堕ちてきた元契約者は何を刻むのか   作:トントン拍子

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 遅く…なりました………。申し訳……ありません。
 文才無い上に………苦手な戦闘シーン……、これが…精一杯です。
 どうぞ…、あまり………期待せずに…お読み……下さい。


第一章十三節 攻防 (編集中)

 

 

 

「…“繋がり”が切れた。ここまでだな」

 

 伏せていた目を開け、ハリガンは小さく息を吐き出した後、ぽつりと呟くように口を開いた。

 斜面へと視線を戻すと、その先では矢の雨を降らされ完全に停止した木偶人形(ゴーレム)が横たわり、カサンドラ軍の兵士達が勝鬨を上げている。

 

「よし」

 

 その様子を尻目にナーガは、

 

「ここまでは想定通り」

 

 ハリガンに労いをかけるでもなく、視線を斜面に固定したままそう言葉を発した。

 

「吾としては中々に不本意な戦果なのだがな?」

 

 言葉通りなのだろう。ハリガンはナーガの言葉に拗ねた様な口調と半目を向ける。

 大雑把な目算で向こうの被害は全体の約一割程だろうか。

 

「いいや、【理想的な負け方】だ。そも、幾ら強大な力を持っていようと個で出来ることなんぞ高が知れてる。大方は今みたいに群に押し潰されるのが常だ」

 

「………」

 

 ただ事実のみを直視したナーガの物言いに言い返そうと口を開きかけたハリガンだが、魔女(自分)達の歴史(今まで)を思い返したのか口惜しそうに顔を歪めるだけだった。

 対してナーガは口元を歪めながら言葉を続ける。

 

「だが、今回はこれでいい。向こうさんの被害も程好いし、それ以上に士気が上がっている。後はどれくらい“勢い”を引っ張れるか、だな………。リンナ、下に伝達。『抗戦しながら【目標地点】までゆっくり逃げてこい』と伝えてくれ」

 

「は、はい」

 

 僅かに険を増したナーガの雰囲気に、少々気圧されながらもリンナは今の伝令を下に送る。

 それと同時にカサンドラ軍も怪我人を下げ、前線部隊の兵の補充を行っていた。

 

「…みんな、大丈夫かな?」

 

 その最中、ディーが不安げに呟くが、

 

「何、こちらの“身”は軽く、向こうは重い。奴等を小突いて逃げて来るだけなら問題な……、いや、ユウキだけは若干不安が残るな。…だがまあアイス達もいるし、引き際が分からん訳でもないだろう。それに、あいつ等の魔法なら万が一でもなければ死にはしないさ」

 

 ナーガはディーの不安に事実を持って否と答えた。

 

「さて、欲を言えば三部隊は仕留めたいが「半分だな」…ん?」

 

 ナーガがこちらに顔を向ける。声に出すつもりは無かったのだが、無意識に漏れてしまった。

 

「…あぁ、そうだな。半分だ」

 

 敵に対する苦渋か、はたまた別の感情か、それら全てか、目元を僅かに歪ませナーガは視線を下に戻すと俺の言葉を肯定した。

 事実、カサンドラ軍は前線の二部隊が一つに重なり合うようにしながら前進を始める。

 

「敵ながら良い大将だ。普通なら多少なりとも勝ちの勢いに乗って出て来るんだが……、しっかりと【今】を視ている。こりゃ下手に欲張ったら更に半分が精々か?」

 

(だろうな)

 

 そう言って頭を掻きながらぼやくナーガに今度は声に出さず胸の内で同意する。

 二日前の奇襲によって二百人の部隊を潰され、苦汁を飲んでいるにも拘わらず、後ろ二部隊に攻めの気が見られない。何時でも“不測の事態に対処できる様に”戦場を静観している。

 

「………カイム、ハリガン」

 

 名を呼ばれ、俺とハリガンはナーガへと視線を向けた。

 

「もしかしたら出てもらう事になるが、頼めるか?」

 

