インストール@プリキュア!   作:稚拙

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 用語解説

 プリキュア(本小説における設定)

 『伝説の戦士』と呼ばれる、51人の戦乙女たち。
 16年前、ジャークウェブがサーバー王国を侵略した際、プログラムクイーンの助けの声に応じて異世界からサーバー王国に現れ、侵略の魔手からサーバー王国を守り抜いた。以来、サーバー王国に駐留して王国を守護している。
 その性質上、サーバー王国建国以来、新しいプリキュアは生まれていなかったのだが、数ヶ月前、プリキュアの下で修業を積んだ4人のアプリアンがクイーンからプリキュアに任命され、サーバー王国始まって以来はじめての、『王国生まれのプリキュア』(ただし見習い)が誕生した。
 サーバー王国の第2次侵略の際、ジャークウェブの支配者『カイザランチュラ』によって力を封じられて、SDカード状の『キュアチップ』にされてしまった。そのほとんどがジャークウェブの手に落ち、バグッチャーとして利用されてしまっている。だが、ごく一部のプリキュアはキュアチップの姿にされながらもジャークウェブの手を逃れ、いずこかへと落ち延びているといわれる。

 ―――――――――

 遅ればせながら先日、映画『ポッピンQ』を見てまいりました。
 女の子、青春、友情、バトル、ダンス―――まさしく『東映アニメーションの福袋』といっても過言ではない、素晴らしい映画でした。
 『黒星紅白先生キャラデザのプリキュア』として見ても差し支えない傑作ですので、プリキュアファンの方もそうでない方も、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

 さて、本編はロゼッタ先生による、本小説の根幹を解説する説明回です。
 現時点でりんくとメモリア、そして読者の皆様に知っておいてもらいたい情報を書き込めるだけ書き込みましたので、幾分字数がかさんでしまいましたが……

 今後のお話を読んでいただく上でも、副読書としても活用できる回かと思います。
 メタフィクション色が強くなりますので、そのあたり苦手な方はご注意を……
 それでは、送信!


サーバー王国の悲劇

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 私達がどうにか家に帰り着いたのは、夜6時を回っていた。

 もうパパが帰ってきていた。大抵、平日は8時ぐらいにならないと帰ってこないのに。

 聞くと、今日のキュアネットの障害で会社の仕事も滞ってしまい、社員さんは早々に帰宅させられたらしい。

 

 『真相』を知る私はどうにかして知らんぷりを貫き通し、玩具っぽいカタチに変わり果てた愛用のスマホを見られないよう、慎重に立ち回った。

 メッセの着信があっても、決してパパとママの前ではネットコミューンを出さないように心がけ、夕飯とお風呂をすませて、部屋のベッドに寝転がった時、私は―――

 

「つかれたぁぁ~…………」

 

 と、脱力感たっぷりの声を上げていたのでした……

 

《ここがりんくのお部屋?すっご~い!みんなが……プリキュアがいっぱいいる!》

《素敵なお部屋ですわね♪……まぁ、ワタシのお人形まで!》

 

 ネットコミューンのディスプレイの表面から、メモリアとロゼッタは私の部屋を見ている。というか、これって―――

 

 ……公開処刑じゃないですか!?

 

 プリキュアグッズ満載のお部屋に、まさかの『ご本人降臨』なんて、誰が想像できますか!?誰が考えたのこんな展開!?

 特にロゼッタさん……あんまりまじまじと見つめないでください……アナタのグッズもいろいろあるんで……

 もしドン引きされたらどうしよう!?好きなキャラに嫌われる―――そんなこれ以上ない極悪なショッキングがありますか!?いや、ない!!

 

 ちなみにあの後ネットコミューンに戻ってきたメモリアは、ロゼッタともどもキュアドールっぽいサイズに戻っていた。どうやら、戦いが無い時はこの姿になってしまうらしい。

 メモリアは不満げだったけど、「コミューンの中で過ごす時はちょうどいいんじゃない?」と言ったら、なるほど、とあっさり納得してくれた。

 

《ところでりんくさん、コレは……?》

 

 ロゼッタが指さしていたのは―――『ドキドキ!プリキュア』のブルーレイBOX!!!

 こ、これって、展開的に一番見せちゃいけないものだぁ~!?

