ソードアート・オンライン-Phantom pain 作:轟th
最初は原作に沿った内容だったのですが、次の第十四幕を書き終わった段階で気に入らずに書き直すことにしました。おかげで書き上げるのに時間がかかってしまいました。
まぁ、その分納得は出来たと思います。
では、本編をどうぞ。
「あー……暇だな」
中庭のベンチに腰掛けながら、エールは空を見上げた。
彼が今いるのは第一層、『はじまりの街』の東七区の川縁にある小ぢんまりとした教会だ。都市の規模を考えれば随分と小さいが、実はこの街には幾つもの教会が点在している。この街で教会といったら殆どのプレイヤーはゲート広場近くに有る、ちょっとした城館程の大きさがある教会のことを示すだろう。
エールは現在、血盟騎士団に所属する副団長補佐という大役を任されている。本来であれば入団して間もない彼が、こんな片田舎で油を売っていていい筈がない。任務ともなれば尚の事、副団長の傍に控えていなければならない。そうしないのは現状ではエールに出来る、任せられる仕事がなかったからだ。
新人ならば雑務やレベル上げなど色々とすることがあるが、護衛役でもあるエールに雑務を押し付けることはできない。おまけに最前線に投入しても問題ない
我ながら枯れていると思っていると。
「お姉ちゃ~ん! 何してるの、遊ぼうよ!」
「いいや、俺たちに稽古を付けてもらうんだ!」
「お姉ちゃんはわたしたちと遊ぶの! 邪魔しないで!」
「そっちこそ!」
十代前半の少年と少女が啀み合う。
他にも遠巻きに成り行きを見守っている子供の姿が見えるも、その殆どが男の子であり女の子は数える程しかいない。初めてここを訪れた者が見れば驚くだろうが、この教会で暮らしているのは十名ばかりの子供しかいない。
このゲームは対象年齢を設けているが、エールやこの子達のように対象外でありながらゲームをやっているプレイヤーもいる。兄か姉のを無断で借りて一足先に入ったのか、あるいは学校で友達に自慢したかったからなのか。どちらにせよ自らの知的好奇心により、彼らは“死と隣り合わせの世界”に閉じ込められた。大の大人ですらパニックになった者が居るのだから、それが子供ともなれば尚更だ。実際、最初の二ヶ月で命を落としたプレイヤーの中には少なからず子供たちの名前も混じっていた。
「はいはい。遊ぶから喧嘩しないで」
「ホント! やったー!」
「何して遊ぶ?」
「だったら皆が鬼になって私の腰から下げてる、この鈴を手に入れたら勝ち。んー、お昼までに私から鈴を奪えたら人にはご褒美をあげる。今日のおやつはアップルパイモドキかな」
アップルパイという言葉に、子供たちは俄然やる気を出し始めた。
エールの料理のレパートリー、特にデザート類に関しては子供たちに大人気だ。ただし幾らゲームの中で太らないとは云え、頻繁的に甘い物ばかり食べていたら現実に戻った際に苦労すると考えて偶にしか作っていない。
「範囲はこの中庭だけ。武器はなし。基本的に私からは手を出さず逃げるだけ。解った?」
「「「はーい!」」」
「ならスタート!」
合図とともに、一斉に子供たちが駆け出す。
男の子達は特に策を弄することもなく真っ直ぐに向かっていくが、対して女の子は実力差を理解しているからか横や背後に回り込んで飛び掛ってくる。しかしレベルによる純然たる身体能力の差は圧倒的であり、エールは曲芸師宛らの動きで回避してみせる。重力を感じさせない動きで子供たちの頭上を飛び越していく。
それから一時間後。
「ふぅ、いい運動になった」
そう言いながら、額を拭う動作をする。