「うむ、吾は構わんぞ」

 

 ハリガンの返答を聞いたナーガは俺に視線を向ける。

 対して俺は鼻を鳴らしながら思っていることを口にした。

 

「…こんなまどろっこしい真似などせずに、今から俺が下に降りて奴等を皆殺しにした方が手っ取り早い」

 

 言い放って剣の柄に手を置くと、

 

「こやつは…」

 

「っはははは、そりゃ楽で良い。だが、今回は“俺達”の戦だ。お前にばかり頼ってたら怠け癖が付いちまう」

 

 ハリガンは呆れ、ナーガは破顔した。

 

「それに、ちょっとした杞憂だったみたいだ。あの二百は【喰える】」

 

 その言葉と共に斜面では魔女とカサンドラ軍の交戦が始まろうとしていた。

 

「あの二部隊の指揮官共は大将ほど慎重じゃ無さそうだ。特に槍や盾を指揮している奴はな…。でなけりゃ軍隊の一番槍を任される訳も無いんだが」

 

「少し見ただけで分かるものなのか?」

 

 ハリガンが疑問を問う。

 

「何でかこういう知識(こと)だけは湯水の如く浮かんで来るんだよ。ったく、記憶を無くす前はどんだけ録でもない生き方してたんだか」

 

 自嘲と皮肉を混ぜ合わせてナーガは愚痴る。

 

「……まぁいいや、えーっと、何で奴等の動きが分かるか、だったか?━━━軍隊ってのはな、」

 

 そして、一つ息を吐き出してナーガは語り始めた。

 

 

 

「よし」

 

 動きを止めた木巨人と自軍の被害をみて、

 

「ここまでは想定通り」

 

 周りの兵達の勝鬨を聞きながら独りでにぽつりと呟いた。

 

「後はあそこにいる魔女(奴等)だけですね」

 

「そうだな、…まだ気を抜くな!あそこにいる魔女共も追い払うぞ!ホラーツ、アクレイム、負傷者を下がらせろ」

 

 シリーエスにそう返しながら、令を下して負傷者を治療の為に最後列にいるイグナーツの第四中隊まで下がらせ、代わりに第一中隊(俺の部隊)から前線へ補充の兵を送る。

 

「…被害は四十ほどでしょか?」

 

「今後を考えれば痛い数だが、まだ破綻するほどじゃあない。あれ等を追い払ったら日没前まで麓で待機だ」

 

「了解です」

 

 部隊の補充が完了してホラーツとアクレイムが対魔女用の陣形を作る。普段の倍の数で作る陣形は大盾の少なさもあって少々歪だが、魔女を追い払う“だけ”ならやや過剰ともいえる戦力だ。

 だが、今回はそれでいい。俺達の“本来の目的”は魔女の戦力を少しでも削り、少しでも疲弊させる事。そして一日でも多くの時間を浪費させる事だ。

 そして、今はこちらに手を出したら過剰戦力で反撃されると思わせる事である。第二中隊を破った勢いを止めなければならない。

 

「余計な色気を出すなよ!追い払ったらさっさと戻ってこい!」

 

『はっ!』

 

 ホラーツとアクレイムに釘を刺して、何時でも動ける様に戦況を静観する。

 それでも不安が無くなったわけではない。

 今回の指令が下った時、アクレイムやクリフなどの若手や上昇志向の強い者からは少なからず不満が出たものだ。

 うちの部隊(連中)からも別の意味で文句が上がったが、唯一シリーエスだけは俺の部隊に来るまでの経緯や仕込んだ流儀によって何も言って来なかったのが救いだった。

 

魔女共(お嬢さん方)が下手に抵抗なんぞせずに砦に逃げ帰ってくれたら御の字なんだが………)

 

 

 

 これが、この戦における俺の最大の失策だった。

 最初の奇襲から続く異常事態(イレギュラー)に対して、臆病なくらいに慎重であるべきだったのだ。

 例えそれが、ただ“魔女を追い払うだけだった”としても。

 例えそれが、ただの“時間稼ぎの為の陳腐な防護柵だった”としても。

 

