魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
まあ、アニメそのままな部分が多いのは私あるあるですかね。
空への翼
ミッドチルダ 廃棄都市街
今日この日、武装隊の訓練でも使われるこの廃棄都市街で、2人の少女がBランク試験を受けていた
「今のところは順調だね」
「あぁ……」
そして、この試験を近くで男女2人がサーチャーからの映像で見守っていた
「ここから先が鬼門だな。彼奴らの能力なら穴の出口に用意されたオートスフィアからの集中砲撃は突破出来るだろうが……」
「うん…ソウ君が設置した死角のオートスフィアに対応できるか……それと大型オートスフィア…」
サーチャーの映像を見ている男女……教導隊の高町なのはとソウ・S・スプリングフィールド……
彼らが試験官として参加し始めた年からBランク試験の合格者は3割を切ったこともある
「?何か、トラブルかな?」
「そうみたいだな。オレンジ髪の少女……ティアナ・ランスターの流れ弾がサーチャーに当たったみたいだ……。リイン、念の為にボク達もゴール前にいくぞ」
『はい、御願いします』
サーチャーからの映像が途切れ直前の映像から状況を推測するソウはこの試験の試験官のリインことリインフォース・ツヴァイにゴール前に向かうと伝えた
「なのちゃん、ボクが飛んでいこうか?」
「うんん、私も飛ぶよ」
「……わかった、それじゃあ行こうか」
「うん」
ソウとなのははそれだけ言うと2人の周りを深紅と桃色の光が包み込み光が晴れるとバリアジャケットを着ていた
「あれは、どう見てもオーバースピードだろ?」
「うん。危険走行に報告不足で減点かな……仕方ないなぁ…アクティブガード、ホールディングネットもかな?」
「そうだな。ミッド式が上手く扱えたらボクも片方を発動できるんだけどな……」
「仕方ないよ。本来、ソウ君は【
なのはが魔法を発動している中、ソウは少し落ち込んでいた
ソウはミッド式使いではあるがあまり得意では無い…教導隊に入れたのも本人は運が良かったと思っているが彼をよく知る人達は「努力の天才」と称している
「あはは、ちょっとびっくりしたけど無事でよかった…。とりあえず試験は終了ね。お疲れ様」
なのはの魔法が発動しゴール地点に桃色のネットとリインの枝のような魔法が展開して二人を護った
なのは、リインが魔法を解除させると二人は地面に降りる
「リインもお疲れ様。ちゃんと試験官できていたよ」
「良くやったな」
「わーい。有り難う御座います。なのはさん、ソウさん!!」
ソウとなのははジャケットを解除しリインを褒めるとリインは子供のようにはしゃいでいた。
なのはは青髪の少女……スバル・ナカジマ二等陸士に近づく
「まぁ、細かいことは後回しにして……ランスター二等陸士」
「は、はい!」
「怪我は足だね。治療するからブーツ脱いで?」
「治療なら私がやるですよ?」
「いや、リインも休んでいてくれ……ボクがやるよ。なのはも久しぶりに話したいだろ?」
「……うん」
「分かりました」
ソウは若干顔を強張っていることに二人は気がついていた
「それじゃあ、ブーツ脱いでくれる?」
「は、はい…スプリングフィールド一等空尉」
「……昔みたいに呼んではくれないよな……ティナ」
「……」
ソウはオレンジ髪の少女展開ティアナ・ランスター二等陸士に名前を呼ばれた瞬間、顔色を更に暗くさせていた
「……〝ユン・ユリ・ソノ・ミウラ・スキル・マギステル〟【
ソウが魔法を詠唱するとティアナの捻挫で腫れていた箇所がみるみるうちに治っていく
「これでよしだな」
「やっぱり、スプリングフィールド一等空尉の【
「もっと凄い人は回復と言うよりも再生出来る人も居るけどな……立てるか?」
「……はい、ありがとう御座います」
ソウはティアナの手を取り、立たせると少しだけ顔色が少しだけ明るくなっていた
