魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
はい、と言うことで本当の無印完結です。
来年からは二章突入したいと思ってます!
それでは今年最後の投稿です!
どうぞ~
XXX年X月X日
『ぅん、こ、ここは?』
水色髪の少年‥‥‥ソウ・S・スプリングフィールドが目を覚ましたのは真っ暗で何も見えない空間だった
『‥‥‥俺は‥死んだはずだ‥‥どうして』
自分の死を自覚しているソウはこの場所にいることに戸惑いを隠せていなかった
〔ここは貴様の心象世界だ〕
『誰だ!』
空間内にソウ以外の声が聞こえソウが叫ぶとソウの正面に赤黒い光から赤いネクタイに青黒い服、服と同じ青黒い仮面で顔を覆って紫ロングヘアの人が出て来た
〔私は【
『俺を‥‥‥救おうとした者?心象世界‥‥?』
ソウは【
〔そうだ、ここは貴様の心象世界の入口だ‥‥貴様が抱えてきた闇がお前の心象世界をここまで塗りつぶした‥‥〕
ソウは〝救おうとした者〟に三人ほど思い当たる節があったがその三人がここまでしないと勝手に思い込みこの考えを捨て、この空間を見渡した
『この空間には続きがあるんだな‥‥心象世界は俺が殺してきた者達の悲鳴と呪いの声が鳴り止まない‥‥‥そんな場所なんだろ?』
〔ああ、そうだ。貴様の心象世界は貴様が殺めてきた数十、数百の人の魂の闇が集まりお前に問いかけ続けている〝どうして殺した〟〝なぜ、殺されなければならなかったのか〟と〕
【
『‥‥死んだ俺への最後の手向けか‥‥‥悪人の俺にはちょうどいい最後だな‥‥』
必死に体の震えを押さえ様とするソウは笑っていた
〔‥‥残念だが、貴様は死んではいない‥〕
『どういうことだ?俺はプレシア・テスタロッサの攻撃で重傷を負い死んだ筈だ!!』
〔いいや、貴様の体は生きている。貴様はそれを認められなくそして自ら消えようとしてるだけだ〕
『そ、そんなことは‥‥』
無い‥‥と言おうとしたソウだったがソウの口からその言葉は出てこなかった
〔そんなことは無いとは言えないだろう‥‥現に貴様は死んだと思い込もうとして逃げようとしてる。私には貴様の事がわかる。前までの私では分からなかったが今の私にはお前の事がわかる〕
『どうしてそんなことがわかる?俺の何がわかるんだ!!』
ソウは【
自分の事を見透かしているようにわかる目の前の【
〔わかるのだ。私には貴様の事がな‥‥そして、私の知る貴様はどんなピンチでもどんなに死にたいと言っても誰かのために貴様の隣に立つ少女達のために命を燃やしていた‥‥今の貴様は‥‥‥ただの‥‥抜け殻だ‥‥愛する人を亡くしたただの抜け殻だ〕
『‥‥‥』
ソウは言い返すことが出来なかった‥‥ソウ自身も心の奥に空いた穴を埋めることが出来ていなかったからだ
ソウは自身もわかっていた‥‥死んでこの世界に来てからずっと心の奥に寂しがっている自分自身がいることを‥‥‥愛する人と一緒に入れない選択を選んだ後悔の固まりの自分自身がいることを‥‥‥そして‥‥ある少女に
『‥‥‥そうだな‥今の俺を例えるなら抜け殻が一番しっくりくるな‥‥何もかもを捨てた抜け殻‥‥だな‥‥』
ソウは緊張がほぐれたようにペタリと座り込んでしまう‥‥ソウの目には涙が溢れ出しハイライトが消えていた
〔あぁ‥‥‥そうだよ‥‥生きてぇよ‥‥‥こんな大犯罪者の‥‥‥俺でも‥‥叶うんなら‥‥なのはと一緒に生きてぇよ!!でも‥‥‥でもよぉ‥‥俺に‥‥僕にはそんな資格はねぇんだよ!!〕
