「任務開始ね。」
リュウカは、いつもの様に双機銃を身に付けて、森林の中に入る。
この森林には何度も足を運んでいたので庭みたいなモノだ。
今回の目標は森林の奥の偵察の任務である。
「いつもと様子が違う…?敵の色が見た事無い…。これも最近報告に上がってた侵食核のせいかな…。…!」
突然後ろから出てきたガロンゴに、不意打ちを喰らいそうになったが間一髪で避ける事が出来た。
「いい度胸ね…まとめてぶっ飛ばしてあげる…。」
慣れた手つきで、最近覚えたグリムバラージュで集団のガロンゴの懐に突っ込み、インフィニティファイアでガロンゴの集団を蹴散らした。
「先を急がなくちゃ…。日が落ちる前には帰らないと…。」
森林の奥へと進んで行く。
奥に進んで行くにつれ、辺りが薄暗くなってきた。
リュウカは身構えながら辺りを見渡す。
と、その時。
「カサッ…カサッ…」
「何か遠くに居る!隠れないと…。」
咄嗟に身を草むらに隠した。
その草むらからそっと顔を出すと、そこに居たのはロックベアであった。
この相手はいつも生息しているので見慣れているが、頭には侵食核が見えた。
「…。侵食核付きのロックベアねぇ…かかっておいで。」
草むらからリュウカは飛び出してロックベアの前に仁王立ちした。
しかし…この時リュウカはある事に気付いて居なかったのである。
「負けないよ…。」
いつも通りの戦い方で頭の前で高く飛び上がる。
ロックベアの攻撃は遅いので、比較的容易に避ける事が出来るのである。
戦いは優位に進めていき、トドメを誘うとデッドアプローチをしようとした時。
「これでトドメ…。!?…痛いっ!」
突然背中に激痛が襲う。
実は戦う前、後ろにもう一体のロックベアが潜伏していたのである。
そのロックベアがリュウカの背中を引っ掻いたのである。
「後ろにも居たのね…。…いやぁあああ!!!」
引っ掻かれたことでリュウカに一瞬のスキが生まれてしまい、目の前のロックベアが死に際でリュウカを両手で掴み上げたのである。
リュウカは必死に手から逃げようとするも、物凄い力なので逃げられない。
目の前にはロックベアの顔が迫る。
「離して…!それはダメっ!!いやぁああ!!」
右肩に噛み付かれて悲鳴をあげる。
とても熱く手の先まで痺れる感覚に襲われた。
でも…負けない!
もう片方の手に持っていたマシンガンをロックベアの頭に撃ち込む。
当然、フォトンアーツではないので貫通させるのが精一杯だ。
しかし、幸運なのか掴まれていた腕の力が弱くなり脱出する事が出来た。
「…まとめて…ぶっ飛ばす!!負けない!」
後ろに下がりながら回避をするとロックベアの2体は突進して来た。
リュウカは右肩の痛みに堪えながら突進してくる相手の頭目掛けてインフィニティファイアを繰り出す。
「喰らえ…!うぐっ…ぐはっ…。」
突進してくる相手に命中させたものの、突進を避けきれなかったのである。
遠くに飛ばされたリュウカは着地の時に受け身を取った。
しかし右肩はもう限界だった。
「いやぁああっ…。もう…肩が…。ロックベアは倒せたか…?」
ロックベアは遠くで倒れている。
はぁはぁ…。もう無理…。
「リュウカさん!大丈夫ですか!?至急帰還して下さい!リュウカさん…。」
この声はシエラからの連絡だった。
答えようとしたが、急激な倦怠感に襲われ倒れてしまった。
倒れてしまったリュウカは、暫くすると誰かに抱き抱えられた。
果たして誰なのだろうか。
(続く)