魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
◇
金髪の少女となのちゃんが戦って数日がたった、連休………俺……ソウはなのちゃんの家の家族旅行にすずかとアリサの二人とすずかの姉、月村家のメイド二人でご一緒する事になり、海鳴温泉に来ていた
「今日は招待ありがとうございます、士郎さん、桃子さん」
「いいんだよ、ソウ君」
「そうよ、ソウ君。貴方には返しきれない恩があるのよ。なのはを……私達の過ちに気づかせてくれた恩がね……それに……貴方は私達の家族も同然なのよ」
「は、はぁ……」
俺は何も言えなかった………この人達は俺のことを知らない……俺が行ってきた過去の罪を……この世界にいる、誰も俺の真実を知る人はいない……俺が話そうとしていない……のだから
「ほら、ソウ君も行くよ!」
「ちょ、なのちゃん!?」
桃子さんと士郎さんと話しているといきなり、なのちゃんに腕をつかまれて温泉の方に引っ張られた
「……なのちゃん…何かあった?」
道の途中……今日は積極的ななのちゃんに聞くとなのちゃんは足を止めた
「ここ最近……ソウ君……元気が無くて上の空の時が多いから……それに……前にすずかちゃん家に行った時に……迷惑……かけちゃったから……その……」
なのちゃんは金髪の子と会った日のことに思うところがあるんだろう……そして、ここ最近の俺がなのちゃんに心配かけてしまったようだ
「なのちゃん……心配してくれてありがとう。そして、ごめんね。ここ最近ずっといろんなことを考えてたから……」
「……私も…力になれないかな?」
「ごめんね、なのちゃん。今はまだ、話すことが出来ないんだ……いや、今のボクには怖くて話すことが出来ないんだよ…」
俺の全て……前の世界で何十人…何百人も殺したこと…前世を話す……俺にはそんな勇気がない……
「……私…待ってる…ソウ君が話してくれるのを…待ってる……だから……」
「……約束するよ。いつか、ボクが強くなった時に全て話すよ」
そのとき……この関係は…この平和な関係は終わり…だろうけどな…
「ほら、アリサやすずかが待ちくたびれてると思うから早くいきなよ。ボクも温泉に入ってくるからさ」
「う、うん……で、でも……」
なのちゃんは少し顔を赤くしながら俺と手を繋ぐ
「……お風呂場前までな」
「……う、うん」
気恥ずかしくなりながらも俺はなのちゃんと手を繋ぎながら脱衣場前まで行きアリサにからかわれたがすずかが治めてくれて脱衣場前で別れて温泉に浸かった
「あっ、ソウ君!待っていてくれたの?」
俺はこの世界での初温泉にゆっくり浸かってから浴衣に着替え脱衣場前に出て直ぐになのちゃん達が女子風呂から浴衣を着て出てきた
「……ううん、ボクも出てきたばっかりだよ」
俺は一瞬、浴衣姿のなのちゃんにドキッとしてしまった
「なに、鼻の下を伸ばしてるのかしら?」
「ボクは別に伸ばしてないからな、アリサ」
「ふ~ん、どうかしらね」
なんか最近、アリサが良くからかってくるな……なのちゃんと俺が揃う時に必ずと言っていいほどに……
「あ~楽しかった」
温泉の後……お土産を見たり卓球したり一日を満喫した
今は、夕食を食べ終え、それぞれがのんびりしていた
「うん、そうだね」
「ソウは一日、なのはの側にいたわね」
俺となのちゃん、すずか、アリサの四人で大人とは別室で話していた
「まあな、なのちゃん、天然だから心配でね」
「……まあ、それはわからなくはないわね」
「それ、どういう意味?」
俺とアリサの言葉になのちゃんがジト眼で見てきた
「でも、丸一日、四人で居るのって無いよね」
「そうだな。学校では何時も一緒だけど四人揃って一日居ることは少ないかも……」
まあ、この生活は何時まで続くかはわからないけど……
「ッ!」
みんなが寝静まった夜……俺は何かを感じ取って目を覚ました
「……あれ、なのちゃん…」
俺達、子供組が寝ている部屋になのちゃんの姿は無く、アリサとすずかが寝ているだけだった
「ッ!」
俺はコート等を閉まっていた装置を片手に着替えてから部屋を静かに出て何かを感じた森へと走る
「……なのちゃん」
俺は森を走りながらコートを羽織りゴーグルを付け、なのちゃんのことを心配していた
「……あれは…なのちゃんと…金髪の子…」
少し進むと橋の上になのちゃんと例の金髪の子が立っていた
「なのちゃん……今の君じゃ、その子には勝てない……いや、勝負にならない」
俺の考えは見事に的中し、なのちゃんと金髪の子が魔法戦を始めるがあっという間になのちゃんが追い詰められて金髪の子の刃が寸止めでなのちゃんの首を捉えて戦いは終わった
最後になのちゃんが金髪の子に名前を聞き金髪の子………フェイト・テスタロッサは夜空に消えていった
続く