 

 

━━━軍隊ってのはな、それが一つの群であると同時に一つの個なんだ。逆もまた然り。

 

 

 

 前進を開始した第三第五混成部隊の陣形は、先頭に27名からなる盾兵を配置。彼等の持つ大盾の端を重ね合わせ、一つの壁を作る。

 その壁に添うように槍兵と弓兵が交互に隊列を組む形を作ると、槍兵は背負っていた円形盾(ラウンドシールド)を斜め上へと翳して、弓兵は矢を番えたまま少し姿勢を下げて槍兵の作った盾の傘に隠れる様な配置につくのだ。

 

「っ!」

 

 バキリと、礫が盾にあたり円の端が欠ける。時折、どこかで短い悲鳴が上がる。どれだけ防御を固めても、この人数だと隙間が生まれてしまうのだ。

 兵士はあともう二十程、大盾があればと思う。木の巨人の時とは違う重圧に額には汗が浮かび、何時自分が礫の餌食なるかと恐怖し、餌食なるなと願う。

 

 

 

━━━故に、それが軍隊(人の群れ)という性質上、必ず生じ、絶対に解消できないモノがある。まあ軍隊に限らず村や街、国であっても同じ事が言えるんだが。

 

 

 

 そんな状況下においても彼等が進む足を決して緩めないのは、

 

「怯むな!臆して足を止めた者の末路は自分と仲間の死だ!進め!進めぇ!」

 

 盾を翳しながらアクレイムは兵士達を鼓舞する。

 そうだ、足を止めれば今の恐怖に屈し、陣形はあっさり瓦解してしまう。そうなれば最後、奴等の放つ火や風に蹂躙されるのだ。

 

「くそっ!」

 

 こんな事ならさっさと除隊するんだった。兵士はそんな悪態をすんでのところで飲み込んだ。

 【本命】が来るまで、自分達はまだ“十日以上も戦い続けなければならない”というのに。

 

 

━━━それは【思考】と【欲求】だ。人である以上逃れられず、たとえ組織された軍隊であってもその規模が大きく成れば成る程、必ずズレる。

 

 

 

(あと、少し…)

 

 混成部隊の中程から四列ほど後方、盾の壁と傘によって前方が見え難くなっているホラーツは己の勘と目算で矢を放つ機を伺っていた。

 この陣形の特徴として、弓兵は“斜面を登りながら矢を放つ”という難度の高い技術を要求される。

 切り立った崖の頂上にある砦に辿り着くには正面にある斜面を登る以外に選択肢はなく、その道筋に木々や岩などの遮蔽物は存在しない。

 必然的に魔女共が放ってくる魔法や礫を自分達で防ぎながら登らねばならず、その上、地の理による射程距離の差で先制を取られてしまう。

 

「………放てぇ!」

 

 ホラーツの号令と共に弓兵が盾の傘から飛び出すと一呼吸の内に矢を放ち、すぐさま元の位置へと戻る。

 狙いなど殆ど付けてはおらず、ただ味方へ誤射をせぬよう出来るだけ遠くへ飛ばすだけ。

 

(…っ、まだ浅いか)

 

 盾の隙間から着弾地点を観測してホラーツは舌打ちを溢す。

 幾らかは届いているが集弾密度の高い場所は柵と矢避けの盾の手前で、あと数ヤルドは距離を詰めなくてはならない。

 

「次射準備!何時でも放てるように構えていろ!」

 

 ホラーツの令に弓兵は即座に弓矢を番える。

 

(さっさと退け化物共、でなければここで部下の仇を討たせてもらう)

 

 歩を進めながらホラーツは胸の内でそう罵倒した。

 

 

 

━━━集まった数が十や二十ならまだいい。その中の【頭】が令を発すれば大半は正しく機能する。

 

 

 

 トス、カツっと矢が近くの地面や盾に当たり始めました。耳を澄ませば大勢の人間達の足音が聴こえてきます。

 

(あうぅ…ほ、本当に大丈夫なんでしょうか?)

