魔法少女リリカルなのは~魔法使いな蒼い死神~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
「なのはちゃん!ソウ君!」
ヴィヴィオを助け出して少しして玉座の間にリインとユニゾンしたはやてが到着した
『艦内復旧のため、全ての魔力リンクをキャンセルします。 艦内の乗員は、休眠モードに入ってください』
そんなアナウンスが続けて流れ、今まで以上に強力なAMFが発生する。
その瞬間、なのちゃんとはやてが発動していた飛行魔法とユニゾンがキャンセルされてしまった
「くっ!」
なのちゃんとはやては何とか無事に着地する
しかし、魔力が尽きかけのなのちゃんではこのAMFに対抗することが出来ないため、脱出が困難になった事を示していた
「はやて、この穴の下に戦闘機人が一人居る。そいつも連れて脱出してくれ」
「確保するのはそのつもりやけど、ソウ君はどないするん?」
「ボクは……」
ボクははやてに聞かれると話を一度きり、玉座に座るゆうちゃんを見据える
「ボクは最後の戦いに出向かないと行けなくてな……ここでお別れだ」
「ソウ君……」
「パパ……」
そんなボクをなのちゃんとヴィヴィオが寂しそうに、悲しそうにみてきた
「ごめんな、ヴィヴィオ。ボクはお前の成長をみてやれなくて……」
「……ううん」
「ヴィヴィオは優しいな…」
ヴィヴィオを救うことは出来た…思い残すことは無いな、そんなとき
『乗員は所定の位置に移動してくだい。繰り返します。乗員は所定の位置に移動してください。これより、破損内壁の応急処置を開始します。 破損内壁、及び非常隔壁から離れてください』
突然そんなアナウンスが流れ、穴を開けた壁が魔力壁に覆われていく
それに気付いたはやてが…
「出口に急ぐんや!」
そう叫び、なのちゃんとはやては出口に向かって駆け出すが、既に遅く、出口が魔法壁で覆われて閉じてしまい、閉じ込められてしまった
「救出部隊が動いているはずだから、到着まで扉の近くに居た方が良い」
敢えて言わなかったが、アイツとの戦闘で気を配ることは出来ないはずだからな
「さて……待たせたな。ユウキ」
「そうだね、かなり待ったかな。でも、待った甲斐はあったよ……そうだ、改めて自己紹介をしておこうかな」
そう言ったユウキは玉座から立ち上がり、今まで気がつかなかった右目の眼帯を外す
その瞳はボクの知っている色では無く、ヴィヴィオと同じ色をしていた
「ボクはユウキ。ユウキ・K・ゼーゲブレヒト。聖王オリヴィエ・ゼーゲブレヒト……その子、ヴィヴィオのオリジナルの正統な子孫だよ」
なん……だと?目の前に居るユウキがヴィヴィオのオリジナルである聖王オリヴィエの子孫?
「う、嘘や!聖王の血筋はずっと昔に途絶えてはずや!」
「聖王教会ではそう言われてるみたいだね。でも、誰にも知られていない事もある。ボクのように隠されてきた古代の遺産のように…現実は何時も残酷で空しいだけ
ボクもそうだよ。世界に選ばれて聖王の子孫としてこの世界に落とされた遺物……」
そう言うとユウキに膨大な魔力が流れ込み、光に包まれた
光から出てきたユウキはヴィヴィオが纏っていたような防護服に似た物を纏って手には愛剣の≪マクアフィテル≫を持っていた
「聖王の鎧。AMF内では使い所はあまりないけど、ボクには余り関係ないかな」
ユウキの異名……【絶剣】…絶対なる剣とも言われた剣技はボクを……俺達を何度も窮地から助けてくれた…その剣が本気でボクの目の前に敵としてたっている
「……ゾクゾクしてきたな」
体の奥から熱さがこみ上げてきた
何年振りだろうか、本当の戦いに身を投じるのは……殺なければ殺れるこの緊張感…
「人のこと言えないかもな」
キリトやアスナ、チカやシグナム、フェイトに戦闘狂と言っていたがどうやらボクもそちら側の人間だったらしい
この張り詰めた緊張感で自然と笑みを零していた
続く