やっとアニメの3話目に入ります。このままのペースで2期まで持てば良いけどな。
「そうか。やっと戻るんだな」
「まぁな」
隣にいるのは俺の兄の海藤蓮だ。俺より2個年上の大学生だ。実は高校時代にバスケで国体の選手にも選ばれたことがあるほどのプレイヤーだ。
「だけどな、俺はバスケだけじゃない。スクールアイドルの手伝いもしなくちゃならないんだ。あいつらと約束したからな」
「お前がスクールアイドルの手伝い?人が変わったみてーだな!」
「なんだよ!悪いかよ!」
「悪くなんかねーよ。なんかあったら俺を呼べや。すぐに駆けつけてやるからよ」
兄貴とは軽口を叩き合う仲だ。周りの人達によく兄弟仲がいいと言われるがそれはあってるのかもしれない。兄貴は俺のことを昔から可愛がってくれたし、俺も何だかんだで兄貴のことは頼りにしている。
「…ありがとな兄貴。それじゃ俺はこれから学校だから」
「おう、気いつけてな」
─────────────────────
「ワン、ツー、スリー、フォー」
千歌達は砂浜でダンスの練習をしている。曜は運動の経験があるので上達は早い。梨子も最近ダンスを始めたにしてはなかなかセンスがある。
「お待たせ」
「あっ!やっときた!」
「遅いよ龍くん!」
「おはよう♪」
「千歌、曜、梨子、待たせたな」
何だかんだで毎日千歌達の練習に顔を出してしまう。梨子は俺が色々と忙しくなったから毎日は来なくていいとよ言ってくれた。その親切心には感謝しているけど俺はやっぱりみんなの様子が気になるのだ。
「曜、ダンスの調子はどうなんだ?」
「うーん、ここの盛り上げがみんな弱いね。あとここの動きも!」
「曜ちゃんすごいね!なんでこんな細かいところまで分かるの?」
「高飛び込みやってたからフォームの確認は得意なんだ!」
昔からのことだけど曜はかなりのハイスペック少女だ。スポーツ万能だし裁縫も得意なのだ。
「特に千歌ちゃんが遅れてるね」
「あー、私かー!」
「千歌ちゃん、頑張ろう!」
「うん!…あれ?なんだろう…」
俺達の頭上には一台のヘリコプターが飛んでいた。なんかどっかで見覚えがあるような…
「小原家のヘリだね。たしか浦の星の新しい理事長もそこの人らしいよ」
「小原家!?」
「海藤くん、どうしたの?」
「……まさか」
小原家という名前を聞いて俺はある人のことを思い出した。そう、あの人のことだ。
「なんか…近づいてきてない?」
「気のせいだよ」
「だけど…」
千歌の言う通りだ。たしかにヘリは少しずつ近づいてきている。それも俺達のいる方向にだ。
「うわぁ!」
「うぉ?危ねぇ!」
「なになに?」
ヘリは俺達三人の頭上すれすれを通過してきた。その時に巻き起こった砂埃が俺達に襲いかかってくる。
やがてヘリは俺達の目の前に着陸した。そして俺達の目の前にある人物が現れた。あのブロンドヘアーは間違いなく…
「チャオ!」
「鞠莉さん!?」
─────────────────────
「「「「新理事長?」」」」
「イエース!でもあまり気にしないで気軽にマリーって呼んでほしいの!」
俺達は鞠莉さんに呼び出されて浦の星学院の理事長室に来ていた。俺達が聞いていた新理事長は鞠莉さんのことだったようだ。
「この学校の生徒兼理事長!カレー牛丼みたいなものね!」
「例えがよくわからないんですけど…」
「わからないの?」
「わからないに決まってますわ!」
俺達の後ろで静かに話を聞いていたダイヤさんが鞠莉さんに突っかかっていった。
「oh!ダイヤ久しぶり!こんなに大きくなって!」
「あまり触らないでもらえますか?」
「胸の方も相変わらずねぇ…」
「や…やかましいですわ!」
鞠莉さんはダイヤさんと知り合いでかなり仲が良いらしい。鞠莉さんがふざけてダイヤさんの胸を触るぐらいには…
「龍ちゃん…」
「な、なんだよ…別に見てねーからな。」
「私はまだなーんにも言ってないけど…」
「う…」
本当にじっとは見てないんだ。頼む信じてくれ。俺にそんな勇気はないから。
「まったく。一年の時に急にいなくなったと思ったら、こんな時に帰ってくるなんて…」
「シャイニー!!!」
「…人の話を聞かないのは相変わらずのようですわね?」
「イッツジョーク!」
鞠莉さんとダイヤさんは二人だけで話を進めてしまっている。ぶっちゃけ俺らがここにいる意味無くない?
「とにかく高校生が理事長だなんて冗談が過ぎますわ!」
「それはホントよ。ほら!」
鞠莉さんが手に持っているのは理事長の任命状だった。浦の星学院の印もあるので本当に鞠莉さんが理事長に認められたということなのだろう。
「鞠莉さん。そろそろ俺達がここに呼び出された意味を聞いてもいいですか?」
「あっ!忘れてたわ!」
「忘れてたんかい!」
どうやら俺達を呼んだ理由を忘れていたようだ。先に言っておく。大事な用事じゃなかったら俺は速攻で帰るぞ。
「実はこの学校にスクールアイドルが出来たって噂を聞いてね、ダイヤに邪魔されちゃ可哀想なので応援しに来たのです!」
「本当ですか!?」
「イエス!」
千歌は本当に嬉しそうにしていた。やっと自分達のことを認めてくれる人が現れたのだから当然だろう。それに俺も嬉しい。
「デビューライブはアキバドームを用意しておいたわよ!」
「き…奇跡だよ!」
アキバドームはスクールアイドルの甲子園的な場所らしい。いきなりそんな場所を使えるようにするなんて鞠莉さんは本当にすごい…
「イッツジョーク!」
「…そんな期待させるようなジョークは言わないでくださいよ…」
どうやらジョークだったようだ。千歌は心の底から期待していただけあって本当に残念そうにしていた。
「実際はあそこでやるのよ!ついてきて!」
俺達が鞠莉さんに連れてこられたのは学院の体育館だった。
「ここを満員にできたら、人数に関係なく部活として認めてあげるわ!」
鞠莉さんは俺達がこの体育館を満員にすることが出来ればスクールアイドル部として承認してくれるということだ。
「でも満員にできなければ?」
「その時は解散して貰うしかありませんね」
「そんなぁー…」
「たしかに、この体育館を満員にできるようじゃなければスクールアイドルとしてはやっていけないってことなのかな」
「そっか。やるしかないね!」
「そういうことね!健闘を祈るわ!」
鞠莉さんは理事長室に戻っていった。そして残った俺達はライブについて話し合っていた。
「体育館は結構広いからな。どうしたらいいかね?」
「うーん、そうだね」
「…ねぇ、海藤くん。この学校の全校生徒って何人ぐらいだっけ?」
「たしか…あ!そういうことか!」
「どういうこと?」
「考えてみたらすぐわかることだったな。この学校の全校生徒だけじゃこの体育館は満員にはならないってことだ!」
「まさか…鞠莉さんはそれをわかってて…」
それから俺達はお互いにアイデアを交換したが、いい考えは浮かばなかった。そのまま最終下校時間になり、俺達は学校を後にしたのだった。
To be continued…
これからしばらく投稿できなくなるので把握をよろしくお願いします。
それではまた。