エセ料理人の革命的生活   作:岸若まみず

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お待たせしました


『酒騒動 序』『俺のオールド・インディアン』『アニメのおねいさん』

『酒騒動 序』

 

美城美船 (31) 会社役員

 

 

ハリウッドに出向して早2年。

 

忙しくも充実した仕事漬けの日々は瞬く間に過ぎゆき、去年の末に予定されていた一時帰国は年をまたいでずれ込んだ。

 

昨日だってこなせばこなすほど増えるスケジュールをなんとか振り切り、本当にギリギリで飛行機に乗ることができたのだ。

 

飛行機から降りて空港から出ると、まつげが凍りつきそうなぐらい冷たく重い風が吹きすさんでいる。

 

この湿っぽい冷気、これこそがまさに日本の2月というものだろう。

 

帰ってきたのだ、私は。

 

 

 

停まっていたタクシーにスーツケースを押し込み、三軒茶屋のとある店に向かってもらう。

 

飯屋きらりのSNSコミュニティで話題になっていた店だ。

 

私の行きつけの店である飯屋きらりのイベントで一日だけ開店した、飯屋きらり 漢という幻の中華麺屋。

 

その味に惚れ込んだある男が、飯屋きらりの前に一ヶ月土下座をし続けたそうだ。

 

そうしてようやく教えてもらった作り方で研鑽を重ねオープンした店があるらしい、なんでも名前は『ドチャ盛りトロピカル』。

 

コミュニティのメンバー達によると、完成度は開店からこれまで時間をかけながらも徐々に上がっており、先が楽しみな味なのだとか。

 

飯屋きらり式のラーメンを世界ではじめて食べたうちの一人……

 

ある意味であのラーメンの産湯を飲んだ、この私が真贋を確かめる甲斐はありそうだ。

 

 

 

 

 

 

タクシーから降りると、午前10時半だというのにぽつぽつ人が並んでいる。

 

よしよし、最低限の味の強度は期待できそうだ。

 

独特の豚の香りを嗅いでいると飛行機で疲弊した体が食事を求め始め、お腹が小さく鳴る。

 

飯屋きらりに並んでいるのと同じような人種が自分の後ろにちらほら並び始めるのを見ながら、しばしか弱い二月の日差しを浴びていたのだった。

 

 

 

30分ほど待って入った店内は、良く言えば味のある感じ……率直に言えば小汚い。

 

開店からそう時間は経っていないはずだが……

壁は黄ばみ、貼ってある傾いた手書きメニューは埃じみていて触るとペタペタしそうだ。

 

フル回転の換気扇は軸がぶれているのか店内に重低音を響かせ、それを打ち消すかのような大音量でかけられたFMラジオからは軽薄なバイレファンキが流れていた。

 

黒のTシャツを着て頭にタオルを巻いた店員が元気な声で「ニンニク入れますか?」と聞いてまわっている。

 

普段ならば絶対に入ることのない種類の店だ。

 

ニンニク、ヤサイマシ、アブラマシマシ、カラメ、と注文をしてからは腕を組んで待った。

 

期待と不安が入り混じり、額に汗が浮かぶのが自覚できた。

 

 

 

ほどなくして出てきたラーメン、見た目は完全にきらりのそれだった。

 

丼から大きく上にはみ出して盛られたモヤシとキャベツ、上にはチョンと刻みにんにくが盛られている。

 

ごろりとしたチャーシューはホロとしてしっかりと柔らかい。

 

ひとつまみ持ち上げて口にした麺はムチとした食感で十分に味が染みている。

 

うむ、いいぞ。

 

ふと周りを見渡すと、皆口をつける前に野菜と麺をひっくり返している。

 

なるほど、野菜に味をつけると共に麺の伸びを防いでいるというわけか……天地返しと名付けよう。

 

先人に倣って天地返しを果たすと、茶色い海から黄金色の麺が姿を表した。

 

キャベツ、モヤシと一緒にかぶりつく。

 

塩、醤油、小麦の香りがふわりと鼻に抜け、にんにくがぴりりと舌を痺れさせる。

 

外は寒いが、寒いからこそ羹(あつもの)が美味い。

 

いい季節にやってきたものだ。

 

山盛りの化学調味料と豚のエキスが入り混じって奇跡的なバランスに凝縮されたオリジナルの風味には届かないものの、これは十分に美味い。

 

どだい、勘太郎君の料理と他の料理人の料理を比べるのが間違いなのだ。

 

彼の料理に比べれば三ツ星レストランのフルコースだって、少し値段の高いジャンクフードにすぎない。

 

 

 

あの時、あのラーメンを食べる前に黒井社長が言っていた「勘太郎少年は料理人ではない」という言葉を、最近になって時々思い出す。

 

