今回は前回の千歌サイドの話です。
ちなみに今回は、オリ主は名前しか出てきません。
「あーあ、やっぱりダメだったね…」
「それにしてもあの生徒会長は凄かったね。」
生徒会長との話を終えた私は、曜ちゃんと帰っている途中だ。結局、スクールアイドル部の設立は認めてもらえなかった。
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数十分前…
「それで、あなた達はどうしたいのですか?」
「やっぱり…やりたいです。u'sも最初は三人で大変だったんですよね?」
やっぱり、絶対に諦めたくない。私もu'sのように輝きたいんだ!
「u's?」
「知ってるんですか?第二回ラブライブの優勝!音ノ木坂学院のu's!」
「それって…もしかして…μ'sのことではないのですか?」
「えっ…曜ちゃん、あれμ'sって読むの…?」
「ちょっ…私に聞かないでよ」
私は知らなかった…あの難しい字はμ'sと読むことを。それに生徒会長の様子が少し変だ。どうしたんだろう?
「その…もしかして…あれってμ'sって読むんですか?」
「おだまらっしゃい!名前を間違えるですって!?」
なんかμ'sの名前を間違えたことが生徒会長の逆鱗に触れたみたい…それにしても、すごい剣幕だ…
「μ'sはスクールアイドルにとっての伝説。憧れのようなもので生命の源のような存在ですわよ!名前を間違えるなんて片腹痛いですわ!」
私は何も言い返せなかった。名前を間違えていたことはμ'sに申し訳ないし何より生徒会長の剣幕がすごかったからだ。
「そのような浅い知識だと軽い気持ちで真似をしようと思っていたのではないですか?」
「ち、違いますよ!」
「でしたらμ'sが最初に九人で歌った曲は…当然わかりますよね?」
μ'sが最初に九人で歌った曲?START DASHだったっけ?
「え、えーと…」
「ぶっぶーですわ!僕らのLIVE 君とのLIFE、通称ぼらららですわ!次!第二回ラブライブ予選で、μ'sがA-RISEとともにライブ場所に選んだ場所は?」
「え、えええ…」
「ぶっぶーですわ!秋葉原UTX学園の屋上ですわ!」
その後も、生徒会長からの問題は続いたが、私は一つも答えられなかった。
「あの…生徒会長って、もしかしてμ'sのファンですか?」
「あ、当たり前ですわ!一般教養ですわよ!」
「そ、そうですか」
「と…とにかく、スクールアイドル部は認めませんわ!」
色々あったけど、やっぱりスクールアイドル部の設立は許可されなかった。
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帰り道、私と曜ちゃんはスクールアイドルの活動について話し合っていたけどやらなくちゃいけないことはとても多かった。
「前途多難すぎるよ…どうしよう!」
「じゃあ…やめる?」
「やめない!」
曜ちゃんは私にちょっと厳しめなことを言ってきた。でも絶対にやめない!諦めたくない!
「千歌ちゃん、あの子はたしか…」
「あっ!花丸ちゃん!」
「あ、こんにちは」
「あ!ルビィちゃんもいる!」
「うぇぇ…」
帰り道の途中で花丸ちゃんとルビィちゃんに会った。私と曜ちゃんは二人と同じバスに乗って他愛のない会話をしていた。
「千歌さん、その…さっきのやつ…聞きましたよ」
「えっ?なんで知ってるの?」
「さっき校内放送で流れてたずら」
さっきの生徒会室での出来事は校内で放送されていたらしい。私は特に問題はないけど生徒会長は後々大変そうだなぁ…
「そうだ!二人もスクールアイドルやってみない?」
「スクールアイドル?」
「すっごく楽しいよ!興味無い?」
「ルビィは…お姉ちゃんが…」
「お姉ちゃんかどうかしたの?」
「ルビィちゃんは、生徒会長…ダイヤさんの妹ずら」
「えっ?そうなの?」
どうやら、ルビィちゃんはダイヤさんの妹らしい。たしかに瞳の色は同じだ。
「生徒会長、なんでだか嫌いだもんね。スクールアイドルのこと」
「はい…」
「それより、作曲のことを考えようよ!」
「そうだね!そういえば、二人はどこで降りるの?」
「沼津ずら。善子ちゃんにノートを届けに行くずら」
「善子ちゃん?あの堕天使の子?」
「そうずら、入学式の日に…」
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「ハァイ…貴方達も堕天使ヨハネと契約してリトルデーモンになってみない?」
「…………………………」
「げっ…ピーンチ!」
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「とか言って学校に来なくなっちゃったずら」
「あはは…」
善子ちゃんとかいう子、大丈夫かな?まぁうちの学校は優しい人達ばっかりだから気にしないでくれると思うんだけどね。
「それじゃマル達はここで降りるずら」
「さようなら」
「花丸ちゃん!ルビィちゃん、じゃあね!」
「それじゃあ、私も降りるね」
「曜ちゃん!またね!」
三人はバスを降りていった。私は自分がバスを降りるまでスクールアイドルの活動について考え続けていた。
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「あっ、梨子ちゃんだ!」
「はぁ…あれ?千歌ちゃん、どうしたの?」
バスを降りて家までの道を歩いていると梨子ちゃんに出会った。一人で何をしているんだろう?