別に本当に汗を流している訳ではないが、リアルの時の癖なので仕方がない。そんな彼の足元では疲れきった様子の子供たちが芝生の上に横たわっている。見て分かる通り、誰も時間までにエールから鈴を奪えなかったのだ。
「サーシャさんも帰ってくるし、そろそろ戻ろうか。アップルパイも待ってるよ」
「え? でも、俺たち鈴獲れなかったよ」
「ん? 私は鈴を手に入れた人にアップルパイをあげるとは言ってませんよ?」
確かに、言われてみればそうだ。
鈴を手にした者にご褒美とは言ったが、決してアップルパイが褒美とは言ってない。
騙された気がするも、おやつが食べられるのなら誰も文句はなかった。
「はいはい。皆、立って立って。じゃあ今日のお昼は――」
「エールさん!」
そこへ暗青色のショートヘア、黒縁の大きな眼鏡を掛けた女性が走ってくる。何やら慌てている様子だが、それ以上に気掛かりなのは後を追いかけてくる子供の人数だ。男の子二人に女の子一人という組合せだったはずなのに、今はいるのは男の子が二人のみ。
彼女はサーシャ、この教会にて子供たちを保護している女性だ。元々は攻略を志していたプレイヤーの一人であったが、ゲームに適応できなかった低年齢プレイヤーを見かけたことでサーシャは戦線離脱を選んだ。如何に仮想現実で餓死することがないとは云え、彼女がいなければ子供の脱落者はより多かっただろう。
「サーシャさん、どうかされましたか?」
「た、大変なの! ミナが攫われたの!」
「………また軍、ですか」
この教会は有志の支援により成り立っている。
例えばエールのように食料などの物資を援助してくれるプレイヤーもいれば、年長組の子供たちでパーティーを組んで安全圏でのコル稼ぎを行っている。そうした理由から貧困の多い第一層にいながらも、それなりに安定した暮らしを送ることが出来ていた。
それに目を付けたのがアインクラッド解放軍の連中だった。彼らはこの低層では自分たちに逆らえるプレイヤーがいないのを足元を見て、恐喝まがいの徴収を行うようになっていた。かつては多くのプレイヤーで賑わっていたはじまりの街が、人気のないゴーストタウンと化したのはプレイヤーが軍から離れようと街を出て行ってしまったからだ。それでも出て行けない者たちは堪え忍ぶしか選択肢がなかった。
この教会もまた軍の徴税隊が恐喝していたが、エールにより解決した筈だった。圏内での他プレイヤーに対する攻撃はシステムにより阻まれるので、“対話による平和的な交渉”をもって二度とこの教会に関わらないことを約束させた。しかし数日と経たず手を出してきたと云うことは、どうやらまだ教育が必要なようだ。
「違うんだ! いつもの軍の奴じゃなかった!」
「軍じゃない? なら、他に誰が……」
「これをエールさんに渡すよう言ってたわ」
そう言って、サーシャは託された手紙を渡した。
内容としては陳腐なもので、子供たちの身柄を返して欲しかったら一人で第一層の森の中に来いというものだった。要求から察するに、おそらく相手はエールに対して何らかの怨みを持っている人間のようだ。
「サーシャさん、相手はどんな顔でしたか?」
「解らないの、フードを被ってたから」
「俺もちゃんとは見えなかったけど、蛇みたいにギラギラとした目をしてた!」
「……そうですか。サーシャさんは、ここで皆と待っていてください」
手紙を握りつぶし、エールは森へと向かっていった。
指定されたのは、森に入って暫く歩いた場所だった。
安全地帯なのか拓けたその場所には子供たちの姿はなく、代わりに老若問わず一般的な防具を身に付けた十人が居るだけだった。索敵スキルで周囲を伺ってみるも、近くに誰かが潜んでいる気配は感じられない。
(おかしい。それとも感が外れてしまったのか?)