 

 その足音と共に胸の鼓動もどんどん大きくなって、

 

「…エル、ノノエル!」

 

「ひゃい!」

 

 隣にいるリンネに大声を出されて、思わず変な声で返事してしまいました。

 

「ボーッとしてる暇ないよ」

 

「ご、ごめんなさい」

 

 リンネに謝っていると、今度はアイスから声が掛かります。

 

「みんな、下がるわよ!ノノエル、お願い」

 

「はい!」

 

 アイスの指示に返事を返して、私は呪文を唱え始めました。

 

「『水よ起て水を立て水の盾と為し水で絶て』」

 

 呪文を唱え終えると、盾の裏側に置いてある水瓶から水が空中に飛び出して膜を形成して【水盾】を作ります。

 

「走って!」

 

 その声に私達は一斉に走り出しました。

 後ろの柵まで5ヤルド(13.5メートル)。それほど距離はありませんが盾から走り出した私達に追撃の矢が迫ります。

 

 

 

━━━ただ、その数が百、二百、四百ともなると話が変わってくる。発した令を“行き渡らせる”には合間合間で必ず“人を挟まなくては”ならなくなる。

 

 

 

 私の【水盾】が矢を絡め捕りますが、絶え間なく降り注ぐ矢の雨に思っていたよりも早く【水盾】が崩れてしまいました。

 

(このままじゃ、誰かに矢が!)

 

「ケイ!クゥ!」

 

「あぁもう!しょうがないな!」

 

「うん」

 

 その瞬間、ユウキとケイとクゥが立ち止まり前を向きます。

 

「あなた達何をしてるの!」

 

 ナーガさんからの指示とは違う行動をとったユウキ達にアイスが怒鳴りました。

 

「さっさと行って!それに、“引き付けなきゃいけないんでしょ”?」

 

「っ、…気をつけなさい」

 

 ユウキの返答にアイスは一瞬迷う素振りをしましたが一言だけ言葉をかけて私とリンネを連れて再び走り出します。

 

「安心しろって!いざって時はこのバカ引きずって逃げるから!」

 

「誰がバカよ!」

 

 後ろからユウキとケイのいつもの掛け合い(じゃれあい)が聞こえました。

 こんな時でもあの二人は何も変わりません。こんな状況で不謹慎ですが、それが、そのことが、少しだけ羨ましく思えました。

 

 

 

━━━………ありゃあ別だ。緊急時の処置ってやつさ。

 

 

 

「当たるの、だけ、払って」

 

 あたしとユウキがいつものように口喧嘩してると、クゥが体に巻き付けてる幾つもの革帯を魔法で解き、それを操って降ってきた矢を打ち落とし始めた。

 こいつの魔法は体に巻き付けた物体の操作。長い時間肌に触れさせて馴らした物ほど自分の体以上に自在に操れる。

 

「あんまり、持たない」

 

 矢を打ち払う度に革帯の先端が少しずつ千切れていく。

 

「ケイ!」

 

「わかってるよ!」

 

 ユウキが牽制に正面の大盾に風刃を放ち、

 

「『固く成れ、硬く為れ、傷すら付かぬ鋼で有れ』!」

 

 あたしは全身を使って振りかぶりながら呪文を口にする。すると指先から胸にかけて肌が鈍い銀色へと変わっていく。

 これがあたしの魔法。体を金属に変えてあらゆる攻撃を弾き、アイス程ではないけど力も強化される。この魔法が発現した時、周りの大人からは異能の能力(ちから)だなんて言われてたな。

 

「おりゃあ!」

 

 さっきとは違い、手に持った大きめの石を砕いて大盾の向こういる兵士に全力で投げつけた。狙いなど付けずにばらまいて少しでも矢の勢いを止める。

 

