魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
はい、ソウの過去編最終回です。
「……わかった。どこから話そうか……そうだな…俺とゆうちゃんとの出会いからかな」
────俺とゆうちゃんとの出会いは小学1年でクラスが一緒だったんだ。
最初の印象は元気で明るい太陽みたいな女の子だと思ったよ。
逆に俺は物静かで基本的に一人でいることが多かった
────それもあってか、俺はもちろんのことゆうちゃんも髪色の所為でクラスから少し浮いてたんだ。俺は水色でゆうちゃんは紫だったからね
────でも、そこで違ったのはゆうちゃんは持ち前の元気と明るさで友達を沢山作っていき、逆に俺は暗殺者として世界を回っていた時期だったから月に何回もまとまった休みを入れていたのもあって友達を作らずにいつも一人だったかな。その所為で俺はクラスメイトからは【気味が悪い奴】って呼ばれるようになって余計に浮いていったな
────そんな生活を半年近く過ごしていたある日のお昼……俺はいつも通り屋上で一人、お昼を食べようとするとゆうちゃんが弁当を二つ持ってきて一つを俺に渡してきたんだ
────なんでも、『君、いつも一人で顔が強張ってるし、甘い物ばっか食べてるでしょ?ボク、お弁当一つ多く持ってきたから上げるよ』だったかな?
───その時、俺はゆうちゃんのことを変な奴って思ったかな?クラスメイトになってからほぼ話したことないのにいきなり弁当を渡してきたんだからね
────それからかな?学校の昼をゆうちゃんと過ごすようになって少しずつゆうちゃんと居る事が多くなってゆうちゃんとの距離が狭まってきたのは…
────だけど、それから少ししてゆうちゃんにクラスメイトや他のクラスの奴らからいじめが始まったんだ。
────最初は俺が休んでいたときみたいで俺に隠れてやってたけど、段々エスカレートしていってゆうちゃんは隠してたけど俺は青アザがあることに気がついたんだ
────ゆうちゃんに聞いても『何でもない』の一点張りだったから俺は自分の目で証拠を掴むためにゆうちゃんと3、4人の男の子と女の子が校舎裏に行くのを尾行してゆうちゃんが虐められているのを現場を取り押さえたんだ
────流石にこっちから手を出すことはしなかった。やればこっちの方が悪者扱いされるからな。
────でも、その後から俺はゆうちゃんと距離を開けたんだ
────虐めてた奴らが言っていたゆうちゃんの虐めの原因は俺
なんでも、俺と仲良くなる前はお昼を一緒に食べてた連中で俺と仲良くなってからは誘っても断られたのが腹がたったんだって
────だから、俺はゆうちゃんと距離を開けて最初の頃みたいに一人で過ごそうとした
─────だけど、俺の考えなんてゆうちゃんには関係なくてゆうちゃんは前以上に一緒に居ようとしてくれたよ
────ゆうちゃんとの関係が大きく変わったのは3年生のとき……相棒の那由多を失った俺が暗殺者であることを辞めてからだ
────相棒の那由多を失った喪失感から立ち直れない俺は学校に行っても授業をサボり屋上でただただ空を見上げていた
────勿論、ゆうちゃんは俺に何度も声を掛けてきてくれたよ。最初は素っ気なく返していたけど次第に苛立ちに変わっていって遂に言っちゃったんだ
────『全てを失った僕にお前は眩しすぎる。迷惑だ。もう、僕に関わるな』って
────普通の小三にはかなりキツい事だとは思ったよ……けど、俺は心の底から一人になりたかった。
そうすれば那由多を失った時と同じ苦しみを味会うことはないとそう思ったからな
────だけど、ゆうちゃんは引き下がらなくて毎日毎日、俺に話しかけ続けてくれた……毎日…本当に毎日ね
────そんなことがあって暫くして俺は普段と変わらずに屋上で過ごしていると6年の女子が三人出てきて俺に『奴隷になれ』って言ってきたんだ
────其奴らはISの所為で女尊男卑に染まり始めていて、リーダー格の母はIS委員会の下地の組織に務めるようになって余計に女尊男卑に染まっていたらしくてな、俺を奴隷にして更識家を吸収しようとでも考えたんだろうな
