Sideライカ
自分の目の前には消滅したジル・ド・レェの体から落ちた聖杯があった。拾ってよく見ると聖杯は黒く汚れていた。
自分の周りに嶺上たちが集まってきた。
『地鎮さんその聖杯は汚染されているね?』
アーキマンの言葉に自分は返事した。それを聞いたマシュは不安そうな顔でこちらを向いた。
「……ドクター持って帰りますか?」
『正直言って調べておいた方がいいのだけど、何かの拍子でその聖杯のせいでカルデアは壊滅することになれば駄目だ』
「なら処理は任せよう」
名乗り上げたのはエミヤだった。彼の手にはねじ曲がった一本の短剣が握られていた。クー・フーリンはすこし目を見開いていたが、その短剣の説明をした。
「これはルールブレイカーの投影品だ。ランクは下がっているが魔術で構成している物なら消すことができる」
「これなら持っていけますね!」
マシュは喜んでいたが、アーキマンの顔は暗いままだ。そこへダ・ヴィンチが現れた。
『少し待つんだエミヤ君。消し去った魔力はどこへ行くんだ?』
「その魔力はその場で四散するが、どうした?」
『もし、もしもだよ。その魔力が四散せずその場で爆発したらどうするんだい?』
爆発。ダ・ヴィンチのその一言で周りは自分から離れた。確かに爆弾持っている人の近くには居たくはないし。
とりあえず、聖杯は結局破壊するのがいいと結論した。なら被害が一番少ない場所はどこだ?規模によるけど、まずは爆発の規模を考えないといけない。閃いた場所はあそこぐらいだろ。
「宇宙とか?」
自分の発言で全員が懐疑的な視線で見てきた。突如、自分の頭を撫でてきた手があった。自分はその手の先は一夏だった。
「なら俺がやるよ。ここで空を飛べて且つ宇宙で動けて一撃が大きいのは俺だしな」
そう言ってきた。本当に不思議な人だ。初めて会ったのに圧倒的な強者のオーラと謎の安心感、そして王とか神とか人どころか生物の頂点に君臨している雰囲気。
「宇宙に行くとかどうするのですか?」
『海の方がいいんじゃないか?』
「ま、その代わりなんだが、クロさんシロさん少し頼みが」
一夏はクロとシロを呼んだ。
「それにしても隙が無かったなあの二人」
嶺上が言ってきた。そりゃあ、戦士というより狩人みたいな人だし。
「だってハサンの気配遮断すら見抜くんだよ」
「……えっ?」
ハサンと嶺上がえっ?と出てしまった。生身の人ですよね?
「ん、どうした」
話し合いが終わった一夏たちが戻ってきた。大きなタル二つ抱えて……どこからタル出て来たの?
「それ寄越しな」
「はい」
聖杯を受け取った一夏は玉を地面にぶつけた。なんか嫌な予感したから目、耳、鼻を塞いだ。大きな音とピカッと辺り一面光り輝いた。やはり、スタングレーネドの類だった。
僅かに開いた目で一瞬だけ見たのは大きな翼だった。その翼で羽ばたき空へ飛んで行った。
視界が晴れるとそこには大きな翼も一夏もいなかった。
アーキマンは急いで宇宙へ探しにいった。
ギャオオオオオン!と空から竜のような叫び声が聞こえた。顔をあげると空には爆発した聖杯を喰らう黄金の龍が見えた。
SideOut
『そろそろレイシフトするよ』
ロマニーが帰還命令を発した。
ライカたちを助けてくれたサーヴァントたちも消滅し始めた。
「では、みなさん、御元気で!」
ジャンヌ・ダルクが代表してお別れの挨拶をし先に消えた。ここに残ったのはクロとシロ、カルデア組が残った。
「お二方ってサーヴァントじゃないの!?」
「おいおい、サーヴァントって……ただヘンテコな渦に巻き込まれただけだし」
「うん、ああユキネ大丈夫かしら」
「さっさと帰るぞ!」
「では、会いましょう!」
一方的な別れをしてこの場から立ち去った。
そして、カルデア組の帰還も帰った。
その茂みから一人の人物が現れた。
「やっと行ったか。まったく……」
一夏だった。姿は黒い服装に一本のロングソードを握っていた。
「あとは任せたぞ、主人公」
そう言って黒い渦を出現させ、その中に入って行っていた同時に黒い渦は閉じた。
第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン 救国の聖女&異世界の龍 定礎復元
小話 出番がなかったアタランテとファントムの死因
これはオルレアン攻略へ向かっている一夏とマリーが道中あった話である。
「マリー・アントワネットそのまま進め」
「ええ、お願いね騎士様」
一夏は黒い弓矢を取り出し、緑色の小瓶をセットした。弦に矢を番えて引いた。こちらに向かってくる半分に割れた仮面の男へ狙いをつけ、撃った。矢は仮面の男の頭を刺さり地面に落とした。
再度、弦を引きさらに奥にいるいる緑色の服を着た女アーチャーへ狙いつけた。撃ったのは同時だった。緑色の矢が無数にこちらに向かってきた。対して赤い横線を撃った。同時に真ん中あたりであたり小規模の爆発が起きた。
「ぐえっ!?」
カエルを潰した声が聞こえたが気にしないことにした。
余った残りの矢がマリーの馬車へ向かってきたが、弓矢から肩で背負う銃を取り出し向かってくる矢を散弾で弾幕を張り、すべて撃ち落とした。
次は大型の銃を取り出して腰うちで構えた。腰のポーチから散弾の弾より大きな弾を取り出した。それをセットし、逃走しながら撃つ体制を崩さないアーチャーに向けて撃った。赤黒い光線が一本撃ちだされた。それに対し冷静に避けた。一直線の攻撃だったから油断した。アーチャーは突如枝分かれした光線に対応できず、足と手を融解され地面に落とされた。
そして、何も言えずに轢かれた。
次回予告
第一特異点を突破した僕たち。次の舞台は西暦60年のローマ。そこで行われていたのは怪物との戦いではなく、人との戦いだった。
「余が5代目ローマ皇帝、ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス」
「……もう驚かないぞ」
様々なサーヴァント。
「ブーティカだよ、よろしく」
「君は圧制者かな?」
「⬛️⬛️⬛️◼️◼️◼️!」
黒幕との戦い。
「今度こそ終わりにしてやろう!」
「レフ!」
「その文明を破壊する」
Fate/GhostOther 第二特異点 永続狂気帝国セプテム~薔薇の皇帝&Ω~
「破壊はダメだ。とりあえず、これでも食え」