 

「ど、『ドキドキ!プリキュアのブルーレイBOX』だけど……全話収録の……」

 

 しかし私は本物のキュアロゼッタのプレッシャーに勝てず、あっさりと白状してしまったとさ。

 

《まぁ!ワタシたちの戦いが記録されたブルーレイ……そのようなものがあるのですね……もしかして、セバスチャンが記録した映像がモトになっているのかしら……?》

 

 この場で見たい、なんて言ってきたらどうしようと思ったけど、そこまで深く掘り下げないようでホッとした。ドン引きもしなかったし……

 でも、こんなことを言うってことは、やっぱり―――

 

「ねぇロゼッタ……聞いてもいい?その……トランプ王国をめぐる戦いって……やっぱり、ホントのことなの……?」

 

 訊かずにはいられなかった。この子が、ホンモノのキュアロゼッタなら、きっと―――

 ロゼッタは少し間をおいて、ほほ笑みながら答えた。

 

《もちろん、ワタシがこの身で体験した、本当の出来事ですわ♪あの1年間の出来事は、一生忘れることはございませんわ♪》

「………………!!!!」

 

 この瞬間―――私の心臓がひときわ強く脈を打ったのを、はっきりと感じた。

 そして反射的に、私の視線が向いていたのは―――

 壁際の棚にきっちりと収められている、プリキュアシリーズのブルーレイBOXの列―――

 

「じゃあ…………私達がアニメで見てきたプリキュアたちの活躍は―――全部、本当に起きた、事実…………!?」

《そうですわね♪……他の世界からやってきたプリキュアの皆さんのお話も、聞き及んでおりますわ。皆さんが辛い想いを乗り越えて、それぞれの世界を守り、戦い抜いてきたことも……》

 

 やっぱり、目の前に立つホログラムのロゼッタは―――

 『本物』の、キュアロゼッタ―――四葉ありすちゃんなんだ―――

 

 たぶん、誰も信じてくれないかも……こんな重大な事実。

 アニメの話だ、マンガの話だ、作り話だって、笑われて終わり。でも、私は知ってしまった。

 

 フィクションを超えた先にある、画面の向こうの世界が、現実として存在したことを。

 

 『アニメが、アニメじゃなかった』ことを―――

 

《ねぇロゼッタ、どういうこと?他の世界からやってきたプリキュアって?プリキュアのみんなは、16年前に知らないどこかから来たって聞いたけど……?》

 

 たしか、メモリアは初めて会った時も、51人のプリキュアたちは『どこかからかやってきた』としか言っていない。ロゼッタにこう訊ねるということは、メモリアは本当にロゼッタ達の『出自』を知らなかったのかも。

 

《あら?ブラックからお伺いしませんでしたの?ワタシたちは、サーバー王国とは違う別の世界……そうですね、リアルワールドに似た世界から、サーバー王国に来たのです》

《ええええ~!?!?じゃあ、みんなって……にんげんさんだったの!?……てっきり、あたし達と同じで、アプリアンだと思ってたのに……》

 

 私にとっては当然なんだけど、メモリアからすれば大いに驚くことだったのだろう。

 同時に、この言葉から『メモリアが人間じゃない』ことも確定したことになる。メモリアは自分のことを『アプリアン』って言った。『ネットの中の生命体』っていうと、わりとアニメとかにも多い設定だから、たぶんそんな感じ、なのかな。

 

《……ねぇロゼッタ……あの日、みんなに何があったの……?クイーンはいったい、どこに行ったの?……プリキュアのみんなのこともそうだけど、知らないことが多すぎて、あたし……》

 

 メモリアが不安げな表情でロゼッタにたずねた。最初にメモリアが説明したことのところどころに『穴』があったのは、この子が『そもそも知らなかったから』、なんだろう。知らない事への不安、私にもわかる。

 

「私も、知りたいことがたくさんある……!プリキュアのみんなが、サーバー王国に来た理由とか……いろいろ……!」

 

 知りたいのは、私も同じ。メモリアよりも『事態の中心』に近いところにいたかもしれないロゼッタからなら、詳しい話を聞けるかもしれないという期待があった。

 

《かしこまりましたわ……少し長くなりますが、まずはワタシたちがサーバー王国を訪れることになった理由から、お話致しましょうか……》

 

 そうして、スマホの中のロゼッタは、遠くを見るように語り始めた―――

 

 ―――――――――

 

 NPC CURE-ROSETTA

 

 ―――――――――

 

 16年前―――ワタシたちはそれぞれ、元の世界での戦いを終えて、平穏な日々を過ごしていました。

 そんなある日……ワタシたちは、遠い世界の向こう側―――サーバー王国から、ひとつのメッセージを受け取ったのです。

 

