信長の鎮守府   作:Mr.tosi

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去年の9月から投稿が疎かになり申し訳ありません。
遅くなりましたが2017年夏イベ回スタート!!


信長最大の危機!?西方再打通!欧州救援作戦!!

 

 

 

 

八月。イベント前日、佐世保鎮守府はいつもより慌ただしかった。

 

 

 

ゆめ、ローラ

「アイカツ!アイカツ!アイカツ!」

 

 

 

虹野ゆめと桜庭ローラがランニング中に資材庫を訪れた時だった。

 

 

 

伊勢

「日向!そっちはどう!?」

 

 

日向

「問題ない。心配なのは燃料と弾薬だけだ。」

 

 

 

航空戦艦の伊勢と日向は、イベントに必要な物資の最終確認をしていた。

 

 

 

ゆめ

「伊勢さん!日向さん!お疲れ様です!」

 

 

伊勢

「ゆめちゃんにローラちゃん!お疲れ!」

 

 

日向

「走り込みか?」

 

 

ゆめ

「はい!お二人は?」

 

 

日向

「明日の作戦に必要な資材の確認だ。」

 

 

伊勢

「鋼材、ボーキサイト、高速修復材OK

!」

 

 

日向

「伊良子最中と間宮アイスも問題ないな。」

 

 

ローラ

「モナカとアイスって必要ですか?」

 

 

日向

「私達艦娘の疲労回復の為には絶対必要なんだ。」

 

 

 

もはや必需品である。

 

 

 

伊勢

「あとは提督の茶菓子と飲み物ぐらいか。」

 

 

ゆめ

「それいりませんよね?」

 

 

伊勢

「私もそう思う。」

 

 

 

これは各提督の自由である。

 

 

 

日向

「問題は燃料と弾薬か。」

 

 

伊勢

「前段作戦攻略まで保てばいいけど。」

 

 

ゆめ

「こんなにたくさんあるのに?」

 

 

日向

「まあな。戦艦や空母があらかた食い尽くすからな。」

 

 

ローラ

「食べ物じゃないですよ?」

 

 

日向

「似たようなものだろ?」

 

 

大鳳

「そこで何をしているんだい。」

 

 

 

すると大鳳も資材庫を訪ねてきた。

 

 

 

大鳳

「ここは関係者以外立ち入り禁止だよ。早く立ち去りたまえ。」

 

 

 

するとゆめは大鳳を見て不機嫌になった。

 

 

 

ゆめ

「ローラ!行こう!!」

 

 

ローラ

「ちょっと!ゆめ!?」

 

 

 

二人は何処かに行ってしまった

 

 

 

日向

「まだあの子と仲直りしてないのか?」

 

 

大鳳

「何故そうする必要があるんだい?」

 

 

日向

「その気もなしか。今和解しないと後悔するぞ。明日の作戦で轟沈するかもしれないからな。」

 

 

大鳳

「その時はその時だよ。」

 

 

 

 

そして当日、イベント『西方再打通!欧州救援作戦』が開始された。

 

 

 

山城、五十鈴

「で?また前回と同じメンバー!?」

 

 

信長

「いやだって最初の海域のボス潜水艦だし。」

 

 

 

リンガ泊地攻略作戦『再打通作戦発動』の艦隊は、暁、ベールヌイ、電、雷、山城、五十鈴と前回と同じ艦隊編成で出撃し、作戦完了。

 

 

 

山城

「こりゃ当分出番ないかな。」

 

 

 

次の海域は通常海域でも出撃しているカレー洋リランカ沖だった。『リランカを超えて』その攻略艦隊は、比叡、那智、由良、吹雪、蒼龍、祥鳳だったが、この艦隊、かつては伝説の艦隊と呼ばれていた。

 

 

 

比叡

「懐かしいですね!」

 

 

那智

「またこの面子で組む事になるとはな!」

 

 

由良

「他の艦娘の皆さんの育成もあって解散しましたけど、またこの艦隊で戦えるなんて嬉しいです!」

 

 

信長

「久々の旧第一主力艦隊での出撃だが問題ないな。」

 

 

蒼龍

「いやでも『伝説の艦隊』って所詮オリョルク(オリョール海クルージングの略)止まりの『即席艦隊』よ!そんな大袈裟なかものじゃないから!!」

 

 

信長

「笑う事ないだろ!?別にいいじゃん!カッコつけたって!」

 

 

 

佐世保鎮守府がまだ戦力不足だったころ、当時の第一主力艦隊が旗艦比叡を初め、山城、蒼龍、那智、由良、吹雪のメンバーだった。

 

 

 

祥鳳

「蒼龍さんが来る前は私が艦隊に入っていました。」

 

 

 

そして艦隊は出撃し、無事にリランカ沖は攻略した。

 

 

 

信長

「さて次はステビア海か。ここからは難航するかもな。」

 

 

 

『ステビア海』の攻略は輸送と殲滅の二つの作戦で進行した。輸送部隊は鬼怒、如月、睦月、飛鷹、隼鷹、初月、ビスマルク、阿武隈、北上、大井、島風、秋月を、殲滅部隊に

は、ウォースパイト、ガングート、摩耶、赤城、加賀、初月、ビスマルク、阿武隈、北上、大井、夕立、時雨を、支援艦隊には金剛、榛名、千歳、千代田、浦波、江風が出撃した。

 

 

そして信長が予想した通り、作戦攻略は難航していた。

 

 

 

熊野

「提督。あなたは聖杯大戦(艦隊指揮)のルールに反しています。」

 

 

