鍛えあげてきたシグナムの聴力は、その微かな音量しか届いてきていない為に常人なら全く気付けないであろうその少女の声音を明瞭に拾う事など造作も無い。 気になった彼女はその声に意識を集中してみた。

 

『そんで、適合できる魔導士(ロード)も見つからない上に反抗的で役立たずの融合機なんか不要だから追放処分だとか、ふざけんな! 今に見てろよ~、この世界中の草根を掻き分けてでも必ずアタシに適合できる相棒(ロード)を見つけ出して、そんでいつか絶対にテメェらの計画をアタシの炎で跡形も残さず消し炭にしてやる! この《烈火の剣精》の名に懸けてなぁっ!!』

 

それを聴いて、シグナムは確信する。 この声の主は自分の騎士道に重要な転機を齎してくれるだろうと。 故に、彼女は夜天の虚空に手を伸ばす。

 

『フフフ、聴こえるぞ……夜天の闇に潜む、新たな鼓動がっ!』

 

そして、何らかの電波を受信したみたいに微笑し、厨二的セリフを言い出しながら静寂に耳を傾けて声の主を探る。

 

『私の手に捕らえられるのを……待っているのか?』

 

澄ましたシュールな顔付きでそう誰かに問く素振りをするままに右掌をゆっくりと前方に翳した途端、突如として彼女の目の前に巨大な炎渦が立ち昇った。 しかし、眼前に渦巻いて立ちはだかった突発的災害に狼狽えるという無様は晒さない。 シグナムは冷静さを保ちながらもあの炎渦の中にある強大なチカラを感じて心躍らせ、そして確信した。 もう辛抱ならんと興奮気味に清涼な顔付きをすると、激しく渦巻く膨大な熱量の中に向かって正面から堂々と突入して行く。

 

『ぬぉぉぉおおおおおおッッ────!』

 

膨大な熱量が激しく流動する渦中に気合いの雄叫びと共に片腕を突き入れ、言葉にできぬ程に想像を絶する焼痛に耐えながら、その炎の中の何処かに潜んでいるであろう“何か”を手探りで掴み取ろうとする。 そして──

 

『ヴォルケンズ・アクセスッ──!!』

 

炎の激流の中に流れて来た小さな“影”をその手に掴み取った。 シグナムはその手応えを感じ取った瞬間炎の渦中から腕を引き抜き、経った今この瞬間自分の望む新たなチカラを手に入れたのだという絶対的な確信を持って、それを掴み取った拳を開き──

 

『え……えっ!? いいい、いきなり何が……?』

 

中からその姿を現した戸惑いを浮かべる紅毛の小悪魔を視認すると、彼女は喜悦したあまりに微笑を浮かべて恍惚と呟くのだった。

 

『良きチカラだ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──と、これが昨夜に果たす事のできた私とアギトの必然にして運命的な邂こu「アホじゃねぇのかテメェ等はああああぁぁぁーーーっ!?」──ぶげらっ!!?」

 

鍔競り合いしながらの至近距離で無駄に誇らしそうに語ってきたシグナムの話の内容があまりにも馬鹿らしく、そのドヤ顔もセットで非常にムカッ腹が立った為に出雲那は鍔迫り合う相手の得物の交差点を軸に回し、黄旋丸の柄でシグナムのドヤ顔を払い殴り飛ばした。 葵柳流の帯刀、及び抜刀でも共通に放つ事が可能であり、武器を持った相手に対して発揮できる汎用技──《(くつわ)回し》で眼前至近距離の薄ピンクポニテ巨乳女騎士の腹立たしく澄ましきったドヤ顔を約40m程ブン殴り飛ばしてやったのである。(大事な事なので二回言う)

 

「きっ、貴様ァ! 人に話をさせておいて不意打ちするとは!!」

 

『こぉの卑怯者めぇ~!』

 

「うるせぇっ! こっちは聞きたいなんざ一言も言ってねぇのに、テメェが勝手に話し始めたんだろうが! バーカバーカ! このおっぱい魔人!」

 

