織斑さん家の一夏君   作:解読

49 / 49
今回は賛否分かれそうな内容&真面目回


作戦会議

 

 

「はい、織斑です」

 

電話で会話している姉さんの顔がどんどん険しくなる。

数分やり取りをして、電話をしまい真面目な面持ちで口を開いた。

 

「全員注目!現時刻をもってIS学園教員は特殊任務行動に入る、これにより本日予定していたISの起動試験は中止。生徒は私達教員の指示があるまで自室にて待機!どういう事かわからないと思うが、この指示を無視したものは我々で身柄を拘束することになる、わかったな」

 

「「「は、はい!」」」

 

全員慌てて出していたISを片付けている。

いつもと違う姉さんの怒号に怯えているように見える。

 

「織斑、オルコット、ヂュノア、ボーデヴィッヒ、鳳、篠ノ之。お前たち専用機持ちは私について来い。」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

姉さんの雰囲気に当てられ気合いの入った返事を返す。

 

 

 

 

 

 

 

姉さんの後について行き着いたのは、旅館の一番奥にある宴会用の大座敷・風花の間。

そこには、教員が全員集められており、照明を落とした部屋の中央には大型の空中投影ディスプレイが浮かんである。

どうやら、僕達が一番最後のようだ。

 

「織斑先生と専用機持ちの生徒が来たので現状を説明したいのですが…織斑先生その二人は?」

 

「ん?」

 

姉さんが振り向いた目線の先には、束さんとクロエがいた。

 

「お前ら、部外者は立ち入り禁止なのはわかるか?」

 

額に手をあてながら姉さんは呆れ声で問いかける。

 

「ふむふむ。部外者とな?私はISの産みの親だよ?関係者、関係者」

 

「私は行く当てがなかったので、ついてきました」

 

「はぁ~…ファンション先生このウサギ耳は篠ノ之束で、こっちの銀髪が篠ノ之束の関係者のクロエ・C・S・織斑です」

 

「篠ノ之博士とその関係者か」

 

「申し訳ないのですが同席させても良いですか?」

 

「織斑先生、私なら反対するが上は喜んで同席を許可するだろうよ」

 

「すなまい」

 

「いいさ、では状況を説明する。二時間前、ハワイ沖で試験稼働にあったアメリカ・イスラエル共同開発の軍用IS『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』が制御下を離れて暴走。監視空域を離脱したとの連絡が入った」

 

アメリカとイスラエルの共同開発の軍用(・・)ISか、これってアラスカ条約に違反してるんじゃないのかな?と少し緊張感のない事を考えていた僕は、皆の事が気になったので目線を向ける。

 

「・・・・・・・・・」

 

ウィンディー先生説明を聞いて皆厳しい顔つきになっている。

ただ、箒は状況がよく分かっていないのか困惑しているように見える。

 

「説明を続けるぞ。衛星の追跡の結果、福音はここから約2キロ先の空域を通過することがわかった。時間は約50分後だ学園上層部の通達により、我々がこの事態に対処することが決まった」

 

説明を続けるウィンディー先生。

次の言葉に僕は眉をひそめる事になる。

 

「でだ、教員は訓練機に乗り空域及び海域を封鎖する。よって本作戦の最優先事項の『福音の起動停止』を専用機持ちに担当してもらう事になった」

 

軍人も居るは居るけど一学生に、戦闘をさせるなんて上層部はどうなっているのか。

…もしパイロットが乗っているなら覚悟を決めるしかないかな。

 

「何か質問のあるものは挙手してくれ」

 

「はい」

 

いちばん真っ先に手を上げたのはセシリアだった。

 

「銀の福音のスペックデータを要求します」

 

「いいだろう。ただし、福音の情報は最重要軍事機密だ。決して口外するなよ?もし情報漏えいがあった場合は最悪一生牢屋なんていう事もありうるからな」

 

そういってから、中央のディスプレイに次々に情報が開示されていく。

 

「まだ、何か質問はあるか?」

 

「はい」

 

「なんだ?」

 

「福音にはパイロットは乗っていますか?」

 

僕が一番気になっていたことを聞く。

 

「向こうの情報を信じるならパイロットは乗っていない」

 

今回の起動試験は福音に搭載されているdistant control system(遠距離制御機構)のテストでパイロットは別の場所にいるらしい。

 

「今の所、福音に接触できるのは一回だけだと想定される。よって一撃必殺で落とすという単純明快な作戦が上がっているが、これ以外で何かいい作戦を思いついた者がいたら言ってくれ」

 

話をする中で、紅椿のスペックがいまいち不透明だったり、新しく届いたパッケージの換装をする、しないなど色々情報が出たが出来上がった作戦はウィンディー先生が行った一撃必殺案のみぐらいしか上がらなかった。(この時の束さんは姉さんに何か問い詰められてから、沈められていて静かだった)

専用機の中で一撃で落とせる火力を出せそうなのは僕の月光か鈴の老神か。

ただ、皆の視線は僕に集まっている。

その時、僕の服の裾がちょんちょんと引っ張られた。

 

「いっくんいっくん、紅椿に乗って行けば追いつけるよ」

 

裾を引っ張っていたのは束さんで、束さんがこんな事を教えてくれた。

 

「作戦の提案いいですか?」

 

「いいぞ、織斑」

 

「福音のルート上の海上に鈴、空にラウラを配置してロックオン距離になったら、遠距離砲撃を開始。鈴とラウラの護衛にセシリアとシャルロットを配置。砲撃を避けているであろう福音の横腹を紅椿に白式を乗せて高速で接近、一撃を入れる。砲撃組は横撃が入る少し前に撤退を開始。箒は僕の一撃を見ずに撤退って言うのはどうでしょうか?」

 

「篠ノ之。紅椿は白式込みで福音に追いつく速度を出せるのか?」

 

「えっと」

 

「ふふん♪その質問には束さんが答えちゃうぞ!答えだけ言うならもーまんたいなんだよ!なんせ紅椿は束さんが作り上げた”第四世代”のISなのだ!!ちょちょっと展開装甲をいじれば、あら不思議!換装もなくにすぐに高機動型に大・変・身!どうだすごいだろう!<(`^´)>」

 

「篠ノ之博士説明ありがとうございます。織斑お前の作戦を採用する。各自準備を怠るなよ」

 

作戦開始まで残り約30分

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。

書くにあたって毎回読み直しをしているのですが、福音の通過する空域が旅館から2キロしか離れていないって思ってしまったのは私だけでしょうか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。