ソウは誰も見たことが無いような風に泣き、喚いていた‥‥まるで精神が九歳の子供に戻った様に大泣きしだした
〔向こうの世界で愛する者達に弱音を少しは吐いていたが‥‥貴様は誰もが思っている以上に弱っていた‥‥‥いや、それが本来の姿なのかも知れないな‥‥〕
大泣きするソウを見て呟く【
〔‥‥‥生きる意味に資格などを使い逃げるな。ある人が言っていた。生きている者には何かしらの意味があると。過去に大罪を犯した者にも意味がある。貴様だってそうだろう?パートナーが自分の身を犠牲にして貴様を守り、貴様は六千人の人間を救いそして、愛する人の命を助けることが出来た。それが貴様の生きている意味だった‥‥‥‥刈り取った命を背負い命を救う‥‥それが貴様の生きる意味だ〕
『刈り取った命を背負い命を救う‥‥‥それが俺の生きる意味‥‥‥』
ソウは【
〔そうだ。過去は変わらないが未来は変えられる。貴様はこれから強くなり貴様自身で過去の過ちからの後悔を超えて見せろ〕
『やってやる‥‥‥悩むのは止めだ‥‥ウジウジ悩むのは性に合わない‥‥それにユウキや簪に怒られるしな‥‥やってやるよ‥‥』
ソウの目にハイライトが戻りいつも通りの表情に戻るソウに【
〔それでいい、それでいいのだ。貴様はそれでいい。さあ、帰れ。今のお前が帰る場所へ〕
『あぁ、ありがとう。【
ソウは光に包まれこの空間から消えていった
ソウが空間から居なくなるのを見届けると【
〔あぁ、サヨナラだ‥‥よ‥‥‥この姿のボクと君が会うのは最後になって欲しいな‥‥‥大丈夫だよ、君は‥‥君にはあの子達が‥‥これから会う仲間達が君を支えてくれるよ。頑張ってね
ボクの
ソウの寝室
「ここは‥‥‥自分の部屋か‥‥」
ソウが次に目を覚ますとそこは自分の部屋のベットの上だった
「‥‥あれから何日くらい立ってるんだろう‥‥」
ベットから一番近い窓から外を見て呟くソウ‥‥‥ベットの直ぐにある点滴からあの重傷は治っていることを察して居たが何日たったかはわからなかった
「‥‥ソ‥‥ウ‥く‥‥ん?」
寝室の扉が開き誰かと確認しようとすると扉で何かを落とした音が聞こえて直ぐに少女の声が聞こえた
「‥‥なの‥‥は‥‥」
扉の前に立っていたのはソウがこの世界で何時も一緒にいる元気な少女‥‥‥高町なのはだった
「ソウ君!!」
なのははベッドに走りソウを抱きしめソウもなのはを戸惑いながらもなのはを抱きしめた
「‥なの‥‥は‥あれから‥‥何日たった‥‥?」
「あの日からもう、二ヶ月だよ」
「い、二ヶ月!?」
ソウは驚いていた‥‥‥せいぜい半月くらいだと思って居たのにあの日から既に二ヶ月が立っていた
「‥‥も、もしかして‥‥毎日見に来てくれてたの?」
「‥‥うん‥‥ソウ君が早く目が覚めるようにって‥‥毎日‥‥これる日は必ず‥‥」
なのはは顔をほんのり赤くしてソウの聞いてきたことに答えた
それを聞いたソウの眼からは涙が溢れだした
「‥あり‥‥がと‥‥‥なの‥‥は‥‥ありが‥‥とう‥‥‥なの‥‥は」
ソウはなのはを強く抱きしめて何度も何度も「ありがとう」と呟いた
「おかえりなさい、ソウ君」
「ただいま、なのちゃん」
無印完結
作中の【
わかりやすく言えば【
いかがだったでしょうか?これにて今年の投稿は終了となります。来年も【魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~】と更識蒼をよろしくお願いいたします!!
良いお年をお過ごし下さい!!
それでは来年にお会いしましょう!!