時は戦国。群雄割拠。
ゲームでよくある展開だが、今回は全くもって違う。歴史が変えられた世界での戦い。仲間を救い出すための戦い。
なんで俺はこの世界にいるのだろう。
なんで私はこの世界にいるの?
辛く苦しい合戦が始まろうとしている。
全軍構えろとの合図が出た。
そして私は苦無をもち。
俺は槍を抜く。
そして法螺貝が鳴り響き…
合戦が始まるッ!!!!
たったったったと走っている俺の名前は凪宮蓮。絶賛遅刻中だ。今日という日はついていないの一言だ。
水道は出ない。ガスも出ない。電気がつかない。スマホも使い物にならない。
どうなってんだよと思い、俺はその曲がり角を曲がろうとする。
そして気づくべきだった。この世界がもう魔物に蹂躙されていることを。
曲がった直後に見えた光景は死体だらけだった。バラバラに引き裂かれた体、あるいは首がないもの、そこにいるはずのない化け物。
俺は動けなくなってしまった。そこにある恐怖に、そしてこれから死ぬという恐怖に…
「ハハハ、う、嘘だろ。ドッキリだよな」
ドッキリだと思いたかった。思って現実から逃避したかった。まだ遊びたかった。まだ叶えていない夢があるのに…
俺はそんなことを考えている間にその魔物に引き裂かれた。
ああ、死んだか。目の前が真っ暗だ。ハハハ、こんなのありかよ。と呟いても無駄だと分かっていてもそう呟いてしまう。
「何勝手に死んでんだよ」
誰かにそう言われた。勝手にって…死にたくて死んだわけじゃないのに。
「そうだな。死にたくて死んだわけじゃないもんな。では、勝手ながら、お前の夢を叶えてやろう。と言ってもこっちの都合だがな」
何を言っているんだろう。俺はもう死んだのに。もしかして生まれ変わりをよくしてくれるのだろうか。
「お前馬鹿か。都合よく考えるな。間違った歴史だから、それをお前に救ってもらおうというだけだよ」
結構言われたが気にしてはいけない。でも分からない。間違った歴史というのが。
「お前を殺したやつだよ。そいつ自体が間違った歴史の仲間のやつだと思えばいい。まぁそんなことはどうでもいい。お前まだ生きたいか?」
俺は…まだ生きたい。叶えていない夢は大したことないかも知れないが、死んだ時にその夢ができてしまった。こいつらを倒して平和な世の中にしたいって。
「いい根性だ、なら戦え。戦って歴史を変えてみろ」
俺はできるのだろうか?いや何も考えず無我夢中で戦ってやる!
「じゃあきまりだ。まずはここから戦ってこい。[桶狭間の戦い]でなぁ」
パチンっと指がなると徐々に明るさを感じる。今から合戦が始まるのだろうか?
「先に言っておくが、人を絶対殺すな。歴史が変わってしまう。あと織田家にしっかり仕えて…活躍…し…たら…出奔…してお…れがお前…回収」
ところどころ聞こえなくなるその不思議な声が完全に消えると、目を閉じていた視界から光を感じる。
目を開けるとそこは、ビルも何もない、ただ山が連なっているだけだった。足元には、草原。そして先には川。何より空気が綺麗だ。
俺は川まで歩いていきその水を飲む。
生きるっていいな。それを感じさせてくれる。
さて、ここはどこだか分からんが、しっかり歩んでいこう。歴史を変えるための一歩を。
私は、死んだ。あの朝、存在しないはずの魔物に。そして引き裂かれる友達と両親を。だが私だけは死ななかった。不思議な声に誘われ、そして歴史を変えるために戦えと。
何がどうなっているか分からない。戦えって、どうして私が?そしてなんで忍びにならないといけない?
答えなんて出やしない。そんなことしないって言ったら、私には死しか残らない。私は戦う。魔物を殺すために。
混ざるはずのない世界が今混ざり始めた。平和な世に戻したい少年と恨みを持ちながら戦う少女。二人の歴史から消える活躍が、世界を、そして歴史を変えるとは今は誰も知らない。
この戦国時代にタイムスリップさせた、不思議な声以外は…
少し訂正しました。誤字脱字あればよろしくお願いします。