海の潮風に煽られる身を翻すように飛行魔法を巧みに空中で体勢を直したシグナムと彼女の中のアギトが当然のようにギャーギャーと喧しく今の不意打ちに対して抗議の声を向けてくるが、自覚のないそれが余計にイライラして出雲那は幼稚園児レベルの罵声で返すしかない程に内心呆れ果てて仕方がなく、両腕を組んでムスッと愚痴を零すように言う。

 

「ったく! なぁぁぁにが“ヴォルケンズ・アクセスッ”だ? こちとら時間がねぇって言ってんだよ。 そろそろいい加減に、ケリを着けるとしようぜ!」

 

「フッ、そうだな。 もう暫くは楽しみたいところだったが……ならば、最後はアギトと融合した私の現時点で放てる最強の戦技で貴様を母なる海へと墜とし、この決闘の終止符を打たせてもらうとしよう──ッ!!」

 

朝のホームルーム開始まで、残すところ後二分を切った。 この場から青学までの距離的に全力で走ってももう間に合わないだろうと内心諦めだした明日香が気の抜けた半目で海岸線の歩道から見守る中、出雲那とシグナムは互いに不敵な笑みで睨み合い、必殺の一撃を放つべく剣を構えて、全身から凄まじい闘気と魔力を放出する。 二人を挟む間の眼下の海上に巨大な渦潮が生じ、周辺の大気を激しく流動させて複数の竜巻が発生する程の圧倒的エネルギーの迸りが決闘の決着を予感させる緊張感を演出しているようだ。

 

「ゆくぞ、アギトッ!」

 

『よし、まかせとけっ!』

 

己の内に融ける盟友(アギト)と意志を確認し合った直後、シグナムが限界まで体勢を捻り右腰に引きつけるような恰好で構えるレヴァンティンに周囲の水分を忽ち蒸気に変えてしまう程の圧倒的熱量を内包した、文字通りの“烈火”が纏われだした。 まるで山のように偉大な龍の唸り声を連想させられるその烈火の鳴動、まさに怒れる龍の息吹の如し!

 

「あの“異界”での死闘を何度も死にそうになってようやく乗り越えて、やっとの思いで柊の奴を連れ戻せた待望の朝の学園なんだ。 そんな最高に気分良い登校を、ここでいつも勝ってるシグナム先輩なんかにやられて負けたら折角の気分良さが台無しになっちまうし、ここはいつものようにキッチリと《雷切》でバサッと勝ってやって、気分爽快にアゲアゲて学園に行って、クラスのダチ達に最高の笑顔で気持ち良く【おはようっ!】と言ってやるとするか! 当然、柊の奴も一緒にな──ッ!!」

 

対する出雲那のバチバチに漲らせている剣気と気概も、シグナム達のそれに全く引けを取ってなどいない。 背に生やした《天鳥》の光翼を羽ばたかせ、宙に身を固定して青学最強の一角である生徒会長直伝の伝家の宝刀《雷切》を放つ準備を始める。 左脚を前に腰を深く落とした居合い抜きの構えで右腰に帯刀した黄旋丸の刀身を納めた鞘の内に最大に練り上げた魔力電流を流し入れ、その刀身を異次元の威力で射出する為の強大な電磁界を形成。 そこから周囲に発せられていく超高エネルギーが大気を伝導し、周辺の至る所の空間にバチバチィィーッ! と雷纏う竜を模ったスパーク現象を迸らせている様は、まさに今、刹那の間に閃く雷光すらをも切り落とす必殺剣が抜き放たれんとしている予兆だ!