「まさか、また海に入るつもりなの?」
「入りません!」
よかった。今日は海には入らないみたい。また溺れかけたりしたら大変だからね。
「そういえば、海藤くんは?」
「龍ちゃん?なんか用事があるって言ってたよ。多分まだ学校にいるはずだね」
「……そう。ちょっと、残念かな」
龍ちゃんがいないことを告げると梨子ちゃんは少し残念そうな顔をした。正直、私も龍ちゃんがいないと寂しいかな…
「そうだ!海の音は聞けた?」
「ううん、まだだよ」
「だったら今度の日曜空いてる?海の音、聞こえるかもしれないよ」
この前は自分が梨子ちゃんの邪魔をしてしまった。その代わりと言ってはなんだけど海の音を聞けるように手伝いをしてあげたかった。
「海の音が聞こえたらスクールアイドルになってって言うつもりなんでしょ?」
「ううん、言わないよ。ただ、手伝いたいだけ。だけどその前に聞いて欲しいの。μ'sの歌を。梨子ちゃんはスクールアイドルのこと何も知らないでしょ?だから知ってもらいたいの」
梨子ちゃんは私が海の音が聞こえたらスクールアイドルになってって言うと思ってたみたい。たしかに梨子ちゃんにはスクールアイドルになってほしいけどそれよりも優先することがあるからね。
「私、ピアノをやっているって言ったでしょ?でも最近は全然上達しなくて…だけど、海の音が聞けたら何か変わるのかなって思って」
「変わるよ。そんな気がする!」
私は梨子ちゃんを信じる!龍ちゃんが私のことを信じてくれたみたいに…
「だから…スクールアイドルをやっている時間はないの」
「…わかった。海の音だけ聞きに行ってみようよ。スクールアイドル関係なしに」
「…本当に変な。」
正直、残念だけど梨子ちゃんがそう言うのなら仕方がない。
「そういえば日曜日って何人で海の音を聞きに?」
「うーん、私と梨子ちゃんと…曜ちゃんと龍ちゃんも呼んでみよっかな?二人とも来てくれるといいな!」
「…そうだね。来てくれるといいね…それじゃ、私は帰るから。また日曜にね」
「うん、梨子ちゃんまたね!」
前から思ってたけど龍ちゃんの名前を出すと、梨子ちゃんはいつも嬉しそうな顔をする。もしかして…いや、そんなことはないな。あのヘタレな龍ちゃんがそんなことを…まさかね…
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「海の音か…」
私は千歌ちゃんと別れた後、自分の家までの帰り道を一人で歩いていた。
「今度の日曜ね、少し楽しみだな…」
念願だった海の音がやっと聞ける。それが嬉しくて、私は鼻歌を歌いながら帰っている途中だった。
「海藤くん…来てくれるといいな…」
本音を言えば、日曜日に海藤くんにも会いたい。だけど、彼にも都合があるのだから無理に誘うのは良くないと思うけど…
「まあ、千歌ちゃんが誘ってくれるって言ってたし、来てくれることを信じようかな」
今は千歌ちゃんに頼るしかないけど、いつか私から海藤くんを遊びに誘うことが出来ればいいなと思った。
「よし、もう暗いから急ごう!」
私は家まで一気に駆け出した。ほんのちょっぴりだけ頬が緩んでいてしまったことは内緒です!
To be continued…
それではまた