Muv-Luv ユウヤ・ブリッジスの第二な人生   作:nasigorenn

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今回は彼等との絡みであり、唯依姫はいません。


ミッション5 俺の相棒と戦友達

 この世界に来て再会した戦友達。

皆見た目は同じだが、やはり話していてその違いを改めて知ることになった。

 

『ヴィンセント・ローウェル』

 

俺の相棒。

向こうの世界では軍に入った時からの付き合いだが、それからずっと一緒にいる腐れ縁って奴で、いつも世話ばかりかけさせてしまっている。俺の機体の整備を安心して任せられる相棒であり、所謂女房役って奴だ。女好きで面白いことに目がないのが偶にキズだが、それでも良い奴だよ。

それが向こうでのアイツ。そしてこの世界に於いては、どうやらHigh School……つまり高校の時からの付き合いらしく、ずっと同じクラスで一緒に馬鹿をやっていたんだとか。

そしてこいつは向こうと変わらず女好きで快楽主義、そして気遣いが出来る優しい奴だってことが分かった。絶対にそんなふうには褒めないけどな。

 

『ヴァレリオ・ジアコーザ』

 

俺がアルゴス試験小隊に配属されたときからの付き合いのある戦友。

最初は軽薄な奴だと思ったが、実は仲間思いで皆との仲を円滑にすることが得意な奴だった。こいつに助けられたことは今まで何度もあったから本当に感謝してる。

こいつとヴィンセントがつるむと二人でロクな事をしでかすのがアレだが。

後ヴィンセント以上に女好きでナンパしまくってる。その成功率は悪くなく、そこから得た情報に助けられたのもしばしばだ。二つの意味で凄い奴だよ。

それが向こうのアイツ。そしてここのVGとの出会いは大学からで、取った講義が一緒ってことから付き合いだしたんだとか。

そして変わらずこの世界でもこいつはナンパしまくってるらしい。

 

『ステラ・ブレーメル』

 

こいつも俺がアルゴス試験小隊に配属されたときからの付き合いのある戦友だ。

最初は腕は確かだが表情が分かり辛い冷血女だと思ったが、実はそんなことはなく、寧ろ母親みたいに優しい女だった。周りの気配りもするし、不安を感じていた俺を優しく宥めてくれたりなど、凄く女らしさを持つ奴。料理が出来て家庭的なところもあり、意外と茶目っ気もあって冗談も通じるという話せる奴さ。

スタイルの良さも凄くて性格も良いのに何故か恋人とかそういった話がまったく聞こえない奴だったけど。

そしてこっちではどうやら同じサークルの人間らしい。いや、その言い方では語弊がある。『こいつ等』全員が同じサークルなんだとか。そこでの付き合いであり、また皆同じ留学生ってこともあってつるんでるんだと。

性格は向こうと本当に変わらず世話焼きな性分なようだ。

 

『タリサ・マナンダル』

 

アルゴス試験小隊の仲間であり、ある意味一番噛みつかれた戦友。

最初から生意気で新人の俺に噛みつきまくっていた奴だったが、認められれば寧ろ親しくしてくる奴だ。腕は一流だが、如何せん猪突猛進型で直情的だから嵌められやすく喧嘩っぱやい。まぁ、それでも一度でも認めた相手なら本当に心配してくれる奴でもある。ただし、ちっこいからおちょくりやすいのがアレだがな。

それは此方でも同じらしい。

こいつとの出会いも同じく留学生絡み。そして同じサークルで同じようにつるんでるらしく、そこであっちと同じように『チョビ』のあだ名と共にからかわれているんだと。ちなみにチョビの名付け親はやはり俺。

 

 以上が今現在も楽しく喋ってる連中との関係。

どうやら世界が変わろうと、俺がこいつらと一緒にいることにかわりはないらしい。

まぁ、正直ありがたいよ。もし見知らぬ人間関係だったらどうしようかって思ってたからな。だがコイツ等相手なら遠慮なんかしなくても済む。

きっと本来の俺もコイツ等のお陰で楽しい大学生活を満喫していたんだろうさ。

そう思うと少しだけ罪悪感を感じつつも、それでも悪くないと思っちまう。

コイツ等となら、きっと毎日悪くない日々を味わえるんだから。

と、そう思いつつも、今歩きながら話してる話題はあまり良いもんじゃない。

 