信長

「はぁ!?(Fate/Apocrypha!?)」

 

 

エルザ

「私と熊野さんの悲願を貴方の野望のために利用したと言うの!?こんな行いが許されるはずがない!!」

 

 

信長

「ひぃ!?(戦姫絶唱シンフォギア!?しかもG!?)」

 

 

美月

「『ヴァラルの呪詛』から人々を開放するために熊野さんは戦っていた。なのにこんな非道な行いが貴方のやり方か統制局長!!」

 

 

信長

「ふぅ!?(統制局長!?実はAXZだった!?)」

 

 

大淀

「これも全て・・・罰だったと言うのか。」

 

 

信長

「へ?(ここにきてFate/Zero?)」

 

 

堀川

「ごめん主人さん。僕に出来る事ってこれくらいしかなかったから。」

 

 

信長

「堀川。お前なんで鎮守府にいるの?」

 

 

堀川

「僕の名前で『ほ』を使うの!?」

 

 

 

だが難航してたのは信長だふけだった。

 

 

 

大淀

「提督。皆さん何故怒っているかわかりますか。」

 

 

信長

「その前にワシから言う事がある。」

 

 

大淀

「こっちの話無視かよ!?」

 

 

信長

「まず熊野だがワシは前に言ったはずだぞ。先にビスマルクを改造するとな!」

 

 

熊野

「ですが先月ご自分が何を言ったかご存知で?」

 

 

信長

「え?ワシ何を言ったの?」

 

 

熊野

「ビスマルクさんに改造設計図を使用する代わりに今回のイベント(大規模作戦)出撃させないと言っていましたわよね?結局艦隊に入れてるじゃねーかぁ!!」

 

 

信長

「言った記憶ないんだが?」

 

 

大淀

「まあ提督が放心状態の時に言っていましたからね。」

 

 

信長

「放心状態のワシそんな事言ってたの?」

 

 

 

言っていました。

 

 

 

美月、エルザ

「そんな理由で誰が納得するとお思いか!!」

 

 

信長

「そこの二人はなんでさっきからシンフォギア口調なの!?もう()()()()()()じゃなくて()()()()()()()()()()()になってんだけど!?」

 

 

 

美月

「他人の空似だ!!森羅万象!この世界に同一人物などありえん話だ!!」

 

 

エルザ

「それでも私達の存在を否定するなら、それは貴方の愚かな幻想よ!!」

 

 

信長

「同一人物や幻想じゃなくてただの丸パクリ!!てかなんでアイドルが艦隊指揮に口挟んでんだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

光秀、イヨク

(司令!それ先月我々がツッコミましたぁぁぁぁぁ!!)

 

 

 

あろう事か熊野は神崎美月までも味方につけて、信長を説得しようとしていた。ところで皆さんお気づきでしょうか。知らない人が混じってるのですが?

 

 

 

堀川

「いい加減にしてよ!!主人さんだってみんなのために考えてるんだよ!?それなのに勝手すぎるよ!!このままじゃ主人さん爆発するよ!?」

 

 

信長

「だからなんでオメェは鎮守府にいるんだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

光秀、イヨク

(あんたの所為で爆発したぁぁぁぁぁ!!)

 

 

美月、エルザ

「てかあなた誰?」

 

 

 

では紹介してもらいましょう。

 

 

 

堀川

「僕は堀川国広。前の主人だった新撰組副長土方歳三の愛刀の刀剣男子です。いつも主人さんがお世話になっています。」

 

 

 

『刀剣乱舞』に登場する堀川国広は刀剣男子である。彼等の役目は歴史改変を目論む歴史修正主義者達『時間差遡行軍』から歴史を守るのが仕事だ。『深海凄艦』同様『時間差遡行軍』もまた目的は不明。だが刀剣達は日夜戦い続けている。

 

 

 

信長

「で?お前は何しにここへきた?」

 

 

堀川

「それなんだけど。」

 

 

 

その時だった。

 

 

 

和泉守、城和泉

「主人ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 

信長

「ドアを蹴り飛ばすなぁぁぁぁぁ!!」

 

 

光秀、イヨク

「またなんか来たぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

二人の人物が提督室のドアを蹴り飛ばして入ってきた。

 

 

 

信長

「城和泉!和泉守!お前達何しにここへ来た!!」

 

 

和泉守

「決まってるだろ!なかなか本丸に来ねーから迎えに来たんだよ!!」

 

 

城和泉

「『めいじ館』放ったらかしてこんなところで何してるのよ!さっさと帰るわよ!!てか!」

 

 

和泉守、城和泉

「さっきから主人連れて行こうとしているこいつ誰!?」

 

 

大淀

「こっちのセリフだボケェ!!」

 

 

信長

「お互い挨拶してなかったのか?」

 

 

 

突然提督室に入って来た内の一人は刀剣男子の『和泉守兼定』。信長の補佐役即ち艦これで言う所の秘書艦のような役職だ。彼も堀川と同じ土方歳三の愛刀で良くコンビで行動する事が多い。

 

 

そしてもう一人は『城和泉正宗』と言う少女で、刀剣から誕生した『巫剣(みつるぎ)』と呼ばれている彼女たちは、人間の負の感情から生まれる『禍憑(まがつき)』を倒すのが役目である。だがそれには『巫剣使い(みつるぎつかい)』と呼ばれる人間が必要だ。それが信長と城和泉の関係でさらに和泉守同様補佐役でもある。

 

 

