魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
今回はやらかしすぎたかも知れませんw
それではどうぞ~
時の楽園・深部
「母さん…お話があってきました」
「……話?人形の貴女とは話すことなんて無いわ」
母……プレシア・テスタロッサの自身をさす『人形』の言葉にフェイトは少し顔を歪ませる
「……私は…人形ではありません………私は…アナタの娘です……だから……」
フェイトはバルディシュを構える
「……貴女は私が止めます!話は…全てが終わってからゆっくりと!」
宣言するフェイト……その後ろにいるソウにはフェイトの覚悟が気持ちが伝わってきていた……それは、目の前のプレシアにも伝わってきていた
「フフッッアハハハハハハハハ!あなたが私の娘ですって?私を止めるですって?冗談を言うんじゃないわよ!?……まあ、いいわ…終わりにしましょう…全てを私はアナタたちを殺してアリシアと一緒にアルハザードにいくわ!私の夢を邪魔させないわ!」
プレシアはフェイトの覚悟を嘲笑い、アリシアの体が眠るカプセルを自身の直ぐそばに浮かせると杖に魔力を集め始めた
「……させねぇ…」
「ソウ君!」
ソウは抱えてくれていたなのはから離れなのはとフェイトの前に立つ
「〝ユン・ユリ・ソノ・ミウラ・スキル・マギステル〟」
始動キーを唱えるソウ、それを見たプレシアは笑みを浮かべていた
ズドォン!!
音と激しい震動共に紫電が落ちた……紫電が落ちて直ぐにはソウ、なのは、フェイトの三人は理解できず動けなかった
「母さん!」
「ッ!」
三人の中で一番早く〝その事〟を理解したのはフェイトだった
紫電は三人には落ちず目の前のプレシアの足下に落ち床を破壊しプレシアとアリシアのカプセルは虚数空間へと落ちていく……プレシアは落ちていく時、ソウとなのはに微笑みを見せて言っていた
『フェイトをお願いするわ。白衣の魔導師さん、それから、
「クソ!」
ソウは空間の穴を覗いて確認するが既にプレシアとアリシアの姿は無く、後ろではフェイトが「母さん……母さん」と座り込み呟き泣いていた
「……いつ崩れるが分からない……戻ろう……なのちゃんはフェイト・テスタロッサを……」
「ソウ君!!」
その場から離れようとするソウの足下の床が崩れ虚数空間へソウは落ちそうになった。
ぎりぎりの所で右手で床を掴んだが、いつ崩れても可笑しくない状況だった
「ソウ君!今助けるから!」
なのははソウの右手を引っ張るが持ち上がらない……フェイトも手伝うが殆ど持ち上がらなかった
「なのちゃん、フェイト・テスタロッサ……離してくれ……左手が動かないから助からない」
「そんなこと言わないでよ、ソウ君!」
ソウは先のプレシア戦で左手に重症を負い、ぴくりとも動かなかった
「俺のことは良いんだよ!なのちゃんとフェイト・テスタロッサはもう、戻れ!このまま三人とも落ちる!だったら俺だけで良い!」
「それこそ駄目なの!そんなことしたら、アリサちゃんとすすがちゃんが悲しむよ!?それに、お母さんやお父さん、お兄ちゃんやお姉ちゃんだって……私も!それから、言ってくれたよね!?〝なのはを守る〟って私は……なのははソウ君が居なきゃやだ!」
大粒の涙を零すなのは…だか、ソウにはなのはの言葉は届くが三人とも助かる奇跡など起きなかった
「…さよなら……〝
雷の射手がソウの右腕を切り支えを無くしたソウは虚無空間へと落ちていく
「ソウ君!!」
「ダメ!」
ソウを助けようと自ら飛び込もうとしているなのはを抑えるフェイト…そこに…
「……フェイト・テスタロッサ!なのちゃんを………なのはを頼む!………さよなら
なのは」
「イャアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
ソウは二人に微笑みながら消えていった
アースラ・ブリッジ
ソウが虚数空間へ落ちて直ぐに時の楽園が崩壊した
なのは達はアースラへと帰還したが帰還後直ぐに医務室に運ばれたなのはは未だに目を覚ましていなくフェイトはずっとなのはのそばにいた
「……ソウさん…」
「……あいつ…」
ソウとなのは、フェイトを除きアースラ・ブリッジにメンバーが集まりユーノとクロノはソウの事を聞きショックを受けていた
「...虚数空間に落ちて助かった事例は聞いたことがない.....あいつは...」
「...それ以上は言うんじゃないよ!ここでも...あの子の前でもね」
クロノの言いたいことはこの場にいる誰もが分かっていた....それでもなお、アルフは...ユーノもその事を口にしてほしくなかった...自身の主と友達の為にも.....
