魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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リインフォースⅡ回、以前のアンケの結果を下に書きましたが彼女の出番はそんなに無いかも……



今回から少し更新方法を変えます。
基本は今まで通りの月一更新ですが前半後半に分ける場合は月二(元々の更新日の2週間前)に更新することにしました。
初めての試みなのでですがよろしくお願いします


外伝 ツヴァイとツヴァイ……それから記憶一

 

 

 

 〝闇の書事件〟から二年……ボク達は五年生に上がり平和とは少し違うかも知れないがこの二年間は大きな事件も無く、管理局の仕事や三ヶ月間の武装隊第四陸士訓練校への入学(ボク、なのちゃん、フェイトの三人)、地球での普段の生活をおくっていた

そして、今日…ボクとリハビリで足が完治したはやては〝願い〟を叶えるために管理局の本局に足を運んでいた

 

「漸くだな、はやて」

「うん、そうやな……漸くや…漸くリインフォースのワガママ(願い)を叶えることが出来る…ソウ君…手伝ってくれてありがとうな」

「それは、ボクのセリフだよ、はやて。ボクの方こそ手伝ってくれてありがとう。はやての御陰でユイちゃんの妹をこんなにも早く誕生させることが出来たんだからね」

 

 事の発端は半年前……ボクが《ソードハート・リベレイター》のメンテをマリーさんに頼んだ時だった

マリーさんが《ソードハート・リベレイター》に以前は無かった謎のブラックボックスがあることに気がついてボクに話してくれた。

ブラックボックスには生体ロックが掛かっており、ボクしか開けられない仕様になっていた。中には〝カーディナル〟に存在していたNPCの記録データが未整理状態で入っており、それを整理していくと見覚えのあるAIデータを見つけた

 

 

MH(メンタルヘルス)CP(カウンセリングプログラム)

 

 

 〝MH(メンタルヘルス)CP(カウンセリングプログラム)〟とは茅場晶彦が作り出した〝人の手入らずで自動でゲーム内部を調整するシステム、〝カーディナルシステム〟〟により生成された〝プレイヤーへの精神的補助を行う〟システムでありAI。

他のNPCより高位に位置づけられており、何も言われなければ人間だと思えなるほど

その内の一人がボクのことを〝にぃにぃ〟と慕ってくれているユイちゃんなのだが……ここに記載されていたデータは<002(試作2号)>以降の番台……言うなればユイちゃんの弟妹にあたる子たちだった。

ボクはユイちゃんに内緒でその内の誰かをユニゾンデバイスとして誕生させようとしてマリーさんと話を詰めているとはやてがリインフォースのワガママ(願い)を叶えるためにマリーさんに相談に来たことで二人で協力して二機のユニゾンデバイスを制作する事に決まったのだった

 

「ソウ君、はやてちゃん。待ってたよ!!」

 

 本局内をはやてと歩いて目的地の部屋の近くまで到達すると部屋の扉の前で女性が手を振ってきた

 

「マリーさん、お待たせしました。少し遅れましたか?」

「いえ!まだ、時間より早いですよ。ユニゾンデバイスの制作事例は極端に少ないから…立ち会えるのが嬉しくてつい、早く目が覚めちゃいました」

 

 マリーさんこと、マリエル・アテンザさんは破損したレイジングハートやバルデッシュを強化改修してくれたりやはやての杖、シュベルトクロイツを制作してくれたりとか何かとボク達に協力してくれていたりする

 

「そうなんですか……あ、これなのちゃん家、翠屋の人気のシュークリームです。良かったら食べて下さい」

「良いんですか!?ありがとう御座います!!」

 

 ボクが来る前に翠屋で買っておいたシュークリームを渡すとマリーさんは喜んでくれた

 

「ンン!!。それじゃあ、二人としも早速始めるよ」

「「はい!!」」

 

 ボクとはやては早速、部屋に入ると生体ポットが少し離れた場所に二つ置いてあり、一つには白い球体が、もう一つには深緋色の球体が生体ポットの中心に静止していた。

二つの球体はボクとはやてのリンカーコアを一部摘出して半年間じっくりゆっくりと育ててきたボク達の家の末っ子……いや、ボクの方は少し違うかも知れないが、ボクとはやて家の新しい家族の一人がこれから誕生する

 

「はやてちゃん、ソウ君、用意は良いですか?」

「はい!!」

「お願いします!!」

 

 二つの生体ポットが光、球体を核に新たな生命が誕生し始める。

ボクの前の生体ポット内部ではユイちゃんと同じくらいの小さな薄紫色の髪でユイちゃんよりも濃いピンク色の服を着た少女の形を形成していく…

次第に光は弱まり少女達の姿が出来上がる。

 

「元《ソードアート・オンライン》のMH(メンタルヘルス)CP(カウンセリングプログラム)002(試作二号)にしてユイちゃんの妹…………名前は〝ストレア〟」

 

 最後の名前付けを終えるとストレアはその赤い瞳をゆっくりと開いた

 

「個体名〝ストレア〟を認証……初めまして、マイマスターソウ」

「うん。初めまして、ストレア」

 

 ストレアの起動にボクは喜びを感じた。

ユイちゃんに妹を作ってあげると言うことで今回の制作に着手したが、やっぱり、新しい生命を自分で作りだすと達成感を感じた。

 

「マイマスターソウ?どうかしましたか?」

「うんん、何でもないよ。ストレア。それから、マイマスターもいらないよ」

「うん!わかった、ソウ!!」

 

 少しだけ達成感に浸っているとストレアが不思議そうな顔をして声をかけてきた。

ボクは「何でもないよ」と答えた。

 

「ソウ君もうまくいったんやな」

「はやてか…うん、うまくいったよ。はやての方も無事、出来たみたいだな」

「うん、こっちも無事や。紹介するよ、リインフォース(ツヴァイ)や!!」

 

 はやてはそう言うとボクとストレアの前に手を出すと小さいながらリインフォースの面影を残す少女がボク達の方を視ていた

 

「初めましてです!リインフォースⅡと言います!よろしくお願いします!!ソウさん、ストレアさん!!」

「初めまして、リインフォースⅡ」

「初めまして、リインフォースⅡ!!」

 

 リインフォースⅡはボク達に軽くお辞儀をしたてきた。

そんな、リインフォースⅡを見たストレアはリインフォースⅡに抱きついた

 

「もう、リイン可愛い♪」

「ストレアさん、ぽっぺを擦り合わせるのを辞めて下さいです!!」

 

 リインフォースⅡに抱きつき、頬を擦り合わせるストレア、リインフォースⅡは嫌がっていたが何処か楽しそうにも見えた。

 

「ソウ君、どうしたんや?」

「?ボクはどうもしないけど?」

 

 はやてが不思議そうに聞いてきたがボクは何も無いと思っていた

 

「嘘や。だってソウ君、泣いてるんよ?どうもしないなんて嘘や」

「……」

 

 あぁ、そうか……はやての言っている事が漸く理解出来た…自分でも気づかないうちに泣いていたことに……

 

「マリーさん、すみません。少し出てきます、ストレアのことお願いします。」

「ソウ君!?まっ……」

 

 ボクはマリーさんの静止を聞かずに部屋から出ていった

 

 

続く

stsにてソウの分隊のフォワード陣アンケ2(アンケ上位の2名を登場させます)なお、キャラは他アニメと同姓同名の別人です

  • 美遊 プリヤより
  • イリヤ プリヤより
  • 英エミヤ Fateより
  • エース FF零
  • レム FF零

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