魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~   作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア

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その日 機動六課 後編 (美遊・ギンガ)

 

 

 

「嫌な予感が当たった……」

 

 美遊とギンガは襲撃を受け、北エントランスから隊長達との合流地点に向かう途中、ボディスーツを着た銀髪の少女と相対して、銀髪の少女から明らかに敵意が感じられた

 

目標(ターゲット)2だな?」

 

 少女の言葉を聞いて、美遊はギンガの方を向いた

 

「(目標2……?この襲撃の本来の目標の他にギンガさんも狙ってる?)」

 

 美遊が考えていると少女は味方に通信を繋いだ

 

「私だ、お前達少しこちらを手伝え。今、タイプゼロ・ファーストと戦闘中だ」

 

「(まずい、応援を呼ばれた……ここは一気に!)」

「ッ!」

 

 美遊は応援が到着する前に決着をつけようと1人動き出した

 

「ふん!」

「(あれは、爆弾!)サファイア、バレット!」

《はい、美遊様》

 

 少女が羽のようなナイフを投げてきたが、美遊はそれを爆発物の可能性で動いていた

 

「シュート!」

 

 美遊はナイフをバレットで相殺すると予想通りに爆発し、美遊は爆煙に包まれてしまう

 

「ミユちゃん!」

 

 ギンガは美遊の心配をするが、爆煙の中からは返事はなかった

 

「やあぁぁ!!」

「なんだと!?」

 

 爆煙が晴れるよりも前に少女の前に手には剣を持った美遊が飛び出してきた

少女は咄嗟にバリアを貼るが……

 

「エクス・カリバー!」

 

 美遊のエクス・カリバーはバリアを容易く打ち破り、少女を後方へ吹き飛ばした

 

「はぁ…はぁ…今の内にみんなと……」

 

 呼吸を荒い、美遊は皆と合流と言いかけた時、悪寒を感じ、現在いる位置から飛び退いた

 

「あら、避けられちゃった」

 

 美遊が飛び退いて直ぐに、美遊のいた地面に無数の剣が突き刺さっていて、ここにはいない少女の声が聞こえた

 

「偽リヤ……」

「なに、その名前?好きじゃ無いわ。それに私はオリジナルの偽物でも無い、私はクロエ 、クロエ・フォン・アインツベルン。あの子になれなかった失敗作よ!」

 

 イリヤ似の少女……クロエはそう言うと美遊に向かって双剣を投げてくる

 

「やっぱり、そうなんだ…」

 

 美遊は双剣を剣で弾いた

 

「お兄ちゃんが言っていた。モデルがある人造人間は何度も失敗作を造っては廃棄してまた、造るを繰り返すって……私とイリヤにもいる可能性はあるって……貴方はその生き残り……」

「そうよ、だけどそれがなに?私は甘やかされているオリジナルが憎い!私はルーが見つけてくれるまでずっと1人だった!暖かい環境にいた、オリジナルや貴方を殺したいほどに憎いのよ!」

 

 クロエは怒りや悲しみなどが混じり合い、今にも泣きそうだった

 

「だったら、私が、止める!ギンガさん、ここは私に任せて皆さんと合流してください!」

「…分かったわ。でも、皆を連れてくるまで無茶しないで!」

「分かってます」

 

 美遊はギンガに言われると少し頷いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スバル!なのはさん!」

「ギン姉!」

 

 ギンガは美遊と別れて少しして妹のスバル達、機動六課の面々と合流した

 

「この先で美遊ちゃんが1人でイリヤちゃん似の女の子戦ってます。彼女と戦闘が始まる前には銀髪の戦闘機人と戦って増援を呼ばれてます」

 

 淡々と話すギンガは内心かなり焦っていた

年下の女の子に任せろと言われてここまで来たが、普通なら逆なのだから

 

「ミユ!」

 

 ギンガの話を聞いた途端にイリヤは飛び出した

 

