魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
ファーストアラートから数日後、フォワードメンバーは個人別の訓練に入っていた
「おら!いっくぞぉおおおおおおおっ!!」
シュミレーターの森の中…ヴィータがスバルに向かってグラーフアイゼンを叩き付ける
「マッハキャリバー!」
≪Protection.≫
スバルがマッハキャリバーに呼びかけると、リボルバーナックルから障壁が張られる
「でやぁああああああっ!!」
「くっ……ううっ……」
グラーフアイゼンが障壁に打ち込まれ、スバルはじりじりと押されていき…
「でぇりゃぁあああああああっ!!」
ヴィータが再び振り上げ、もう一度叩き付けると、スバルは勢いに耐え切れず、立ったまま吹き飛ばされしまい……
「うわぁあああああああああああっ……くうっ!」
木に叩き付けられて止まったが、障壁はしっかりと張られていた
「ふむ、やっぱりバリアの強度自体はそんなに悪くねえな」
「はぁ……ありがとうございます」
ヴィータはそう評価する
スバルはそう言うと、ヴィータに近付いていく
「私やお前のポジション、フロントアタッカーはな、敵陣に単身で乗り込んだり、最前線で防衛ラインを守ったりが主な仕事なんだ。防御スキルと生存能力が高いほど、攻撃時間を長く取れるし、サポート陣にも頼らねえで済む。って、これはなのはにも教わったな?」
「はい!ヴィータ副隊長!」
「受け止めるバリア系。弾いて逸らすシールド系。身に纏って自分を守るフィールド系」
ヴィータはそれぞれを実演してみせる
「この3種を使いこなしつつ、ぽんぽん吹っ飛ばされないよう、下半身の踏ん張りと、マッハキャリバーの使いこなしを身に付けろ」
「頑張ります!」
≪学習します≫
「防御ごと潰す打撃は、私の専門分野だからな」
スバルとマッハキャリバーがそう返事をすると、ヴィータはそう言うとグラーフアイゼンを突きつけ、スバルは、うっとなる
「グラーフアイゼンにブッ叩かれたくなかったら、しっかり守れよ」
「…はい」
別の場所では、フェイトがエリオとキャロ、ミユにイリヤに指導をしていた
「エリオとキャロ、イリヤとミユは、スバルやヴィータみたいに頑丈じゃないから、反応と回避がまず最重要。例えば……」
フェイトは、訓練用のスフィアに視線を向けると、2つのスフィアからゆっくとしたスピードで攻撃が来る。
「こうやって、こんな風に」
フェイトはそれを、分かりやすい動きで避ける
その様子を、エリオとキャロ、イリヤ、ミユは真剣見ていた
「まずは動き回って狙わせない」
フェイトは言葉通りに動き回るとスフィアは狙いを付けられない
「攻撃が当たる位置に……」
フェイトは障害物が無い場所で一度立ち止まると、当然のようにスフィアは攻撃を仕掛ける
「長居しない」
そう言うと、フェイトはすぐにその場を離脱する
「ね?」
「「「「はい!!」」」」
フェイトの言葉に、4人は返事を返す
四人の返事をきくとフェイトは掛けだした
「これを、低速で確実に出来るようになったら……」
「スピードを上げていく!」
スフィアから、先程とは比べ物にならないほどの弾速で攻撃が放たれる
フェイトはそれを見事に避けていく……しかし、無数のスフィアに囲まれ、一斉砲撃によって爆煙に包まれる。
「「「「ああっ!!」」」」
思わず4人は声を上げるが……
「こんな感じにね」
後ろから聞こえたその声に4人が振り向くと、そこにはフェイトがいた
4人はもう一度攻撃地点に目を向けると、攻撃地点から、大きく回って4人の後ろまで続く、抉れた地面の軌跡があった
「す、すご……」
エリオが思わず声を漏らした。
「今のも、ゆっくりやれば誰でも出来るような基礎アクションを早回しにしてるだけなんだよ」
「「は、はい……」」
「「はい!!」」
「スピードが上がれば上がるほど、勘やセンスに頼って動くのは危ないの。ガードウイングのエリオは、どの位置からでも攻撃やサポートが出来るように。フルバックのキャロは、素早く動いて仲間の支援をしてあげられるように。ミユやイリヤもね。確実で、有効な回避アクションの基礎。しっかり覚えていこ」
「「「「はい!!」」」」
「キュクルー」
フェイトの言葉に4人+1匹は元気良く返事をした
「それから、ソウのマネは絶対にしないこと。ソウは勘で動いてることが多いから」
「「「「…はい」」」」
その夜、フェイトとシャーリーは、首都中央地上本部で、レリックの物、ガジェットのデータを確認していく……ガジェットの残骸データを確認していた時、フェイトがある物に気付いた
「ちょっと戻して!さっきの三型の残骸写真」
フェイトの言葉でシャーリーがパネルを捜査して問題の場所を表示する
「それ!」
写真には、回路が写されており、その中央部分には、青い宝石のようなもが……フェイトはそれに心当たりがあった
「ジュエルシード……」
「随分昔に、私となのはが探し集めてて、今は、局の保管庫に保管されている筈のロストロギア」
「ほ~、なるほど……って!?何でそんなものが!?」
「シャーリー!ここ。この部分を拡大して!何か書いてある」
フェイトが、同じ写真に写っていた金属プレートを拡大するように指示する
シャーリーが指示通りに拡大すると、金属プレートに文字が刻まれていた
「これ、名前ですか?ジェイ……」
「ジェイル・スカリエッティ……Dr.ジェイル・スカリエッティ。ロストロギア関連事件を始めとして、数え切れないぐらいの罪状で、超広域指名手配されている、一級捜索指定の次元犯罪者だよ」
フェイトがパネルを操作し彼のデータをだして説明する
「次元犯罪者……」
「ちょっと事情があってね。この男の事は、何年か前から、ずっと追ってるんだ」
「そんな犯罪者が、何でこんな分かりやすく自分の手がかりを?」
「本人だとしたら挑発。他人だとしたらミスリード狙い。どちらにしても、私達がこの事件に関わっている事を知ってるんだ。だけど、本当にスカリエッティだとしたら、ロストロギア技術を使ってガジェットを製作できるのも頷けるし、レリックを集めている理由も想像がつく」
「理由?」
「シャーリー。このデータを纏めて、急いで隊舎に戻ろう。隊長達を集めて、緊急会議をしたいんだ」
「はい、今すぐに」
そう言って、シャーリーはデータを纏めだす
シャーリーは気がついて居なかったが、フェイトはもう一つの名前に気がつき内心、驚いていた
「(シャーリーは気がついてなかったけど、地球の文字で紺野木綿季って書いてあった……ソウに伝えないと)」
紺野木綿季……ソウの前世の愛する人…同姓同名はたまた……
続く