 ―――私達の国を救ってください……伝説の戦士、プリキュアの皆さん―――

 

 ワタシ達は皆、迷いはしませんでした。

 助けを求める声を無碍にすることは、プリキュアの恥でございますから。

 マナちゃんたちと一緒に、ワタシはサーバー王国に渡る決意をしました。

 幸いワタシたちの世界には、キングジコチューが空けた時空の穴が残っていたので、それを介してサーバー王国に渡ることができたのです。

 

 そして、サーバー王国に渡ったワタシたちは、そこで初めて、『他の世界のプリキュア』の皆さんと出会ったのです―――

 

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 あれ―――?

 

 ロゼッタが話したことに、一つだけ違和感があった。

 ロゼッタは、サーバー王国に渡った時、『はじめて』、『他の世界のプリキュア』と出会った、と言った。

 『他の世界』というのは、私の認識からすれば『他の作品』ということになるのだろう。でも、そうなると―――

 

 『プリキュアオールスターズ』は、どう説明するの?

 

 たくさんのプリキュアたちが協力して、強大な敵に立ち向かう夢の映画。

 これがきっかけで、作品の枠をまたいでプリキュアたちに友情が生まれるのを、私は何度も見てきた。

 

 プリキュアの友情に、『作品の枠』なんか関係ない。プリキュアは、みんな友達で、親友同士―――それが私の認識だった。

 なのに、16年前に、他の世界のプリキュアにはじめて会ったというロゼッタ。

 これは検証する必要がありそうだけど……

 

《ワタシたちは、プログラムクイーンにお会いして、お話をお伺いしました。サーバー王国が理不尽な侵略を受けていることを知ったワタシたちは、力を合わせて、この国をお守りすることを決意したのですわ》

 

 ロゼッタの話はまだ続いている。私はそちらに耳を傾けることにして、『オールスターズ』の件は頭の片すみに置いてしまった。

 ……それが、当のプリキュアたちにも隠されていた『とある真実』のカギであることを、その時の私は、知るはずもなかったのだから―――

 

《……激しい戦いの末、ワタシたちは一度は、ジャークウェブの侵略を退けることができました。しかし、その戦いの余波によって、この世界のインターネットに多大な被害が生じてしまい、世界中を大混乱に陥れてしまったのですわ……》

「まさか……16年前に起きた『アイ・クライシス』の原因って……プリキュアとジャークウェブの戦いだったってこと……?」

《はい……この世界の方々には、いくらお詫びをしても赦してもらえないかもしれませんが……》

 

 これまた、驚愕の事実だった。インターネットが死滅した原因が、サーバー王国の戦いだったなんて……

 

《贖罪も兼ねて、ワタシたちは傷ついたサーバー王国の復興をお手伝いすることに致しました。それに、ジャークウェブが再度この国を襲わないとも限りませんでした。国の皆様のお願いもあり、ワタシたちは国の復興後も、この国に留まることにしたのです》

「それから16年の間……みんなずっとサーバー王国にいたの?」

《ええ。……ただ、サーバー王国に来てから、ワタシたちの変身が解けなくなってしまって、ランスちゃんたちの声も聞こえなくなってしまったのです。ですから16年間、ずっとこのままなのですわ。体も成長しなくなってしまったみたいで……ですのでワタシ、こう見えても実は今年でさんj「わぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!!?!?!?!??!!!」》

 

 え、え~と、画面の前の皆さん、突然ごめんなさい!!

 今、あやうく重大な放送事故になりかけたんですがッッ!?!?

 決して聞こえちゃいけないセリフを、四葉ありすちゃん(永遠の中学2年生っ!!)が言いかけた気がするんですがッッッッ!?!?!?

 

 お、落ち着け、落ち着くんだ東堂りんく、深呼吸をするんだ……

 すぅ~……、はぁ~…………。

 ごほん―――……この画面を見ていらっしゃる皆さん、何か聞きました?

 何か見えました?

 ログに何か残ってますか?

 

 ……ですよねー。

 何も聞こえてませんよねー。

 何も見えてませんよねー。

 あなたのログには何もないですよねー。 

 あなたは何も聞かなかった。私も何も聞かなかった。いいね?

