半電脳化した俺の特異点巡り   作:プレダコンボイ

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オッス、久しぶり!お盆だからようやく暇ができたよ!イェーイ!
ああ、わかってる。更新がこんなに遅くなったのも理由があるんだ。

単純に時間がなかっただけ、だけどね!
是非もなかった、ショック!

久しぶりの投稿でテンションが上がっております。注意
というか久しぶりすぎて若干設定忘れてたり


下準備

う~む、どうしたものか……

気付けば俺は真っ暗な空間に立っていた。

いろいろやらかして盛大に気絶したのは覚えているのだが……

 

「気が付いたか?」

 

ドゥフトモン?どうしたんだ?

 

「お前があまりにも危なっかしく動くものでな……こうも迂闊な行動が多いとこちらがいくらサポートしてもキリがない。」

 

それを言われると返す言葉もない。実際半分暴走みたいに突っ込んでいたし。

 

「まあこれは簡単には直せるものではないのはわかっている。だが直せるものは直しておかないとな。」

 

ネチャネチャ

 

直すつってもそうやってするんだ?少し嫌な予感がするのだが……

 

「罰ゲームを行う。なにも難しいことはない。君が馬鹿なことをするたびにこうして夢の中で罰ゲームを行う。」

 

ネチャネチャ

 

あの……さっきからすごくネチャネチャした音が聞こえるんですが、これはいったい……

 

「さあ!やぁ~っておしまい!ヌメモンたちよ!」

 

ちょ待っ!ドゥフトモン!?キャラが……って!

 

「「「「……「あらほらさっさ~!!」……」」」」

 

ぬ、ヌメモンだーーー!!!

スゴイ数のヌメモンがドゥフトモンの後ろから俺目掛けて突っ込んでくる。

デジモン界随一の嫌われ者、育ち方を間違えると進化する汚物系デジモン!

ジメジメとしていて知性も品性もかなぐり捨てたそのデジモンの必殺技は!

 

「「「「……「この世すべて汚物(ウ〇チ投げ)アタッ~く!!」……」」」」

 

ぎゃーーーーー!!!

く、来るな~~~!!

 

迫り来るヌメモンと飛び交う汚物、デジモン界における伝統芸だが体験してみて初めてわかる恐怖。

気絶する前のショッキングな記憶が吹き飛ぶほどに、強烈な体験!

 

なんて恐ろしい罰ゲーム、なにかやらかす度にこれとかシャレにならないよ!

ッヒ!あぶ、あ、あぶな!今あたりそうになった!

 

「ああ、言い忘れていたがロードナイトモンから伝言を預かっている。」

 

なに!今ちょっとそれどころじゃ、ないんだけど!

 

「一発でも食らえば二度と手をかさん、とのことだ。」

 

あ~の、ナルシストヤロウ!!!二度ともなにも一度もまだ力借りてないよ!!

 

「ところで反省したかね。」

 

反省しました、反省しましたから。早くなんとかしてくれ~

 

 

「ふむ、まあ反省はしているようだな。これにこりて無茶なことはしないことだ。」

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

「だから、ウ〇チはダメーーーー!!!ッハ!」

 

はぁはぁ、夢か……

汚物にまみれた悪魔から勢いよく生還した俺が見たのは見た事のない保健室みたいな部屋で、俺はベッドに寝かされていた。

 

そして勢いよく目覚めた俺の側にいたのは、カルデアのスタッフと思わしき人が生温かい目でこちらを見ている。

 

「そ、そんな目で俺を見るなーーーーーーー!!!」

 

その日、俺は一日見知らぬ一室で引きこもった。

 

『そういうわけにもいかんだろうバカ者。』

 

そ、その声はドゥフトモン……

 

「やあ、元気みたいだね。話はこのドゥフトモンから聞いたよ。でもまあ……安心するといい、君のそれは年頃の少年が必ずと言っていいほど興味を持つものだ。」

 

ダメだ、このさわやかなお兄さん、通称Drロマン!貴方は絶対勘違いしてる!

