Sideライカ
…………。
…………。
……?
…ここは?アルコール臭が鼻につくと言うことは病室か?無事に帰ってきたのか。パスが無いからクー・フーリン消えちゃった。お礼言ってないのに。
起きたことだし、ドクターがいるところへ行くか。
「おや、やっとお目覚めかい?」
ドアを開ける音がすると女の声がした。
そこにいたのはモナリザだった。
「私の姿を見て惚れているのかい?残念だが、私はそんんな安い女ではないぞ」
「モナリザの英霊?」
「ちょっと違うな。確かにモナリザの姿だが、モナリザ本人ではない。私の名はレオナルド・ダ・ヴィンチさ」
「レオナルド・ダ・ヴィンチ!?男のハズでは!?」
「アーサー王が男ではなく女という実例を見ていた君にはわかるはずさ。私の場合は理想の美の帰結は女性、モナリザの姿をするのは当たり前じゃないか」
「そんなバカな!?」
そんなアホの話があるかと言おうとしたら……。
「起きたのかいライカ
ドクターが急いでドアから入ってきた。
「ライカちゃん?え、君は女性なのかい!?」
「はい。改めまして、わっちは地鎮ライカ。神秘殺しの異名を持つゴーストハンター。一応、傭兵まがいもしているから依頼したかったらいつでもいいよ」
「わっちって?それよりもだ。君が気を失ってからのことだけど聞きたい?」
わっちは頷き、聞くことにした。
話は今から一週間前に五日前に遡る。
「これで最後!」
「なめるな!」
マシュの盾の一撃がアーサー・オルタを吹き飛ばす。
「令呪を持って命ずる!小次郎、絶対に倒して!」
「秘剣!燕返し!」
令呪のブーストで今まで以上の早さの燕返しを繰り出す小次郎。その三つの斬撃がついにアーサー・オルタを切り裂いた。
アーサー・オルタの両腕が切断されて、胴を縦に切られ、倒れた。
「やった!」
「どうやら、手が緩んでしまったようだな。聖杯を守る守り通す気でいたのだがな」
「一ついいか?」
「なんだ?」
「あんたには縁もゆかりない地なのにどうして守り通す気でいた?」
「……故郷とは違う暖かさがあっただけだ。敗北しては意味がないがな。私一人では結局同じ末路になるらしい」
「おい。どうゆうことだ?」
「いずれ知るだろう。グランドオーダー。…………聖杯を廻る戦いは始まったばかり」
光の粒子を出しながら消えていくアーサー・オルタ。
「シロウ。また、あなたにあいたい」
想い人に宛てた一言を言いながら消えてしまった。
「お、おい!どういうって、消滅しているじゃねぇか!マスター起きろ!寝ていないで起きろ!ったく、しょうがねぇな。……ん、なんだあれ?」
消えゆくクー・フーリンは変身が解除されたライカのそばに落ちていた球体,ゴーストアイコンブランクを持った。
その時、クー・フーリンの体から青いオーラがゴーストアイコンに入っていった。ゴーストアイコンは青く変化していた。
「なんだこれ?まあ、そんなことよりお、おい!嶺上のお嬢ちゃんたちマスターを頼む!」
そう言ってクー・フーリンは消滅した。
嶺上たちは急いで倒れたライカの元へ行った。
「ドクター!?ライカさんは!?」
嶺上はロマンに連絡していた。
『うん、大丈夫だよ。気を失っているだけで、怪我などは問題はないよ』
「そうよかった」
それとは裏腹にオルガマリーは考えていた。アーサー・オルタが言っていたこと。
「グランドオーダー。どうしてあの呼称を」
「所長?」
「……何でもないわ。聖杯回収後直ちにここを離れます」
聖杯を回収しようとした矢先、岩陰から拍手音が聞こえた。
「まさか、ここまでやるとは思っていなかったよ」
『その声はレフ教授⁉』
「おや、ロマニ君。今すぐ、管制室に来てくれって言ったのに、本当どいつもこいつも統制が取れないクズばかりだ!」
「レフ、……ああ、レフ、レフ、生きていたのねレフ!」
レフ?に近づいていく所長。それを止めるマシュ。
「待ってください所長⁉」
「やあオルガ。元気そうでなによりだ」
「ええ、そうなのレフ!管制室は爆発するし、街は廃墟そのものだし、カルデアには帰れないし……。でも、あなたがいればなんとかなるわよね?だって、お父様が死んでからはいつもわたしのそばにあなたがいてくれた。助けてくれた。今回も助けてくれるでしょう?」
「ああ、もちろんだとも。本当に予想外のことばかりで頭にくる。その中でもオルガ。
「え?」
「正確に言えば、君の肉体は死んでいる。残留思念になった君は死んで初めて、レイシフトができた。君は死んで初めて、切望していた適性を手に入れたんだ」
「え?死んでいる?待ってどういうこと!」
「死んだなんて理解できないね普通は。……そうだ。君に言いものを見せよう」