 

最大級の必殺スキルでこの決闘に決着を着けんとする姿勢で、凄絶に牽制し合う両者の万応素(マナ)の急激な上昇を肌で感じ取り、荒立った海原を前にして決闘の決着を地上で見守る明日香も表情を真剣に一変させて「ゴクリッ」と息を飲む。 途轍もない重圧(プレッシャー)だ。 両者の全身から溢れ出る目に見れる程に凄まじい闘気と此処一帯の景色を丸ごと荒れ狂わせて変貌させる程の高濃度の魔力が大気を蹂躙し尽くして圧迫し、場の緊張感と決着の臨場感が最高潮に高まりきった。 その瞬間──両者共、同時に動いたッ!

 

「受けるがいい、武内出雲那! これが、私とアギトの全力の一撃だッ!!」

 

『剣閃烈火──』

 

「『──《火龍一閃(かりゅういっせん)》ッッ!!!』」

 

シグナムが内のアギトと共にその奥義の名を高らかに言い放ち、腰に引いた烈火纏うレヴァンティンを勢いよく前方に薙ぎ払うように、炎の連結刃をグーン! と雷光唸らせる雷鳥(出雲那)へと伸ばされていく。 その烈火が通過した空間に存在する酸素は余す事なく燃焼していっているようで、そんな火力からしてその攻撃力もかなり大したものであると推測できるだろう。 なるほど流石だ、“火龍”の名を冠して必殺技を名乗りあげただけの威力はある。

 

「疾──ッ!」

 

それに対して、臆する事なく出雲那も閃光となって翔け出した。 彼の視界から見て、左側から衝撃波を伴う程の速度をもって大きく弧を描きながら力強く刀身を湾曲させて薙がれて来るように伸長し向かって来る烈火の連結刃を真っ向から打ち破りに行く、堂々の一直線コースでレーザー光線の如く空から斬り墜とさんとする相手への音速突撃を踏み切った。

 

「うぉぉおおぉぉおおおおぉおおおおっ!!」

 

左方に浮かぶ雲を蒸発させながら力強く撓り迫る烈火の連結刃との接触に備え、出雲那は加速直進しながら気合いの雄叫びを荒れ狂う空と海に響き渡らせた。 視界全体が炎の大蛇に覆い尽くされる程に相手が伸ばした攻撃が身近に接近しても、臆して減速なんてしない。 出雲那は烈火の連結刃が勢いをつけて引っ叩いてくる巨大な鞭のように自分の身体に斬り付けられる直前、右腰に帯刀していた黄旋丸を刃を納める鞘ごと左手で引き抜き、左から迫り寄る烈火の連結刃を防ぐ為に、そのままそれを両手に持って左側面に翳した。 瞬間、鮮烈な炸裂音と甲高い金属打撃音が鳴り響いた。

 

「ぐっ……おおおおぉっ!」

 

予想以上に重たい衝撃だった為に攻撃を受け止めた鞘を持つ両腕が一瞬で押しきられそうになるも、根性でひねり出した気力で腕力を緊急強化した事で、なんとかギリギリ烈火の連結刃を押し止どめられはしたが……。

 

「ははははは! どうだ武内? 私とアギトの全魔力を込めた《火龍一閃》の威力は!!」

 

『へっ! 生意気にも受け止めやがったみたいだけど、その刃に纏わせた鋼をも溶かす“烈火”の熱量に、そのみすぼらしい剣の鞘なんかでいつまで持つだろうなぁっ!』

 

「ぐぐぐっ──!」

 

熱い……鞘に猛烈な圧力を継続的に押しつけてくる連結刃に纏う魔力炎の超高熱が鞘に伝わってきて、それを握っている両掌が火傷して焼ける苦痛がする。 鋸のように引き削るよう動作している連結刃が直接押し付けられている鞘の接触部分がその摩擦による切削とそれに纏う凄まじい熱量の溶解によって、徐々に黄旋丸の刀身が納められた鞘に切れ込みが入っている様を見れば理解できるように、このままでは後数秒もしないうちに黄旋丸は鞘ごと両断されて、そのまま炎の大蛇が出雲那の身体を真っ二つに噛み千切っていく事だろう。 もっとも、ダメージが精神的ダメージに変換されるソーサラーフィールドの中である故にそうなったところで実際に身体が真っ二つにされる事はないが、もしそんなダメージを直接身に受けたならば一巻の終わりだ。 遠目で前方を見遣ると、今日まで出雲那に挑む度に連敗を苦くも喫し続けてきた流離の烈火の将が念願の初勝利を確信したかのように嬉々として口端を吊り上げた澄まし笑いを向けてきているのが見える。

