投稿するする詐欺常習犯のシカバネでございます。
更新未定のこの作品を待っている方の為、ようやく更新します。
といっても余り進まないし、次回も書いてないのでそこはご了承ください。
それではどうぞ。
あの後はナゾナゾ博士達とは別行動をとった。
何か言ってきたが知らん。
こちらは単独行動も条件に入っているからな。
俺はテラスに出てもう一度唱えなおす。
「『クレイバ』」
足場を作り出し、外から上に向かう。
2組の魔物が勢いよく離れていくのをエシュロスが感じ取った。
ゾフィスとブラゴペアだろう。
大量の千年前の魔物気配がなくなった。
まだ数体残っているからいいが。
それにしても術の重ねがけが出来ないのは使いにくいな。
魔界言語理解はいいのだがこちらの能力が欲しかった気もする。
変わらないものほど欲しくなってしまう。
隣の芝生の青さのようなもの。
とりあえず天井についた。
この真下が月の石本体だ。
外壁が上れないために中から主人公達は向かうのだが俺は別に外から向かえるからな。
ここで心の力を回復させる。
少量とはいえ少しは回復させよう。
目を瞑り、本に集中し、心の力を練っていく。
暫くすると石の部屋、つまりしたの場所から強大な力が動き始めた。
どうやら、魔物がようやく戦闘を開始したようだ。
動いてはいたが戦うというより遊んでいるようだ。
強い術の力も感じない。
下級の術で遊んでいるのだろう。
それで倒せるほど甘くは無いが圧倒的な力だけで戦ってきた脳の無い戦闘しかしてこなかった者たちにはしょうのない話だろう。
また暫くすると部屋の横側が破壊される。
これが呪文抜きの攻撃というのが驚きだ。
まあ、だからといってそれが全て強みになるとも限らない。
戦闘すれば体力はもちろん精神力も使う。
心の力でサポートした方が戦闘にスムーズに進むなら素直に呪文を使って戦う方がいい。
どちらとも言えないがな。
さて、そろそろ戦線に参加するか。
「エシュロス、下に向かって放つぞ」
「待ちわびたぞ、進一。心の力は充分か?」
「大丈夫だ、問題ない」
真下に向けて術を放つ。
「『グランバオ』!!!」
自身のいる地面を爆裂させる術を発動する。
爆発のダメージは本人達に無く、その爆風と破壊された地面の礫をぶつける術だ。
地面に干渉しての爆発は自身の下であればどこでも可能範囲内だ。
そこに土が無くとも。
爆発は天井を破壊し、月の石も同様に破壊した。
部屋ではいきなりの月の石の破壊に皆、絶句している。
相変わらず『クレイバ』は発動中だ。
ゆっくりと天井から下りてくる。
俺はふと、目を向ける。
レイラそして、デモルト。
どちらもゴーレンに石にされたとはいえ、千年前の強者たちだ。
どうせデモルトは戦いの隙に、レイラは人質でも使われて石にされたのだろう。
それでも勝てなかったとは少し驚きだ。
千年前の戦いの苛烈さが窺える。
ふむ…………欲しいな。
さて、燃やさせないように気をつけながら戦うとするか。
あの魔物は必要だ。
「エシュロス、狙いは定まってるか?」
「誰にものを言ってる?既に照準は眼前に向かっているわ!!!」
「それならいい。第8の術!『グランバイソン』!!」
燃やさないやり方は簡単だ。
さっさと敵を殲滅すればいい。
地面から出てきた巨大な蛇のような術はデモルトに向かって行った。
「狂犬が!誰に許可を得て俺を見ている?!俺は魔界のエリート!!エシュロスだぞ!その不敬……その身で償うがいい!!!」