織斑さん家の一夏君   作:解読

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戦闘パートを早く抜けたいです。


vs ボーデヴィッヒ&箒 後編

 

 

箒を倒しシャルロットと合流すべく移動する。

 

(MOONLIGHTの二振りでSEが三分の一か、一撃で倒せるのは良いけど燃費が悪すぎるね)

 

「シャルロット大丈夫かい?」

 

「まだSEは七割あるからもうちょっと無理出来るよ」

 

「それはよかった」

 

「でも本音を言うならもっと早く来てほしかったな」

 

「これでも急いで来たんだけどね」

 

「ふふっ、わかってるよ。一夏」

 

プライベート・チャンネルで会話を交わす。

 

「二人に増えたところで私には関係ないな」

 

「チームっていうのは1+1で2以上の力を出せるのが強みなんだよ」

 

「僕と一夏なら相性もバッチリだしね」

 

「群れなければ何もできないヤツらに私は負けん」

 

「なら見せてもらうよ君の強さを」

 

「叩きつぶしてやる!」

 

その声を聴くやいなや僕は前回と同じく突きを繰り出す。

 

「同じ手は二度食らわん!」

 

「わかっているさ、僕の攻撃はダミーだよ」

 

「本命は僕だよ!」

 

「なに!?」

 

僕の攻撃を避けてカウンターを入れようとしたところをシャルロットの《ハイレーザーライフル》がボーデヴィッヒさんを襲う。

 

「ファンション先生の専用機『レイテルパラッシュ』のアクルックスをベースに作ったライフルだからね、かなり利くでしょ」

 

「貴様!」

 

「今度は僕が行くよ」

 

「くっ」

 

片方が注意を引いてるうちにもう片方が攻撃を仕掛ける。

セオリーって言ったらそれまでだけど、人間の視野は左右に広くて200度。

ハイパーセンサーがあったとしても真後ろまではカバーできないだろうからね。

・・・正義感に溢れてる人ならこの状況を見て『卑怯だ!』っていうかもしれないけどもとより2対1だし、一人でも勝てるって驕っている方が悪いと僕は思うけどね。

 

「くそっ!貴様ら!」

 

「1対1なら君は強いだろうし、ただの軍団相手なら君は勝てるさ・・・でも、コンビネーションが出来ている相手には個の強さだけでは限界があるよ」

 

「ちっ!だが私は負けん!」

 

「ここで勝負を決める!」

 

「貴様をここで落とす!」

 

武器をMOONLIGHTから大百足に変えて突っ込む。

あくまで僕はフェイク、それをわからせないように全力で突っ込む!

 

「ふっ!」

 

「甘い」

 

僕は簡単にボーデヴィッヒの網に捕まる。

 

「これでお前は終わりだな」

 

「僕は一人じゃないって事を忘れすぎだよ」

 

余裕の表情を見せているボーデヴィッヒさん

 

「僕の事忘れないでほしいな」

 

「何!?」

 

「くっ」

 

僕はワイヤーで投げ飛ばされる。

 

「少しは覚えていたさ!まずは貴様からだな!」

 

「一夏の事を放り投げたからって安心したらいけないよ」

 

「何?―――――くっ!?」

 

僕はボーデヴィッヒさんに向かって大百足を投げた。

 

「シャルル後は頼む!」

 

「うん!」

 

「何を!?―――――がっ」

 

ズガンッ!

 

シャルロットの切り札パイルバンカー―――――灰色の鱗殻(グレー・スケール)がボーデヴィッヒさんの腹部を襲う。

 

ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!

 

(リボルバー式のパイルバンカーだから連発できるって聞いてたけど実際見ると・・・えげつないね)

 

ボーデヴィッヒさんのISから紫電が走り強制解除の兆しを見せ始める。

だが次の瞬間異変が起きた。

 

「あああああっ!!!!」

 

絶叫と共にボーデヴィッヒさんのIS『シュバルツェア・レーゲン』がら電撃が放たれる。

 

「ぐっ!一体何が・・・。―――――!?」

 

「!?」

 

僕とシャルロットは眼を疑った。

 

「・・・シャルル」

 

「何かな?」

 

「僕が言うのもなんだけどISってあんな風に変体するのかい?」

 

「変体?」

 

「ああ、進化って言った方がいいのかな?」

 

「あれが進化って言えるのかな?」

 

「・・・」

 

突然の出来事過ぎて焦るんじゃなくて冷静になってしまったよ。

こうしてシャルロットと話している間にもボーデヴィッヒさんのISの変化は続いている。

ボーデヴィッヒさんを飲み込むように黒くドロドロした闇がシュバルツェア・レーゲンから溢れ出る。

 

(聖杯戦争の聖杯の劣化版みたいな闇だね)

 

「い、一夏、アレって」

 

「・・・」

 

ドロドロしたものがボーデヴィッヒさんを完全に呑み込んだ。

 

「雪片」

 

「やっぱり織斑先生の」

 

「似てるっていうより偽物(フェイク)だ」

 

「フェイクってどうしてそう思うの?」

 

「似てるって言うだけならあそこまで雰囲気は似ないよ」

 

「雰囲気が似てるって、織斑先生と?」

 

「まぁ劣化版みたいな感じだけどね」

 

「なら負けないよね?」

 

「姉さんの偽物ならね」

 

「だったらボーデヴィッヒさんを助けてあげて」

 

「助ける?」

 

「さっきの叫び声がなんだか悲しそうだったし、何より今は敵じゃなくてクラスメイトでしょ」

 

「ふっそうだね」

 

「僕じゃうまくできないと思うから一夏に任せるよ」

 

「ああ、任された」

 

「一夏!」

 

「なんだい?」

 

「怪我、しないでね」

 

「努力するよ」

 

「もう!」

 

「じゃあ助けて来るよ」

 

「うん」

 

僕はボーデヴィッヒさんを取り込んだ”ナニカ”と対峙する。

 

偽物(フェイク)が嫌いって訳ではないけど、それは許すことはできないんだよ」

 

「―――――」

 

”ソレ”は雪片を振り上げ切りかかってくる。

 

(まさかそこまで偽物だとはね・・・だけど本物じゃないと僕には勝てないよ)

 

袈裟切りをボーデヴィッヒさんの後ろに回り込むように回避する。

 

「―――――」

 

”ソレ”は振り向いてさらに切りかかってくる。

 

「ふっ!」

 

左手のMOONLIGHTの刀身を最短にし”雪片”を受け流す。

そして右手のMOONLIGHTも短くした状態で切り上げる。

 

「ぎ、ぎ・・・ガ・・・」

 

ISが二つに割れボーデヴィッヒさんの姿が見えた。

一瞬だけ、ほんの一瞬だけボーデヴィッヒさんと目が合った。

その目はとても弱っていて、助けを求めているように見えた。

 

「助ける、か本当の意味で助けるならこの後が本番だね」

 

ISの中から崩れ落ちて来たボーデヴィッヒさんを受け止めそうつぶやいた。

ただ、僕の腕の中で眠るボーデヴィッヒさんはどこか安心している顔に見えた。




お読みいただきありがとうございます。

よっしゃ~~~~~!

これで当分戦闘パートはないはず!

やっとドロドロ?とした日常編が書ける。

次回はクロッシング・アクセスとドイツで千冬が何をしていたのか書く予定です。


後、白式のMOONLIGHTの設定を『一夏の色々+α』に追加します。
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