魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
闇の書 内部空間
「私の本当の望みは……」
「健康な体。愛する者たちとのずっと続いていく暮らし…」
『はやて、お前は本当にそれでいいのか?』
誰や?……私がそう思っていると私の頭を誰かが撫でてきた
「!!??夢から覚めてここに入って来ただと!?どうやって……」
「お前なら……夜天の魔導書のお前なら分かってるんじゃ無いのか?【
「……そうか…貴方はいつも不可能を可能にしてきた…」
目の前の女性が困惑しながら、私の頭を撫でている人と話していた……話している人の声は私も何処かで聞いたことがある声…
「…ソウ…君…?」
「やぁ、はやて。おはよう」
「……うん。おはよう、ソウ君」
ソウ君は何処かいつもの雰囲気と違い、少しだけ顔を強張らせていた
「今、闇の書……夜天の魔導書の防衛システムが暴走しかけている。夜天の魔導書のマスターははやて、君だ。君が内部から止めるんだ。やり方は彼女に聞いてくれ」
そう言ってソウ君は私の前の女性に視線を移し私もつられて視線を移した
「私には無理です…私と騎士達はリンクしてます……だから、私は貴方のことが愛おしい……だからこそ、私は私を許せません…貴女を侵食することも…暴走して貴女を喰らいつくしてしまう事も…私ではどうすることも…」
ソウ君に夜天の魔導書と呼ばれた女性は私の手を握り悲しそうに俯き泣いていた…彼女の悲しそうな顔を見ていると私の中でモヤモヤが広がってくる
「…私ら、みんなよう似てる。ずっとさみしい思い…悲しい思いしてきて、一人やったらできへんことばっかしで…
そやけど!忘れたらあかん!!貴女の今のマスターは私なんや!!一人で出来なくても私が一緒に!!……名前をあげる。闇の書とか、呪われた魔導書なんて、もう呼ばせへん!!私がいわせへん!!」
私は女性の頬を両手で持ち、顔を少し上げた
「自動防御プログラムが止まりません……管理局の魔導師が戦っていますが……」
「外ではなのちゃんが戦ってくれている。なのちゃんならなんとかしてくれるさ……それよりも…夜天の魔導書……
「……彼女達は今も近くで眠っている…少し待ってください」
女性はソウ君とそう話すと私から少し離れた位置に私くらいの女の子と夜天の魔導書の女性と同じくらいの女性2人が入ったカプセルが三つ出てきた
「……やっぱり…な………夢でアスナやキリトが頼んできたから予想はしてた……けど…久しぶりだな…
ユイちゃん」
ソウ君は黒髪で前髪ぱっつんポニーテールで花の髪飾りを頭部の左前に付けている女性の入ったカプセルに手を置き、悲しそうに呟いていた
「夜天の魔導書……ここから出るときに彼女達を解放してくれ……それから、はやて……頼みがある」
「うん、言ってみて」
「ここから出るとき……つまり、管理者権限を使うときに、俺のリンカーコアと夜天の魔導書をコピーしてこの子……ユイちゃんにリンカーコアと魔導書のコピーを移して欲しい……これは、はやてにしか出来ない」
「それは!?危険です!夜天の魔導書の複製は防衛プログラムをも複製する恐れがあります!!」
「……分かった、やってみる」
「我が主!!!???」
ソウ君の願いを聞くと夜天の魔導書の女性が驚いてきた
「…どれだけ危険なのかはわかってる……だけど、ソウ君の頼みや!!友達の頼みを聞かないのはダメやからな!!だから、貴女も手伝って?」
夜天の魔導書の女性は…心配そうに見てきた……でも、友達のソウ君の頼みは断りとうない!!
