魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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あけましておめでとう御座います

ちょっと、最新話は詰め切れなかったのでやっておこうと思った番外編で今年をスタートさせます


番外編 イリヤとイリヤ

 

 

 

 

「お兄ちゃん、今良い?」

「どうしたんだ?2人揃って」

 

 聖王協会から戻ったボクは自室でゆっくりしているとイリヤと美遊が部屋に入ってきた

 

「少し、聞きたいことがあって…」

「わかった、座って少し待っててくれ」

 

 ボクはそう言うと棚からクッキーを取り出し、ココアを入れる

 

「昨日は頑張ったって聞いたからな。ちょっとしたご褒美だ」

「ありがとう、お兄ちゃん」

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

 普段明るいイリヤが少し暗いな。聞きたいことがあるって言っていたが、それに関係しているのか?

 

「それで、聞きたいことって?」

「うん、昨日の戦闘でね……」

 

 イリヤは昨日の戦闘で出会った褐色肌の自分のそっくりな少女のことを話してくれた、自分ののことをオリジナルと呼んでいたこと、隠し武器なのかどこからか弓をだしてきたこと、空似にしては似すぎていたこと

 

「なるほどな……」

「お兄ちゃんは何か知らない?」

 

 これはもっと早くに説明してやればよかったか?いや、それは結果論だな

 

「その少女については特にこれと言って知ってることはないが、思い当たる節がある。聞くか?」

「うん。お願い」

 

 即決か、こういうところはなのちゃんに似ているな

 

「お前達が人造人間、ホムンクルスってのは話したよな?人造なんて、簡単なわけが無い。何度も失敗して完成品を作る。これはどんなことにも当てはまるがな。その褐色肌のイリヤもイリヤスフィール・フォン・アインツベルンとして作り出され、失敗作の烙印を押された1人だろう」

「なら、あの子は私ってこと?」

 

 イリヤを見ると動揺で体が震え眼振していた

ボクはそんなイリヤの頭を優しくなでる

 

「確かにその子もイリヤとして作り出された、けど、命は一つだ。その子の命はその子のだ。イリヤ、じゃない」

「「お兄ちゃん……」」

「勿論、美遊にもイリヤと同じ子がいるかもしれない、けど、美遊の命は美遊のだ。」

「うん……」

 

 やっぱり、自分の失敗作として作り出された子と会うのは精神的に辛いだろう。ましてや敵として現れたら余計に…でも、乗り越えなくてはいけない

2人はこれからも失敗作と烙印を押された奴らに会う可能性があるのだから

 

「聞きたいことはそれだけか?今ならある程度のことなら話せるぞ」

「うんん、気遣ってくれてありがとうお兄ちゃん。でも、私は大丈夫だよ」

「私も大丈夫だよ、お兄ちゃん」

「そうか、ならクッキー食べてゆっくりしてくれ」

「「うん!」」

 

 2人は強い、精神的にも肉体的にも、それはボクが保証するよ

 

「あ……」

 

 イリヤと美遊が一瞬、同い年の男の子と女の子に見えてしまった

 

「ソウキ、ミノリちゃん……」

 

 前の世界に置いてきてしまった子供達……そして、ゆうちゃん…

 

「イリヤ、美遊…」

 

 2人は何かを察したのか、両腕に抱きついてきた

 

「お兄ちゃんが悲しそうだったから」

「私達にはこれしか出来ないけど…」

 

 2人に心配させちゃったな……

 

「ごめん、しばらくそのままでいさせてくれ」

 

 ボクは2人を精一杯抱きしめた、2人の温もりを感じるように

 

 

 

 

 

 

 

続く

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