大地の本を持つ者   作:飛翔するシカバネ

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続き書いちゃいました(๑>؂•̀๑)テヘペロ
いきなり話が飛びましたがドウゾよろしく。


Lv.4 Dr.ナゾナゾ

前回、俺のチートが発揮された。

 

しかし、結局あの魔物本は燃やした。

 

だって使えねえんだもん。

あの本。

 

あの魔物の全ての呪文に共通する事なのだが本を守る事は出来ないということだ。

あの魔物は所有者を近接に使う呪文だ。

それなのに守るべき本が素というのはだめだろ。

 

というわけで燃やしたということだ。

 

 

その後も幾つもの魔物と戦い、全てに勝利した。

しかし目星の良い魔物は見つからなかった。

 

とりあえず戦い、エシュロスの心の成長させるべく様々な本や体験をさせた。

本は大体孫子とか王政の本とか王っぽい事いろいろだ。

体験は子牛の出産やら屠殺とかだな。

生命の尊さを学ぶには北海道は良い地だな。

 

 

そんな訳で日々を面白楽しく生きていたのだが今回来訪者がいた。

 

「それで千年前の魔物が今も石版として残っていて、近々その魔物が復活して我々を襲ってくるということだね。D()r().()()()()()

 

秋山製薬応接室で俺達の前にいる、紳士服にハテナマークがついたシルクハットを被ったお爺さんと見た目が人形のような魔物だった。

この2人は原作でも有名だった本の所有者であるナゾナゾ博士と魔物のキッドだ。

 

「そんな話を信じるということがどれだけ無茶か分かっているのか?それにそのような奴らが襲ってこようが迎え撃つのみだ。なあ、進一」

 

「いいから、博士のウニのお寿司食べてくれよ!」

 

「ほう、献上品か。よかろう食べるだけ食べてやろう」

 

何の躊躇いもなくエシュロスはウニのお寿司を食べる。

いくらこの数ヶ月毒に慣らしたからといってもいきなり食うとは。

こういう交渉時に毒を盛ることは余程の愚者でない限り無いがな。

それより、

 

「それ寿司じゃなくてプリンだぞ」

 

エシュロスが吹き出す。

 

「何言ってるんだよ?!博士は世界一の寿司職人なんだぞ!ねえ、博士!」

 

「ウ・ソ!」

 

キッドが歯茎剥き出してビックリしている。

 

プリンに醤油を入れて掻き混ぜると見た目も味も何故かウニになるんだよな。

 

そんな事知らないエシュロスはまるで毒を盛られたかのようにナゾナゾ博士を睨みつけている。

 

 

「話は分かりました。貴方が仲間を必要としている事も。しかし、この話に乗るわけにはいきません。理由は……お分かりでしょう?」

 

この言葉にナゾナゾ博士は黙ってしまう。

 

話としては簡単なこの話だが問題点が複雑に絡んでいる。

 

先ず一つ。

この戦いは勝ててもメリットが少ない。

王になる確率が減るわけでもなければ、増えるわけでもない。

邪魔はしてくるだろう。

だからといってそんなものが来ても迎え撃つのみだ。

それが出来る実力があるのだから。

 

そしてもう一つ。

裏切りが無いとは言えないということだ。

口ではいってもその本心が信用出来るとは限らないというとこにこの話はある。

原作を知っている俺としては信用できるがそれを知らないエシュロスは説明を求めるだろう。

無条件で信用してくる俺をナゾナゾ博士が警戒しないとも限らない。

そして自分たちの持っている呪文を聞かれるというのもこれから戦うとしては不利な条件だ。

 

Q.E.D.という訳だ。

 

 

「しかし」

 

俺は普通の所有者ではない。

 

「幾つかの条件を呑んでもらえれば話は別です」

 

俺にはチートがあるのでな。

 

「条件……とは?」

 

「まず一つ、こちらの単独行動を了承してください。攻め込む日時を連絡していただければ別行動で侵入させていただきます。こちらを陽動に使って頂いても構いませんよ」

 

「二つ目、心の力が回復する石を回収したい」

 

「何故そのことを!!」

 

椅子から立ち上がりこちらに問いかける。

 

「こちらも独自の情報網があるとだけ言わせて貰いましょう。さて、最後の条件です。千年前の魔物を1人こちらに受け渡して頂きたい」

 

「「!!?」」

 

 

「進一!?まさか……いや、良い決断だ。褒めて遣わす」

 

エシュロスは言葉の意味を理解したのだろう。

俺のチートを試したいという事を。

効果は前回も言った通り【魔界言語理解】

俺はこの理解が千年前にも通用すると推測した。

 

それなら王の座を増やさずに駒を増やせる。

最悪燃やされたと偽る事も出来るだろう。

 

「一つ目の条件は理解出来る。じゃが、他の条件の理由をお聞かせ願いたい」

 

「二つ目は単純だ。回復アイテムがあれば戦いを有利に進められるというだけだよ。三つ目はこちらからは言えない。Dr.ナゾナゾはクイズが好きだとみた。偶には解く方に回ってみては如何かな?」

 

それだけ言うとナゾナゾ博士は黙ってしまった。

 

「それでは交渉を再開致しましょう。条件を受けますか?」

 

「…………条件を呑もう」

 

 

かなり、考えたみたいだが分かるはずがない。

この能力は現時点で証明できない。

証明出来ないことは無いことに等しいのだから。

 

 

苦い顔をしてナゾナゾ博士は帰っていった。

 

「さて、エシュロス。特訓の再開だ。千年もの先輩の魔物と戦えるんだ準備を怠る理由にはいかないからな。」

 

 

 

 

 

 

 

「恐ろしい少年だった」

 

泊まっているホテルに向かっているナゾナゾ博士はそう呟いた。

 

「どうしたの博士?一緒とは言えないけど戦ってくれる仲間が1組増えたんだよ」

 

キッドは交渉が成功したと考えよろこんでいた。

今のところ交渉が成功したのがティオ、恵ペアだったからだ。

 

「あの少年は若いうちに起業して一大製薬企業の社長なんだが私はてっきり後ろに誰かアシストする人間がいると考えていた。それをあの少年は全て自分で対応してみせた。それどころか逆にこちらに要求を呑ませてきた。凄まじい少年だよ。それでいて恐ろしい」

 

「条件ってあの三つの話だよね。単独行動をするのはかなり痛い話だけど納得できるし、回復が重要なのも分かるよ。最後の条件はよく分かんなかったけど」

 

「そう、最初の条件はある程度予想できていた。馴れ合いが嫌いな魔物もいるだろう。心の力が回復するのが分かれば石が欲しいのも分かる。しかし最後の条件が分からない」

 

ナゾナゾ博士は考えた。

千年前の話を聞き、これからの戦いを有利にしようとした。

呪文は読めないとはいえ、盾にする事も可能だろう。

もちろん、そんな事を考えているのであれば全力で止めるがそんな素振りも見せなかった。

 

それどころか解けるはずの無い問題を出した意地悪な大人のような雰囲気があの少年にはあった。

 

考えるが今はヒントが全くない。

 

これでは時間の無駄だろう。

 

「キッド、まずは帰ろう。お風呂にでも入れば頭も冴えるじゃろう」

 

「うん、博士!」

 

 

 

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