「ボクも…色々と言いたいことがあるが……まずは…よく頑張ったな、ティナ」
「え、……えっと、あ、ありがとう御座います」
「ま、そんなわけで色々あって四年の歳月を経て漸くスタートが切れたってわけや」
「部隊名は時空管理局本局遺失物管理部『機動六課』!」
「登録は陸士部隊。フォワード陣は陸戦魔導師が主体で特定遺失物の捜査と保守管理が主な任務や」
場所を変え、はやてが部隊を作ることにした経緯をなのはを除いたメンバーで話しをしていた
「遺失物…ロストロギアですね」
「そうや、でも私達は対策専門。広域捜査は一課から五課までが担当することになるんよ」
はやてがそう答える。
管理局は人手は不足している分けでは無いが管理局と言う大きな組織になってしまい承認を受けなければ動けない組織にまでなってしまっていた……それがはやてが新しい部隊を作ることにしたきっかけでもあった
「それでナカジマ二等陸士、ランスター二等陸士。私は二人を機動六課のフォワードとして迎え入れたいって考えてるんよ。
厳しい仕事にはなるやろうけど濃い経験は詰めるはずや。
昇進機会も多くなる。どないやろ?」
はやての問いに二人は少し困ったような顔をした
時空管理局本局遺失物管理部「機動課」……本来そこはエリート集団の部隊で二人は呼ばれるとは思っていなかったのだ
「スバルは高町教導官に直接魔法を教えて貰うことができる。フォワードの訓練は高町教導官に一任されると思うから……」
「…は、はい」
「執務官志望のティアナには私でよければアドバイスとか出来ると思うんだ」
「い、いえ…とんでもない!」
「それに、スプリングフィールド教導官に訓練も執務官試験の勉強も見て貰える」
「え、えっと……それは……」
フェイトの話にティアナは困ったような顔をし顔色が少しだけ暗くなっていた
「はやてちゃん、フェイトちゃん。今取り込み中?」
「別にかまへんよ」
そうこうしているとなのはが声をかけてきた。
フェイトが席を一人分空けるとなのはがその席に座った
「とりあえず、試験の結果ね」
なのはの言葉に、スバルとティアナは気を引き締める。
「2人とも、技術はほぼ問題なし。でも、危険行為や報告不良は見過ごせるレベルを超えています。自分やパートナーの安全だとか、試験のルールも守れない魔導師が、人を守るなんて出来ないよね」
「はい……」
最初の言葉で喜びの顔を見せていたが、減点となる危険行為などをなのはに言われたティアナが力なく返事をする
「だから残念ながら、2人とも不合格……なんだけど」
「「え?」」
二人が不合格になったと思った矢先……なのはは言葉を続けた
「2人の魔力値や能力を考えると、次の試験まで半年間もCランク扱いにしておくのは、かえって危ないっていうのが私とソウ君、試験官の共通見解」
「ですぅ!」
「まあ、当然だな」
なのはの言葉にリィンと立っているソウが相槌をいれソウがなのはに書類を渡した
「ということで、これ」
ソウからなのはに渡された書類をなのははテーブルに置いた
「特別講習に参加するための申請書と推薦状ね。これを持って本局で3日間の特別講習を受ければ、4日目に再試験を受けられるから」
「「あの……え、えっと……」」
「来週から、本局の厳しい先輩たちにしっかり揉まれて、安全とルールをよく学んで。そしたらBランクなんて、きっと楽勝だよ。ねっ?」
「まあ、ボクが試験監督じゃなければ普通に合格点な数値なんだ。しっかりやればBランクは簡単だろ?」
二人はなのはの言葉に呆気に取られていたがなのはは笑みを浮かべていた
なのはとソウの言葉で2人の表情が明るくなっていた
「「ありがとうございます!」」
「合格までは試験に集中したいやろ?私への返事は、試験が済んでから、ってことにしとこうか」
はやての言葉に、
「「すみません!恐れ入ります!」」
2人は同時に立ち上がり敬礼していた。
そして、お互いに顔を見合わせ、微笑み合うのだった。
続く