 

《どしたのりんく?》

《一体どなたとお話していらっしゃるのですか?》

 

 無邪気な顔して、メモリアとロゼッタが言ってくる。

 

「う、ううん……なんでもない……なんでもないけど、トシのことはいいから……私を含めた全世界ウン億人のキュアロゼッタファンが立ち直れないダメージ受けるから……ッ」

《??……かしこまりましたわ》

 

 首をかしげたロゼッタは、話を続けた。

 

 ―――――――――

 

 NPC CURE-ROSETTA

 

 ―――――――――

 

 ……ワタシたちの姿が変わらなくなってしまったのは、ワタシたちもまた、『アプリアン』になってしまったからだと、プログラムクイーンはおっしゃいました。

 それと、戦いによって、ワタシたちをサーバー王国に召喚した『システマスゲート』も破壊されてしまい、元の世界に戻ることもできなくなってしまったのです……

 クイーンは、必ず元の世界に戻れるように尽力すると仰り、サーバー王国の皆様も、システマスゲートの復元に着手いたしましたけど、なにぶん、ゲートは王国の中でも特に古い史跡だったらしく、復元は困難を極めていましたの。

 ワタシたちも、ただ待つだけでなく、ワタシたちに出来ることをしようと、王国の復興後も、ワタシたちはお手伝いを続けましたわ。

 

 お店を開いたり、学校の先生をしたり、スポーツを教えたり、文化を広めたり……51人それぞれが、それぞれに出来ることで、王国をお助けしていましたの。

 

 そして時が経って―――2年ほど前の、ある日のことでした。『プリキュアになりたい』と、4人のアプリアンたちが、お城の門を敲いてきたのは―――

 

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《もしかして、それがメモリア?》

「ええ♪プリキュアに憧れて、自分たちもその高みへと昇りたいと……守られる側でなく、守る側になりたいと……『検索』のアプリアン・サーチ、『音楽』のアプリアン・リカバー、『辞書』のアプリアン・データ、そして……」

 

 優しい視線を、ロゼッタはあたしに向けてきた。

 

「……『撮影』のアプリアン……メモリア」

 

 なんか、懐かしい。あれから、2年しか経ってないのに。

 4人で一緒に、メインサーバーキャッスルに行って、はじめてクイーンに謁見したあの日から。

 そう感じるのは―――もう、あの頃には戻れないから、なのかな―――……

 

「あたし、小さいころから、王国のみんなに慕われてるプリキュアのみんなが、すっごく好きだったの。強くて、カッコよくって、かわいくって……いつ頃からかは忘れちゃったけど、あたしも『プリキュアになりたい』って、思うようになったの。だから、データたち3人を誘って、お城にお願いに行ったの……!」

 

 お父さんとお母さんからは反対された。『プリキュアなんてなれるわけがない。そもそも、なろうと思ってなるものじゃない。あの子たちと自分たちは違うんだ』って。でも、あたしはあきらめきれなかった。3人の両親を説得して外堀を埋めて、最後は4人で、あたしの両親に必死で頼み込んだ。本当に、データたちには今でも感謝してる。

 

 結局、お父さんはなんとか折れてくれたけど、お母さんは最後まで反対したままだった。『女の子が、無理にでも強くなろうとしなくてもいい』って。

 でも、違うと思うんだ。あたしは、『強くなりたい』からとか、『誰かをやっつけたい』とか、『戦いたいから』プリキュアになりたかったわけじゃない。

 

 あたしがプリキュアになりたかったのは―――

 

 あれ?

 

 あたし……どうしてプリキュアになりたいって、思ったんだっけ……?

 ただ、単純に、好きだから、あこがれたから―――それだけじゃなかったはず、なんだけど――― 

 

「ちなみにこれがその頃のメモリアですわ♪」

「え( ゚Д゚)」

 

 ロゼッタがどこからか、画像ファイルを取り出してきて、考えゴトはそこで中断されてしまった。

 

《うそ!?これがメモリア~!?今と全然違う!?『スイプリ』のハミィみたい!完全にネコじゃん!?》 

「うぅ……ロゼッタぁ~、どうして見せちゃうの~!?」

「あら?せっかくのお写真ですのに。カワイイじゃありませんか♪」

 

 そう、今のあたしの『にんげんさん』にそっくりなこの姿は、プリキュアとしての―――キュアメモリアとしての姿。

 生まれてからの本当の姿は、リアルワールドで『ネコ』と呼ばれてる生き物にそっくりだった。

 りんくには見てほしくなかったんだけどなぁ……

 

