インフィニット・ストラトス 慟哭の白銀少女   作:アブソリュート

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やばい……妄想が止まらない。

このまま書けるだけ書いていこうと思います!!

あ、あっちも書くので心配しないで大丈夫ですよ(笑)

上手く書けているかわかりませんが楽しんでもらえたらうれしいです!!


第三話「同居人」

「……………」

 

放課後、俺は机の上で項垂れていた。

 

「……はぁ」

 

あの後、授業が再開されたのだがもはや授業になっていなかった。エリスの表情はいつも通りだったのだが雰囲気が残ったままだった。それに感化されたクラスの女子達はハラハラしながら受けていた。山田先生に関しては半泣きになりながらも授業をしていた。

 

エリスは半壊になった机で授業を受けていた。保健室に行かずに自分の席で応急手当てしていた。床に水溜まりとなり果てていた血はエリスがしっかり片付けていた。そのことについて千冬姉は何も口出しをしなかった。

 

机を壊したこと、床を血まみれにしたこと、さっきの発言に対して何一つ言わなかったのだ。どこか千冬姉はエリスに対して甘い気がする。甘い、のかは分からないが上手く言葉が見つからない。

 

「ああ、織斑くん。ここにいたんですね。よかったです」

 

「はい?」

 

呼ばれて顔を上げると、副担任のこと山田先生が書類を片手に立っていた。何度見ても思うが服のせいで身長が小さく見えてしまう。実際は平均らしいが。

 

「えっとですね、寮の部屋が決まりました」

 

そう言って山田先生は部屋番号の書かれた紙とキーを渡してくる。ここ、IS学園は全寮制なのだ。生徒はすべて寮で生活を送ることが義務づけられている。理由はなんでも将来有望なIS操縦者たちを保護する目的があるらしい。まあ、言いたいことはわかるけどな。

 

「俺の部屋は決まってないんじゃなかったんですか?この前聞いた話だと、自宅から一週間通学だって」

 

「そうなんですけど……なんでも事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいのですが。そのあたりって政府から何か聞いていますか?」

 

山田先生は俺だけに聞こえるように耳打ちをしてくる。ちなみに政府というのは日本政府だ。今までにない前例だから国としては保護と監視の両方を付けたいらしい。そういえば俺のことがニュースに流れたら自宅にマスコミだの遺伝子研究の人や他にもいろいろ来ていたな。

 

「そういうわけで、政府特命もあって、とにかく寮に入れるのを最優先にしたいみたいです。一ヶ月後には個室の方が用意出来ると思いますので、しばらくは相部屋で我慢してもらえませんか?」

 

「あの……それはいいんですが。耳、くすぐったいので離れてもらえませんか?」

 

俺がそう言うと山田先生は顔を真っ赤にしながら急いで耳から離れる。

 

「あ、あの、これはそのっ、別に深い意味があるわけでなくってですね……!」

 

「いや、わかってますけど……。でも、荷物を一旦取りに帰らないと着替えとかもないんで」

 

「あ、それについては―――」

 

「私が用意しておいたぞ。ありがたく思え」

 

……でたよ。この横暴かつ暴力的な姉が。

 

「貴様は学習能力がないのか?それとも何か……マゾに成り果てたのか?」

 

「い、いや、そんなことはないけど……」

 

そんな自分想像したくねよ……。というか家でマゾになったら大変だぞ?喜びまくりじゃん。……あれ、なんか別に良くね?

 

「そんなことになったら二度と家には入れん。気持ち悪くて仕方がない」

 

あ、あぶねえ……。一瞬考えちまったじゃん。

 

「そ、それで俺の荷物は?」

 

「ああ、相部屋の奴に持っていかせた。携帯電話の充電器と着替えがあればいいだろう?」

 

なんか相部屋の人可哀想だな。千冬姉にこき使われてさ。……ちょっと待て?

 

「お、お姉様……質問いいでしょうか?」

 

「なんだ愚弟」

 

「着替えが仕舞ってある場所にあった雑誌って……」

 

「ああ、燃やしといたぞ」

 

うおおおおぉぉぉぉぉ!?弾から渡された姉妹のエ〇本がああぁぁぁぁぁ!?