 

「ふっ……ようやくだ。 ようやく私は今日、今まで戦いを挑んでは散々と何度も何度も無様に地に斬り伏せられ続けてきた武内の奴に、初めて勝利する事ができるっ! これも全てアギト、お前という最高の相棒(パートナー)と邂逅できたお蔭だ。 感謝する」

 

『えへへ~、よせよぉ~。 アタシに掛かれば当たり前の結果だけど、そう言われるとなんだか照れくさくなるじゃね~かよぉ~♪』

 

──アイツらぁ、もう勝った気でいやがってぇ~……。

 

出雲那はひたすらに自分に掛けて来続ける《火龍一閃》からの負荷に耐えながら、勝利した気分のシグナム達を苛々しく睨み遣って歯をギリィッと軋らせた。 冗談じゃない、ここでいつも勝ってる相手なんかに敗北して、昨夜の異界での死闘からやっと迎えられた朝の登校を台無しにしてたまるか!

 

──……いいぜ、テメェ等。 だったら今、この技で目に物を見せてやるぜ。 そのいかにも名の知れた女騎士染みしたムカつく澄まし笑いを、直ぐに目玉飛び出させた女芸人風の変顔に変えてやらぁぁっ!!

 

「う……うぉぉぉらああああああーーーーーッ!!」

 

出雲那は腹立ちのあまりに激怒した。 必ずや、あの戦闘狂デカパイニート侍ムッツリスケベ女騎士を海にブッタ斬り墜としてやると思った。 伝わってくる烈火の連結刃の熱量に両掌が焼け爛れて握力が失われる前に彼は更なる魔力を体内の魔核から捻り出し、その両掌の表面に強力な電磁界を展開した。 すると、その掌の中で鞘が転がるように高速で回転し出し、雷鳥が再び空を進撃し始める。

 

「なっ……!? 連結刃に斬り付けられた剣の鞘を手に発生させた電磁界による強力な吸引力と反発力を利用した高速回転で、まるでゴンドラの滑車をロープウェイに滑らせるように、相手の連結刃を押し止どめながら前進を!」

 

海岸線からその技の全容を見上げて確認した明日香が驚嘆に目を見開いている。 その驚きの声で説明した通り、出雲那は烈火の連結刃を辛くも防いでいた黄旋丸を握った両掌に展開した電磁界で高速回転させて、撓り燃え盛る炎の長蛇剣の接面に転がした滑走をもって再びシグナムへと前進し翔け出したのだ。

 

「『ななな──なん……だとぉッ!!?』」

 

相手の得物に斬り付けた事で左手に伸ばしたレヴァンティンに掛かっていた負荷の重みが急速にこちらに迫って来ているのを感じ取って、ようやく事の変化に気付いて戸惑いに動揺しだした烈火の阿呆共。 今、出雲那が発揮して来ている異質な技は、本来ならば相手の持った長物に己が持つ得物を絶妙に斜めらせた角度でもって押し付けてやる事で掌と相手の長物の間を器用に滑らせる摩擦を利用して得物を車輪のように回転させ、その相手の長物が齎してくるあらゆる傷害を防ぎつつそれを伝って相手の懐に踏み込んでいくという、帯刀及び抜刀のどちらの場合でも相手の持つ長物に対して行使する事を可とする、葵柳流において()()()()の汎用技──名を《火擦滑車(ひすりかっしゃ)》と言うのだが、出雲那のそれは己に秘めた雷属性の異能を活用して通常の火擦滑車よりも機動効率を大幅に上昇させた《電磁滑車(でんじかっしゃ)》と言う改良した技なのである。

