俺、連装砲になりました   作:αスタイル

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※「艦これ深くは知らないよ!」という方には難しい部分があると思いますがご了承下さい。
崩壊共々あります。苦手な方はブラウザバックをして下さい


第1話 : 《俺、連装砲になりました》

 早朝、外から聞こえてくる鳥のさえずりを耳にして目を覚ました。

 起き上がって辺りを確認すると、どうやら俺は何処ぞの作業場で寝ていたらしい。

 確か……俺は人型装備のモルモット部隊と共に戦場を駆けていた筈だが……?いや、俺も人型装備を付けていたのだが……。

 ふと、横にあった鏡に視線が行く。

 

「…………」

 

 ……あれ?ちょっと待って?

 これは……

 俺は鏡の前で右手を上にあげる。すると、鏡に映っている鉄で出来た俺の人型装備を小さくしたゆるキャラのようなキャラクターも鏡合わせで右手をあげる。

 これって…………

 

「俺が縮んでるだとォォォ!?」

 

 

 

 第1話 : 《俺、連装砲になりました》

 

 

 

「なっなっなあぁ!?」

 

 いや待て、落ち着けよ俺?

 人が縮んで二頭身キャラなんかになるかよ。そうだ!常識的に考えたら有り得ねぇ話だろ?アニメじゃあるまいし!

 きっと誰かのいたずらだ!この鏡を見るとどういう仕組みか知らんがこう見えるようにしてるんだろ。

 ったく……とんだイタズラだz……

 

「あら?どうしたの連装砲くん?」

 

 俺は上から降ってきた声に一瞬驚き、上を見上げる。

 俺の視線の先には巨大な女子の顔があった。茶髪に近い髪色で、両方を三つ編みにして垂らしており、ご丁寧に黒いハチマキを頭の上部の近い位置に付けている。

 

「…………」

 

「……?連装砲くん?」

 

 おかしいね?何でこの子こんな大きいの?

 俺だって身長170cmはあったよ?それなのにこの子、体長2m優に超えてるんですけど……。男子平均身長超えるどころか見下ろしてるんだけど……。

 これで確信した。こんなデカイ女がいる訳が無い、これは……俺の背が縮んでる。

 

「おいおい、まさか女にここまでオーバーに見下ろされる日が来るとは思いもしなかったぞ……」

 

「ん?何だお前?新米か?」

 

 すると、更に横から渋い男性の声が飛んでくる。

 男……!そうだ!もし、その男の人が俺と同じ背だったらこの女が異常なだけだってのが証明できる!!

 俺はすぐさま横を向いた。

 

「ん?見たことない艤装だな?誰の連装砲だ?」

 

「…………」

 

 横には、俺と同じ身長の艦の砲をゆるキャラ化した様な奴がいた。しかも、目であろう部分は、片目を眼帯で隠し、葉巻(?)を吸ってやがる……。

 なんだこの……緩さとハードボイルドを無理に掛け合わせたような奴は……?

 

「どうした少年?……あぁ、名乗ってなかったな。俺は照月連装砲の(てる)さんだ。よろしく頼む」

 

 照さんは手のような平たい腕をこちらに伸ばしてくる。

 合ってねぇよ!見た目と声の低さが全くもって合ってないんだけどこの人!いや、そもそも人なのか!?

 

「よ、宜しくお願いします……照さん?」

 

「何故疑問形なのかね少年?」

 

 すると、巨人女が話に入ってくる。

 

「わー、照さん仲良くなれたんだね!良かったね照さん!」

 

「おい照さん、アンタのハードボイルドさをガッツリ無視して子供扱いだぞ?」

 

「仕方ないさ、彼女達には俺達の声は聞こえないからさ」

 

 え?そうなの?

 じゃあどうやってこの人この巨人女と話してんだ?すると、照さんは巨人女の方を向き、目を不定期的に光らせる。これは……光通信?

 

「へー、照さんもこの子が誰の連装砲くんか知らないんだ……」

 

 なるほど、光通信による意思疎通か……。すると、巨人女は再びこちらに話しかけてきた。

 

「私の名前は照月!君の名前は?」

 

「ほれ少年、俺も知りたい」

 

 そんな事言われたって……。

 

「俺、光通信のやり方知らないんだけど……」

 

「何?今までどうやって艦娘と話してきたんだ?」

 

「艦娘?」

 

「む?さては開発されたての奴か、良いだろう。説明してやる」

 

 そう言い、照さんは葉巻を口から外し、「フーっ」と吐く。

 照さん……煙出てないっす。

 

「俺達連装砲は艦娘と共に海から来る未知なる敵、深海棲艦(しんかいせいかん)と共に戦う為にいる。艦娘は、艦の記憶を受け継ぎ、生きたまま艦となった娘の事を言う」

 

 照さんが細々と説明してくれた…………うん、何言ってんのかよく分からん。深海なんちゃら辺りからもう分からん。絶対専門用語だろあれ。

 俺が呆然としているのに気づいたのか、ため息をつきながら先ほどの文を完結にしてくれた。

 

「つまりだ、我々は母なる海を敵から取り戻す為、共に戦っているという事だ」

 

「あ、なるほど」

 

 すると、蚊帳の外にされていた照月が少しだけ拗ねながら「ねぇ、名前は?」と迫ってきた。

 やべ……忘れてた。えーと?

 

『俺の名はヴァジム』

 

 何とか目を光らせることが出来た。しかし……どうやってるのかは未だに分からん……。

 

「ヴァジム?」

 

「どうやら、海外艦の類のようだな」

 

 ヴァジム……俺が使っていた人型装備の名称だが、どうやら俺は人間ではなくなってしまっらしいし、これで良いだろう。ヴァジムの意味は指導者……つまり、それなりの地位と力を持っているものが使える機体である。

 

「まぁ、何であれ、よろしくなヴァジム」

 

「よろしくねヴァジムくん!」

 

 ああ……どうなるんだ俺は?




光通信などの通信に関しては『』を使っていく予定です!

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