とある火影の転生録   作:ぼんてん

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シュンが試行錯誤します。


影分身の術

今日は日曜日でアカデミーも休みである。僕は忍術の練習をするために里のはずれのほうにある森に来ていた。アカデミーで分身の術を習った時から続いている忍術の練習はもう習慣になっていて、おじいちゃんに貸してもらった巻物に載っている簡単な忍術なら一通りできるようになった。

 

(そういえば、アカデミーの入学式の日にアスマおじちゃんが使ってた影分身の術ってどうやって使うんだろう。影分身って名前がついてるから分身の術と同系統なものだとは思うけど・・・)

 

僕はなんとなくこの前アスマおじちゃんが使っていた影分身の術を再現したくなって、影分身の術の練習をすることにした。ベースは分身の術のはずなので、印の組み方を少しずつ変えながらチャクラを込めてみたけど、何も起こらない。その後も諦めずに印の組み方を変えたり込めるチャクラの量を変えたりしたけど何も起こらなかった。気が付いたらこの森に来た時は青かった空が赤色になっていたので、今日は諦めて帰ろうと思ったその時・・・何かの印の組み方が頭に浮かんだ。

 

(これを試してから帰ろう)

 

そう思ってさっき頭に浮かんだ印を組んでチャクラを込めたその時・・・

 

「で・・・できた!!」

 

ボフンという音を出しながら目の前にもう1人僕が現れた。どうやら分身の術とは違って影分身には実体があるようだ。自分で成功させることができたのでとても嬉しくなって影分身を触ってみたり動かしてみたりした。術を解いてみると影分身の記憶が頭の中に入ってきた。どうやら影分身にはフィードバックのようなものがあるらしい。また1つ新たな発見ができた。

 

 

 

 

 

「こ・・・これは影分身の術!?なぜシュンがこの術を使えるのじゃ!?」

 

火影の執務室でシュンの様子を水晶で見ていた猿飛ヒルゼンは驚愕した。それもそうだろう、まだアカデミーに通い始めて1年も経っていないような子供が高等忍術である影分身の術を使用したのだから・・・。

 

(シュンが自分であの術の印を見つけたということか・・・!?いや、そんなことが一介のアカデミー生にできるはずがない)

 

その時ヒルゼンは、ナルトがアスマが2人いて驚いたと言っていたことを思い出した。その時は、(影分身の無駄遣いをしおって)と内心ため息をついていたがアスマがその時にシュンに印を教えたのかと考え、真偽を確かめるためにアスマを呼び寄せることにした。

 

 

 

 

 

「どうしたんだ?急に呼び出して」

 

アスマは火影の執務室に入って来るや否やヒルゼンに問いかけた。

 

「のう、アスマよ。お主はシュンに影分身の術の印を教えたか?」

 

「シュンに?いいや、教えてないぜ」

 

「印を見られたということはないか?」

 

「それもない。シュンがどうしたんだ?」

 

「あやつが影分身の術を使いおった」

 

「マジか・・・。あいつはアカデミー生だぜ!?」

 

「だから驚いて、お主に聞いておるんじゃ。お主の時以外に影分身の術を知ったり見たりする機会はないからの」

 

「じゃあ、あいつが自分であの術の印を見つけたってことかよ」

 

「そうなるの・・・」

 

「こりゃカカシやイタチ、ミナトさんに次ぐ天才かもな。影分身なんて高等忍術じゃねえか」

 

「いや、しかしまだあやつはアカデミーに入学したばかりじゃぞ」

 

「確かに言われてみれば、少しおかしいかもしれない」

 

「やはり・・・」

 

「でも多分考えすぎだぜ。人間誰しも同じ道を歩むとは限らないからな。もしかしたらどこかで影分身の術についての話を聞いたのかもしれないしな」

 

「ううむ、そうかのう」

 

ヒルゼンは無理やり自分を納得させることにした。

 

 

 

 

 

そのころシュンは影分身を解除した後にいきなり押し寄せた疲労を感じながら家に向かって歩いていた。

 

(どうしたんだろう・・・今にも倒れそうなくらい疲れてる。何か術の構築でも失敗したのかな)

 

実際はチャクラ配分を失敗してチャクラを込めすぎたために、シュンの体にとてつもない疲労感が押し寄せているわけだが、そんなことを知らないシュンは自宅についてシャワーを浴びた後、死んだように眠ってしまった。




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