大地の本を持つ者   作:飛翔するシカバネ

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Lv.10 勧誘

「それで私たちを、ですか…」

 

「ああ、癪だがな」

 

日本に帰っていたら悪魔みたいな見た目の魔物に声をかけられた。

 

というかロデュウだ。

 

ファウード復活のために力を貸せとのことで。

 

因みに近くにはエシュロスしかいない。

デモルトは大きいし、ビクトリームはVだし。

しょうがない。

 

 

 

「何故俺がそんなことを手伝わなければならん。断」

 

「お受けしましょう」

 

「おい、進一!?」

 

「色々と準備があるのでその後直ぐに向かいます。的確な場所を教えて頂けますか?ニュージーランドまでしか分かっていないんですよ」

 

「てめぇ……まあいい。お前はパートナーと違って賢いな…お陰で呪いを受けずに済んだぜ」

 

場所を教えてロデュウは去っていった。

 

「呪い、か…」

 

「エシュロス、心当たりがあるのか?」

 

「俺は魔界のエリートだからな。確か魔界の兵器を封印している一族がその呪いの力を持っているとかな。王になるのならば王が無視できない勢力を調べるのは当然よ」

 

「この分だとその一族の代表が参加して、その兵器を持ち込んでそうだな。しかも、呪いとやらで無理矢理言うこと聞かしてそうだ」

 

 

しかし、1ヶ月でこのスパンは早くないか?

 

ロード改め、ゾフィスとの戦いが2月だろ?

今学生達は春休みに入るんだろ?

 

俺が天才的な才能が無ければここまでかぎつけなかったぞ。

 

このルナドラッグの完成には。

 

能力がえぐ過ぎてまだ非合法な薬だが、富豪はこぞって買いたがる。

月の石の効力を八割錠剤タイプにする事ができた。

 

効力は人なら自然治癒力の上昇と活力の上昇、心の落ち着き、安らぎの効果。

魔本の所持者ならこれに加え、心の力の回復。

 

生憎自分で心の力を回復できるが、それでも回復中は隙だらけだからな。

 

 

「そういえば受けた理由だけどな、その力を操るのも一興かと思っただけだ」

 

「……ふっ。それもそうだな。ディオガ級の呪文を持つ魔物が8体ほど必要な封印が施された兵器。それが使えれば簡単に終わるだろうな。少々風情が無いが王の所有物になることを許そう」

 

「では、行くか。未来の王様‪」

 

「着いてこい、進一。我が覇道にな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何?勧誘を担当する?必要ない。ロデュウがそれに当たっているのだ」

 

「そのロデュウが失敗してるでは無いですか。それに我々は元より、居場所が特定できれば接触する予定でしたよ」

 

私たちはファウードの建物に到着した。

しかし直ぐに出ていきたいとリオウに申し出た。

勧誘の為に。

 

「ふんっ!人間風情が気に食わんが、確かに一理ある。だが、私の呪いの力も既に限界だ。あの()()()()()のパートナーに使ってしまったのでな」

 

「問題ありませんよ。それに呪いの力が合っても反抗する敵はいるでしょう?」

 

「アースペアか……」

 

「という事でいっそ反抗者を連れてきます」

 

「なっ何を!?」

 

「どうせ呪いは鍵が解けるまで解けないようにしているのでしょう?なら解いてもらえばいいではありませんか。その後真っ向から叩きのめせば些細な問題です」

 

「先にアースペアに向かいますが、本命のために複数名連れてくると思います。間違っても攻撃しないでくださいね」

 

「……いいだろう。だが、必ず力を連れて帰ってこい」

 

「分かっていますとも。行きましょうエシュロス」

 

足りないのは2体か…

ブザライがいないのは前に私たちが倒してしまったせいか。

新たに加入するかと思ったんだが……まあいいか。

 

原作では結局解放したらリオウ、ゼオンでその後は壊れてしまったからな。

できればリオウの後に貰い受けたいものだ。

 

ゼオンの力がどれほどか分かっていないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という事でエリーさん。ファウード復活に手を貸して頂きたい」

 

「断る」

 

やはり、断られますか。

既に封印解除後になんとかすればいいと言っているのですがね。

それにファウードを魔界に返す装置も発見しているのでその事も話したのですが……

どうせ封印が解けずともアレを人間界に放置するのは危険ですから。

ですが……

 

「俺はそんな事せずともリオウ達を倒す。無駄にファウードを放つ必要も無い」

 

確かに。

ガッシュパーティーと私たち、アースが組めば一瞬で終わる気もします。

しかし、私はできれば長引いて欲しいんですよ。

ファウードよりも重要なファウードの回復液の研究の為に。

少し水筒に分けて貰いましたが凄い性能です。

液状で摂取できるのも良いところ。

濃縮して更なる効果の期待が私の中で熱いです。

 

それに魔界に帰す機能も調べたいですしね。

 

 

 

なので新たなメリットを提示しましょう。

 

「力を貸していただけるならエリーさん。あなたの病気を治しましょう」

 

「「!?」」

 

「既にあなたのデータは揃っていまして…治療法が見つかっているんですよ。ファウードとの戦いには間に合いませんが……最後の王を決めるまでには完治できると思っていますよ」

 

「そ、それは真か?」

 

「アース!奴の口車に乗るな!!俺のことはいい。お前は法の一族、危険分子である「バオウ」と「ファウード」を…」

 

「最重要危険分子のクリアを放っている時点で少し時代遅れな気がしますが…」

 

()()()?」

 

「いえ、何も………で、どうしますか?これでダメなら諦めますのでゆっくり考えていただいて…」

 

「断る。俺の考えは変わらん」

 

「残念です。それではまた会いましょう。今度会う時は敵にならないことを祈っています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリー、何故…?」

 

「アース…確かにアイツは俺の病気を治せるだろう。それにファウード解放後にこちらに協力する気もあっただろう。ファウードにもそれほど興味があったようにも見えない」

 

「なら何故?」

 

「他に何か狙いがあったように思える。そして戦いを長引かせようとする節があった。ファウードを魔界に返す装置があると言っていたが、既に奴の手で壊されていることだろう……」

 

「ファウードを超える利益がファウードの中にあると?」

 

「その可能性は高い…なんにせよ奴とは次会えば敵対は必須事項だ。魔物の方からは至って普通の魔物だった。しかし、人間の方……アイツからはバオウやファウード並の危険さを感じる」

 

「エリー…」

 

「行くぞアース。場所は教えられた。そこへ向かうだけだ」

 

「かしこまりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「進一」

 

「なんでしょう?」

 

「違う場所を教えたのは何故だ?」

 

「多分断られると思いましたので。エリーさんには無理矢理にでも病気を治すつもりでしたし」

 

「お前も案外鬼畜だな…」

 

「……少し自覚はあります」

 

「次はガッシュ達か」

 

「既にメールは送っています。ニュージーランド航空で待っていると。私も力を貸すとね」

 

「やはり、鬼畜だ」

 

 

 

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