アースラ・医務室
真っ白な机に少し大きな目なディスプレイ...真っ白なベッドと言う質素な医務室に茶髪の少女....高町なのはは寝かされていた...
なのはの寝るベッドの横になのはを座りながら見守るフェイト...
なのはを見守るフェイトも心ここに在らずと言った顔をしていた
「...母さん...」
フェイトも先程、唯一の肉親である母を失い、精神的にボロボロであった
「‥‥‥ぅん‥‥フェ‥イト‥‥ちゃ‥ん」
フェイトは微かに聞こえたなのはの声でなのはが目を覚ましこちらを見ていることに気づいた
「‥‥大丈夫‥?」
フェイトが静かに聞くとなのはは「うん」と軽く頷く
「‥‥ソウ‥君‥‥の‥は?」
「‥‥大丈夫‥持ってきてる」
フェイトはなのはの求めている物を‥‥‥‥〝ソウの右腕〟をテーブルから取り、なのはに手渡す。
なのはは〝ソウの右腕〟を抱きしめる
「‥‥フェイト‥ちゃん‥話、聞いてくれる?」
「‥うん、話して」
フェイトはなのはの話を聞くことにした、〝今はそれが良い〟と思ったから‥‥
「‥‥何時も何時でもソウ君は私の前に居てくれて‥‥何時も助けてくれた」
「‥‥うん‥‥」
「ソウ君は‥ずっと、私の事を見てくれていた‥‥守ってくれていた‥‥‥それが当たり前だとも思ってくれていたの‥‥‥私もそう、思っていたの」
「‥‥‥うん」
自分の思いを喋るなのは‥‥‥次第になのはの目に涙が溢れてくる
「ソウ君が落ちていく時に‥‥‥もう、会えないって思ったとき‥‥‥ソウ君と一緒に居るときの幸せな気持ちが‥‥‥ソウ君の事が好きだって初めて気がついたの‥‥‥ソウ君の事が‥‥好きだったの!!」
なのは泣き出してしまう‥‥フェイトは泣くなのはを抱きしめる
「‥‥‥ソウ‥君‥‥ソウ‥‥君‥‥」
医務室になのはの鳴き声が響きわたる‥‥医務室にはフェイトとなのは‥‥そして、二人の愛機のバルデッシュとレイジングハートしか居ない‥‥
「水色髪の坊やは生きてるぞ?」
筈だった‥‥
「「!!」」
突然、この場に居ない‥‥そして、聞いたことのない第三者の声が二人に聞こえてきた。
二人はその場に居なかった医務室のドア前の女性に気が付いた
「‥‥あなたは‥」
フェイトはドアを開けずにその場に立っている金髪ロングヘアーの女性を警戒しバルデッシュを展開する
「そう、身構えるな。私は‥‥‥そうだな、雪姫とでも呼んでくれ。私は水色髪の坊やが生きていると伝えにきただけだ」
フェイトとなのはは目を見開いていた。
なぜ、その場に居なかった女性がソウが生きていることを知っているのか‥‥どうして、虚数空間に落ちたソウの安否が分かるのか‥‥
「どうして‥‥‥あなたに‥‥分かるんですか?」
なのは〝ソウの右腕〟と自分が描いてある仮契約カードを握りしめ静かに雪姫に聞いた
「‥‥あの坊やを仲間が助けに言った‥‥と、言っても信じて貰えないだろうな‥‥ん? お前が持っているのは仮契約カードだな?なら、ちょうど良い‥‥カードの下を見てみろ、自分の名前の他にあの坊やの名前がラテン語で書かれているな?この辺にな」
雪姫はなのはと同種のカードを取り出してその位置を見せて教えた
なのはは驚いて居たが直ぐに自分のカードを確認して読めては居なかったがそれらしき表記を見つけた
「このカード‥‥‥仮契約カードや本契約カードには〝契約した魔法使いが死んだ場合〟そこの名前表記が消える‥‥あの坊やは教えていなかったみたいだがな」
★???