「ありがとう、はやて。それじゃあ、外のなのちゃんに連絡を」
「うん!なのはちゃん!聞こえる!?そこにいる子の保護者、八神はやてです!」
『その声…はやてちゃん!!』
『はやて!』
私が大声で外のなのはちゃんに問いかけるとなのはちゃんとフェイトちゃんの声が聞こえた
「なのはちゃん、フェイトちゃん!、そこの子を止めてくれないかな?魔導書本体からはコントロールを切り離したけど、その子が表にいると管理者権限が使えへん」
『『え、え!?えっーと』』
私の話でなのはちゃんとフェイトちゃんから戸惑いの声が漏れると、ソウ君が私の肩に手を置いてきた
「はやて、少し、借りるな。2人とも聞こえるか!!?」
『ソウ君!?』
『ソウ!?』
なのはちゃんとフェイトちゃんはソウ君の声を聞くと嬉しそうに驚いていた
「簡単に言うぞ?魔力ダメージで其奴をぶっ倒せ!!全力全開、手加減無し!!」
『……流石、ソウ君!!わかりやすい!!』
『…うん』
「2人とも頼んだぞ!!」
ソウ君はなのはちゃん達にそう言うと私の肩から手を退けた
「外は大丈夫だ……後は…」
「私達やね?」
私がそう言うとソウ君は頷いてきて、直ぐに私達のいる空間がひび割れを起こしだした
「もう一度、言う。貴女に名前をあげる。ずっと、考えてた名前や
〝夜天の主の名において
汝に新たな名を贈る
強く支える者
幸運の追い風
祝福のエール
「リインフォース」〟」
私はもう一度、この子の頬を両手で優しく持ち、この子に新しい名前をあげると真っ暗だった空間が完全に壊れ、真っ白な空間に変わった
「…管理者権限発動、リンカーコア送還、守護騎士システム破損修復。……おいで、私の騎士たち!」
夜天の魔導書の空白の一ページを私がなぞると、文字が浮かび上がってきて、それと同じくして空から四つの光が降りてきた
4つの光は私の前で光を強め、私は目を閉じてしまう。次に私が眼を開けると4つの光の姿は無かった
「残りはソウ君たちやね……」
「はい」
「あぁ、よろしく頼む…」
私はそう言うと夜天の魔導書の白紙の一ページを切り取り、ソウ君の胸元に飛ばした
飛ばされた一ページはソウ君の目の前ので銀十字の紋章の白い一冊の本に変わり、ソウ君の胸元から青い小さな光が出てきて本に吸い込まれた
「ひとまず、ソウ君とその本とのパスを繋いでみたよ……リインフォース、後はお願いしてもいい?」
「はい」
私がリインフォースにお願いするとリインフォースは白い本をソウ君がユイちゃんと言った女性の方に近づける
「…夜天の魔導書管理人格、リインフォース……アクセス…。魔導書に名称を追加……新名称〝白夜の魔導書〟。〝白夜の魔導書〟に管理人格並びにマスターを制定、管理人格〝白夜の妖精ユイ〟、マスター〝ソウ・S・スプリングフィールド〟。管理人格〝ユイ〟にマスター〝ソウ〟のリンカーコアを分割し移植……移植完了。ユイへの移植は終わりました」
「うん。ありがとうな。ソウ君、もう二人はどないするん?」
「……二人とは面識がないんだよな…今は、〝白夜の魔導書〟の内部に保管になるかな……もし、この子達が望むのなら〝白夜の魔導書〟の守護騎士になってもらうよ」
「だったら、今のうちに守護騎士になってもらっても良いんじゃ無いかな?」
私がそう言うとソウ君の顔色が暗くなる
「それは、そうだけど……俺が勝手に決めるわけには……」
「この子達は騎士になることを拒んでいません。むしろ、貴方の力になりたいと……それに…」
「私はこの子達を魔導書内に保管しておくのはあんまり賛成できへん。また、閉じ込めるのは可哀想や」
「我が主もこう言っている」
「……」
私やリインフォースがそう言うとソウ君は何も言わずに二人の入ったカプセルに触れ、考え始めた
「……そう、だな。可哀想だな……それに、アスナ達に約束したからな…『あの子達』を助けるって……はやて、リインフォース……頼む」
「任せておき!!」
少しするとソウ君はカプセルから手を放し呟いてきた
私はソウ君の頼みを聞き、〝夜天の魔導書〟から〝白夜の魔導書〟に守護騎士システムを複製して二人の子を守護騎士システムに組み込んだ……すると……
「なんやこれ?」
ソウ君とユイちゃん、それから二人の下に深緋、銀色、空色、赤紫のひし形の魔方陣が浮かび上がってきた
その事に私とリインフォースは驚愕していた
「古代ベルカの物でもない、管理局の物でもない、第三の魔方陣!?」
「……また、面倒なことになりそうだな」
そう呟くソウ君の顔は何処か穏やかだった
「それじゃあ、ここから出ようか?」
「うん、そうやったな……早く出て、防衛プログラムを止めようか!!」
私はそういいとリインフォースが甲冑と杖を出してくれて、光の外に出た
続く
う~ん、やっぱり、ソウ視点以外のしかも、はやての視点は難しいですね……それに他の作者と差別化出来たかな…
ここから主人公ソウの
ソウはそこまで器用に魔法を扱えません。
第三の魔方陣についてはAS最後までにまとめて設定集を書きます。