 

「底知れぬ絶望の海にっ、沈めェェーーーッ!!」

 

故に、あと約15mも開いていた両者の距離が一秒の間も無い瞬く間に消し飛んだ。 手を伸ばせばもれなくシグナムの胸にたわわと膨らんで実る柔らかなメロンを鷲掴み揉めるであろう、この至近距離。 レヴァンティンの連結刃が伸長されきった完全無防備状態で困惑のあまりにその表情を引き攣らせるシグナムの眼前には、既に烈火の連結刃の負荷から解き放された黄旋丸を右腰に柄を左手に握った出雲那がその刀身が納まった鞘に高魔力電流を流し込み終え、鮮烈にそこから雷光を迸らせて抜刀体勢を完了させている……これ以上は、もはや言うまい。

 

「閃け──雷切ィィーーーーーーッ!!!」

 

雷 光 一 閃ッ!

 

「『コンナハズデハァァァーーーーーッ!』」

 

抜き放たれた近接殺しの一刀を綺麗にくらわされたシグナムとアギトはソーサラーフィールドの効果による非殺傷の超過ダメージに耐え切れず融合(ユニゾン)を分離させて、プロの女芸人も脱帽する変顔で奇声を叫びながら海へと落下し、水面に大きく立派な水柱を建造したのであった……。

 

『END OF DUEL! winner 武内出雲那!!』

 

「武内君……」

 

ソーサラーキューブの機械音声が決闘の勝者を告げ、この辺一帯を広く覆っていたソーサラーフィールドが解除される。 緩やかな螺旋を描きながら悠々と地上へ降りてくる出雲那を呆れ果てたようにやれやれと自分の蟀谷に片手を押さえつつ明日香が困り顔でお出迎え。 何故なら朝のホームルーム開始までの時間は……残すところ一分を切っている。

 

「貴方って人は、昨夜の戦いの怪我はまだ治っていないというのにつまらない意地を張って、する必要のない無茶をして……はぁぁ……いったいどうするの? もうこんな時間だと身体強化スキルを使って全力疾走しても、とてもじゃないけど間に合わないわ」

 

「ぁ……あははは、悪りぃな柊。 シグナム先輩相手ならすぐにケリを着けられると思ったんだけど、あのアギトとかいうハエ女と融合強化したアイツが予想以上に手強くなったもんだから、思ったよりも手こずっちまったぜ☆」

 

片手で後頭部をボリボリと掻きつつ苦笑いを浮かべて調子よく謝罪する出雲那だったが、明日香から向けられるジト目は仕方のないやるせなさを感じさせている。

 

もう潔く諦めて学園に遅刻して行って、クラスの教室の廊下に二人仲良く水が満たされたバケツを両手に立たされる事を覚悟するべきか……。

 

「きゅぅぅ~……」

 

そんな観念した臭いを空気に漂わせていると、側の海岸線に両目をぐるぐる~っと回して気絶したアギトが流れ着いて来た。 「マタカテナカッタ……」と遠目で海面にプリプリとした肉付きの良い大きさのある扇情的なケツを浮かび上がらせた非常にコミカルなやられ姿で気絶しているシグナムと思わしきものが浮かんでいるところから流されて来たのだろう。

 

「まったくシグナム先輩ときたら、こんな魔導融合機なんて拾ってきてまでオレに勝ちたいのかよ……」

 

それでほぼ毎日決闘を挑み掛かって来るのはいい加減にウザったく思うし、今度ワザと負けてみようかと戦士として心にもない事を思案しかけていると、なんと海岸線に倒れていたアギトがおぼつかない小さな足で目を回しながらヨロヨロと立ち上がったではないか。 ソーサラーフィールドによる精神ダメージは魔導士に融合(ユニゾン)した状態の融合機にはかなり堪えるもので、故に彼女は出雲那の《雷切》の超過ダメージをモロに受けた筈。