ちなみにこの二人だけではなく、本丸からは和泉守兼定や堀川国広を始め『大和守安定』『加州清光』『陸奥守吉行』『薬研藤四郎』の第1部隊。めいじ館からは、城和泉正宗を始め、『牛王吉光』『桑名江』も来ていた。今は全員食堂で艦娘達やアイドル達に自己紹介をしている。

 

 

ちなみに信長と彼らの関係は上司と部下に当たる。信長は佐世保鎮守府を始め『本丸』や『めいじ館』など、各地に様々な組織を運営している。五話に登場したスクールガールストライカーズの『五稜館学園』もその一つだ。

 

 

説明も終わった事で、信長は二人に佐世保鎮守府での事情を説明した。

 

 

 

信長

「と言うわけだ。だからしばらくは顔を出せん。」

 

 

城和泉

「そんな〜。」

 

 

和泉守

「そうか。なら仕方ないな。こっちは期間限定で『小竜景光』が鍛刀出来るんだが?」

 

 

鈴谷

「鍛刀ってなに?」

 

 

信長

「お前達で言う所の建造のようなものだ。」

 

 

 

刀剣乱舞のシステムは艦これと同じである。

 

 

 

ウォースパイト

「で?話は終わったかしら?」

 

 

信長

「ウォースパイト達か。いつの間に戻っていた?」

 

 

ビスマルク

「熊野議員がFate/Apocrypha始めた辺りよ!!てかネタ殆ど土曜深夜のBS11のANIME+じゃないの!!」

 

 

ガングート

「レクリエイターズとひなろじ出てないけどな。」

 

 

 

いつの間にか作戦完了で艦隊帰投し、ステビア海は無事に攻略した。

 

 

信長

「次は『紅海』か。これを攻略すれば前段作戦は終了か。」

 

 

 

『遥かなるスエズ』作戦が発動。最初の第一殲滅攻略艦隊の機動部隊から摩耶、初月、陸奥、翔鶴、瑞鶴、大鳳、ビスマルク、阿武隈、北上、大井、朝潮、荒潮が出撃し、第二殲滅攻略艦隊の水上部隊に摩耶、初月、金剛、榛名、隼鷹、飛鷹、ビスマルク、阿武隈、北上、大井、朝潮、荒潮と支援艦隊に長門、大和、千歳、千代田、江風、浦波が出撃したが攻略に2日は掛かってしまった。

 

 

 

信長

「いよいよ後段作戦か。このまま攻略するぞ。」

 

 

 

「地中海の誘い」作戦は、水上部隊にウォースパイト、ガングート、翔鶴、瑞鶴、摩耶、秋月を出撃させ、地中海キプロス島沖を攻略した。

 

 

 

信長

「このくらいは余裕だ。」

 

 

 

だが次のマルタ島沖でその勢いは一気に失われた。

 

 

 

信長

「輸送ゲージ全然減らね〜。」

 

 

 

地中海マルタ島沖にて「マルタ島沖海戦」作戦が発動した。その輸送作戦攻略艦隊に金剛、大鳳、鳥海、摩耶、霞、大潮、ビスマルク、阿武隈、大井、北上、夕立、時雨だったが思ったよりも難航していた。2日ほど遅れての殲滅攻略艦隊に取り掛かり、ガングート、ウォースパイト、ビスマルク、大鳳、鳥海、摩耶、榛名、阿武隈、北上、大井、夕立、時雨にて作戦は完了した。

 

 

 

信長

「やっと最終海域か。思った以上に予定が狂ってしまった。」

 

 

吹雪

「もう一週間以上が経過していますから、遅れを取り戻さないといけませんね!」

 

 

信長

「これ以上長引かせるわけにはいかん。情報によれば最終海域にてグラーフ・ツェッペリンが目撃されている。さらに新たな綾波型駆逐艦や択捉の姉妹艦も出現している。さっさと終わらせて一狩り行くぞ!!」

 

 

吹雪

「モンハンじゃねーよ!!これ艦これだよ!!」

 

 

 

最終海域は北大西洋海域ドーバー海峡であった。まず最短ルートやギミック解除のための艦隊を編成し、見事に条件をクリアし、主力を出撃させた。機動部隊には摩耶、武蔵、翔鶴、瑞鶴、大鳳、千歳、阿武隈、榛名、北上、大井、睦月、夕立、前衛支援艦隊にはウォースパイト、ビスマルク、ガングート、龍驤、レーベ、マックス、艦隊決戦支援艦隊には長門、大和、金剛、千代田、島風、不知火だった。

 

 

だがこの海域は信長が予想してた以上にマジパナイ!!

 

 

 

信長

「よし!マジパナイってことは簡単だな!!」

 

 

 

だが艦隊が帰投し、敵艦隊を撃破しきれなかったのか、信長達は深刻そうな顔をしていた。

 

 

 

信長

「ご苦労だった。下がって良い。」

 

 

 

摩耶達は暗い雰囲気で提督室を出た。

 

 

 

信長

「この海域ボスだらけじゃねーかぁ!!こんなんどうやってクリアするんだよぉ!?」

 

 

光秀、イヨク

(司令が荒れてる!?)