もはやどれだけ立場のある人間が、どれだけの札束を積んでも、勘太郎君の料理を好きに食べることなどできないのだ。

 

今や彼自身が実業家になり、巨万の富を動かす立場になってしまった。

 

黒井社長の言うとおり、彼にとっては料理なんてものは人や金を動かす便利な道具にすぎなかったというわけだ。

 

私が生きているうちに本物のあのラーメンにもう一度出会える日は来ないかもしれない。

 

少しだけ憂鬱な気持ちになりながら、辛味と酸味のきいた塩汁を飲み干した。

 

完飲。

 

 

 

湧き上がるニンニク臭いゲップを噛み殺し、油で少しテカついた気がするクレドールを見ると時は午前11時30分。

 

どこかへ行こうか……いや、さすがに疲れた。

 

「先が楽しみな味だった」とSNSに書き込みながら、私は待たせていたタクシーを自宅へと走らせたのだった。

 

 

 

 

 

日本へ帰って来た次の日からパーティへと出席させられる事になるとは思わなかったが。

 

仕方がない、これも仕事のうちだ。

 

肩がレース仕立てになっている深翠色のドレスを着て会場へ行き、父と一緒に各界の要人に挨拶をして回る。

 

そのうちの一人と話していた時のことだ。

 

 

 

「ところで、例のアレはついに大台に乗りましたな」

 

「そのようですね、いやはやどこまで上がるのでしょうか」

 

「何のお話でしょうか?」

 

「そうか、お前は帰ってきたばかりで知らなかったかい。お酒だよ、お酒。貴重かもしれないお酒のオークションがあるんだよ」

 

「そうですよ、なんでもあの高嶺勘太郎氏が手ずから仕込んだお酒なんだとか」

 

「そんなものが……それは大変ですね」

 

 

 

と言いつつも、実感はない。

 

そこまで大騒ぎするようなものか、という気持ちが強い。

 

酒造りと料理はほとんど別ジャンルだ。

 

以前にもフランス料理シェフがぶどう作りから監修した白ワインというものを大枚叩いて買ったことがあるが、少し尖っただけの普通の酒だった。

 

 

 

「高嶺家の婚礼の引き出物用に極少数だけ作られたそうでして。新婦のあのアイドル、高垣楓さんの身内の造り酒屋で作ったそうなんですが。伝手のある方が聞いたところによると、なんでも五十本ほどしか瓶詰めしないで後は全部飲んでしまったんだとか……」

 

 

 

よく喋ることだ……

 

もっとも、美食家というものは兎角舌を使いたがるものなのだが。

 

その後もほうぼうで酒の話を聞かされた。

 

曰く、高嶺家の婚礼には本当の身内しか呼ばれていないため今後他のルートで手に入ることはないだろうとか。

 

曰く、高峰勘太郎がヤ○ーオークションで30年代のインディアン・スカウトを落札した時に嬉しさのあまり元の持ち主にプレゼントしたものだとか。

 

曰く、曰く、曰く。

 

たかが酒一本に日本の美食家達が大騒ぎだ。

 

高嶺勘太郎、全く罪作りな男だよ。

 

 

 

 

 

実家へ戻り、一息ついたところで父に呼び出された。

 

 

 

「今日のお酒の話だけどね」

 

「はあ」

 

「ここに一本あるんだよ」

 

「はっ?」

 

「武内が彼の結婚式に出席しててね、くれたんだ」

 

「それは……」

 

「今から飲むけど、一緒にどうかな?」

 

「も、もちろん!」

 

 

 

大騒ぎするようなことではないと思ったが、飲めるのならばもちろん飲みたい。

 

勘太郎君は料理界の神の手(ゴッドハンド)とまで呼ばれる料理人だ、彼の関わるものに不味いものなどないのだから。

 

 

 

「では、まずは冷やで」

 

 

 

うちの料理人が持ってきたぐい呑みに、父が瓶から直接酒を注ぐ。

 

味しかない毛筆で「高嶺」とだけ書かれたそっけない瓶だ。

 

しかし、王冠を開けた瞬間から感じるこの凄味はなんだ?