────勿論、断ったさ。でも、其奴らは俺が断るのが分かっていたのか人質に俺の妹の簪を連れてきて脅してきたんだ。
────そこで俺と簪を助けてくれたのはゆうちゃんで年上に強気で『君達がどうしてそんな詰まらない事をしているかは分からないけど、人を奴隷になんて出来るわけないでしょ?インフィニット・ストラトスだけ?確かに凄そうだけど君達や君のお母さんも使えないよね?女性だからって使えないのに威張っていて恥ずかしくないの?』って言ったんだ。
────勿論、脅してきた三人と簪を捕まえていた一人の計四人はゆうちゃんに怒り狂って殴ろうとしてたけど、当時なんでかは分からなかったけど俺はゆうちゃんと殴ろうとしていた奴らの間に割って入って1発殴られた
────そこから少し記憶が飛んで気が付いたときには脅してきた四人は床に倒れていてゆうちゃんと簪は座り込んでたよ
────後から分かったんだけど、その時の俺は相手を死ぬ寸前までに殴ったり首示したりで追い込んでいたらしい
────その次の日、ゆうちゃんに『昨日は助けてくれてありがとう!君、本当に強いね!これ、昨日の御礼じゃないけどまた、お弁当持ってきたから食べて』ってまた、お弁当を俺に渡してきたよ。
────それからかな?俺がゆうちゃんに心を開き始めたのは……ゆうちゃんの心の強さに惹かれていったんだと思う……那由多を失った俺には眩しすぎるゆうちゃんに照らして欲しかったのかな……少しでも安らぎが欲しかったんだと思う
────その次の日から俺は授業に少しずつだったけと出てお昼はゆうちゃんと一緒に過ごしていってお互いに渾名で呼ぶようにもなった
────ここまでが一つの区切り……この後は詳しくは話さないけどゆうちゃんはある病気を抱えていてそれが学校全体に広まってゆうちゃんは学校に居られなくなったんだ
────ゆうちゃんは学校を辞める事になってゆうちゃんと仲良くしていた奴らもゆうちゃんから離れていって
残った友達は俺だけ……俺も学校全体から嫌われ者になったけどな。
────ゆうちゃんが学校を辞めてからも俺はほぼ毎日、ゆうちゃん家に行って勉強やお喋りをしたよ。
そりゃあ、俺が風邪などで出歩けない日とかを除いて毎日。
────それも長くは続かなくてゆうちゃんが入院することになって病院名とかも教えて貰えなくて連絡手段がなくなってゆうちゃんとは会えなくなったんだ
────その時もSAOの時もまた、会えるなんて思ってもみなかった……
「これが俺とゆうちゃんとの出会いとSAO事件前の別れだ……」
「「「「「「「………」」」」」」」
俺が全てを話し終えて皆を見るとなのはやフェイト、アルフは涙ぐんでいてユーノ、リンディさん、クロノは顔を俯かせていた
「ゆうちゃんって子、なのはみたいに優しくて元気強かったんだね……」
「あぁ……少し頑固な所もなのはそっくりだった……」
「そう……なんだ…」
俺の言葉になのはは顔を俯かせて涙を拭いてから顔を上げた
「ねぇ、ソウ君。ソウ君にとって私は………その……
「……ッ!!」
俺はなのはの質問に顔を歪ませる…
質問の答えはなのはを確実に傷つけるのが目に見えていてそれを答えなければならないからだ
「………あぁ、そうなるな」
「……ッ!!」
なのはは俺の言葉で凄いショックを受けていた
「…なのはと一緒に過ごす時間……時々……ゆうちゃんと被って見えていた……ダメだとは分かっていたけど、俺は……なのはのことを……「いや!聞きたくないの!!」……なのは…」
「それ、以上は聞きたくないの!!それ以上聞いたら……私は……なのはは自分の気持ちが分からなくなるの!!」
なのははそう言うとリビングから走り出ていってしまった
「……フェイト…なのはを頼む」
「……(コクリ)」
フェイトは頷くとなのはを追いかけてリビングを出て行った
続く
3日間、SAOの話にお付き合いしてだ下さりありがとうございました。
この話で皆様に不快な思いをさせてしまったかも知れませんが人の過去にはこんなことがある……語りたくも無い事があるかも知れないと思って頂ければ幸いです。
これにてソウの過去編は終わります。
次回から原作魔法少女リリカルなのはA’sの話に戻らせて頂きます。
次回もよろしくお願いします