Fate/Grand Ordar -Seven Origin-   作:通りすがりの床屋

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特異点F 炎上汚染都市 冬木
第一節 燃えるは人理か自身か


私、(たちばな) 折火(せつか)は別に魔術師の家系に産まれたわけではない

先祖代々受け継いできた魔術などない

魔術回路とて人並だと自覚している

ただ偶然、魔術師の知り合いがいて、それを師と仰ぎ、教えを乞い、魔術を会得した

神秘の薄れた現代では、魔術は科学で代用できる

時代遅れの骨董品のようなもの

私はそうは思わない

師は私の否定を聞いて呵々と笑い、就職先を勝手に決めた

数合わせの一般人枠に私を捻じ込んだ

それが―――長い旅の始まりだった

 

◆ ◆ ◆

 

――――塩基配列 ヒトゲノムと確認

――――霊器属性 中庸・中立と確認

ようこそ、人類の未来を語る資料館へ

ここは人理継続保障機関 カルデア

指紋認証 声帯認証 遺伝子認証 クリア

魔術回路の測定……完了しました

登録名と一致します

貴方を霊長類の一員である事を認めます

はじめまして

貴方は本日 43人目の来館者です

どうぞ、善き時間をお過ごしください

 

◆ ◆ ◆

 

――――燃えている

――――燃えている

――――燃えている

何が起こったか状況が理解出来ない

落ち着け

自分は何故寝そべっている

そうだ

私は『カルデア』にいた

そこで『レイシフト』を実行しようとしていたのではなかったか

それでどうなった

轟音と熱気

そこから記憶がない

ただ、場面が移り変わる直前に身の危険を感じたのは確かだ

霊子筐体(コフィン)の中、反射的に『魔術』を行使した

霊子筐体は無惨に潰れ、瓦礫の下敷きになった

魔術を行使していたおかげで死ぬことはなかったがダメージが大きく、意識を失いかけていたはずだ

そこで聞いた

途切れようとする意識でアナウンスを拾っていた

 

◆ ◆ ◆

 

システム レイシフト最終段階に移行します

座標 西暦2004年 1月 30日 日本 冬木

ラプラスによる転移保護 成立

特異点への因子追加枠 確保

アンサモンプログラム セット

マスターは最終調整に入ってください

 

観測スタッフに警告

カルデアスの状態が変化しました

シバによる近未来観測データを書き換えます

近未来百年までの地球において

人類の痕跡は 発見 できません

人類の生存は 確認 できません

人類の未来は 保障 できません

 

アンサモンプログラム スタート

霊子変換を開始 します

レイシフト開始まで あと3

全工程 完了

ファーストオーダー 実証を 開始 します

 

◆ ◆ ◆

 

ここは既に特異点だ

カルデアの所長オルガマリー・アニムスフィアからの説明で大体理解している

カルデアも燃えていたが、この特異点も燃えている

違いは、カルデアが室内であったのに対してここが屋外であること

この炎上がちょっとやそっとの消火で消せる規模ではないことか

私は自身の体を改める

支給された制服が少し焦げている

少しで済んでいるところを見るに制服の素材は特別製なのかもしれない

これからどうするか思案しようとして

 

『■■■■■■――――!!』

 

咆哮が燃える森を揺らす

炎など気にも留めず、木々を掻き分けて影を纏う巨人が姿を見せる

その目は確かに私を捉えていた

――――早速、(だいえいゆう)(もり)閉じ込められた(しょうたいされた)らしい

 




視点は藤丸じゃないですよオリ主です
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