インフィニットストラトス2~織斑さん家の一夏君~
みたいな感じで
時間はあっという間に過ぎて、午後7時。
夕ご飯の時間である。
大広間にて、みんなで食事をとる。
「お昼は刺身で夕ご飯も豪華なんだけど、僕だけみんなとメニューが違うのはなんでだと思う?」
「さぁ、なんでだろうね?」
僕は横に座っているしゃるに問いかける。
僕以外のメニーは、身に小鍋、山菜の和え物が二種類に赤みその味噌汁にお新香、刺身はカワハギ。
対して僕のメニューは、鰯缶ときのこの炊き込みご飯、桜えびとたっぷり葱の月見そば、おろしポン酢の鰹のレアフライ、鮪と長芋の柚子胡椒マリネ。
ご丁寧に、メニューを説明した紙まで置いてある。
【精のつく料理です。お楽しみの為にしっかり精をつけてくださいね♪ by景子】
紙の最後の一言がこれである。
一体僕に何をしろと言うんだ?
「何にしても高校生の食べる夕飯にしては、かなり豪華だね」
「候補生や代表になると、自炊してない人は大概こんな感じだと思うよ」
「毎日こんな感じなのかい?」
「まぁ、僕は少し特殊な環境だったから違うかもしれないけど、そこのところどうなのセシリア?」
「んんっ…くぅ……ふぁ」
頬を赤くして、瞳を潤わせ少し艶っぽい声を先ほどから上げているセシリア。
…ただ正座がつらいだけだよね?
「すみ…ません。少し、正座がっ……つら、くて…もう、一度言っていただけますかっ?」
「候補生の料理って毎日こんな感じだよね?」
「そぅ…で、すわね。この料理にぃ!晩餐会もおこないぃぃ!ますから、これより……豪勢かもっ…しれませんわぁ(一夏様の横を手に入れたと喜んでいたら、なんというプレイを!こんな公衆の面前でなんて破廉恥な事をさせるのですか!……一夏様ぁ、責任を取って責めてくださいまし!!)」
……本当に正座がつらいだけだよね?
もはや、なんて言っていいか分からない状況にセシリアがなっているんだけど。
「で、では…いただきます(この責めにも慣れてきましたわ。慣れてきたと思ったら、まさか一夏様からそんな蔑む目線で見られたらわたくし……わたくし!!)」
「セシリア、大丈夫?」
「え、えぇ。だいじょう、ぶっ!ですわ。しゃるろっとさん」
手を合わせて、食事をしようとするが色々と問題があるせいか難儀している。
「セシリア、そんなにつらいならテーブル席に行った方がいいんじゃないかい?」
「だ、大丈夫で…すわ。少しっ……な、慣れてきましたのでっ!」
「な、ならいいんだけど」
「心配、していただいて、ありがとぅ……ごさいますっ(はん!心配する声をかけておきながら侮蔑するような目をしていらっしゃる。わたくしの喜ばせ方が何故わかるのですか!?)」
セシリアは俯いてプルプルと肩を震わせてる。
「そんなにつらいなら食べさせてあげようか?」
「い、いえ、こんなっ…事で一夏さんの手を!借りる程のぉ……事ではぁ…あ、りませんわ!(流石一夏様!アメとムチの使い方がお上手ですわ)」
「つらかったらいつでも言っていいよ」
「あ、ありがとうございますわっ」
少しずつ箸が進み始めるセシリア。
先ほど慣れたって言ったのは強がりとかじゃなくて本当だったんだ。
「一夏って優しいね」
「友達がつらい思いをしているんだ、助けるのは当たり前だろう」
「当たり前って言えるのがすごいんだよ(アァヤサシクテツヨイイチカボクノコトイチカイロニソメテホシイナ)」
少しセシリアが大変そうだったけど、何事もなく平和に夕ご飯の時間は過ぎる。
「ふう、さっぱりした」
食後に、海の見える大きな温泉に一人っきりで入ったのは少し寂しかったけど、何も問題が起きることなく上がることが出来てよかった。
温泉から上がる少し前、山田先生の「お、織斑先生駄目です!今は織斑くんが入っているので!」の後に少しの間時間があって「お、織斑先生!そんな目で私をどこに連れていく気ですか!ちょ!引きずらないでください!?……きゃぁぁぁぁぁ!」って聞こえてすぐ上がる準備をしたからね。
山田先生。貴女の犠牲は無駄にしません。
…なんて考えていると、部屋の前に着いた。
コンコンコン
「入って大丈夫ですか?」
「織斑か、問題ないぞ」
返事をもらってから部屋に入る。
異性と同じ部屋になるんだから、こういうのはエチケットだよね。
姉さんの場合なら、問題があっても問題ないって言うから困ったものだよ。
「ん?女連れではないのか?」
「女連れなら問題があると思うのですが」
「何、そうなったら私が千冬の部屋に行ってこの部屋を明け渡すさ」
「それは大問題ですよ」
「すまん、すまん。少しからかったんだ、お前に浮ついた話を聞かないからな」
「そんなからかい方やめてください」
前半の少し真面目な、雰囲気から謝罪の後から一気にくだけた雰囲気になるウィンディー先生。
今の姿は、浴衣を鎖骨が少し見えるくらい着下しほんの少し頬が赤い。
「もしかして、お酒飲みましたか?」
「ほんの少しさ」
「程々にしてくださいね」
「未成年者の前だからな。何なら反教師になろうか?」
「やめてください」
ニヒルな笑顔で問われる。
……少し嫌な予感がした。
「ああ、そうだ。真耶の事を見なかったか?お前が入浴している時の監視だったんだが」
「叫び声は聞きましたが」
「叫び声だと」
「……恥ずかしながら姉さんが行方を知っていると思います」
「はぁ、苦労しているな」
「まぁ、慣れましたよ」
「千冬のせいなら事件にはならないだろう」
「ならいいんですが。ではウィンディー先生、明日は午前中からデータ録りなので少し早いですが休ませてもらいます」
「良い心掛けだ。私はもう少し月見酒を楽しむよ。お休み」
「お休みなさい」
気づかないうちに疲れていたのか、布団に入るとすぐに僕の意識は闇に落ちた。
お読みいただきありがとうございます
なんでだろう。
セシリアと言うか全体的にいえる事なのですが、変態が登場したときは執筆時間が半分になります。
不思議です。