(ここは・・・どこだ?)
今僕の体はよくわからない場所に浮いている。周りを見渡そうと思ったけど力が入らない。その時、目の前が白く光って人のようなものが現れた。
「あなたは・・・?」
「こんにちは、初めまして・・・だね」
「ここは一体どこですか?そしてあなたは?」
「ここは君の心の中・・・とでも言っておこうか。オレの名前はまだ教えることができないんだ」
「まだ・・・?」
「うん、まだ・・・ね」
その人がそう言った瞬間僕の目の前がだんだん明るくなってきた。その人の影もだんだん消えてきた。
「どうやら時間みたいだ・・・」
「え!?待ってくださ・・・」
目の前が光って見えなくなった。
「う・・・」
「どうやら目が覚めたようだな」
僕の目が覚めると本を読んでいたイタチさんが声をかけてきた。どうやら畳の上に敷かれた布団に寝かされていたらしい。
「ここは・・・ぐっ!!」
「まだ起きない方がいい。お前の体はボロボロだからな」
僕が体を起こそうとしたら体中に痛みが走った。
「ここはどこですか?」
「ここはシスイの家だ」
「シスイさんの・・・?シスイさんは無事なんですか!?」
「ああ、お前のおかげだ。なぜお前はあの場所にいたんだ?」
よかった・・・どうやらシスイさんは無事のようだ。間に合ってよかった。
「たまたまあの場所にいたんですよ」
「それはお前の行っている修行でか?」
「はい」
「・・・今回は無事だからよかったが次からは無茶するなよ」
「わかりました」
その時シスイさんが部屋に入ってきた。包帯は巻いているが元気そうだ。
「おお、シュン起きたのか!」
「はい、おかげさまで・・・。治療していただきありがとうございます」
「いや、お礼を言うのはこっちの方だ。お前のおかげで助かった、ありがとう」
「いえ、間に合ってよかったです」
「・・・お前には話しておくべきかもしれないな」
「話・・・?」
「ああ、実は・・・」
僕はシスイさんにうちは一族のことを聞いた。まさかこんなことになっていたなんて・・・気が付かなかった。
「そんなことが・・・。シスイさんたちはどうやってそのクーデターを止めるんですか?」
「どうしても止められなかった場合は・・・オレの万華鏡写輪眼の能力を使う」
「しかしシスイ!それではお前が・・・」
「いや、これはあくまでも最終手段だからな。そうならないようにこれから行動していかなければならない」
「そうだな」
「取りあえずお前は家に戻った方がいいかもしれないな。幸いお前の姿は見られていないから家に戻らない方が不自然になる可能性があるからな」
「はい、わかりました」
「オレたちはフガクさんや一族の人たちと話し合ってみる」
「今日はお前のおかげで助かった。改めて礼を言う」
「いえ、僕は当然のことをしたまでですから」
僕はシスイさんたちと別れ、自分の家に帰った。
「しかし、シュンの奴・・・アカデミー生なのに複数の暗部と戦うことができるとはな」
「ああ、あいつのような忍が将来里を背負って立つようになるんだな」
「イタチ、オレたちもあいつに負けていられないな」
「そうだな。・・・まずはクーデターを止めよう」
「おう!」
イタチとシスイはクーデターを止めるために行動を開始した。
「シスイ君、イタチ。お前たちの言っていることもわかる。しかし、私は一族の長でありこのまま一族が邪険にされるのは許せん!」
「しかし父さん!このまま里と争っても双方の利益にはなりません!」
「では、このままでいいというのか!」
「そのためにオレたちがいます。オレたちが里の重鎮たちとのパイプ役になります!もう一度考え直してみてはくれませんか?」
「むう・・・。わかった、お前たちのことを信じよう。確かにこのままクーデターを起こしても利益にはならないかもしれないしな。どうやら視野が狭くなっていたようだ」
「それでは!!」
「うむ。一族の方には私から話をしておく。そちらの方も頼むぞ」
「「はい」」
シスイたちはフガクを説得することに成功し、一族のクーデターを防ぐことができた。
シスイは火影の執務室でヒルゼンと話をしていた。
「シスイよ、よくやってくれた」
「いえ、私も一族のために行動できてよかったです。今回は私だけでなくイタチやシュンの助けもありましたから」
「シュンだと?どうしてシュンが・・・」
「詳しいことは言えませんがシュンの力は私たちの助けになりました」
一族を説得した後、シスイとイタチはダンゾウのもとに行き、一応和解という形で話し合いは終わった。シスイたちもやり方は過激だがダンゾウの木の葉の里を思っている気持ちが分かった。そのためシスイはイタチと話し合い、ダンゾウのことは伏せることにした。
「シュンには特別な才能があると思います。私にシュンの面倒を見させてもらってもよろしいでしょうか?」
「確かにあやつはどこか普通のアカデミー生とは違う・・・。もしかしたら不安定になってしまうこともあるかもしれん。シスイよ、頼んでもよいか?」
「はい!では失礼します」
そう言ってシスイは執務室から去っていった。
「しかしシスイが自らシュンの面倒を見たいと言うとはな。シュンになにか特別な物でも感じたのかのう」
そう言い残しヒルゼンもまた執務室を去っていった。
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