「ともかく……こんなことは初めてでしたので、クイーンとワタシたちプリキュア全員で会議を重ねて、その結果、4人それぞれに1人ずつ、プリキュアが2年間、マンツーマンで修行を積ませて、メモリア達4人がその修行を途中で投げ出すことなく、諦めることなく見事完遂した暁には、『見習い』という立場ではありますけど、『プリキュア』の称号を与える……というコトになりましたの」

《2年間、プリキュアとマンツーマン……嬉しいようなキツそうなような……》

「そりゃぁ実際キツかったよ。“せんせい”って、頭の中までパンチとキックのことしかないもんだから、特訓、特訓、また特訓……寝る頃には筋肉痛で体中がバッキバキ!……なんてのがずっと続いてたんだから……思い出しただけで痛みがぶり返してくるみたいで……ぞくぞくっ」

《そう言えばメモリアの“せんせい”ってキュアブラックなんだっけ……あぁ~……なんとなくわかる……》

 

 りんくは遠い目をしながらうなづいた。りんくも、『ぶるーれい』を見て、キュアブラックのことを知ってるから、わかってくれてるんだろうな。

 ……そうだ!あとで『ぶるーれい』見せてもーらおっと。記録映像なら、“せんせい”にいつでも会えるから―――

 

「……データはキュアホワイトに、リカバーはキュアハニーに、サーチはキュアダイヤモンドに、それぞれ託されましたわ。それぞれが、それぞれの個性や長所を活かして、大切なモノを守れるプリキュアになれるように……」

 

 それぞれが、それぞれの“せんせい”に教わって、2年の月日はあっという間に過ぎていった。そして、3か月前―――

 

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《4人とも、2年間の修行を見事やり遂げ、クイーンから『プリキュア』の称号を与えられ、まずは見習いからスタートすることになったのですわ》

《えっへん!》

 

 ドヤ顔のメモリア。でも、私は素直に褒めてあげたいって思う。

 

「すごいんだね、メモリア……」

《え……?》

「だって、夢、かなえたんだもん……『プリキュアになりたい』って、本気で頑張って……私、プリキュアになりたいって思ってたけど、結局なれなかったし、ね」

 

 そう、この子は憧れを自分のモノにして、こうして今、ここにいる。やっぱりメモリアは、私の理想だったんだ。

 指先でメモリアの頭をなでてあげようとしても、あっさりとすり抜けちゃう。理想ってのは、触れられないモノなんだなぁ……

 

《……そして、プリキュアになった証として、クイーンから4人に与えられたのが、その胸にかがやく、“イーネドライブ”です。これの力で、4人はプリキュアの姿に変身しているのですわ》

 

 なるほど、それが変身アイテムだったワケね。私はメモリアの胸の真ん中にくっついている、大きなハート型の物体を見つめた。

 『スイプリ』のキュアモジューレに形が似てるけど、アップで見ると何ともメカメカしいというか、プリキュアっぽくないというか。中の基板が透けて見えていて、いかにも機械、といった印象だ。

 

《イーネドライブは、キュアネットに存在するあらゆる感情を帯びたコメントを拾い上げて、集約する能力を持っています。特に、『正』のコメントを吸収して、“イーネルギー”に変換することができるのです》

 

 だからあの時メモリアは、みんなの応援コメントを受け取って、パワーアップしたんだ……『みんなの応援が力になる』って、なんかロマンがあってステキ!

 それとまた、聞いたことのない言葉が出てくる。「ねぇ、イーネルギーって?」と、私はロゼッタにたずねた。

 

《このキュアネットの中でやりとりされる、楽しみや喜び、感動といった『正』の感情を帯びたコメントが発する、ネットワークエネルギーの一種ですわ。メモリア達は、イーネルギーを力と成して戦うのです。逆にジャークウェブが司り、バグッチャーが力とするのが“ワルイネルギー”……荒らしや暴言、誹謗中傷、犯罪予告や詐欺行為……それらの『負』の感情を帯びたコメントがそれらを発するのですわ》

 

 なんと単純明快な定義!私は感動した。“『いいね!』ルギー”と“『わるいね!』ルギー”ですね。ありがとうございます、ロゼッタ先生!