 

 

 

その事実を知って機嫌が悪かったのは信長だけではなかった。

 

 

 

摩耶、武蔵、翔鶴、瑞鶴、千歳、阿武隈、榛名、北上、大井、睦月、夕立、ウォースパイト、ビスマルク、ガングート、龍驤、レーベ、マックス、長門、大和、金剛、千代田、島風

「この海域ボスだらけじゃねーかぁ!!」

 

 

熊野

「うわぁ・・・・行かなくて正解でしたわ。」

 

 

鈴谷

「ちょい熊野。調子良すぎ。」

 

 

 

食堂にいた攻略艦隊並びに支援艦隊、決戦支援艦隊の艦娘達も荒れていた。

 

 

 

いちご

「どうかしたんですか?」

 

 

 

騒ぎを聞きつけ、星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭の三人が、食堂に入って来た。

 

 

 

鈴谷

「作戦も最終海域まで来たんだけど、ちょっと問題があってね。」

 

 

あおい

「そう言えば今日でしたよね!結果どうでした?」

 

 

鈴谷

「いや〜それが話に聞いた所、出て来た敵がみんな ボスだったんだって!」

 

 

いちご、あおい、蘭

「え?」

 

 

 

彼女たちは鈴谷の言っている事がわからなかった。

 

 

 

いちご

「えーっと・・・・ラスボスのステージなのにボスがいたんですか?」

 

 

「話ややこしくなるから黙っとけ!」

 

 

鈴谷

「んじゃあ大鳳っち!後よろしく!!」

 

 

大鳳

「やれやれ。」

 

 

 

そこで直接現場を見て来た大鳳に説明してもらった。

 

 

 

大鳳

「私達は言わばチャンピオンロードに挑戦していたのさ。」

 

 

「なんでポケモンで例えたんですか?」

 

 

あおい

「決まっているわ。20周年だからよ!」

 

 

「そう言うものか?」

 

 

 

アニメポケモン20周年だからである。

 

 

 

大鳳

「道中には四天王、そしてその奥地にはチャンピオンがいる。私達はそのチャンピオンに挑戦したんだよ。」

 

 

いちご

「それならわかりやすい!」

 

 

あおい

「攻略できそうですか?」

 

 

大鳳

「難しいね。なんせチャンピオンより四天王が強いから。長引きそうだよ。」

 

 

いちご

「大変そうですね。」

 

 

大鳳

「だからしばらくは艦娘達と提督に声を掛けない方がいい。」

 

 

いちご

「どうしてですか?」

 

 

大鳳

イベント(大規模作戦)中は家の鎮守府は荒れるんだ。恐らく一波乱ありそうだよ。」

 

 

 

大鳳の言う通り作戦は進行せず、無駄に資源、資材、高速修復剤、甘味、時間、提督のポケットマネーだけが無駄に消費していった。そんな状況下である事件が起きた。

 

 

 

和泉守

「国広!?」

 

 

堀川

「ようやく来たね兼さん。」

 

 

 

夜遅く、何故か人気のない提督室に堀川の姿があった。彼がいないことを知った和泉守は嫌な予感がし、提督室に向かい堀川を見つけた。

 

 

 

和泉守

「お前、自分何をしてるのかわかってるのか。」

 

 

堀川

「僕にはこれくらいしか出来ないから。」

 

 

和泉守

「それは主人の命令に背く行為だ。今ならまだ間に合う。それをこっちに渡せ。」

 

 

堀川

「兼さんは、このまま主人さんがどうなってもいいって言うの。」

 

 

和泉守

「それは主人が決める事だ。俺たちが口を挟んでいい事じゃない。」

 

 

堀川

「けど主人さんが本丸にいない今、僕等にだって出来る事はあるはずだよ!?」

 

 

和泉守

「お前・・・・。」

 

 

堀川

「主人さんの命令がなくてもいい、僕等の出来る事を精一杯やればいいじゃないか!!それがわからない兼さんじゃないだろ!!」

 

 

 

その時だった。

 

 

 

陸奥守

「和泉守!堀川!おまんら何しようとか!?」

 

 

 

陸奥守も和泉守同様嫌な予感がし、提督室に駆け込んで来たのだ。

 

 

 

堀川

「兼さん、決めるなら今だよ。」

 

 

 

堀川の説得に、和泉守は答えた。

 

 

 

和泉守

「そこまで言うんなら、お前の持ってるそれ主人の物だろう?こいつは俺が預かる。一緒に主人に怒られようぜ。」

 

 

堀川

「兼さん!」

 

 

 

その時だった。

 

 

 

陸奥守

「和泉守ぃぃぃぃ!!待てやぁぁぁぁ!!」

 

 

 

陸奥守は信長の私物を持っていた和泉守の手を掴み、その物を取り上げようとしていた。

 

 

 

陸奥守

「それ主人のクレジットカードやろ!?何勝手に使おうとしとんのや!!」

 

 

和泉守

「離せ陸奥守!もう決めた事だ!」

 

 

陸奥守

「おま!?主人に怒られるだけやのうてここの艦娘共にへし折られるかもしれんのやぞ!!それに巫剣の嬢ちゃん達に見つかったらえらい面倒に!!」

 

 

城和泉

「ちょっとあんた達!主人の仕事部屋で何してるの!!」

 

 

陸奥守

「言うちょる側から来よった!!」

 

 

 

陸奥守の予感は的中し、城和泉も提督室に入って来た。

 

 

 

城和泉

「ちょっとそれ主人のクレジットカードじゃないの!?何勝手に使おうとしてるの!!」

 

 

和泉守

「悪いな城和泉正宗!こいつは俺たちが貰っていく!」

 

 

城和泉

「そんな事させないわ!!」

 

 

 

城和泉も和泉守の持っていたクレジットカードを掴んだ。

 

 

 

城和泉

「これは私達が使うのよ!渡しなさい!!」

 

 

陸奥守

「おまんもかぁ!?」

 

 

城和泉

「当たり前でしょ!!これでガチャ回しまくって小烏丸出すんだから!!」

 

