ISーーーー正式名称、インフィニット・ストラトス
それは既存する軍事兵器全てが玩具に見えてしまう程の力を持ったパワードスーツ。
世はそのISの登場により瞬く間にパワーバランスが崩れた。
だが、このISには致命的な欠陥とも呼べる仕様が存在した。
ISは、女にしか使えない。
これにより、世界は女尊男卑が主流の歪んだ世界へと変わった。
ありとあらゆる職業において、女性が優先されるそんな世界。
しかし、そんな世界を変える程のイレギュラーが現れた。
ーーーー織斑一夏
ISの世界チャンピオン、織斑千冬の弟であるこの少年は、世界初の、男性IS操縦者なのだ。
ーーーー
皆、狼の群れに投げ込まれた羊の気持ちって分かるか?
周りの視線がねっとりしてて、今にも喰われそうな錯覚に陥るんだぜ?
と、いきなりそんな事を尋ねたのには理由がある。
この周り一面見渡す限りの、女、女、お・ん・な。
分かるか?
今俺の周りには、女の子しかいないのだ。
「はーい、皆さん。揃ってますね~。私はこのクラスの副担任の山田真耶です。一年間宜しくお願いしますね!」
と、教壇に立つのは、実年齢より遥かに幼い顔つきの女性。
しかし山田真耶って……上から読んでも下から読んでも山田真耶だ。
要するに回文だ。
親は何を思って名付けたんだろうか……。
しかし!今俺の視線が捕らえているのは……そのおっぱいだ!
分かるだろうか?いや、分かるまい!
今そこを見詰めているのは俺だけしかいないのだ!
服から覗く谷間は深く、俺が事故で昔揉んでしまった姉のおっぱいより大きそうなそのお・も・ち!!
でも何度か見てしまった姉の方が張りがあるだろうか?
あぁ、揉んでみたい。舐めてみたい。滅茶苦茶に吸ってみたい…………と、煩悩が目覚めた俺は、一人妄想の世界にトリップする。
「あ、あの織斑君?」
「……うぇ!?」
と、しまった。
思わず違う世界にトリップしてしまった。
見れば山田先生は此方を覗き込んでいた。
おぉ、教卓におっぱいが潰れて凄まじい光景が…………!!
あぁ、生きてて良かった!!!
ビバ、おっぱい!!!!!
「あ、あのね織斑君。次は「お」の付く子の自己紹介なの。だから次は織斑君の番なの?自己紹介、してもらえるかな?」
何と言うか、この人ホントに俺より年上なんだろうか。
そう、思えるほどに、子犬な山田先生だった。
「あ、はい」
「ほ、ホントですか!?」
うぉ、山田先生が俺の手を握ってきた!
その柔らかさに一瞬ドキッと胸が高鳴る。
出来ればそのおっぱいを触らせてはーーーーってイカンイカン!!
気持ちを落ち着けて立ち上がる俺。
そして見渡す限りの女の子。
「お、織斑一夏です!特技は料理!趣味はプラモデル制作、料理です!!分からない事だらけですが、一年間宜しくお願いします!!!」
パチパチパチ…………
自己紹介を終えると、聞こえてきた拍手。
まばらだけど、何とか受け入れてもらえたの……かな?
「ふむ、緊張せずに自己紹介出来たな。織斑」
「…………ゑ?」
待て、今ものすごーく聞き覚えのある声が聞こえてきたぞ。
俺が振り返るとーーーー
「流石は私の自慢の弟だ」
「あ、姉貴!?」
何を隠そう、俺の姉貴だった。
バシンッ!!
「織斑先生だ」
「はい」
姉貴と呼んでしまった俺の頭に、出席簿が刺さった。
しかし相変わらず腕のスピードが見えなかった。
まだまだ修行不足だな、俺も。
こんなんじゃ師匠に笑われちまうぞ。
「山田君。いきなりクラス紹介を任せてしまって済まなかったな」
「い、いえ!当然の事ですから……」
おぉ、姉貴の声が優しいぞ。
「さて、諸君。私がこのクラスの担任を任された織斑千冬だ。この一年間で諸君らを使い物にするのが私の役目だ。諸君には是非頑張ってもらいたい。私の言うことには最低限「はい」と言え。良いな?」
うわっ、もうちょい言葉足したら暴君も真っ青だよ。
身内のそんな発言に軽く引いてるとーーーー
『キャアァァァァァァァっ!!!』
「うおっ!?」
いきなり悲鳴が飛び交った!!
相変わらず姉貴は人気者らしい。
結論、このクラスは変態しかいないらしい。
ーーーー
「うっへぇ…………」
休み時間。
けど、俺の周りには女の子しかいないので、必然的に話す相手はいない。
だから教科書検定を読むしかないのだ。
あの分厚い参考書読んだお陰である程度は理解できる。
とは言え分からない事が多いのも事実なんだけど。
「……ちょっと良いか?」
「ん?」
声を掛けられて、俺は視線を上げる。
そこにはポニーテールの女の子がいたーーーーが、俺はこの子を知っている。
「箒か?」
「う、うむ。少しばかり話がしたいのだが、構わないか?」
「おう。良いぜ」
そう言われて、俺は箒に付いていく。
着いたのは、屋上。
「……そ、その、久しぶりだな。一夏」
「あぁ。久しぶり」
他愛のない会話。
「今でもその髪型なんだな。嬉しいよ」
「と、当然だ」
あの時と変わっていない幼馴染。
でもーーーーあの時より遥かにおっぱいは大きくなっている!
何だあの装甲は!?
中に核弾頭でも積み込まれているのか!?
と叫びたくなってしまうほどに、俺の幼馴染は成長していた。
「い、一夏?」
「えやっ!?」
箒に顔を覗き込まれて、俺は思わず飛び上がった。
危ない危ない。……またトリップしてしまったぜ。
「どうかしたのか?」
「いや、何でもない(キリッ)」
やっぱ女の子って成長するもんなんだね
ビバ、おっぱい!!!!!
俺は教室に戻って他の女の子とも会話する中で、頭の中では小躍りをしていた。