いや、間違いなく何処かに潜んでいる。
気配を欺瞞させる方法など幾らでもあるのだから、物陰から様子を伺っているのだろう。
「随分と遅かったじゃないか」
「ちょっと野暮用があってね……それより、一体何の真似ですか? 仮にも血盟騎士団の一員ともあろうものが誘拐犯の真似事までするとは」
「っ!?」
その一言に、男達に動揺が走った。
特徴的な防具を外しているからバレないと思っていたのだろうが、生憎とエールはその場にいる全員の顔に見覚えがあった。何しろ十人とも、エールの任命式において明らかに不満のある表情をしていたからだ。
彼らの目的など、容易に想像がついていた。エールは一度は団長からの直々の勧誘を蹴っておきながら、次は副団長の推薦で血盟騎士団に入団した。それも普通であれば厳しい入団テストを受けなければならないのだが、それらを免除された上に副団長補佐にまでなった。信じられない程の高待遇に嫉妬した者は少なくはなく、その中には男尊女卑の考えを持つ者も混じっていた。
詰まる所、彼らが今回の事件を起こしたのは醜い嫉妬からだ。
「もし子供たちを大人しく引き渡し、金輪際関わらないと言うのであれば見逃します。ですがそうでないと言うのであれば、代わりにそれなりに痛い思いはしてもらいます」
「ふ、ふざけるな! たった一人で何ができる!」
「死ぬのはお前一人だ!」
「……そうですか」
大して気にした様子もなく、エールはアイテムスロットからクリスタルをを取り出した。
魔法剣を発動させるにはクリスタルを武器で砕く必要があり、今まさに一斉に飛び掛ってきた十人を目の前にそんな時間はない。しかしエールは剣を抜かず、手の中でクリスタルをバキンッと握り砕いてみせた。
瞬間――青白い稲妻が森へと落ちた。
「―――――」
落雷に打たれた団員たちはその場に倒れた。
これこそがエールが決して他言しなかった、ユニークスキル『魔法剣』の取って置きだ。基本的には武器に魔法属性を付与させるスキルだが、実は武器を装備していない“無手”の状態でも効果は発動できる。ただし自身の肉体に属性を纏わせる訳ではなく、一時的に対象となる属性の力を顕現させられるのだ。
無論、幾つか欠点があった。
先ず発動までに若干のタイムラグが生じる為、使用するタイミングが難しいこと。次に射程距離が極端に短く、至近距離でなければダメージが通らないこと。そして最後に相手だけでなく自分自身にもダメージが入ってしまうことだ。使い勝手こそ悪いが、ある一定の確率で相手を状態異常にすることができる。
エールはそれを狙ったのだが――。
「――っと。今回は運がいい」
十人ともが麻痺状態になっている。
さてと、と言って近くに倒れていた団員の傍に屈む。
「それで? 子供は何処ですか?」
「……し、知ら、ない」
「喋らない気なら、嫌でも喋れるようにしましょうか?」
「ほん、とに知らな、いんだ! おれた、ちは……ただこ、こに呼ばれ」
「誰に?」
「それは……」
男が主犯格の名前を告げようとした瞬間、それは襲いかかって来た。
背後から迫ったそれは、狙いを外すことなくエールの左後ろ肩に突き刺さった。何事かと思って見れば肩にはナイフが刺さっており、急いで引き抜くのと同時にストンと尻餅をついた。別にバランスを崩した訳ではないのは、頭上にあるHPバーを見れば明らかだった。そこには麻痺を示すアイコンが点滅している。
何とか後ろを確認してみれば、茂みから誰かが姿を現すのが見えた。頭からすっぽりと灰色のローブを被っているので顔は見えないが、その下には血盟騎士団を意味する純白の鎧を身に纏っているのが分かる。
よく見れば、何かを引きずって――。
「――ミナ!」
「叫ぶなよ、ただ眠っているだけだ」
それが攫われた女の子だと気付き叫ぶも、反応は返ってこない。代わりにミナを引き摺っている男がフードを外しながら答えた。その下から現れたのは蛇のようにギョロッとした目をした長髪の男だった。