 

陸奥守

「やめんかぁ!!ほんましばかれるぞ!?」

 

 

川内

「そんなことよりこれ使って夜戦しよう!!」

 

 

和泉守、陸奥守、堀川、城和泉

「いや誰ぇ!?」

 

 

 

信長のクレジットカードを取り合っていたその時だった。

 

 

 

リリィ

「貴方方はこんな夜中に何を騒いでいるのですか。」

 

 

和泉守、陸奥守、堀川、城和泉、川内

「あっ。どうも。」

 

 

 

四ツ星学園の白銀リリィが信長のクレジットカードを奪い合っている和泉守達を睨みつけていた。彼等があまりに騒ぎ過ぎたため、怒っているのだ。

 

 

 

リリィ

「全員そこに座りなさい!!」

 

 

 

と、彼女の言われるままに正座させられるも、和泉守達は見苦しい言い訳をして説明した。

 

 

 

リリィ

「それで揉めていたと言うわけですか。」

 

 

和泉守

「わかってくれ白銀リリィ。俺たちは主人のためにしようとしたことだ。責められる筋合いは無い。」

 

 

リリィ

「でもクレジットカードを使うのは提督さんであって貴方方ではありませんよね?」

 

 

和泉守

「はい、仰る通りです。すいませんでした。」

 

 

 

和泉守がリリィに謝っていると、陸奥守が突然割り込んで来た。

 

 

 

陸奥守

「ちょっとええか嬢ちゃん。」

 

 

リリィ

「なんでしょうか?」

 

 

陸奥守

「嬢ちゃん芸者さんじゃろ?こんな遅くまで起きててええんか?」

 

 

 

この時全員がこう思った。今の彼女に一番言ってはならない事を。

 

 

 

陸奥守

「夜更かしはお肌の天敵言うやさかい早よ寝な。」

 

 

 

ブチッ!!

 

 

 

リリィ

「誰の所為だと思ってるんですかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

その後、白銀リリィの説教は朝まで続いた。

 

 

 

信長

「何してんのぉぉぉぉぉ!?」

 

 

 

信長が鎮守府に着任した時、その光景を見てかなり驚いていた。その後、彼女は急に貧血で倒れてしまった。白銀リリィは元々身体が弱いにもかかわらず時々無茶をする事がある。信長は四ツ星学園の虹野ゆめ達から用心するように言われていが今回の件を聞きつけ、彼女達は提督室に駆けつけた。

 

 

 

ゆめ

「提督さん。」

 

 

信長

「はい。」

 

 

ゆめ

「なんで私達が怒ってるかわかりますよね?」

 

 

 

虹野ゆめ、桜庭ローラ、早乙女あこ、香澄真昼は不機嫌そうに信長を睨んでいた。

 

 

 

ローラ

「なんであんな事になってたんですか?」

 

 

あこ

「聞けば刀剣男士と巫剣達がリリィ先輩にご迷惑をお掛けしたとか?」

 

 

真昼

「その所為でリリィ先輩を一晩中付き合わされて倒れたんですよ?幸い今日はオフだったからいいものの!」

 

 

ゆめ

「どう言う事か説明して貰えますか?」

 

 

信長

「家の刀剣(棒切れ)共がご迷惑をお掛けしましたぁ!!」

 

 

 

その後2時間くらい続いたとされる。

 

 

 

加州

「そんで主人は朝食も取らずひたすら業務に勤しんでいましたとさ。めでたしめでたし。」

 

 

大和守

「めでたくもないし、他人事だよ清光。」

 

 

 

その頃、食堂では本丸の第一部隊の刀剣達とめいじ館の巫剣達が昨晩の件で話し合っていた。

 

 

牛王

「それで城和泉達はどうしてるんだい?」

 

 

薬研

「城和泉は()()()()()()の宿舎の空き部屋で熟睡中。和泉守達はあそこだ。」

 

 

 

薬研の指す方を見てみると和泉守達がいた。

 

 

 

和泉守

「イダダダダダダダだ!!!」

 

 

長門

「お前らの所為で大事な客人から病人が出たんだぞ!どう責任を取るつもりだ!!」

 

 

陸奥守

「てかなんでわしと和泉守だけコブラツイスト!?」

 

 

金剛

「この大事な時期になんて事してくれたデスカ!!」

 

 

堀川

「ちょっと陸奥さん!?なんで僕だけアイアンクロー!?しかも持ち上がっちゃってるし!?」

 

 

陸奥

「聞けば堀川くんが原因らしいじゃない?どう言う事かお姉さん達に説明してもらえるかしら?」

 

 

 

長門達艦娘と()()()()()()()()

 

 

 

牛王

「何をしてるんだい?彼等は?」

 

 

桑名江

()()()()()()()()ように見えますが?」

 

 

加州

「本当呑気だよな。」

 

 

大和守

「少しは反省して欲しいよ。」

 

 

薬研

「気のせいか俺には()()()()()()()()より()()()()()()ように見えるが?」

 

 

 

他人事のように見る彼等であった。

 

 

 

吹雪

「ちょっと加州くん達も他人事だと思ってるけど堀川くん達止めなかった皆んなも悪いんだからね!」

 

 

 

すると吹雪が彼等のところに訪ねてきた。

 

 

 

加州

「何言ってんのさ吹雪。和泉守達が主人のクレジットカード勝手に使おうとしたのが悪いんだろ?だったら自業自得だよ。」

 

 

桑名江

「あの。吹雪さんと加州くんってお知り合いなんですか?」

 

 

