バカとテストと召喚獣 -史上最弱の召喚獣は料理人!?- 作:天海 ヒロト
蓮「それは昨年度末のことだ...」
蓮は淡々と話を続ける。内容はこうであった。酔っぱらいに絡まれていた女を助けたらその酔っぱらいが自分で怪我をした。だがその酔っ払いがありもしないことをいい、それを女も認め偽りの真実がまかり通ってしまった...と
修二「...なんともお前らしい...」
酔っ払いが悪いというのは重々理解している。だが問題はそこではない。
修二「警察を呼ぶ前になぜ行ったんだよ...」
蓮「身体が勝手に動いた」
修二「...だろうね。それでお前は後悔しているか?」
その言葉に対して連はハッキリと首を横に振った。
修二「それでこそ俺の親友だ。」
蓮「信じてくれるよな」
修二「もちろん。もとよりそんなことをするやつだとは思ってねぇさ。」
蓮「ありがとう。その事件で俺は一年間保護観察処分になった。」
修二「そうか。んで?それを他の誰かに話をしたのか?」
すると意外にも蓮は首を縦に振り─
蓮「一人だけ。何故か信じてくれた。」
...へぇ、なかなか凄いやつだな
修二「んで、蓮は今何をしてるんだ?」
蓮「人助け」
...キッパリ言ったな
修二「それまたどうして?」
蓮「...自身を磨くのにはいい機会だからな」
修二「何が今は問題なんだ?」
蓮「教師のパワハラだ。」
修二「何?」
蓮「いや、話によるとセクハラ行為も含まれているらしい。話だけだから誇張されているのかもしれないが本人達の真に迫った表情を見れば事実だと踏んでいる。」
修二「...そんなに確信が持てることがあったのか?」
思わず俺は聞いてしまう。蓮は普段確信を持たないものには行動を移さない。
蓮「シャドウだ。話が嘘ならそいつを模したシャドウは現れない...だが、そいつを模したシャドウは現れた。しかもそのシャドウが構成するフィールド...パレスは下劣なものだった。あれほどのものだとパワハラの対象者は耐えかねて自殺しかねない」
...まさかそれほどとは
修二「...そういうと短期間のスパンで起こりかねない。幸いにも明日はうちは休みだ」
蓮「どうしてだ?」
修二「新年度前に編入テストがあったんだがそれを受けていない生徒がいたようでね、それもあるしうちは比較的ぬるいんだよ。そういう所はね」
蓮「分かった。明日ただの来客としてスリップしてくれ。」
修二「...自殺...ねぇ。やる場所はやはり屋上か??」
蓮「恐らくは」
修二「了解。明日は適当に張り込む。しかし、如何にしてスリップするか...」
蓮「登校時間を少し遅らせる。通常の登校時間ならともかく遅れれば教員は見ていない。」
修二「なるほど、なら今日はここに泊まろうかな」
蓮「ベッドなんてないぞ」
修二「明日から三連休だぜ?適当に食糧をこさえて時間を潰すさ。蓮はどうする?」
蓮「...遅れるならそれもありか。それに眠くなったら狭いが2人でも寝れるしな」
─二人してルブランから席を外して夜道を歩き出した
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─翌日─
結局早い時間に寝て早朝に起きた俺達。そして適当に時間を潰し蓮の指示した登校時間になる
修二「んじゃ、そろそろ行くか」
蓮「あぁ」
その後しばらくしてとある高校に行き着く...
修二「本当に先生は居ないようだな」
蓮「俺は授業を受けに行く。修二は屋上にいてくれ、また昼に会おう」
修二「あぁ、任せとけって」
蓮が職員室へ行く素振りを見せた、それ故手持ち無沙汰な俺は屋上へ足を運んだ