 

「まあ、お前がどんな性癖持ちかよくわかったから良しとしよう。あと、私から半径一メートル以内に入ってくるな」

 

……もうすでに範囲内に入っていますよ、お姉様。あと、あれは弾から無理矢理渡されたものだから!

 

「ご、誤解だ!信じてくれよ千冬姉!?」

 

「あーわかったから。……とにかく私に近づかなければ許してやろう」

 

いや分かってないじゃん!?それ分かったって言わないから!

 

「お、織斑くんも男なんですね……」

 

「いや、あの、違いますから!」

 

頼むから顔を赤らめながら納得しないでくれ!俺はそんな性癖を持ち合わせていないから!

 

「ええっ?女の子に興味がないんですか!?そ、それは問題のような……」

 

面倒くせえぇぇぇぇ!?話を聞いて!一生のお願いです!

 

山田先生の声が廊下にまで聞こえたのか伝言ゲームのごとく噂が広まっていく。

 

「スクープよ!織斑くんって男の人に興味があるんだって!」

 

「それ、ホント!?」

 

「もしもし!?大至急、薄い本の作成に入るわよ!!」

 

……もうやだ。女子が怖い。

 

「えっと、それじゃあ私たちは会議があるので、これで。織斑くん、ちゃんと寮に帰るんですよ。道草くっちゃダメですよ」

 

校舎から寮まで五十メートルくらいしかないのに、どうやって道草を食えと言うんですか……。薄情なことに言いたいことを言って会議に向かう山田先生と千冬姉。教室から出ていくのを見送って、俺はため息混じりに立ち上がる。

 

廊下に出るとさっきの雰囲気が残っているのか俺の方に視線を向けてはひそひそ話をしてくる。何て言うか……俺が変な人みたいな目で見られている感じで居心地が悪いな。

 

「はぁー……」

 

俺はなんとも言えない疲労感に襲われながらも紙に書かれている部屋へと足を運ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが1025室だな」

 

俺は先程帰り道で部屋番号をさっと確認したので大丈夫だろうと思いながらドアに鍵を差し込むが上手く入らない。

 

「……あれ?」

 

鍵が入らないことに不思議に思いながらももう一度鍵を差し込んでみる。だが、鍵穴に入らないので壊れているのだろうと思い仕方がなく扉をノックする。

 

「すいませーん。誰かいませんかー?」

 

試しにドアノブに手をかけ、回すと扉が開く。

 

「あ、開いた」

 

ガチャと音を鳴らし部屋に入ると、まず目に入ったのが大きめのベット。それが二つ並んでいる。そこいらのビジネスホテルより遥かにいい代物なのは間違いないだろう。見ているだけでふわふわ感が醸し出されている。

 

自分の荷物がどこに置いてあるかを確認するためにベットに向かう。だが、目的の物が見つからないので辺りを探そうとするが人間の欲望に勝てずベットに飛び込んでしまう。

 

「……おおおお、やばい。このまま寝るかも、俺」

 

ベットのモフモフを堪能していると奥から声が聞こえる。

 

「誰かいるのか?」

 

おそらくシャワーか何かに入っているためか曇った声が聞こえる。そういえば全室にシャワーが付いているんだよな。―――ん?

 

「すまない。こんな格好で悪いな。なにぶんシャワーに入っていていた為このような姿―――」

 

―――何か、いや物凄く、悪い予感がする。

 

「……………」

 

「よ、よう……箒」

 

シャワー室から出てきたのは、今日再会を果たした幼馴染だった。バスタオル一枚を巻いただけの姿だった。白いバスタオルの面積は色んな意味でギリギリで、その端から下は瑞々しい太ももが露出している。シャワーを浴びていたのを証明するように、肌から水玉が脚線を滑り落ちていく。エリスほどではないが健康的な白さを持った肌が眩しく見える。

 

「……………」

 

「……………」

 

お互いにこの場から動けずにいる。だが、この場の雰囲気を先に壊したのは箒であった。俺の脇を超速で通り抜け即座に壁に立てかけてあった木刀を取ると、くるり一回転して上段打突の構え。そこから基本に忠実な低腰短歩で一気に間合いを詰めて来る。さすが去年全国剣道大会を優勝した奴だな。感心感心――――ってそんなこと考えている場合じゃねえ!