吹雪

「はい!前に司令官に本丸に連れてって貰った時、加州くんと初めて会ったんです!あともう一人()()()()長谷部さんにも会いました!」

 

 

加州

()()()長谷部な。名前間違えないでよ。」

 

 

吹雪

「ごめん!なんかへし折れてる名前だったから。」

 

 

加州

「あのな!へし切長谷部の由来は、前に主人を怒らせた茶坊主が戸棚に隠れたところを、主人自ら隙間からぶっ刺して茶坊主殺した事から名付けられたんだから。ちゃんと覚えてよね!」

 

 

牛王

「それで覚えたくないな。」

 

 

桑名江

「しかもやったの主人様では無くて織田信長本人ですよね?」

 

 

 

と何事も無かったように見えるが、刀剣乱舞と天華百剣にも課金が発生していたため、クレジットカードの上限越えで使用不能になっていた。

 

 

 

信長

「なんだとぉ!?」

 

 

 

その状態で作戦を遂行するも状況は変化せず、信長と艦娘達の疲労は溜まってく一方であったが、それは彼等だけではなかった。

 

 

 

欧州凄姫

「オマエラマイカイカンタイゼンメツサセテ、ワタシダケタイハノママノコスノハイイケド、ナンカイオナジコトヲクリカエスンダァ!!イジメカコレ!?」

 

 

摩耶

「お前がトドメ刺させてくれねーからだろ!!」

 

 

北上

「また夜戦カット失敗した〜。」

 

 

大井

「次会ったら北上さんの分までボコボコにしてあげるから覚悟しなさい!!」

 

 

欧州凄姫

「ニドトクルナ!!」

 

 

 

深海凄艦も嫌気が刺していた。作戦は進展しないままある事件が起きた。

 

 

 

こころ

「いくらなんでも酷すぎます!!」

 

 

ひかり

「これじゃ艦娘のみんなが可哀想だよ!!」

 

 

のぞみ

「提督さん。労働基準法って知ってますか?」

 

 

 

何故か『かみさまみならいヒミツのここたま』の四葉こころ、桜井のぞみ、蝶野ひかりのここたま契約者三人と、ラキたま、ビビット、ライチ達ここたまが信長に猛抗議していた。連れてきたのは彼女達だった。

 

 

 

信長

「お前らなに熊野みたいなことしてるんだぁ!!」

 

 

ガングート

「黙れ!!こんな重労働ソ連時代でもなかったぞ!!てか日本兵を捕虜にしてこき使ってた時より酷いぞ!!」

 

 

ビスマルク

「ヒトラーでもこんな酷いことしなかったわよ!!そんなんだから日本人働きすぎって言われるのよ!!」

 

 

信長

「日本全国これが普通なの!!てかウォースパイト!艦隊旗艦のお前が何故止めなかった!!」

 

 

ウォースパイト

「勿論、私がOKしたからです。」

 

 

信長

「だからなんで!?」

 

 

ウォースパイト

「トップハムハット卿ですらここまでこき使いませんでした!!」

 

 

信長

「きかんしゃトーマスじゃねーよ!!」

 

 

こころ、のぞみ、ひかり

「提督さん!!」

 

 

信長

「はい!すいませんでした!!」

 

 

龍驤

「提督、自分小学生に怒られて虚しゅうないんかい?」

 

 

 

連れてきたのはウォースパイト率いる前衛支援艦隊だった。作戦帰投中にたまたま立ち寄った島でガングートはこころとの再会を始め、彼女の友人の桜井のぞみ、蝶野ひかりと出会っていた。事の事情を説明したところ、やはり許せないところがあったのか一緒に信長を抗議しようと考えたらしい。

 

 

 

マックス

「ところでまた一般人基地内に入れてるけど大丈夫なの?」

 

 

レーベ

「提督もその設定忘れてるんじゃない?」

 

 

 

だがそんな状況化でも、嬉しい事もあった。

 

 

 

阿武隈

「提督〜♪本日は軽巡阿武隈を使って頂きありがとうございます!」

 

 

信長

「お〜い、その流れだと「メロンです。請求書です。」とか言い出すんじゃないんだろうな?」

 

 

阿武隈

「メロンです。婚姻届です。指輪です。」

 

 

信長

「へ?」

 

 

阿武隈

「提督!結婚してください!!」

 

 

信長

「すまん阿武隈。指輪は渡すから、式は作戦が終わってからにして。」

 

 

阿武隈

「オ〜ア〜ズゥ〜ケェ〜!?」

 

 

 

阿武隈がケッコンカッコカリした事である。さらにはこの人からも吉報があった。

 

 

 

熊野

「オホホホホ!ついに私の時代がきましてよ!!」

 

 

 

熊野がようやく改二になったのだ。

 

 

 

美月

「おめでとう!熊野()()!」

 

 

エルザ

「おめでとう!ミス熊野()()!これで次の選挙もパーフェクトで当選よ!」

 

 

熊野

「あのすいません。さっきから議員って何ですの?私立候補するつもりもありませんし、何故そう呼ばれてるのですか?」

 

 

きらら

「艦娘のみんなそう呼んでるよ?」

 

 

レイ

「少なくとも私達がこの鎮守府に来た時から呼ばれているが、違うのかい?」

 

 

熊野

「初耳でしてよ?誰がそんな噂を?」

 

 

鈴谷

「熊野()()。10話目見ればわかるよ。」

 

 

熊野

「鈴谷。あなたもですの?」

 

 

熊野の改二を祝って、ヴィーナスアークのエルザ、レイ、きららと美月とみくるも呼んでお祝いアフタヌーンティーを楽しんでいた。

 

 

 

エルザ

「それにしても驚いたわ。ジャパンのspeech(スピーチ)は暴言、暴力だけで支持を集めてしまうのね。」

 

 

鈴谷

「エルザちゃん!あれ世間に恥晒してただけだからね!!違うからね!!」

 

 

 

日本の選挙活動はそんな野蛮なものではありません。

 

 

 

熊野

「エルザさんと美月さんには本当に感謝しています。お二人には「シンフォギア奏者」の資格を与えましょう。」

 

 

美月、エルザ

「全力でお断りします。」

 

 

鈴谷

「そうだよねー!深夜アニメに出るならもうちょいおっぱいデカくしてからじゃないと!」

 

 

 

 

ドンッ!