 

「や、さっきのは違ってですね!」

 

否定するものの、生温かい視線が止まらない。

やめろ、その「わかってる、わかってる」みたいな表情は俺に効く。

 

「でも実際に見るまでは信じられなかったよ、デジタルワールド……人類は気が付かなかっただけで既に生命の創造を達成していたわけだ。その基本構造はさっぱりわからないけどね。神秘でも隔離された異界でもなくだ。」

 

『我々の発展は人類もコンピュータ及びインターネットの発展からなるものなのは確かだ。故に人類史の崩壊は我々の世界の崩壊と等しい。』

 

「あれ?ドゥフトモン普通に会話しているけどいいの?」

 

『無論だ。味方になる以上必要な情報は共有しなければ策は成功などせん。故にお前が寝ている間にある程度の情報交換は済ましておいた。しばらくは私はカルデアからの指揮に加わる。直接お前に力は貸せんが元々私は頭脳担当だ。力仕事は他に任せる。』

 

ふ~ん、ドゥフトモンがそう言うなら……適材適所ってやつか。

 

「現在カルデアは外界との繋がりを断たれた……いや正確にはカルデアしかこの時代に残っていない状態だ。それを解決するための手段。君は冬木の騎士王の話を覚えているね?」

 

冬木の騎士王っていうと黒化したセイバーのことだよな、確か言っていたのは……

 

『グランドオーダー、聖杯を巡る戦い。奴はそう言っていた。つまりこの前代未聞の危機を招いている聖杯と呼ばれる物が存在する。』

 

あれだな、ろくな働きしないよな聖杯……

 

「復興されたシバを使い、過去の地球を調べることで分かった冬木とは比べ物にならない大きさの時空の歪み、その名も特異点。」

 

『現在7つ確認されているそこに聖杯と思わしきものがあると我々は考えている。』

 

7つの聖杯……ドラゴンボールよろしく全部集めたら願いが叶うのか……一つで叶うはずなんだがな~

 

「つまりだ、特異点全部をなんとかすれば解決ってことだろう?」

 

『やってくれるな大地?』

 

「もちろんさ、そのためにここにいる。そうだろドゥフトモン?」

 

『それでこそ我が君が選んだ子供だ。』

 

うん、ドクターが固まっている。なんでだ?

 

「君は本当にそれでいいのかい?君はまだ子供なんだよ!?」

 

ドクターが心配そうに俺に聞く。

不安なんだろう、そして悔しいのだろう。こんな子供を戦場に送り出さなければならないことが……でも……

 

「問題ない!人類の存亡がかかっているんだろう?迷ってなんかいられないよ。」

 

確かに不安がないわけではない。それにただの子供がいくら力を得たとはいえ歴戦の戦士であるサーヴァントに歯が立つわけでもない。実際に黒化したセイバーには歯が立たなかった。

 

「それに……イグドラシルが選んでくれたからな、期待に応えないと。よろしく頼むよ皆。」

 

『おう!』×12

 

「ははは、これがロイヤルナイツ……まるで円卓の騎士みたいだね。さしずめ君は彼らの王様かい?」

 

「うぅん、皆の王様はイグドラシルだから。僕はパートナーかな?1人13体はちょっと多い気がするけど。」

 

うん、でもこれ気合いいれて修行しないとダメだな。それも早急に……せめて振り回されないようにしないと。

 

 

 

そうして俺は軽い診察の後、軽いけど内容が重いミーティングを挟んで。次の出動までシミュレーションでデジモン達(主にクレニアムモン)に指導という修行をこなすのだった。

 

そういえばまだ主人公に挨拶してないような……まぁ、いっか!

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

「あれで本当にいいのかい?彼はまだ子供だ。その本質が別にあるのだとしても、今そこにあるのは紛れもない子供なんだよ?」

 

人類最後の砦となったカルデアにおいて、天才の名をいかんなく発揮しているレオナルド・ダヴィンチことダヴィンチちゃんは心配そうに声をかける。それは本心からでる言葉であり、得体が知れずとも子供にも頼らなければならない自分たちの不甲斐なさからくる言葉でもあった。

 

『ああ、まだ真実を伝えることはできないがあれも我らが神イグドラシルの御意志だ。ならばその意志を守るのも我らの務め。』

 

なにかを隠している。そう受け止められる言葉にダヴィンチちゃんも押し黙る。競合ぞろいかつ個性的な集団の軍師を務めるドゥフトモンの言葉だ、意味のないことは言わないはず。けれど彼の言う真実とは?ダヴィンチちゃんは浮かんでは沈む疑問を飲み込んで元の作業に戻る。なんにせよ味方だと言うのだ。少年……大地の真っ直ぐな目を信じて今は黙っておくことにした。

 

シミュレーションルームでこってり絞られている彼を見て少し不安になったのは秘密だ。

 




ヌメモンに立ち向かい、最終的にう〇ちを素手でつかんだミミさん凄すぎる件について
あとアルファモンは滅多に表に出てこないんでよろしくお願いします

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