目的が同じジャンヌと共にもう一人のジャンヌがいるオルレアンに向かうことになった海月たち。情報収集のため近くの街ラ・シャリテに行くことになった。ラ・シャリテに着いた一行。だが、町は崩壊し、あちこちに死体が散らばっているだけ。
「ひどい」
「戦争と言うのはどの時代も碌なものではないな」
マシュの言葉に戦争を体験したエミヤはそう答えた。
「そこに人が……え?な、なに食べているのですか?」
ジャンヌが生きている人を発見し、声を掛けたのだが、その人は赤い物を食べていた。
「死体だな。奴はゾンビだ。マスター戦闘態勢だ」
エミヤはジャンヌに死体を食べているのがゾンビと言い、マスターに戦闘準備と言った。
数はそんなにいなく戦闘は終わったと思ったが、戦闘音を聞き、ここにもワイバーンがやってきたが、エミヤの射撃により地べたに落ち、それをほかのサーヴァントが倒した。
「あっけないものだな」
「いや、エミヤが強いだけだからね」
『大変だ!?サーヴァントがコッチに向かってきているぞ!?』
「ドクター、数は?」
『五体だ!数は勝っているけど、実力はわからないぞ!』
「撤退しよう」
海月が言うとジャンヌ以外は頷いた。
「私はここで待ちます」
「なんで!?」
「もう一人の私かもしれないです。だからここに残ります!」
「アホが!?」
『ああ、来てしまった!?とにかく、隠れて!?』
「ドクター、もう遅いです」
空からワイバーンに乗った五体のサーヴァントが降りてきた。
黒い服装に短髪の髪の女のサーヴァントがジャンヌの目の前に止まった。このサーヴァントがリーダー格でもう一人のジャンヌ。
「なんて、こと。まさか、まさかこんな事が起こるなんて。だれか私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。やばいの。本気でおかしくなりそうなの。だってそれぐらいしないと、あんまりにも滑稽で笑い死んでしまいそう!ほら、見てよジル!あの哀れな小娘を!なに、あれ羽虫?ネズミ?ミミズ?どうあれ同じことね!ちっぽけすぎて同情すら浮かばない!ああ、本当……こんな小娘にすがるしかなかった国とか、ネズミの国にも劣っていたのね!ねえ、「「おい、おまえ!いくら二次作品の中だからと言って世界的有名な遊園地をバカにするのはやめろ!」」あら、羽虫以下がしゃべっているはジル!「「おい!
「マスターたちよ。落ち着いてくれ。私も些か苛立っているが、今は関係ないはずだ」
「そうだなごめんエミヤ」
冷静になった海月たちマスターは改めて、敵を見て思ったことがあった。
「誰この人たち?」
「誰か説明お願い」
「やれやれ、しょうがない。私が教えよう」
海月と立香に説明しようとするエミヤ。
「では、あそこにいる白いひげに黒い服を着ている男性サーヴァントはブラドⅢ世と仮面をかぶっている女性はカーミラ。両サーヴァントは吸血鬼のモデルだ」
「え、ちょっと待って!?ブラドはここにも……」
「同じサーヴァントでもクラスが違う場合もある。続けるぞマスター、そこにいる金髪の中世的な顔立ちはシュヴァリエ・デオンだ。その姿で諜報や暗殺などもしたサーヴァントだ。その隣にいるのは聖女マルタ。亀型のドラゴン、タラスクを祈りで沈めたサーヴァントだ」
「なるほど、全員ドラゴン、もしくはフランスに関係するサーヴァントってこと?」
「察しがいいなマスター立香。そうだ、この四体はドラゴンに関係するサーヴァントたち」
推察を述べる立香に、賞賛を送るエミヤ。
「あのそろそろいいですか?」
マルタがエミヤに聞いてきた。構わない、とエミヤが言ったのでジャンヌは口を開いた。
「貴方は、誰ですか?」
「それは、こちらの質問ですが……そうですね、上に立つものとして答えて上げましょう。私はジャンヌ・ダルク。蘇った救国の聖女ですよ、もう一人の
「……馬鹿げたことを。貴方は聖女じゃない。私がそうでないように。それより、なぜこの街を襲ったのですが!?」
「何故かって?同じなら理解していると思ったのですが。属性が変転するとここまで鈍いのでしょう?いいですよ、懇切丁寧に教えましょう。なぜ、この街を襲ったのか、ですね。簡単なことです。単にフランスを滅ぼすためですよ。当たり前じゃないですか、私はフランスという国のために戦ったのに、イングランドからの報復を恐れた王のせいで、イングランドに捕まり、魔女と呼ばれ、神には見放された。最後は火炙りで殺される。これに恨み、怒り、復讐を持たないとはおかしいじゃないかしら?いえ、おかしくはない!だから、この国へ復讐するのは当たり前!そうでしょう!もう一人の馬鹿な私?」
確かにもう一人のジャンヌの言っていることはあっている。国のためにがんばったのに裏切られて、最後は殺されるのはおかしい。二人のブラドは頷いていた。
「馬鹿なことを!?」
「馬鹿なこと?愚かなことをしましたよね私たちは。なぜこの国を救おうとしたのか?なぜこの愚者たち救おうと思ったの?裏切り、唾を吐いた人たちと知りながら!」
「そ、それは……」
「私は騙されない。裏切りは許さない、主の声も聞こえない。つまり、主はこの国に愛想をつかしたことに他にならない。だから滅ぼします。私が代行します。主の嘆きを!」
「そんなことはさせない!」
「フン、人間的成長もできていないお綺麗な聖処女さまには!」
『サーヴァント的には人間的成長はどうなんだ?』
「あら、うるさいハエがいるわね。殺すわよ?」
『うわぁ!?コンソールが燃えたぞ!睨みつけただけで、相手を呪うのか!?』
もう一人のジャンヌの救済方法は滅ぼす。確かに反英霊としては正しいことだ。どうしようもないから滅ぼす。当たり前のことではないが、それでも普通の人が考えることではない。だが、いっぺん死んで頭を回ればそんな考えが浮かんでもおかしくはないだろ。狂人だが。
「本当に私ですか?」
「……呆れた。ここまでわかりやすく説明し、演じたのにまだそんな疑問が……。いえ、そうね、元は同じでも属性が変わっていればそうなるわね。だけど、私の憤怒を理解しようとはしない。いえ、理解する気はない。頭が固いわね聖処女は」
二度目の聖処女発言に、顔を赤らめるジャンヌ。そんなことをしている時、いなかったのだ立香が。それに気づいたエミヤとハサンはあたりを探した。すぐに見つかった。だが、見つかった場所は。
「だいたい、田舎娘の私たちは一回もひゃう!?」
「ふむ、いい揉み心地だね」
もう一人のジャンヌの後ろにいたのだ。
「布越しだけどハリと弾力があるしDカップ並みのオパーイだね。次はジャンヌね」
「ちょ、ちょっと、待って嶺上しゃん!?」
「感度も同じ、ハリも弾力もカップも同じだね」
「「「な、何やっているんだあの女は!?」」」
周りのサーヴァントも画面のロマンたちも呆然した。顔を赤らめながら、蹲っているカーミラもその場に倒れて言いる声を上げているデオンも被害があったのだろ。え、マルタ?マルタはスルーされていたけど。
二人のジャンヌは胸を押さえながら震えていた。
当の本人とは言うと、サムズアップしながら言った。
「ばっちり人違いではなく、ましては双子じゃない。正真正銘の同じ人だよWジャンヌ!」
「い、今すぐ、この女たちを殺しなさい!」
もう一人のジャンヌの叫びで戦いが始まった。