 

 

 

美月

「ねえ鈴谷?」

 

 

エルザ

「今何か仰ったからしら?」

 

 

鈴谷

「えーと感に触ったんなら謝ります。とりあえず二人共テーブルから足どかそうか。マナー悪いし。その手に持ってる斧も置こうか。危ないから。てかもう殺気(やるき)まんまんだよね!?」

 

 

美月、エルザ

殺気(やるき)まんまんですが何か?」

 

 

鈴谷

「ちょッ!?これマジヤバすぎ・・・。みくる達も見てないで二人止めて!!」

 

 

みくる、レイ、きらら

「は?」

 

 

鈴谷

「ギャァァァァァ!!!こっちもキレてた!!」

 

 

みくる

「ねえ鈴谷っち。」

 

 

鈴谷

「はい。」

 

 

みくる

「私達アイカツ組にそれタブーだから。」

 

 

鈴谷

「やっぱ胸のこと気にしてたの!?てか今時のアイドルって斧持つの流行ってるの!?」

 

 

熊野

「鈴谷ったら今の失言でしてよ。」

 

 

鈴谷

「ちょッ!?熊野見てないで助けて!!みくる達まで斧持ち始めて撲殺されそうなんだけど!!」

 

 

熊野

「ごめんあそばせ。これから入渠しなければならないので。全身エステ、最上級コースでお願いします!!」

 

 

その後、熊野がさらに贅沢を要求して来たのは言うまでもない。

 

 

 

信長

「やっぱ改造するんじゃなかった!!」

 

 

 

そして9月を過ぎ、作戦期日が残り1日となってしまった。

 

 

 

信長

「仕方あるまい。艦隊を再編成する。」

 

 

イヨク

「無茶です信長様!!もう後がないこの状態でそんな博打みたいな事したら取り返しがつきません!!」

 

 

信長

「それこそこのままいけば作戦は失敗に終わり、全てが無駄になる!それに編成するのはほんの一部だ。」

 

 

光秀

「一体誰を?」

 

 

 

信長から再編成で導入する艦娘が発表された。

 

 

 

信長

「第一艦隊から武蔵を外して、比叡と交代し、第二艦隊から阿武隈、大井、北上を外す。」

 

 

光秀

「重要な重雷装巡洋艦を二隻も外すんですか!?しかも甲標的を積める阿武隈殿もですか!?」

 

 

信長

「バカ光め、甲標的が積めるのはあいつらだけではない!」

 

 

光秀

「へぇ!?(ば・・・・バカ光!?)」

 

 

信長

「第一艦隊に比叡!そして第二艦隊には鳥海、由良、木曾だ!」

 

 

 

連合艦隊を再び再編成し出撃し、そしてラスボスマスで最終決戦を迎えた。

 

 

 

木曾

「お前らの指揮官は無能だな!」

 

 

欧州凄姫

「コッチノセリフダボケェ!!」

 

 

 

木曾の活躍で欧州凄姫を轟沈し、作戦は完了した。

 

 

 

大淀

「提督!欧州凄姫の轟沈を確認!作戦完了だとのことです!!」

 

 

信長

「よっしゃぁ!!」

 

 

 

さらに吉報が届いた。

 

 

 

大淀

「摩耶さんより入電!グラーフ・ツェッペリンを発見したとのことです!!」

 

 

信長

「よっしゃあ!!今回のイベント(大規模作戦)大勝利!!」

 

 

「そんなわけないでしょうが!!このアホ提督!!」

 

 

敷波

「天霧と狭霧来てないよ?」

 

 

 

こうして長きに渡るイベント(大規模作戦)は終了した。

 

 

だがその日の夜だった。

 

 

 

ゆめ

「急がないと遅れちゃう!」

 

 

 

虹野ゆめが次の仕事に行こうと廊下を移動していた時、大鳳が壁に寄りかかってる姿を見た。

 

 

 

ゆめ

「大鳳さん?大丈夫ですか?」

 

 

大鳳

「気にしないでくれ。少し疲れただけさ。それより君は行かなくていいのかい?まあどうせ路上ライブかなんかだと思うけど。」

 

 

ゆめ

「もう知らない!!」

 

 

 

彼女は怒って仕事に向かった。

 

 

 

大鳳

(そうだ。それでいい。芸能界は群雄割拠の戦国時代。他人を相手にしている暇はないのだから。あれ・・・・意識が薄れて・・・・。」

 

 

 

大鳳はそのまま倒れたと言う。

 

 

 

大鳳

「あれ?私は?」

 

 

 

目を覚ますと、そこは大鳳の部屋だった。

 

 

 

信長

「やっと目を覚ましたか、この馬鹿者が。」

 

 

大鳳

「提督?私はどうしたんだ?」

 

 