「ルビー!」

《はいは~い!イリヤさんのお望みの姿に変わりますよ~、モードアサシン、セットアップです☆》

 

 所有者のイリヤに反応するように流暢に話すステッキが姿を変えると同時にイリヤの服装も替わる

黒フードに大切な部分を布一枚で隠したその姿は、目のやり場に困る物があり、エリオが正面から今の姿を見れば顔を赤くしてそっぽを向き、キャロがむくれて修羅場と化していただろう

 

「イリヤちゃん!」

 

 なのは達、スターズとギンガも慌てて追いかけるが、どんどん突きはなされていった

 

「嘘!?早くない!?」

「ソウ君から聞いてたけど……あの姿はモードアサシン。機動力重視の姿らしい…」

 

 スバルがぼやくがティアナを抱えて飛ぶなのはがソウから聞いた話をする

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミユ?」

 

 美遊が1人残った場所まで辿り着くと、そこには……

()()()()()()()()()()()姿()()()()()

 

「あら、オリジナル、遅かったわね。美遊って大した物ね、私と三人の戦闘機人を相手にして戦闘機人の三人を戦闘不能目前まで持って行ったんだもの」

 

 クロエの言葉はイリヤに届いていなかったが、2人の後にはボロボロの戦闘機人がお互いを支えてからくも立っていた

 

「あら。なに?美遊が捕まってるのを見て正気を保てなくなったの?」

 

 クロエの言うとおり、美遊の姿を見て、イリヤは正気を保てなくなっていた……だが、それは()()()()()()()()()()()()()()()()でもあった

 

「ルビー、リミッターカット!フルドライブ!」

《ちょ、イリヤさん!?フルドライブはお兄さん(創造主)に使用の禁止を言われていませんでしたか!?》

「うるさい!ミユを助けたいの!さっさとやって!」

《ああ~もう!どうなっても責任取れませんからね!》

 

 デバイスに怒鳴るイリヤにクロエと三人の戦闘機人は呆れていたが……それも一瞬のことだった

 

「ッ!なにをそのバカ魔力!?」

 

 半分近くが封印されていたイリヤのリンカーコアの封印が解除され、使われていなかった魔力が体内からあふれ出す

あふれ出した魔力は視覚出来るまでに大きく強大だった

 

「フルドライブ!」

 

 膨れ上がった魔力が翼の形取った

 

「私と同じ姿でミユに酷いことしないで!」

 

 動き出したイリヤはミユを捕らえているクロエを撃とうとした

 

「ローアイアス!」

 

 クロエは7枚の花弁のような盾を出現させてイリヤの攻撃を防いだ

 

「私は止まらないんだから!!」

 

 しかし、イリヤは止まらず、ステッキで殴り続け、次第に盾に罅が入り始めた

 

「壊れて!」

 

 渾身の一振りで盾を破壊しようとしたとき、突然にバリアジャケットが解除され、イリヤは脱力感に襲われ倒れ込んでしまった

 

「な、んで、?」

 

 バリアジャケットが解除されたことに戸惑うイリヤはデバイスのルビーを見ると……

 

「ル、ビー?」

 

 ステッキから元に戻っていたルビーはあちらこちらに罅が入り機能を停止していた

 

「力の制御も出来ないなんてバカみたい」

 

 倒れているイリヤの前に立つクロエ

 

「でも、美遊との約束もあるからトドメはささないわ」

「クロエ!其奴がチンク姉を!」

「煩いわよ、ノーヴェ。ここで、イリヤにトドメをさそうとするなら私が貴方達を破壊するわよ?」

「ッ!?」

 

 仲間であるはずの戦闘機人に殺意を向けるクロエだったが直ぐに、イリヤに向き直った

 

「もし、美遊を助けたいのならドクターが事を起こすまで待ちなさい。その時に私も貴方の前に立つわ……じゃあね、オリジナル」

 

 気を失いかけているイリヤにクロエはそれだけ言うとその場を後にした

 

 

 

続く

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