 

漏れ出た匂いが体を刺激し、無意識に喉がごくりと鳴った。

 

 

 

「では」

 

 

 

父がぐい呑みを向けるので、私も父に軽くぐい呑みを向け、一気に呷った。

 

水を飲んだのかと思うような癖のなさと、鼻に抜ける圧倒的な爽やかさ、そして後から来る濃厚な米の味。

 

凄まじい酒だ。

 

あまりの後味の良さに、私はしばし都会の喧騒を忘れ。

 

行ったこともない田園に金の稲穂が揺れる光景を幻視していた。

 

……武内はよくこんな酒を手放したな。

 

 

 

その後は料理人の作ったつまみで燗をした酒を楽しみ、物足りなくなって父の持っていた十四代を二人で開けてから眠りについた。

 

そこそこお酒を頂いたにも関わらず寝起きは快調で化粧のノリもいい、やはり美食は美容への早道だな。

 

ふと昨日の話が気になって、ヤ○ーオークションを覗いてみた。

 

「貰い物ですが、当方飲めませんので出品します。ネットにも情報なしの謎の酒、レア物かも?」という説明文でまさに昨日飲んだ高嶺が出品されている。

 

期間は後一日、金額は一千五百万に届こうかとしているところだった。

 

優越感と満足感の入り混じった感情を抱えたまま身支度をし、私は帰省してから二度目のドチャ盛りトロピカルへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

小ネタ 『俺のオールド・インディアン』

 

 

「ねぇ勘君、そのバイクで私もどこか連れてってくれる?」

 

「はぁ?この高貴なソロシートが見えないのかい?」

 

 

 

俺がそう言ってバラし中のインディアン・スカウトのサドルシートをトントンとつつくと、嫁さんの美波はハイライトの消えた目で真紅のガソリンタンクにトゥキックを入れた。

 

バコン!と景気のいい音が鳴り、カランカランとタンクは地面を転がっていく。

 

 

 

「えっ!ちょ!おまっ!」

 

「車もあるんだし、どこにも連れてってくれないならこんなバイクいらないんじゃない?」

 

 

 

ハイライトは消えっぱなしだ、この間俺の財布からキャバ嬢の名刺が見つかってからというもの、ずーっとこんな調子だ。

 

楽しく過ごしたのは間違いないが、付き合いだから仕方ないのに!

 

キャバクラだから健全なのに!

 

と言っても怒り狂う新妻どもに通じるはずもないので、俺は基本的には全面降伏するしかないのだった。

 

 

 

「いるいる!いるんだって!大体車は今代車じゃん」

 

「じゃあ私の席もつけてくれる?」

 

 

 

可愛く首を傾げて聞いてくるが、俺の都合など微塵も考えない言い草だ。

 

女は怖えぞぉ〜、結婚したら特にな。

 

 

 

「さすがにこのバイクにそれは……あっ!そうだ、美波も免許取ればいいじゃん」

 

 

 

俺もこれから教習通うんだし……と続けると、不機嫌そうだった美波は思案顔になった。

 

新田美波、姓が変わって高峯美波という女は、趣味は資格取得と言って憚らない資格マニアなのだ。

 

 

 

「そんでもっと可愛いハーレーとか買ってさ、ツーリング行こうよ"二人で"」

 

 

 

と言うと「うーん、車の免許もまだだし……そうしちゃおっかな?」と乗り気のご様子だ。

 

良かった、危機は脱した。

 

女に男の趣味を理解させるには、巻き込んでしまうしかないとサッカーチームの追っかけをしていた前世の上司が言っていた。

 

なにより美波は俺と二人っきりになれるシチュエーションを大事にしてくれる出来た嫁だ、きっと乗ってきてくれるだろうと思ったぜ。

 

複数人の嫁さんと仲良くやるコツは二人っきりの時間をなるべく取ることだと、5人も嫁さんがいる765プロの高木社長も言っていたしな。

 

もう一人の嫁さんの髙垣楓は基本的に酒が絡まない行事には不参加な女だ、バイクには興味あるまい。

 

そうして、俺と美波は夫婦で自動車教習所に通う事になったのだった。

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

『アニメのおねいさん』

 

 

アニメ会社サンサーラ。

 

業界最高の福利厚生と冗談としか思えない高賃金を誇る、昨今のアニメ業界の台風の目、一種のグラウンドゼロである。

 

アニメーターは老若男女を問わずこの会社を目指し、有能社員達の隔絶した実力の壁に阻まれ散っていく。

 

競合他社はこの空前絶後のホワイト企業の事を口を極めて罵りながら、水面下では業務提携をもちかけている。

 

アニメ会社にも関わらず、収入の九割をポテトチップスの売上に頼るその会社は、いつからか公然と『芋屋』と呼ばれるようになっていた……

 

 

 

そんな会社の昇進会議で、今まさに一人の女性が吊し上げを食らっていた。

 

 

 

「なぜ昇進したくないの」

 

「いや〜、そのぉ〜、コミケに行きたいっていうか。同人もやってるんで……っスね〜、あんまり仕事に時間を取られたくないっていうか……」

 

「あなた、わかってるの?社長は入社一年のあなたの実力を高く高く評価してるのよ?」

 

「それはありがたいんスけどぉ〜ちょっと荷が重いっていうかぁ……」

 

 

 

女性管理職達が彼女に詰問を続ける中、上座に座った年若い男性……この会社の社長が口を開いた。

 