「も一つ!」

 

 間髪入れずに逆の手に持った石も同じように投げつけた。

 

 

 

━━━話を戻すが令に人を挟むと、そこには挟んだ奴(そいつ)の【思考】や【欲求】が“混ざる”。徹底的な訓練を受けるか滅私奉公の心で【個】を捨てない限り絶対に、だ。

 

 

 

 クゥが矢を払って、あたしとユウキが反撃する。二度三度それを繰り返すけど、

 

(やっぱりハリガン姉の木偶人形じゃなきゃ止まらないか)

 

 ほんの少し緩むだけで矢も足も止まってはくれない。いや、止まったらダメなんだけど。

 

「そろそろいいんじゃないか?」

 

 ユウキとクゥに声をかける。

 

「十分だと、思う」

 

「…そうね」

 

 クゥはともかく、ユウキはとんでもなく悔しそうな顔をして返してきた。だから倒し過ぎたり、足を止めさせたらダメなんだって。

 その直後、後ろから石や水の槍がカサンドラの奴等に向かって飛んで行き、

 

「早く戻って!」

 

 アイスの声が聞こえた。

 

「わかってる!…『風よ』!」

 

 矢の雨が途切れた瞬間を見逃さず、あたし達は走り出す。それと同時にユウキが後ろから追い風を吹かせて負担を少し減らしてくた。

 

「…あなた達、何を考えているの?」

 

 二番目の柵にある盾の後に隠れた瞬間、あたし達に向かってアイスは笑顔でそう言ってきた。

 

(やばい。本気で怒ってる)

 

 笑いながら、うっすら口を開けて歯を見せながら注意や追及をしてくる時のアイスはハリガン姉並みに怖い。

 

「しょ、しょうがないでしょ!?【水盾】が思ってたよりも早く崩れたし、ああでもしないとわたし達はともかく矢を防御出来ないアイスやリンネ、ドジなノノエルが危ないじゃない」

 

「うぅぅ…すみません。役立たずでドジですみません」

 

 あ、ユウキの弁明にノノエルが涙目になってる。

 

「………あまり心配させないでね?」

 

 その弁明に一理あったのか、アイスもそれ以上追及する事もなく困った顔で釘を刺してきた。

 だけどまだ安心はできない。もしかしたら後でハリガン姉と一緒に説教かもしれない。

 

「ねえ、なんかカサンドラ軍(あの人達)、さっきよりも速く登って来てない?わっ!」

 

 盾から顔だけ出して下を覗いていたリンネが慌てて首を引っ込めると、一呼吸ほど間を置いて、また矢が地面や盾に刺さり始めてた。

 

「ノノエル!」

 

「は、はい!さっきよりも魔力を込めますので少し時間を下さい」

 

 三番目の柵へ撤退する準備の間、あたし達も応戦を開始した。

 

 

 

━━━さぁて、カサンドラの奴等はそれに気付いて追って来てるのかね?それとも気付かずに追って来てるのかね?まぁ、

 

 

 

「ぶっちゃけ余程の事でもない限り、もう結果は変わらんが」

 

 魔女が下がり、カサンドラ軍が追う。

 戦いの終幕はもう目の前であった。




 前書き後書きで何度も書いていますが。この作品に出てくる戦術戦略それに準ずる思想その他エトセトラetcは全て作者の薄い知識と偏見によって書かれております。
 したがってそれ等の頭には

 フ ァ ン タ ジ ー

 という言葉が付くことをご了承下さい。

 本来なら最後まで書く積もりだったのですが、何時もの様にモチベーションの関係の為、中盤までと相成りました。
 それと、王子の活躍を期待している読者様には申し訳ないのですが、次の彼の活躍は二巻の中盤以降になると思われます。
 この章は言うなれば主要キャラクターの紹介の様なものなので………。巻が進むに連れて王子もどんどん大暴れするので気長にお待ち下さい。

 では、また次回お会いしましょう。

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