信長

「たまたま取り掛かった者が救援要請を出してくれてな。今回入ってきたばかりの艦娘達の活躍で無事に救助されたのだ。」

 

 

大鳳

「そうか。私としたことが倒れてしまうとは。」

 

 

信長

「いや。リランカ島沖からずっと出撃させっぱなしだったからな。お前の疲労に気づけなかったワシにも責任はある。」

 

 

大鳳

「君が気にすることはないのに。」

 

 

信長

「とにかくだ。虹野ゆめにお礼を言っとけ。」

 

 

 

そう言うと、信長は席を外して何処かに行ってしまい、信長とすれ違うように代わりに虹野ゆめが入ってきた。

 

 

 

ゆめ

「大鳳さん。」

 

 

大鳳

「やはり君だったか。」

 

 

ゆめ

「提督さんから聞きました。私のためにわざと意地悪していたんですよね。」

 

 

大鳳

「君はあまりにも周りに気を配りすぎて、自分の事に力を入れていない。だから嫌われ役を買って出たんだが、どうやら余計なお節介だったようだ。」

 

 

ゆめ

「大鳳さんも私と同じじゃないですか。」

 

 

大鳳

「私と?」

 

 

ゆめ

「周りに気を配りすぎて、熱を出して寝込んでるじゃないですか。」

 

 

大鳳

「それを言われたら流石に言い返せないね。」

 

 

 

すると大鳳は仲直りの握手を交わした。

 

 

 

大鳳

「君のファンになってもいいかい?」

 

 

ゆめ

「はい!喜んで!!」

 

 

 

だいぶ遅くなってしまったが、二人に友情が芽生えた瞬間だった。

 

 

 

信長

「・・・・・・・。」

 

 

 

そのころ、提督室に戻った信長は真っ白になっていた。

 

 

 

明石

「提督どうかしたの?」

 

 

大淀

「今月分のクレジットカードの請求書が来たのですが額がデカすぎて提督真っ白になってるんです。」

 

 

明石

「え!?大丈夫なの!?」

 

 

大淀

「大丈夫じゃありませんね。しばらくは無一文の生活です。あっ!私達は普通に生活できますよ!」

 

 

 

続く。

 

 

 




ちなみに倒れた大鳳がどうやって運ばれたのか。




摩耶
「じゃあ入隊書の紙取ってくるからそこで待ってろよ。」



それは摩耶が今回新しく入る艦娘達を提督室に案内している時だった。



旗風
「艦娘として私達の新たな戦争が始まるのですね。」


山風
「みんなと仲良くできるかな。」


親潮
「黒潮さん元気にしてるかな。」


天城
「みんないろんな思い秘めすぎよ。」


リシュリュー
「日本人は本当に呑気ね。」


グラーフ
「全くだ。気を引き締めなければならんと言うのに。」


アークロイヤル
「ところで一つ聞きたいが、なぜドラム缶おじさんの弟がいるのだ?」


ルイージ
「スーパーマリオブラザーズじゃないよ!!」



神風型駆逐艦『旗風』、白露型駆逐艦『山風』、陽炎型駆逐艦『親潮』、雲竜型航空母艦『天城』、そして海外艦からは、フランスの戦艦『Richelieu(リシュリュー)』、ドイツの航空母艦『Graf Zeppelin(グラーフ・ツェッペリン)』、イギリスの航空母艦『Ark Royal(アークロイヤル)』、最後はスーパーマリオブラザーズでお馴染みの『ルイージさん』だ。


ルイージ
「イタリアの潜水艦『Luigi Torelli(ルイージ・トレッリ)』なんだけど!!」


その時だった。



ゆめ
「あのすいません!!」



大鳳と会ったばかりの虹野ゆめが突然現れたのだ。


ゆめ
「そこの突き当たりの廊下で大鳳さんの様子がおかしいので様子を見てもらえませんか!!」


親潮
「え?あの!?」


ゆめ
「私仕事があるのでこれで!!」


親潮
「ちょっと!?」



ゆめは直ぐに行ってしまい、親潮達は困惑していた。



親潮
「どうしましょう。」


山風
「私達この基地に来たばかりだから救援活動なんて無理だよ。」


グラーフ
「誰か呼ぼうにもここには私達以外誰もいない。」


アークロイヤル
「一体どうしたらいい。」



その時だった。リシュリューが皆んなに喝を入れるように言った。


リシュリュー
「貴方達それでも艦娘なの?」


グラーフ
「なんだと貴様。」


リシュリュー
「私達艦娘は深海凄艦を倒すだけが仕事じゃないでしょ!救難活動も立派な職務よ!」


グラーフ
「なら貴様は何か考えがあるのか?」


リシュリュー
「貴方達空母が艦載機で索敵すればいいでしょ!」


アークロイヤル
「なるほど!だが提督(アドミラル)の許可なしに発艦など。」


天城
「今は緊急事態です!止む終えません!!」


リシュリュー
「それじゃあ各艦行動開始!!」




新造艦達は直ぐ行動に移った。



摩耶
「待たせたな!じゃあ早速提督室にっていねぇーし!?」



大鳳の捜索は難航したものの。



ビスマルク
「いやぁぁぁぁぁぁ!!ソードフィッシュいやぁぁぁぁぁぁ!!」



なんとか大鳳を見つけ出し。



親潮
「大鳳さんを見つけました!!」



無事に医務室に運ばれたのだった。



次回『アイカツ強化合宿最終決戦!アイドル対艦娘 さらば!イヨク・クジャン!!』



イヨク
「え!?私いなくなるの!?」



続く。





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