 

 

「逆に考えるんだ」

 

「?」

 

「スケジュールが君を離さない?荒木くん、それは君がスケジュールに縛られているからだよ。逆に考えるんだ、『スケジュールは私が組む』と考えるんだ」

 

「……っ!それはっ……!」

 

「君が管理すれば、好きなときに好きなように休める。違うかい?」

 

「それは……そうっスね!考えた事もなかったっス!」

 

「じゃあ、昇進の辞令を快く受けてもらえるかな?」

 

「…………わかりました!やってみるっス!任せてください!」

 

「じゃあ、半年後にリリース予定のOVA、頼んだよ『荒木監督』」

 

「えっ?」

 

「吉川くん、監督のスケジュール切って」

 

「あー、こりゃ半年カンヅメっすね〜」

 

「ちょ、ちょっと待って……!」

 

「西野くん、監督をお連れして」

 

「地下にお部屋を作ってありますので」

 

「待ってくださいっス〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

バダム!と会議室の扉は閉まり、廊下には飯時を知らせる鐘と、女性の悲鳴が小さく響いていた。

 

 

 

 

 

事の始まりは新監督荒木比奈が冬のコミックマーケットで出した一冊の同人誌だった。

 

その同人誌の内容は伏せておくことにするが、ページ埋めに使われた落書きの中に発端となった絵があった。

 

サンサーラが作ったロボットアニメ、機動戦士ガンダムのロボットをニ頭身にしたコロコロと丸っこい絵だ。

 

たまたまその本を買ったスタッフが、機動戦士ガンダムの監督であるジャクソン・カトリーヌ・東郷三越麗子にその絵を見せ。

 

これは、と思った監督が社長に報告し。

 

目の色を変えた社長が「これを描いた漫画家を探せ!」と言ったら自社の社員だったというわけである。

 

かくして、『SDガンダム』と名付けられたそのデフォルメキャラ達を使った三十分のOVAが作られる事となったのだった。

 

 

 

「あだじなんがわるいごとじだんスがぁ〜」

 

 

 

泣きべそをかきながら地下の缶詰部屋でコンテを切り続ける荒木比奈の仕事は早かった。

 

元々仕事の早い社員として評判だったのだ。

 

その評価さえなければ、あるいは歴史が長く上が詰まっているような普通のアニメ会社であれば、平社員からいきなり監督などという大抜擢はなかっただろう。

 

型破りな社風と、彼女のデザインを限りなく高く評価した社長の強権が悲劇を生んだのだ。

 

そして、彼女の有能さがさらなる悲劇を呼んでしまうのだった……

 

 

 

 

 

「こうして、悲願のガンプラバトル初勝利を飾った中学生男子のセイント・イオリは、ますますこの世界の奥深さにのめり込んでいくのであった……ってとこで終わりっス」

 

「いいところで切ったね。この仮タイトルの『ガンダムビルドバトルファイターズ』ってのもいいじゃない」

 

「ガンプラとの出会い、組み立てと敗北、修行パートからのリベンジ、そして勝利。いやー詰め込みました、だいぶシナリオ叩きましたよ」

 

「荒木監督もこの間まで学生だったからかな、学園生活の描写が実にいいよ。気に入った」

 

 

 

社長が褒めると、監督もまんざらではない様子で照れながら頭をかいた。

 

 

 

「あたしも最初はガチの戦争書かされるのかと思ってヒヤヒヤしてましたけど、こういう仮想空間でバトルする学生スポ根物で良かったっス〜」

 

「このペースなら冬のコミケにも間に合うんじゃない?」

 

「そうなんスよ〜、自分でもびっくりするぐらいのペースで仕事が捌けたんで、同人の方もなんとか締め切りに間に合いそうっス」

 

「そうかそうか、じゃあ年明けたら二本目いけるね」

 

「えっ!?」

 

「だってまだ話の途中じゃない。安心してよ、また三十分だから」

 

「別に監督はあたしじゃなくても……」

 

「今回もスケジュールなんとかなったでしょ?次はもっと楽にできるようになるって、夏コミも出るんでしょ?」

 

「ええ、まぁ……その予定っスけど……」

 

「なんならスタッフ誌とかやってくれてもいいよ」

 

「えっ!?ほんとッスか!?」

 

「自分のと両方やってもいいじゃん、うちはノルマこなせば後なにやっててもいいんだからさ」

 

「えぇ〜いいんスかね〜、それならもっと頑張ろうかな〜」

 

「そうそう、その意気だよ。だから大覇道のTVアニメ終わったら、バトルビルドファイターズのTVアニメもお願いね」

 

「えっ!?はっ!?聞いてないっすよ〜〜〜〜〜!!!!!」

 

 

 

荒木監督の受難は続くのだった。


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