「お前……クラ、ディール!」
「おっ、俺のこと覚えてたのか。嬉しいねぇ……けど、お前は後だ」
クラディールはミナを木の傍へと放ると、エールたちへと近付いて来た。しかしエールの横を通り過ぎると、同じ血盟騎士団の仲間である二人の前に立った。彼らもまた麻痺で動けず、どういうことかと困惑していた。
「よう、元気してたか? 気分はどうよ?」
「クラデ、ィール! これ、は……話が違う!」
「おいおい? まだ解ってねぇのかよ……こういうことだよ!」
そう叫ぶなり、動けぬ団員を蹴り飛ばして仰向けにした。そしてその上に跨ぐと、手にした大剣を躊躇うことなく仲間の腹へと突き立てた。プレイヤーを示すカーソルが犯罪者のオレンジへと変化したが、構わずクラディールは何度も剣を突き刺す。突然のクラディールの凶行に誰も何も言えない中、HPが全損した団員がパキンッと乾いた音を立てて無数のポリゴン群となって四散する様を呆然と見詰める。
そして止まることなく、犯罪者は次の獲物へと襲いかかった。
「俺の考えたシナリオじゃな! 子供を襲う犯罪者プレイヤーを!」
一人、また一人と。
「十一人の有志たちが成敗ししようとするも! 勇戦も虚しく十人が死亡!」
名も知らぬ団員たちが命を散らしていく。
まるで悲鳴が最低な奏者により響く不協和音のようだった。
「しかし俺だけが辛くも勝利! そして見事生還しましたとさ!」
そして最後の一人が消えた。
とても清々しい気分だと云いたげな笑みを浮かべるクラディール。
「血盟騎士団に、とんだ殺人鬼が混じっていたものだ」
「お前のせいだよ。お前みたいなションベン臭ぇガキが、俺の邪魔なんかするからここにいた連中は死んだのさ! あの女だってそうさ。小娘の癖に俺のことを見下しやがって……どいつもこいつも人のことを馬鹿にしやがって!」
ヒヒッ、といやらしい笑みを浮かべる。
「お前はそこで大人しく見てろ。俺が今からあのガキを滅茶苦茶に……あ?」
ミナの方を向いたクラディールの動きが固まった。
先ほど木の傍へと放った筈の女の子の姿が見当たらない。まだ睡眠ポーションの効果が切れるまで時間があったので、目が覚めて逃げ出したと云うことはない。エールも麻痺毒により動けるまでもう少しかかる。
「何処だ、何処に……」
「誰を探しているのかしら?」
「さっきのガキに決まって……る、だろ」
いつから居たのか。
クラディールの直ぐ傍には、狂戦士が笑みを浮かべて立っていた。
「あ、アスナ様……どうして、ここに」
「クラディール」
アスナの到着に、エールはホッとした。
彼が言っていた野暮用とは、アスナに連絡することだった。誘拐犯の特徴からエールはクラディールが犯人だと推測し、調べてもらうよう頼んだのだ。そうしてアスナが調べた結果、謹慎中となっているクラディールはホームには居なかった。更には最近、それらしき男が複数の団員と接触していたとの情報も得た。
だからこそ、エールの身を案じて此処まで来たのだ。
「ち、違うのです! これは、その……そう! 偶然通りかかりまして! そしたら彼女が犯罪者プレイヤーに襲われていたのです! 私はそれを助けて――」
「もういいわ。何も言わなくて」
瞬間、アスナの細剣が閃いた。
口を切り裂かれたクラディールは最後まで喋られず、身体を大きく仰け反らせた。相手のカーソルは既に犯罪者カラーなので、攻撃したアスナに犯罪者フラグが立つことはない。例え命を奪ったとしても。
カクンと首を戻したクラディールの表情には、憎悪の色が現わになっていた。
「このアマ……やってくれやがったな。はっ、どうせテメェのことも殺そうと――」
「黙りなさい。アンタの言葉なんか、聞きたくもない」
アスナは細剣を構えると、猛然と攻撃を開始した。