 

《……イーネドライブを与えられた4人は、この後に正式なプリキュアになるための試練を行う予定だったのですが―――――》

 

 そこでロゼッタは、表情を曇らせた。メモリアも、同様に。

 

《……事件は、あの夜起きたのですわ》

 

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   NPC CURE-ROSETTA

 

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 あの夜、夜襲の報を受けた時には、既に国中に戦火が広がっていました……

 ワタシたちはチームごとに連絡を取りながら戦っていたのですが、ひとり、またひとりと連絡の取れなくなるプリキュアが出てきて……

 

 手勢から、ジャークウェブの再来だということはすぐにわかったのですが、前回の彼らとは異なる、巧みな攻め手を見せておりましたの……

 ついに、メインサーバーキャッスルに敵の手勢が迫ったと知ると、事態はより一層切迫しましたわ。

 

 ワタシたち『ドキドキ!プリキュア』は、キュアハートにお城に向かってもらい、残ったメンバーで戦線を維持しようとしましたが……

 クイーンの近衛を務めるキュアエコーからの『クイーンがロックゲートウォールに避難された』という報を最後に、他のプリキュアたちとの連絡が途絶え……

 

 そして、ワタシたちも……ついに力尽きてしまったのですわ……―――

 

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「そんな……」

 

 プリキュアが負けた―――事実としては受け止めていたけれど、歯噛みしながら語るロゼッタの姿を見て、そのことがプリキュアたちの中で苦い経験として残っていることがわかる。

 無理もないよね……守るべきものを守れなかったのは、プリキュアにとって最大級の屈辱だろうから―――

 

《クイーンは、ロックゲートウォールの中にいるの!?》

《それは間違いないでしょう……もっとも、キュアエコーとの連絡は、それ以降とれなくなってしまいましたけど……》

「……ロックゲートウォールって?」

 

 次々と知らない単語が出てきて混乱する。なんか、プリキュアの第1話か2話を見ながら、世界観を勉強してる、そんな気分。

 

《メインサーバーキャッスルの地下奥深くにある、絶対守護聖域ですわ。何十、何百にも展開されたスーパーファイヤーウォールに守られた、緊急避難用シェルター……あそこなら、いかにジャークウェブといえど、簡単には侵入できないはずですわ》

《もっとも……一度入っちゃったら、簡単には出られないようにもなってるけど……まさか!?》

 

 ロゼッタは、心配げな表情でうなづいた。

 

《ええ……今もクイーンは、封印されたサーバー王国の、ロックゲートウォールの中で、助けを待ち続けているはずですわ……》

《そんなぁ……クイーン……》

 

 メモリアにとって、ブラックと同じくらいに、クイーンは尊敬に値する人なのだろう。クイーンのことを想うメモリアの目は、ブラックのことを“せんせい”って呼ぶ時の目と同じに見えるから。

 

《この度のジャークウェブの侵攻……これはワタシの個人的な推測なのですが、サーバー王国の中に、手引きをした者がいる可能性がありますわ……そうでなければ、あそこまでの電撃戦が可能であるはずがありませんもの……》

《それ、たぶん正解だよ……》

《まぁ……!?》

 

 その時、メモリアの表情が険しく、そして苛烈に変わった。

 

《あたし……お城で会ったの……まるでプリキュアみたいな姿をした、ふたりの女の子に……キュアウイルスとキュアハック……ふたりは……“バグキュア”って言ってた……サーバー王国に恨みがあるってことも……王国に、裏切られたって……!》

《……初耳、ですわね……でも、その2人がサーバー王国の住人で、ジャークウェブに与したという可能性は、高いかもしれませんわね……》

 

 思案するロゼッタと、悔しさをにじませるメモリア。私が思っていたよりも、サーバー王国にまつわる出来事は、根が深そうだ。

 

《でも、クイーンが無事なら、まだ王国を元通りに出来る可能性が残ってるよね!?》

《そうですわね……ですが、ワタシはジャークウェブが、クイーンをあえて無事でいさせた、と思うのです》

「……どういうこと?」

《サーバー王国のすべてを司るクイーンの身に何か起これば、ワタシたちプリキュアも、当然無事ではすみません。最悪、消滅してしまう可能性もあります……しかし、ジャークウェブはワタシたちをキュアチップに変え、バグッチャーの一部として悪用した……これには、“そうせざるをえない理由がある”と、ワタシは思うのです》

「プリキュアたちが完全に消えちゃったら困る理由が、ジャークウェブにあるってこと?」

《そのことでひとつ、聞いたことがあります……ワタシたちがキュアチップに変えられ、ジャークウェブに持ち去られた時に、彼らが話しているのを聞いたのです。『プリキュアには、“フォースウォール”を突破する力がある』、と……》

「……フォースウォール……?」

《リアルワールドとキュアネットを隔てる、次元の壁のことですわ。本来、如何なる方法でも突破は不可能と云われておりますが……》

 

 フォースって、確か『四つ目』とか、そういう意味があるって、英語の授業で習ったような。

 四の壁……四つ目の壁………………あれ、それって!?この間、脚本の表現技法の本で読んだことがある!