 

「うおおおっ!?」

 

俺はベットから飛び降りると一目散にドアを目指して走る。

 

バタンッ!

 

「ふうっ……危ない、危ない」

 

ドアを開けてすぐに閉める。なんとかドアの向こう側へと間一髪脱出することができた。勢いで閉めたため背中が痛む。

 

ズドン!

 

「うおっ!?」

 

顔の真横、わずかに頬の二ミリ隣から木刀の切っ先が突き出していた。いくらこのドアが木製だからって非常識過ぎるだろう……。ズズズ……と木刀の切っ先がドアの中に沈んでいく。それを確認した俺は諦めたのかと思いきやすぐさま二発目の突きが放たれる。

 

ズドン!

 

「おわっ!?ま、待て!落ち着け!話をしようじゃないか!」

 

俺の知り合いはどうして話を聞かない連中ばかりなんだ!?少しは聞いてくれてもいいだろう!?

 

「あれ……?」

 

「お、なになに?」

 

「あそこって織斑くんの部屋なのかな~?」

 

騒ぎを聞きつけて、それぞれの部屋から女子達がぞろぞろ出てくる。女子校特有なせいか全員の格好がラフな格好をしている。男の目を気にしない格好ばかりだ。中でも長めのパーカーを着て、下にはズボンやスカートすら穿かないといった子もいる。ちらちら見える白の下着がなんとも可愛らしい。なんとか理性を保ちながら俺は箒に交渉を請う。

 

「き、聞きたいことがあるんだが!」

 

「……なんだ?」

 

お、木刀が戻っていくな。俺は聞かなくちゃいけないことがあるんだ。

 

「相部屋の話って……聞いているか?」

 

「相部屋だと……?そんな話は聞いていないぞ?」

 

おかしいな……そんなはずはないんだが。俺はもう一度部屋を確認するためにさっきもらった紙を見る。

 

「……………」

 

……ああ、そっか。俺、疲れてたんだな。

 

――――書かれていた部屋の番号は隣の1024室だった。

 

「ほ、箒さん」

 

「なんだ?言いたいことがあるなら早く言え」

 

ドア越から不機嫌な声が聞こえてくる。言いにくいことだが言わなくてはいけないと思い素直に告げる。

 

「実は……隣が俺の部屋だったわ」

 

「………………」

 

シーン……。

 

それからしばらく沈黙が続く。反応がないので困っていたら……さっきの倍の突きがドアに放たれる。

 

ドドドドドドドドドッッッ!!!!

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

俺は連続の突きから逃れるため隣の部屋、1024室のドアノブを回す。すると、鍵がかかっていなかったのか、そのまま転がるように部屋に入っていく。

 

「し、死ぬかと思ったぜ……」

 

安心した束の間。俺は今日から一緒に過ごすことになる人に謝罪と今後お世話になる気持ちを込めて挨拶をしようと思ったが――――。

 

「あ、兄さん。お帰りなさい」

 

今度はシャワールームから妹のエリスが出てくる。しかも箒のときとは違いタオルを首に下げているだけの状態だったのだ。つまり、何が言いたいのかと言うと……全身裸なのが丸見えなのだ。

 

「……………」

 

普通、兄妹に裸を見られたら騒いだりするものだろう。だが、エリスは特に恥ずかしそうな様子も見せず、ましてやタオルで身体を隠そうともしない。そして俺もここで背を向けて妹の身体を見ないようにするのが当たり前だと思う。しかし俺は動けずにいた。何故動けないかというと……エリスの身体についている傷に目が離せなかった。

 

―――また傷が増えてる。昔、家に住むようになった頃は傷一つなかった白い肌だった。だが、年を重ねるごとに傷が増えていっている気がする。どこでそんな傷をつけてきたのかわからない。聞いても必ず話をはぐらかすのだ。千冬姉に聞いても知らないの一点張りだ。

 