無限に広がる虚数空間‥‥‥その、虚数空間にある近未来的工場群の島の一角に右腕がない少年‥‥‥ソウが倒れていた
「‥‥‥ぅんん‥ここは‥‥」
ソウは目を覚ますと周りを見渡す‥‥‥だが、ソウの体は首から下が全く動かなく左右しか見れなかった
「あ、お兄さん!目を覚ましたんだね」
「ふぇ、フェイト・テスタロッサ!?」
ソウの近くに座っていた金髪の水色の服を着た少女がソウが起きたことに気がつき顔を向けてきた
少女はフェイト・テスタロッサと瓜二つだった
「確かに私はテスタロッサだけど‥‥‥私はフェイトって名前じゃないよ?私はアリシア!アリシア・テスタロッサって言うの!」
ソウは目の前の少女‥‥アリシア・テスタロッサに驚きを隠せなかった。
アリシア・テスタロッサは過去の事故か何かのトラブルで亡くなっており、その母のプレシア・テスタロッサとはつい早急まで戦っていたのだから‥‥
「そ、そう‥‥‥あ、俺はソウ。ソウ・S・スプリングフィールド。つい早急まで‥‥というよりはここで目を覚ますまで君の瓜二つの子と一緒に居たから間違えた‥‥すまない」
「‥‥‥‥うん、知ってるよ。お兄さんが私の妹‥‥うんん、クローンのフェイトとお母さんを止めたのここからずっと‥‥見てたから‥‥‥‥でも、お母さんを責めないであげて?ホントは優しいお母さんなんだから‥‥‥少し頑張りすぎただげ‥」
ソウの言葉に悲しそうに頷きソウの隣に座りながら静かに話すアリシア‥‥
「母親思いなんだね‥‥‥でも、プレシアの気持ちもよく分かるから‥‥俺は責め無いし責められないよ」
ソウは過去‥‥‥前世の事を思い出していた‥‥一人の少女を救うべく全てを捨てた過去の自分を‥‥
「お兄さんは優しいね‥‥」
「俺は‥‥優しくは無いよ‥‥何処までも身勝手な‥‥ただの‥‥‥餓鬼さ‥‥」
ソウは今までの事を思い出し悔やんでいた‥‥守れなかった者‥‥守れなかった約束‥
「うんん、お兄さんは優しいよ?お兄さんを殺そうとしたお母さんを許せるんだもの‥‥‥」
アリシア・テスタロッサは涙を流していた。
アリシアの涙につられるかのようにソウも涙を流す
「‥‥‥俺には願う資格なんて無いけど‥‥‥もし、叶うのなら‥生きたかったな‥‥‥生きてなのちゃんの高校制服‥‥‥見たかったな」
ソウの声はどんどん掠れていき、視界も同じように掠れていた
「‥‥‥アリシア・テスタロッサ‥俺はもう、逝くよ‥‥さよなら」
「‥‥うん、お兄さん‥‥お休みなさい‥‥」
ソウはアリシアとの別れを済まし息を引き取った
ソウは息を引き取る寸前に男の声が聞こえていた
『君はまだ死んではいけない。君を待つ人達がいるのだから‥‥‥死んではいけませんよ
僕の‥‥‥僕らの
と
続く