 

「それって……『第四の壁』のコト!?」

《なにソレ?》

「う~ん、簡単に言えば、『現実』と『アニメ』の間にあるカベのこと、かな。この世界とネットの間の壁っていうのも、なんかナットクかも」

 

 ホントは、もっと詳しく説明する必要があるだろうけど、そうなると話が大幅に横道にそれちゃうから、出来る限りわかりやすくして、私はメモリアに説明した。

 でも、プリキュアにそれを突破する力があって、ジャークウェブがそれを利用してバグッチャーを作ってるっていうことは―――

 

「まさか……ジャークウェブの狙いって!?」

 

 ロゼッタは私の推論を読んでくれたのか、頷いて言った。

 

《フォースウォールを破り……リアルワールドへ侵略の魔手を伸ばすこと……!!》

 

 背筋がぞっとした。

 今までどこか、『ネットの中の出来事』として、割り切って見てしまっていた自分がいたことに、私は初めて気が付いた。

 これは遊び半分じゃ済まされないんだ。メモリアと一緒に私も頑張らないと、この街が、この世界が―――

 私の大切な人たちにも、危険が及ぶことになるかもしれない―――

 

「メモリア……私、出来ることは何でもする……!そうしないと、この世界もどうなるかわからないもん……!」

《りんく……!》

《そうと決まれば、やることは一つ、ですわね》

 

 ロゼッタは笑顔を私に向けて、言った。

 

《これから現れるバグッチャーをすべて打ち倒して、キュアチップを……プリキュアたちを取り戻して、サーバー王国を……クイーンをお救いするのですわ♪》

 

 はは~ん、なるほど。 バグッチャーを全員倒して、プリキュアを全員取り戻すかぁ~……って、

 

「《ええええ~~~~~!?!?!?!!?》」

 

 私とメモリアは同時に驚いて絶叫した。それってつまり、アレだよね……

 

《バグッチャーって……プリキュアの力を持ってるんだよね……ってことは……》

「あと50人のプリキュア―――プリキュアオールスターズ全員と戦って、勝てって言ってるようなモンじゃん!!!」

 

 ……コレ、なんて無理ゲーですか?

 テレビシリーズとかにして見りゃ、『歴代プリキュア総登場!』とかで視聴者ウケ良さそうな企画だけど―――

 実際のコレ、事実上『毎週幹部戦』のようなモノなんじゃ……―――

 

「念のため訊くけど……その50人、12人のリーダープリキュアも入ってるんだよね……?」

《もちろん、そうなりますわね♪》

 

 ブルーム、ドリーム、ピーチ、ブロッサム、メロディ、ハッピー、ハート、ラブリー、フローラ、ミラクル、ホイップ―――

 それぞれのチームを束ねる、主人公―――リーダープリキュア。

 

 プリキュアの中でも、特に抜きんでた実力を持つ、ラスボス級の主人公が紛れ込んでるとか、それだけでも泣けてくる。うれしいけど、泣けてくる。

 テレビシリーズ50話の中で12話―――1クールがまるまるラスボス戦とかシャレにならない……。

 その12人の中の一人は―――当然―――

 

《“せんせい”……キュアブラックにも、勝たなきゃいけない……!》

 

 メモリアの師匠にして、偉大なる始まりの女の子―――キュアブラック。

 彼女をも、超えていかなきゃいけないんだ……!!

 

《もし……やり遂げることができた暁には、サーバー王国の復興のみならず、メモリアも一人前のプリキュアに……52人目のプリキュアとして、迎えることができますわね♪》

《どういうこと?》

《メモリア達には伝えていなかったのですが……メモリア達が一人前のプリキュアになる条件は、ワタシたち51人のプリキュア、全員に勝つこと……なのですわ♪》

 

 プリキュアの世界って、なんて過酷なんでしょうか……

 ロゼッタは笑って言うけれど、それって無理ゲーをメモリア達にやらせようとしたってことですよねぇ……?

