魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「遠き地にて、闇に沈め………ディアボリック・エミッション」
[闇の書]が擬人化した女性を中心に円形の黒い何かが広がってきた
≪
「【
なのちゃんとボクがフェイトの前に出てなのちゃんは【ラウンドシールド】をボクは【風楯】を発動させて[闇の書]の魔法を防いだ
「はぁ……はぁ……はぁ…」
なんとか防ぐ事は出来、近くのビルに隠れることが出来たが大部分の魔力と体力を今ので持って行かれたボクは息を荒くしていた
「ソウ君、大丈夫!?」
「ソウ、大丈夫?」
「う、うん。怪我とかは無いから大丈夫。二人とも心配してくれてありがとう……」
ボクは心配してくれている二人に微笑むと息を整え、ビルに隠れながら見つからないように[闇の書]を睨み付けた
「なのは!フェイト!ソウ!」
「ユーノ君!アルフさん!」
そこにユーノと人間形態のアルフが合流してくれた
「どうなってんだい?」
「見ても分かるとは思うけど…闇の書が完成して……主のはやてが取り込まれた。今は、打開策を考えては居る!!」
アルフ達に簡易で説明するとザフィーラと最初にあった時と同じ感覚が襲った
「結界!?」
「最初にヴィータちゃん達と会った時と同じ…」
「アタシ達を逃がすつもりは無いみたいだね」
「そうみたいだな……ッ!!」
『咎人達に、滅びの光を』
ボクは何かを[闇の書]から感じなのちゃん達から[闇の書]の方に目を移すと……[闇の書]の方から見覚えのある桃色の光が見えた
「おい!おいおい!!アレは不味いぞ!?フェイト、アルフ、ユーノ!」
「「うん!」」
「分かってるさ!!」
なのちゃんを除きこの場の4人の意見が一致しボクは1人でなのちゃんはフェイトにユーノはアルフに連れられできる限り遠くに全力で退避する
「ソウ君、フェイトちゃん?何もここまで離れなくても……」
「至近距離で撃たれたら防御しても防御の上から落とされる。回避距離を取らないと!!!」
「それには同意するよ、フェイト!!。なのちゃん、一度自分で受けてみれば分かるよ……あれの恐怖を……」
ボクは訓練の時に、フェイトは2人の決戦の時に場所が違えどアレの直撃を受けたことのあるボクとフェイトは訳が分からずにいるなのちゃんに言うとなのちゃんは「そんなにかな?」と呟いていたがそんなにであるのがアレなのだと叫びたかった
≪左方向300ヤード、一般市民が結界内に取り残されています≫
「「「「「え?」」」」」
フェイトのバルディッシュから突然に言われた言葉にボク達は焦った。
都心部での戦闘で結界はボクの家近くまでは届いてると推測しているが近衛師範の家には届いていないはずでましてや、こんなに近くには居ないはず…他に結界に残されている人は考えられなかった
「ボクとなのちゃん、フェイトで探す!二人は下がって!」
「分かった!」
「いた!」
「あの!ここは危険ですから!」
数分後、ボク達は結界内に取り残されていた一般市民を見つけて声をかけた……すると……
「…フェイト?」
「ソウ君?なのはちゃん?」
「「「!!!???」」」
取り残されていたのはボク達がよく知る人物達……すずかとアリサだった
『星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ』
「ッ!!なのちゃん!フェイト!」
「「うん!!」」
≪
もう、猶予が無いと思ったボクはなのちゃんとフェイトの名前を呼ぶと二人とも頷き、フェイトは≪バルデッシュ≫のカードリッジ・システムで薬莢を2発弾き出すとアリサとすずかの周りに半球型のバリアを発生させ、なのちゃんは[闇の書]のスターライト・ブレイカーを迎え撃つべくアリサとすずかより少し前に立ち、ボクはなのちゃんの横に並んだ
「ソウ君……大丈夫?」
「…大丈夫……ここで持ち堪えないと行けないから大丈夫」
疲れが見えているボクを心配そうに隣から声を掛けてくるなのちゃん……ボクはそんななのちゃんに微笑みで答えた
『貫け、閃光……スターライト・ブレイカー』
「来るぞ!必ず持ち堪える!!」
「「うん!!」」
[闇の書]からとうとう桃色の閃光が放たれ街を包み込むように広域化した【スターライト・ブレイカー】がボク達に向かってきた
「【