 

──ほぼ朦朧とした無意識下だとしても、オレの雷切をくらってまだ一分も経ってねぇのに立ち上がってくるだなんて。 このハエ女、意外と大したド根性持ってんなぁ……。

 

そう彼女に感嘆を向けると今度は唐突に「フ、フッ、フゥゥーーーッ」と、なんだか立ち上がったアギトが無意識に何故か鼻から大量の空気を吸い込みだした。 目の前で理解不能な行動を取り始めた妖精サイズの小悪魔に首を傾げて当惑を露わにする出雲那と明日香。 この間にも時計の針は刻一刻と青学の朝のホームルームが始まる八時に近付こうとしているし、もうどうしようもなく何がなんだかサッパリだと言った感じの妖精が背景に通り過ぎて行く錯覚を覚えた、その直後──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──フンガーーーーーーーーーーッッ!!!」

 

アギトが【はないき】を吐いた。(笑)

 

「「へ? ──って、うわ(きゃ)ぁぁぁああああああーーーーっ!!?」」

 

無意識に彼女が吹き起こしたその【はないき】の勢力はまさに台風(サイクロン)のように、目の前に立つ二人を容赦なく飲み込んでは明後日の空へと吹き飛ばして行ったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と……まあ、こんな聞くも馬鹿らしい経緯があって、出雲那達は空から青学の生徒会室へと飛来して、遅刻ギリギリに超ダイナミック登校&入室を果たせた訳なのだが……。

 

「まったく、昨日あれほど口を酸っぱくして皆に心配を掛けるような事はしないでねって言ったのに、君って子は……反省してる?」

 

「はい……【イセリア海溝】のように深ーく反省致しました。 もうしませんので、許してください……」

 

「柊さんも、学生という立場を弁えて、できるだけ夜遅くまで外に出歩かないようにしてください。 この前に武内君が襲われたっていう正体不明の化物の件だってあるんですから、くれぐれも危ない事は控えるように。 ……わかりましたか?」

 

「……はい。 この度は皆さんに御心配をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。 今後は学生の身分として規則正しい行動を心掛ける事を約束します……」

 

その直撃の被害がこの爆心地と化した生徒会室なのだと言うのだから登校時間に滑り込みセーフな訳がない、アウトどころか危険行為で一発退場もいいところだ。 判決は有罪(ギルティー)。 無論の事、昨日一晩帰らなかった事情も含め、鬼のように大層御怒りな極刑人(刀華)によって拷問のように厳しいO☆SE☆LTU☆KYO☆U(実際、重痛しい石板三枚を正座の上に乗せられた拷問そのもの)を耳に胼胝が作られる程に受けさせられた罪人二人(出雲那&明日香)は、それはもう首をぐったりと垂らして眼のハイライトが消えてしまったグロッキー状態と化してしまい、心配と迷惑を掛けた皆に罪を懺悔し許しを請うしかなかった……。

 

「あははは☆ どう? 刀華のO☆SE☆LTU☆KYO☆Uはキツ過ぎるかい、後輩クン達? まっ、ボクのゲームも粉々に壊してくれちゃった訳だし、これも必要以上に皆に心配を掛けた罰だと思ってよね。 ははははっ☆」

 

「あはは~、ていうかこれマジな拷問だし。 ウケる♪」

 

「ははは、東堂会長を怒らせたのが運の尽きだったな少年少女よ。 まあ、これも良い教訓だったと思って将来の糧にしたまえ、若人よ」

 

生徒会の問題児三人衆の冷やかしが耳に痛い……一晩連絡一つ寄越さずに帰らなかった詳しい事情を“表”の人間である彼等に説明するわけにはいかないが、その所為で皆を心配させて非常に迷惑を掛けてしまった為に出雲那と明日香は返す言葉が見当たらず、気まずい思いに頭が上げられなく、参って仕方がない。 二人の膝に乗せられた三枚の石板よりも遥かに重苦しい静寂が爆心地と化した生徒会室内風景に漂い、それ以上はさすがに見兼ねた一輝が苦笑を交えて助け船を出してくる。

