けど、プレイ動画とか見るとビアンカってあまり幼馴染してない気がせんでもない。
俺はどこにでもいるサラリーマンだ。
今日も上司のお小言を聞きペコペコと頭を下げ、得意先にヘコヘコと媚を売る本当にどこにでもいる・・・・・な。
今は辛い業務を終えて今はフラフラとコンビニ弁当を片手にボロアパートへ帰っている所だ。
仕事は慣れたが通勤電車は何よりも辛い。ゲームやアニメの瞬間移動とか高速移動とか使えたらいいのに・・・・・・
等と脳内で愚痴りつつ自宅に着いた。
鍵を開け、自室に入り戸締りを確認して明かりを点けてどかりと座る。
さあ、お楽しみの弁当だ!と思ったその時
ガサッ!
俺はビクリと震え上がった。まさかネズミか?とキョロキョロ周りを見渡すが何も視界に怪しい物は映らない。
気のせいか・・・・・・とホッと溜息を吐いたその瞬間、後頭部にまるで金属バットで殴られたのではと思う程の衝撃が走り、顔面をテーブルへと打ち付けた。
意識が朦朧としながらも空き巣にでも入られたのか?等と混乱しつつ、恐る恐る視界を動かすとそこには・・・・・
「ピキーッ!」
「・・・・・・スライム?」
そう、スライムだ。ドラゴンクエストシリーズならお馴染みの初期モンスターだが、ここは現実でありゲームでもなんでもない。しかし先程からズキズキと痛む後頭部がこれは夢ではないと教えて来る。
「く・・・そ・・・三十路のオッサン舐めるなよ・・・!」
のっそりと起き上がり、スライムと素手で対峙する着崩したスーツ姿の俺。実にシュールである
「ドラクエのスライムがこんなに凶暴で強いとは知らなかったが・・・!」
っと決め台詞のような言葉を吐こうとした時
ドゴォッ
「ゴホォ!!テ・・・メェ・・・」
スライムが俺の腹目掛けて突進してきたのである。馬鹿みたいに油断していた俺はモロにその一撃を受け
床に沈んだ。更に俺は信じられない物を目の当たりにする。それは・・・
ゴォォォォォン・・・
なんと壁が歪んでいたのである。
まるで異空間への入り口のようにそして勢いよく影が飛び出し
「ピキーッ!」
「ピキーッ!」
「ピキーッ!」
増えたのである。1匹でも勝てるかどうかという相手が合計で4匹に・・・(絶望)
そして俺は悟ってしまったのだ、俺はスライムに殺される・・・と
数秒後4匹のうち一匹が俺の顔面に体当たりを喰らわせてきた。その一撃だけで俺は意識が飛び
せめてPCも滅茶苦茶に壊してくれ・・・とアホな事を考えつつ意識を手放した。
気がつくと真っ白な空間に居て、真っ赤な神の幼女が土下座していて
その後ろに呆れた様子の巨大な龍がいた。
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・」
と、ブツブツ何かを呪文のように呟いていた。
『青年よ、来度はこちらの不手際で迷惑を掛けた。すまない』
幼女の後ろにいた龍が謝罪を述べてきたが俺は何とも言えなかった。
なるべく穏便に話をしようと心掛け、質問した。
「えっと・・・そちらの不手際というのはどういった事なんでしょう?」
すると先程まで呪詛のように何かを繰り返し呟いていた幼女がガバッ!と顔を挙げて
『本当に御免なさい!実は旅の扉の調整をしている時に誤って貴方の部屋に繋がってしまったのです』
なるほど、旅の扉ねぇ・・・あれ?って事はあの歪みが漫画やゲームで出てくる
ドラクエの旅の扉?すげえレアなもん見れたなぁ
「事情は解りました。それであの後俺はどうなったんでしょうか?」
『貴方の部屋に渡ったスライムはこちらで使者を送り処理しました。ですがその時に貴方はもう・・・』
そういって俯いて黙ってしまう。
うーん、そりゃあ一撃が金属バットで殴打されるもんを何度も受けたら死ぬよな・・・
「じゃあ俺はこのままあの世行きって事なんですかね?」
そう聞くと赤髪幼女が別の選択肢を提示してきた。
『それなんですが、もし貴方さえよければ私達の世界へ転生しませんか?』
ほう、つまり二次創作などでよく見る神様転生を俺がするって事か!?
だが、油断はしない。まずは話を煮詰めなければ!
「それって俺にどんなメリットがありますか?」
『えっと、私から可能な限り3つの特典と・・・』
幼女の後ろで黙っていた龍が追加で補足してきた
『我からも1つ願いを叶えてやろう』
何処の七つのボールを集める龍だよ!?しかし悪い条件ではない。
それにこういってはなんだが元の世界にあまり未練は感じていないので
それならば新天地で人生を謳歌するのもいいかもしれない。
「わかりました。貴方々の話に応じようと思います」
そう答えると二人?はほぅと安堵の溜息をついた
「あの、なんでそんなにほっとしてるんですか?」
疑問に思い尋ねると
『実はこのような事故は滅多になく、もしこの事が他の神々に知れると大変な事になったかもしれないのです』
『最悪、この者の神格の取り上げ更に現在管理している世界が消滅と言った事にもなったやもしれん』
うへぇ・・・俺一人の選択で危うくドラクエシリーズそのものが消えてたのかもしれないのか。
はて、世界の管理者って事は有名人なのかな
「あの、失礼でなければお名前を訪ねても?」
『あ、そういえば自己紹介をしていませんでしたね。私は精霊ルビス。大地の精霊であり導く者です』
『我は神竜。宇宙を創りし者だ』
生ルビス様だったよ(震え声)
『では、改めて。希望する特典は何がいいですか?』
「では、俺だけの装備を下さい。そして呪文を可能な限り覚えれるようにして下さい。一人ぼっちだと寂しいので相棒が欲しいです」
すると、精霊ルビスはふむふむと頷き
『では私のとっておきを贈りましょう。呪文も問題ありません、それと相棒ですが・・・・・・この子を貴方に託します』
そう言って卵を渡された。
『その子が孵ったらきっと力になってくれますよ。それと私からは個人的に貴方へ加護を授けます』
「ありがとうございます。それと神竜様の願いは保留でお願いします。直ぐには思いつかないので」
『承知した。願いを思い付いたら頭の中で我が名を呼ぶがいい』
「わかりました」
そう言って頭を下げた
『では、これより転生して貰いますが貴方がいた世界でいう世界のシリーズは選べません』
『加えてどういった性別、人種かも選べません。魔物という事だけはないので安心して下さい』
そう聞いて俺は冷や汗をかいていた。そういう事は先に言ってくれと。
「わかりました。色々有難うございました」
『いいえ、そもそも私のミスで起きた事です。本当に申し訳ありませんでした』
その言葉を最後にキラキラと光輝き、視界が真っ白になった。
オンギャアアアア!!オンギャアアア!!
「嗚呼・・・無事に産まれて良かったわ。私の愛しい娘」
愛しい我が子を抱きしめるように金髪の女性が俺を見ていた。
(俺女の子になってるぅぅぅうう!!しかも母親ビアンカかよぉぉぉぉ!!!)
見切り発車で書いてみたけどこんな感じでいいのかな?とビクビクしながら投稿。
亀更新かもしれませんがよろしくです!