「アレがお前が下宿してる所の娘さんかぁ!」

「マジで大和撫子って感じで可愛いじゃねぇか、このこの~!」

 

ニヤニヤと笑いながら俺を肘でつつくVGにヴィンセント。

このやり取り、向こうでも同じふうにやったっけなぁ。あの時は俺もまだまだ馬鹿だったから、日本人ってだけで毛嫌ってきつくあたっていたからな。色々とあったよ、本当。

さて、そんな懐かしい気持ちにさせられつつも気まずく思い目を逸らす俺。

話題は一緒にここまで来た唯依のことについて。

この野郎共、二人して女っ気がない俺のことをからかう気で一杯だ。

まさにからかうネタを得て調子付いてやがる。その面は見ていてムカつくくらいの二ヤケ面だ。正直殴ってもいいか?

ちなみに唯依はあの後急いで高校に行くために走って行ったからもういない。

そんな馬鹿二人に対し、ステラとタリサの二人はと言うと………。

 

「あの娘、確か高校2年生なんだろ? おい、ユウヤ。手ぇ出したら犯罪だぞ!」

「いや、3歳差で犯罪ってのはどうなんだ? 寧ろ見た目だけならお前の方が犯罪だろ。チョビ(ちっこい)だし」

「う、うっさい! チョビって言うな~!」

 

突っ込みを入れたら顔を真っ赤にして暴れ出すタリサ。

まだ向こうと違って同じ『戦術機乗り』ってわけじゃないからなのか、ライバル意識わないようだ。

 

「たく、あれで高校生とか本当かよ。何食ったらあんなふうに……あんなふうにでかくなるんだよ! あれ、可笑しいだろ。制服越しでもデカイことが分かるんだぜ。パットだって、ぜって~~~~~!」

「彼女、確かにスタイルが良さそうだものね。タリサ、残念だけど彼女、パッドとかは一切入れてないわよ。見れば分かるもの。あれは『天然』よ」

「う、うが~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!! 可笑しいだろ、日本人ってのは貧乳が多いって話しだろうが! くっそ~! 年下にさえ負ける私の………いや、あんなデカイもんなんて歳取ったら垂れるだけ! その点私はそんなことはないんだから、私こそが勝ち組!!」

「タリサ………言ってて悲しくない?」

「……………」

「大丈夫、だってそこもまたタリサの魅力だもの」

「そう言いながら胸を寄せ上げてるんじゃねぇ~、ステラ!!」

「あら、そんなつもりはなかったのだけど? うふふふふふ」

 

訂正、かなり意識してるようだ。

向こうと違い此方のタリサはかなりコンプレックスを感じてるらしい。

そう考えていると優しい笑みを浮かべながらステラが俺に話しかける。

 

「彼女、かなり可愛いわね。大切にしなさい、あんないじらしい子、滅多にいないんだから(あの子、ユウヤのことが好きなのがバレバレね。なのにユウヤったら、つれないんだから)」

「いや、別に俺はアイツとはそんな関係じゃ!?」

「はいはい、照れないの」

 

そう言いながらまたタリサをからかうステラ。

くそ、こいつ等の所為で余計に意識しちまうじゃねぇか。

唯依が腕にくっついてきた時のやわらかさと温もりを。

あぁ~、くそ、ドキドキしてきちまったじゃねぇか。どうすりゃいいんだよ、たく。

そんな想いを持てあましつつ、俺等は大学の校舎へと入っていた。

 

 

 尚、俺達が所属しているサークルについて聞いてみると、そこで俺はまさかの出会いに直面した。

そのサークルは機械工学系であり、何でも日本の機械に海外の良いパーツを組み合わせたものを作るのが目的らしい。

そこでヴィンセントが自慢げに見せてくれたよ。

 

「これが俺達が必死に作った最高のバイク。アメリカ製の馬力あるエンジンを日本製の精密なフレームで包み込んだまさに至高の一品! 『不知火弐型』だ!! 勿論、運転手はお前だぜ、ユウヤ」

 

そこにあったのは白と赤の日本を意識させられるカラーをした大型二輪車だ。

そいつを見て、俺は思わずうろたえてしまう。

 

「おいおい、マジかよ…………相棒、お前、そんな姿になっちまうんだな、この世界だと…………」

 

こうして改めて俺は相棒とも再会した。

 

 

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