レフ?は指を鳴らし、空間に真っ赤に燃えたカルデアスが映し出した。
「なによこれ?う、うそでしょ」
「嘘ではない。本当のものさ。見た前!これがお前らアニムスフィアの愚行の末路だ!」
目を見開きながら高らかに叫んだ。
「ふ、ふざけないで!わたしの責任でもない、失敗していない、死んでいない!」
オルガは叫び、否定する。
「アンタ、誰よ⁉わたしのカルデアスに何したの!」
「これは君のではない。まったく。……そうだ」
レフ?俯いてからゲスな笑い顔で指を鳴らした。それと同時に宙にオルガ。
「な⁉体が引っ張られていく⁉」
「今カルデアに繋がっているが、そのカルデアスに君を近づけるとどうなるのかな?」
「待って⁉そんなことすれば⁉」
「おい⁉やめろ⁉」
藤丸が叫ぶ。藤丸でも何をするのかを想像したわけではない。ただ、やばいことをしでかすと容易に想像できた。
「これは君の願いだろ?なら叶えてあげようではないか。さあ触れるがいい。これは私からの君への慈悲なんだから。ひゃははははあああああああ!」
必死に抵抗するオルガ。だが、無常にも現実はそうにはならなかった。
「どうして、どうしてこんなことばっかりなの⁉誰も評価してくれない。みんなわたしを嫌うの⁉やだ、やだ、いやいやいやいやいや⁉まだ何もしていない!?」
「しょ、所長⁉」
「あ、あああああああ⁉」
カルデアスに取り込まれる所長。かけらの一つも残さず、消滅した。
「では、改めて自己紹介しよう。私はレフ・ライノール・フラウロス。貴様ら人類を処理をするために遣わされた、2015年担当者だ。聞いているなドクターロマン?最後の忠告してやる。お前ら人類はこの時点で滅んでいる」
『……レフ教、レフ・ライノール。どういう意味ですか?2017年が見えない事と何が関係があると?』
「関係ではない。もう終わってしまったのだ。観測できないじゃない、消失したんだじゃない。焼却したのだ。その証拠にカルデアスは深紅に染まってな」
『僕たちの未来はない、と言うことですね』
「理解できるものでよかった。カルデアスの磁力でここを守っているおかげだが、外は冬木と同じ末路を迎えているだろう」
『そうゆうことでしたか。故障かと思ったが、そもそも通信を受け取る相手がいないわけでしたか』
「おっと、どうやらここも限界か。セイバーめ、おとなしく従っていればいいものを。では、さらばロマニ、そして三人の適性者たちよ。精々、あきらめておとなしくことだな」
そう言って消えてしまった。
「ドクター、レイシフト準備を!」
『ああ、わかっている。そっちの崩壊が早いかも⁉』
「どうすればいいんだ⁉」
「お父さん、お母さん、親より先に死ぬことを許して。不幸な娘でごめんね」
『宇宙区間でも数秒でも生きていれば平気らしいよ!』
「三人とも落ち着いてください!」
「なら、燕返しで空間を斬って時間稼ぎするかの」
「小次郎さんは落ち着きです!」
足元が消えて、落ちている間にレイシフトが成功した。
「と、言うことだ。理解できたかい?」
「うん、それで藤丸たちは?」
「昨日レイシフトしているけど」
「わっちも急いで⁉」
「こらこら、落ち着きなさい。戦力を増加してから行こうじゃないか?」
ダ・ヴィンチに連れられて、ある部屋に着いた。
「ここは?」
「召喚ルームさ。君用の呼符が二枚ある。これを使ってサーヴァントを召喚するのだ。ちなみに呪文は言わなくても大丈夫。ガチャみたいなものだから」
「OK」
呼符を置いて、さっそく呼んでみた。
青い服装に赤い槍を持った男がいた。
「アルスターの戦士、ランサー、クー・フーリンだ。って、マスター⁉ケガ大丈夫か?」
「うん。わっちは大丈夫さ。それよりよくわっちだとわかったね?」
「パスをつないだ相手を間違えるほどバカじゃないぜ」
二枚目をセットした。次に出てきたのはカードだった。白い体をした青い瞳のモンスター。
「それは概念礼装さ」
「しかもクリードかよ。確かにこいつの力を感じるぜ」
三枚目をセットした。出てきたのはバイクだった。うん、バイクだった⁉
「概念礼装というわけじゃないね」
バイクはカードになった。やはり、概念礼装だった。
「さて、君の刀などはないが、どうするんだい?」
「問題ないよ。これとクー・フーリンがいるからね」
「そうかい。では、行く準備をするよ」
「場所は?」
「フランス、百年戦争真っ只中のジャンヌ・ダルクが死んだ数日後の1431年さ」
性別は女でした。紹介は次回します。
それとレフ・ライノール・フラウロスのとこをあやうくレフ・ライノール・流星号と名乗らせようとしたけど、もんだいないよね?