全身隈なく傷がついている。腕は制服が長袖なため気づかれることはない。足は黒いストッキングを穿いているから目立つことはない。だから普段一緒に過ごしていても気になることはない。けれど、エリスは誰かと一緒にお風呂に入ることはなかった。いつの日かこんなことを言っていた。

 

『私が一緒に入ったら嫌な気持ちになっちゃうでしょ?あまり他の人に迷惑をかけたくないから』

 

エリスは自分は傷だらけの身体でも気にしないと言っていた。だが、自分は気にしなくても他人は気にするのだ。だからエリスは銭湯や旅行先の温泉に誰かと入ったことはないのだ。唯一、一緒に入ったことがあるのは俺と千冬姉だけだ。俺の場合小さい頃に入ったぐらいだがな。

 

「……兄さん?」

 

「あ、ああ……悪い」

 

俺は背中を背けエリスの裸から視線を合わせないようにする。するとエリスが部屋に帰るのが遅かったのか訊いてくる。

 

「なんでこんなに遅かったの?」

 

「ああ、実はな……」

 

俺はエリスにここまで来る経緯を話す。するとエリスがこちらに近づく音が聞こえてくる。音がなくなり何をするつもりなのだろうと思っているとエリスに予想外のことをしてくるのであった。

 

「えいっ!」

 

ゴンッ!!

 

「~~~~~~~~~ッッッ!?」

 

エリスは一夏の背後に立つと素足で男の急所を蹴り上げる。あまりの痛みに一夏は床に崩れ落ち悶絶する。一夏は顔を青ざめ大事な場所を押さえながらエリスの方に視線を送る。

 

「な、なんで、俺は蹴られたんでしょうか……?」

 

「私の裸ならともかくあのメロン野郎の裸を見たことが気に入らなくて。『つい』蹴ってしまいました」

 

いやよくないだろ。なにも蹴らなくてもいい気がするような……。

 

「まあ、兄さんのそれについては今に始まったことではないですけど」

 

「えっと……すいません」

 

俺はエリスに謝るといいですよと言う。すると、エリスは部屋の奥に行き着替えをしてくる。寝巻きのパジャマを着てもう一度こちらに戻ってくる。

 

「大丈夫ですか?まだ痛いですか?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

まだ痛みが残っているものエリスの手を借りて立ち上がる。俺の視界にエリスのパジャマ映し出される。さっきの子達のようなものではなく上下長袖長ズボンといったパジャマを着ている。ちょっとはエリスの格好を彼女達に見習って欲しいと思ったりする。でないと廊下を歩くとき苦労するからな。

 

「もう遅いので寝ましょうか、兄さん」

 

「ああ、そうだな」

 

本当はお風呂に入りたかったが疲れて寝ると危ないからな。朝早くに入ることにしよう。

 

「兄さんはどちらのベットで寝ますか?」

 

「そうだな……」

 

ドア側のベットか窓側のベット。悩んだ末に決めたのは窓側のベット。それを口に出そうとするが……。

 

「じゃあ窓側のベッ――――」

 

「じゃあ私は窓側のベットにしますね」

 

エリスは俺が言い終わる前に窓側のベットを陣取る。もはやわざととしか言いようがない行動に呆れてしまう。

 

「はぁー……知ってて聞いたのか?」

 

「たまたまですよ」

 

エリスはうふふと言いながらベットの中に入り寝始める。まだ時間はそんなに経っていないのにも関わらず寝息が聞こえ出す。

 

「……エリスも疲れてたんだな」

 

きっと俺が帰ってくるまで寝るのを我慢していたんだろう。今日一日だけでいろんなことがあったしな。疲れていてもおかしくはないだろう。

 

「さて、俺も寝るか」

 

俺は明日に備えて授業の準備だけをしてベットに入り込む。すると眠気が一気に襲い掛かる。そしてそのまま俺は夢の中へと連れて行かれるのであった。

 




セシリア戦までが長い……だが、そこまでの過程が大事だから飛ばすことができないでいたりします

そしてオリジナルISを考えたもの上手く表現ができるか心配です

それでは次回もよろしくお願いします!!
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