 

「はははは……まあ、これだけ厳しく叱られて流石に二人も深く反省しただろうし、そろそろその辺で許してあげたらどうですか、東堂さん」

 

「はぁ……ま、さすがにこれ以上はやりすぎでしょうし、今回はこのぐらいで勘弁してあげるとしましょうか」

 

出雲那と明日香の精神が著しく限界に消耗しているのを視て、これ以上二人を戒めるとなると流石に再起不能なまでに精神を追い詰めてしまうかと、刀華は氷点下に厳しくさせていた表情を解いて不本意そうな嘆息を漏らしてから生徒会庶務の霞とユーマに出雲那と明日香の膝に重痛しく乗せられている石板を回収させた。 地獄のようなO☆SE☆LTU☆KYO☆Uからようやく解放された二人は軽くなった重力に安堵した脱力を感じつつそれぞれ楽な姿勢に立ち上がり、凝り固まった四肢を回しほぐしたところに一輝達クラスメイトの友人等五人が声を掛け寄ってきた。

 

「出雲那! 明日香も、一晩も帰らないで何所に行ってたの? 心配したよ!」

 

「何か深い事情があったのかもしれないけれど、それならそうと連絡ぐらいはしてくれ。 仲間だろう、俺達は」

 

「ホントよ。 出雲那はいつもの事だけど、明日香も編入初日の放課後から深刻な問題事を匂わせるような事しないでよね? 貴女は問題事とは無縁な規律正しい優等生だと思ってたのに……」

 

「……ったく。 【部活荒らし】なんて呼ばれてる俺も言えた義理じゃねーが、羽目を外すのも程々にしとけよ?」

 

マイ、リィン、アリサ、善吉がそれぞれ叱責や呆れを露わに心配を掛けた二人の行動を戒めるよう注意を言ってきた。 無理も無い、それ程までに一晩行方不明となっていた二人の事を皆心から心配していたのだ。 ここまで真摯に詰め寄られては出雲那と明日香も流石にこれで言い訳をするのは無粋だなと観念し、「す……すまねぇな、心配させちまって……」「本当にごめんなさい。 これからは極力、皆に心配をさせないように気を付ける事にするわね」と素直に謝罪の言葉で返すしかなく、最後に心から反省した二人の姿勢に一輝が優しく労いの言葉をかけてくる。

 

「ははは……でも二人共何事も無く無事に帰って来て、本当に安心したよ。 一晩も連絡がつかずに帰って来ないものだから、一時は最悪の事態を想定して皆を此処に緊急招集した程に切迫した状況だったけれど」

 

「それでお前ら、今日の朝のホームルームをわざわざサボって全員こんなところに雁首を揃えてやがったのか?」

 

「それは、本当に心配を掛けてしまっていたみたいね。 改めて謝罪しましょう、深くお詫びするわ……」

 

「それならもういいよ、東堂さんが皆の分までやりすぎなくらいに叱ってくれたし……とにかく、お帰り。 出雲那君、柊さん」

 

あまりにも皆に多大な迷惑を掛けていた事に負い目を感じた様子をする出雲那と明日香にフォローの言葉で場の空気を和らげた一輝がいつも通りの爽やかな笑みをして二人が無事に帰還した事に快く会釈したところで、これにて一件落着と落ち着いてもよいだろう。

 

何はともあれ、問題が無事に解決したのなら学生としての本分をまっとうする事に戻るべきだろう。 出雲那達のフライングメテオダイナミック登校のお蔭で爆心地と化してしまったこの生徒会室の事後修繕については生徒会の社畜に全部丸投げするとして満場一致なのだが、床に愕然と四つん這いに伏せだした霞は無視してこの場に居る人数を見回すと、そういえばと未だにこの場にやって来ない紅蓮の皇女様の事が気になった……その時、今度は此処より北東の近場からも特大の爆発音が鳴り響いた。

