内容的にもイマイチな気はしてます。
仕事に追われてる間に、知らないうちに文章が更に下手くそになってるっていうね。
SideA(沙希視点)
朝のことがあった後、あたし達はアミーゴで朝食を摂った。その後雪ノ下技研に行くという材木座と分かれ、今は比企谷と一緒にバイクのならしがてらツーリングということになった。
比企谷のバイクは、比企谷の親父さんが乗っていた、KATANAの改造車。あたしは比企谷から譲り受けた(!)白青のGSR750。お互いにまだ乗り慣れてないので、のんびりとしたコースだ。
比企谷と走るのは、楽しい。ゆっくり走っていても、なんだか楽しい。本人はぼっち気質だから一人がいいなどと言うが、誰かとつるんで走っても上手い。ルートや車線に無理がなく、一緒に走っている人の技量をちゃんと見極める。こいつ自身免許を取ってまだそれほど経っていないにも関わらず、大ベテランの立花オーナーに、常連達と行くツーリング企画で、先頭やら殿やらを任されるほどだ。危機管理が上手く、同行者をよく見ている、のだそうだ。
走りながら改めて思う。
あたしは、比企谷が好きだ。なんなら、抱かれたいとさえ思う。
実はあたしは、何度か比企谷に告白をしようとしたことがある。あるが、その度にやんわりと予防線を張られたり、タイミングをずらされたりしてきた。最初はそれが比企谷の答えなのかと悲しくなったりしたこともあったが、比企谷の身体や生い立ちを知るに連れて、段々と違う考えがあるのではないかと思い始めていた。
以前比企谷は、あたしにこんな話をしたことがある。
「俺は普通の人間じゃない。むしろ化け物に近い。別に特別鍛えたわけでもないのに異常に力は出るし、足も速い。なにより、あんな姿に変身するやつなんて、まともな訳がない。だから、ずっと一人で生きていくんだと思っていた。お前らと遭うまでは。本当はお前らとも深く関わるつもりはなかった。あのままほっといてくれて良かった。それが当たり前だ。その考えは今でも変わらねえ。・・・けどさ」
「嬉しかったんだ。そして、救われた気持ちになった。その感情が、俺の理性を上回った。だから俺はお前らと一緒にいたいと思う。もちろん、これは俺の勝手な願いで、聞き入れる義務なんかどこにもないんだが」
その時あたしはなんて応えたんだろう。今ではその言葉は忘れてしまっているけれど、内容だけは覚えている。「あたし達はどこにもいかないよ」そう応えたはずだ。そして、この会話の後、あたしは比企谷のことが友人としてだけでなく、男として好きになっていったんだ。
あれだけ強く、孤高で、頼らない男が見せた、弱音とも言える本音。それをあたしだけに聞かせてくれたのが嬉しかった。信じられてるんだって思えた。あたしも、信じてもらいたい。
ただ、比企谷があたしの気持ちを受け入れてくれるには、ハードルが高すぎた。あいつが自分の身体に引け目を感じているなら、あたしも同じになればいいとすら思ったが、そういうわけにもいかない。あたしには家族がいて、それは比企谷と同じくらい大切なものだからだ。
この先、この関係がどうなるかわからない。自分達がどうなっていくのかもわからない。比企谷は大変なことに巻き込まれて、材木座も陽乃さんも比企谷をサポートしてる。あたしは何が出来るんだろう。せめて目をそらさず、最後まで見届けたい。それがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかはわからないけれど。
あたしの想いを受け入れろ、なんて言わない。
だけど、一緒にいることは許してよね。
しょうがないじゃん、惚れちゃったんだからさ。
sideB(沙希視点)
あれから数日。
戸塚は普通に登校して来ている。廃部寸前のテニス部に入ったらしいと比企谷から聞いた。なんでも、死んだことになる前は、ずっとテニスをやっていたのだそうだ。
ツーリングの翌日、比企谷とあたし、材木座の3人は、何もなかったかのように登校してきた戸塚と話をした。そこで戸塚にいくつかの提案をした。
学校生活は普通に送る。学校での戦闘行為は禁止。監視は構わないが、過度な干渉はお互いに控える。すると驚いたことに戸塚は全てを了承し、さらに当面の間、戦闘行為を学校内外に関わらず行わない、と宣言した。曰く「僕は八幡のことも、八幡のお友達のことも大好きだもの。財団からの命令があれば別だけど、僕が八幡と戦う理由は今はないからね」とのこと。恐らくオリジナルの戸塚の意識が上手く働いているのだろう。あたしは正直信用しきれないと思ったが、比企谷は躊躇なく受け入れていた。メリット・デメリットの計算があったのは間違いないが、何より戸塚を信じたいという気持ちが強いんだろう。過去、誰も信じられない状況で必死に生き抜いて来た比企谷が、立花オーナーやあたし達に触れることで、少しずつ変わっていっていることが嬉しかった。
比企谷といえば、なんだかんだと奉仕部の方には顔を出しているようだ。行ったら部員が一人増えてて居心地が悪かった、などと言っているが、言うほど嫌悪している訳ではないのは見ていて分かる。そういえばあたしも誘われたな。その時はバイトがあったから後回しにしてもらったが、そろそろ返事しないと。もちろん、入部するつもりだ。依頼がなければ基本何をしててもいいという、なんだかいい加減な部活らしい。誘ってくれたのは嬉しいけど、そんな部活であたしは何すればいいんだろうね。
・・・なんて思っていたんだけど、まさか入部した翌日に依頼が来るとは思わなかった。しかも依頼主は、例のあいつ。過干渉は控えるんじゃなかったの?