レイピアと云った細剣は斬打ではなく、突きに特化した武器である。相手の肉体に最短で到達するので他の武器に比べて攻撃速度は優れるが、その形状から一度攻撃したら必ず身体を引き戻さなければならない。その為、並の使い手が相手であったのなら一撃を防いでから間合いを詰めてしまえば相手の動きを制限できる。
だが、アスナの実力は超一流だった。
「おぅっ……くっ、そぉぉ!」
クラディールは必死に応戦するが、無駄だった。
アスナの剣尖は光を受けることにより、反射光が宙に無数の光の帯を描いていた。独特の風切り音を響かせながら繰り出される攻撃は、クラディールの身体を切り裂き貫く。「蝶のように舞い蜂のように刺す」と云う言葉があるが、正にその通りだった。
栗色の長い髪を踊らせながら、無表情に敵を追い詰める姿は……ただただ美しかった。
「馬鹿な、この俺が……こんな小娘にぃぃぃ!」
クラディールは絶叫するが、戦況は変わらない。
もはや滅茶苦茶に振り回されるクラディールの剣は掠りもせず、その間にもHPバーはどんどん目減りしていき遂には黄色から赤い危険域へと突入する。勝てないと観念したのか、クラディールは剣を捨ててその場に土下座した。
「解った。解ったよ! 俺が悪かった! ギルドも辞めるし、もう二度とアンタたちの前にも現れねぇよ! 戻ったら大人しく黒鉄宮に入る! だから――」
みっともない命乞い。
アスナは静かに細剣を逆手に持つと、ゆっくりと頭上に掲げた。剣尖は土下座するクラディールの背中の真ん中を捉えており、そして一気に突き立てられんとした。瞬間、殺人者は一際甲高い悲鳴を上げた。
「ひぃいいいいいっ! 死にたくねぇええよ!」
ガツンッと音を立て、細剣はクラディールの目の前に突き立てられた。
足元で情けなく震える殺人者を、アスナは冷たい眼差しで見下ろしながら告げた。
「失せなさい。その顔、二度と見せないで」
細剣を引き抜くと鞘に収め、くるっと背を向ける。
クラディールは顔を上げると、ニッと牙をむくようにして笑った。そして捨て置いた大剣を引き寄せると、無防備な背中へと向かって飛びかかった。ようやく異変に気づいたアスナが振り返ったが迎撃するには間に合わず、半ば引き抜いていた細剣は手元から弾き飛ばされる。
「ヒャッハアアアアアア! 甘ぇんだよ、副団ちょぉぉおx様ぁ!」
「―――っ!」
「シネエエエエエエエエッ!」
その時、アスナの直ぐ傍を一陣の風が吹き抜けた。
「――お前がな」
エールの長剣が、クラディールの身体を貫いた。
アスナが殺人者を見逃した段階でエールは愛剣を引き抜くと、最速のソードスキル『ヴォーパル・ストライク』を繰り出した。まるで放たれた矢の如く、疾走したエールはアスナの横を通り抜けてクラディールにトドメを刺した。
「か、っは……人、殺し」
パキンッと音を立ててクラディールは消滅した。
エールは長剣を鞘に戻して振り返ると、アスナは悲痛の表情を浮かべていた。その宝石のように大きな瞳からはボロボロと涙がこぼれ落ち、頬を伝って滴っている。
「ごめん、ごめんね……また君に、人を」
「いいえ、構いません。誓った筈ですよ、“私の命は貴方のもの”だって。例え道行く人たちから人殺しと罵られ、石を投げつけられても大丈夫です。世界中の誰もが貴方の敵になっても、私だけは貴方の味方で有り続けます」
だから、泣かないで。
涙するアスナを抱きしめ、エールは静かに頭を撫でた。
何やら、クラディールが原作以上にクズになっている気が。
ぶっちゃけ主は、ラフコフ討伐の際に情報が漏れたのはコイツがリークしたからだとばかり思っていました。いや人を見た目で判断してはダメですね……まぁ、最低な人間だったのは間違いでなかったけど。
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