 

「って、次から次へと……いったい何なんだよ、今日はっ!?」

 

摸擬戦場(ドラグーンスタジアム)の方から聴こえてきたわね……かなり大きな爆発音に思えたけれど、また隕石か何かが降って来たのかしら?」

 

一つの問題が解決したところに、また問題……ホント、このスクエアで発生する問題事の数々ときたら、ブラック企業も真っ青になる程うんざりするくらいに暇がなく立て続けに起こるのだから困ったものだ。 しかし、事は会議室で起きているんじゃない。

 

「それじゃあジュード君、江迎さん。 二人には摸擬戦場に出向いてもらって、事の対応をお願いします」

 

「「わかりました。 まかせてください!」」

 

「オレ達も行くぜ、刀華さん。 散々皆に迷惑掛けちまった詫びとしちゃあ難だけど、手伝わせてくれ!」

 

「人手も足りないし、仕方がないですね……ですが、くれぐれも無茶だけはしない事。 いいですね?」

 

こうして出雲那達は、生徒会会計のジュード・マティスと江迎怒江と共に爆発現場のドラグーンスタジアムへと急行する事となった。 あの昨夜の異界での死闘から、ようやくやっと今日の学園(にちじょう)への帰還を果たせたと思った途端に、この騒動……果たして、ドラグーンスタジアムで発生した爆発音の正体や如何に?

 

「あ……そうだ。 言い忘れてたぜ一輝、善吉達も」

 

「ん?」

 

「どうしたんだよ?」

 

「柊」

 

「え? ……あ。 ええ、そうよね」

 

まっ、こんな非常事態が発生したかもしれない時でも、朝学園に登校したら友達にこの言葉を言うのが常識というもので。 出雲那と明日香はお互いの眼を見合わせてから「「せーの」」と息を合わせ──

 

「「──おはようっ!」」

 

と、最高の笑顔で掛け替えのない仲間達にそう朝の挨拶を交わした。 そう、二人はようやく戻って来られたのだ、この青竜学園に。

 

 

 

 

 




出雲那&善吉「「いったいなんなんだ、このふざけた話の内容はあああぁぁーーーーッ!!?」」(ツッコミドロップキック)

ごぶぅぅーーーッ!!?(鳩尾とキ◯タマ、負傷)

マイ「サブタイからもう遊◯王V◯AINSネタじゃないか!? 出雲那と明日香が青学まで吹き飛ばされたアギトの【はないき】もFFⅥで某タコが四回目の戦闘に連れ来ていた某先生が元ネタだし、今回はっちゃけ過ぎにも程があるよ!」

はっはっは、どうもごめんちゃーい。 最近リアルで何だか左半身の至る所が鬱陶しくミシミシと痛み出してきたから、ストレス溜まっちゃってツイ☆

出雲那「運動しろ運動を。 最近、長時間パソコンに向かって執筆できなくなった程に眼も悪くなったんだろうが」

それは大丈夫だ、ア◯ゾンでブルーライトカット眼鏡を購入したからさ!

明日香「そういう意味で言ったんじゃないと思うけれど……」

一輝「ははは……まあでも、今話で出雲那君と柊さんがやっと青学に帰って来られたね」

ホント、やっとだよ~。 今年に入ってからの更新で、かな~り久しぶりに善吉達を出せたし。 新章の物語もようやく本格的に始められる! あ~、ここまで長かった……。

綺凜「そ……それではわたしも近々本格的に、くく、黒鉄先輩達と?」

もちろん♪ 今章のメインヒロインは君だからね。 次回の冒頭からそれに向けて動きがある描写を書く予定だから、皆の者は要注目じゃあっ!

霞「ああ……立て続けの事後処理で、俺のカワイイ明日葉ちゃんと過ごす安らぎの時間が、どんどんと減っていく……」

明日葉「お兄ぃ、キモいから」




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