なのちゃんはレイジングハートのカードリッジシステムで二発の薬莢を弾き出し広域防御魔法の【ワイドエリアプロテクション】をフェイトは【ラウンドシールド】を、ボクは【風楯】を発動させた
「ッッッッッッッ!!!!!!」
先程の魔法を防いでから直ぐのためボクの体は悲鳴を上げ始め、【風楯】もゆっくりとその大きさを小さくしていった
『三人とも大丈夫!?』
ギリギリで耐えているとユーノからボク達、三人に念話が届く
『大丈夫ではあるんだけど……すずかちゃんとアリサちゃんが……』
『結界内に取り残されてる』
『それに…』
アリサとすずかの事をユーノになのちゃんが言うと、言葉を詰まらせるなのちゃんと一瞬目が合った
『なのは?』
『うんん、何でも無いよ。大丈夫だよ』
なのちゃんは念話でそう、ユーノに言うとボクの方を見て頷いてきた
「(……いつも、そうだ。ボクは肝心なときに何も出来ない……護りたい人達の力になることが出来ない)」
ボクは自分のせいで死なせてしまったサクヤナのことと、前回の事件の初期、ずっと見ていることしか出来なかった後悔のことを思いだしていた
「(サクヤの時だってそうだ……ボクが……俺が泣き疲れて寝ていなければ……サクヤを死なせることは無かった……最初の事件の時だって…俺はずっと見ていることしか出来なくて……)」
「(なんのためにあのキツい修行をしたんだろうな……本当の自分を始めるためもだけど……なのちゃん達の力になりたくて頑張ってきたのに…ボクじゃ無理だったのかな…)」
『諦めるのか?』
後悔をしてきた過去を思い出し諦めそうになっているとボクの耳に何処からか男の声が聞こえ、ボクはいつの間にか白い空間に立っていた
「(誰だ?)」
『諦めるのか?』
「(仕方が無いじゃ無いか……ボクにはもう、魔力が、力が無いんだから…)」
『だから、諦めるのか?』
「(ああ、ボクにはもう、守る力も戦う力も残っていない。)」
『それは違う。君にはまだ、守る力も戦う力も残っている』
「(どうしてお前にそれが分かる?本人であるボクが分からないのに…)」
『私がその力で有りその力では無いから…
答えは出てるのでは無いかね?伝説の〝ルーラー〟の君ならば』
「(ッ!!??)」
ルーラー……支配者、SAOで使われていたボクの異名の一つ…この世界にそれを知る奴は誰も居ないはず…
「(お前は?まさか?)」
『立ちたまえ、ソウ君。|
「ッ!!」
男の影が見えた途端、ボクは現実世界に戻っていた
『ソウ君、大丈夫?』
「あぁ、心配させた」
今なお、[闇の書]の【スターライト・ブレイカー】を防いでいたなのちゃんから念話で話しかけられるとボクは軽く頷いて念話では無く口に出して答えるとネックレスの十字架を握りしめる
「我、仮想に生きる者なり…契約に従い、仮想の力を解き放て」
十字架を握りしめた途端に頭に入り込んできた詠唱を唱え始めると足下に
「心は
「この手に魔法を!《ソードハート・リベレイター》!!セットアップ!!」
≪stand by ready.set up.≫
ボクの声の後に深緋の光がボクを包み込み、その光が【スターライト・ブレイカー】を打ち消した
「悪い二人とも、心配させた。それに、すずか、アリサ、怖い思いをさせた。もう少しで安全な場所に連れて行って貰えるからもう少し待ってくれ」
光が止むとボクは赤い鎧に白いマント、片手に赤い十字架が描かれている楯を持った姿をしていた
「ソウ君、なのはちゃん」
「フェイト…!!」
ボク達の名前を呟くと二人は転移魔法で何処か違う場所に転移された
「見られちゃったな…(ユーノにアルフ、すずかとアリサを護ってくれ)」
「「うん…」」
『『わかった』』
二人に見られてしまったことでなのちゃんとフェイトは顔を俯かせて居たが、ボクの姿を見て少し驚いていた
「ソウ君…その姿は?」
「なのちゃんに貰ったデバイス、《ソードハート・リベレイター》。その第一のモード、《
軽く深呼吸した俺は剣と盾を槍に、鎧をコートに変え[闇の書]を睨み付ける
「取り敢えず、奴を止める!ボクとフェイトが前衛!なのちゃんは後衛から援護!」
「うん!」
「わかった」
「それから…ボクの事は気にせずに二人のコンビネーションを入れて良いから…」
「う、うん」
「…わかった」
なのちゃんとフェイトは俺の言葉に少し不安そうな顔をしたが頷いてくれた
「それじゃあ!行こうか!」
「「うん!!」」
ボクとなのちゃん、フェイトの三人は気を引き締めて[闇の書]に向かっていった
続く