 

《ま……マジで?》

《大マジ、ですわ♪プリキュアは、地球に暮らす何十億もの人々、何十兆もの生き物たちを守らねばならないのです。『たった51枚の壁』を打ち破れずに与えられるほど、『プリキュア』の称号は軽くはないのですわ》

 

 あの〜……、その『たった51枚の壁』、1枚1枚がオリハルコンか超合金で出来てそうなんですが……

 

「ね、ねぇ……ロゼッタは?ロゼッタも協力してくれるんでしょ?なんだったら、ユーザー契約して、いっしょに戦ってくれたり、なんかは……」

 

 そ、そうだよ!仲間になってくれたのなら、協力すればいいじゃん!ロゼッタがいっしょに戦ってくれるなら、どんなに心強いか……

 

《ご協力したいのはやまやまなのですが……おひとりの方がユーザー契約を結べるプリキュアは、ひとりまでと決まっていますので……それに、一度ワルイネルギーの影響を受けて、キュアチップに変えられてしまったプリキュアは、キュアネットで戦うことすら不可能なのです……》

 

 そうなると、頼れるのは自分とメモリアだけ、か……

 

《よ、よォ~し!!りんく!やってやろうじゃん!!バグッチャーを全部倒して、プリキュア全員取り戻して、国を救って、一人前のプリキュアになる!》

 

 やる気を出すのはいいんだけど、メモリア、顔が引きつってる。

 

「無理をしちゃダメだよ、メモリア。大丈夫!私だってついてるんだし、ひとりで挑戦するわけじゃないんだから、ね?」

《りんくぅ~……》

《確かに……今からあなた達が挑もうとするのは、全てのプリキュアに打ち克つという、ワタシたちプリキュアでも、誰も経験したことのない、いまだかつてなく過酷な戦い……このような戦いを、見習いであるメモリアに強いるのは心苦しいですが……おふたりで協力すれば、きっと大丈夫ですわ》

 

 ロゼッタの言う通りだ。あせらず、慎重に戦わないと。メモリアといっしょに、一歩ずつ、プリキュアたちを取り戻すんだ―――

 

《では少しでもメモリアには強くなってもらわなければなりませんね。というわけで―――えい♪》

 

 ロゼッタが指を弾くと、ネットコミューンの画面が変わり、一面の草原にメモリアが立っていた。

 

《わ!?なになに~!?》

 

 驚くメモリアの前に、物々しい音を響かせながら姿を現したのは―――

 

《せ……戦車っ!?》

 

 戦車は1台だけではなく、メモリアの左右、そして後ろからも現れ、計4台の戦車がメモリアを包囲する形になった。

 

「な……なにコレ……!?」

 

 ドン引きしている私が見ている中、戦車が四方からメモリアに十字砲火を開始した。

 

《うぎゃーっ!?容赦ない~!?こ、これってロゼッタの訓練プログラム!?》

《その通りですわ、メモリア♪》

 

 正面の戦車の天井ハッチがパカッと開いて、ロゼッタが姿を見せた。

 

《四方からの攻撃を、的確に回避、もしくはさばいてごらんなさいな♪それでは、パンツァーフォーですわ♪♪》

 

 ロゼッタの合図とともに、砲撃が再開される。容赦ないね、ありすちゃん……

 

《そうそう、メモリアだけじゃありませんよ?りんくさんもほら、タッチで回避方向をメモリアに指示してくださいな♪メモリアだけでは、いずれ限界が来てしまいますよ?》

「ふぇえぇぇぇ!?!?」

 

 こうして、私もまた、メモリアの特訓に付き合わされるハメになりましたとさ……

 

 これから私とメモリアが挑むのは、前代未聞の『プリキュア五十番勝負』―――

 それも、一回の負けも許されない、過酷なるサバイバルレース。

 すべてのプリキュアを超えて、そして、取り戻す戦いの日々が―――

 

 今ここに、幕を開けようとしていた―――

 

 

 ―――STAGE CLEAR!!

 

 RESULT:CURE CHIP No.31『CURE-ROSETTA』

 プリキュア全員救出まで:あと50人

 

 TO BE NEXT STAGE……!

 

『勇気リンリン!直球勝負!!』




 ―――りんくの『今回のプリキュア』!

りんく「今回のプリキュアはだ~れだ?」

『ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!♪』

メモリア「『ドキドキ!プリキュア』のサブリーダー、“護葉(まもりば)のロゼッタ”!属性はぽっかぽかの『太陽』!」

りんく「四葉財閥のお嬢様、四葉ありすちゃんが変身した、トランプの『クラブ』がモチーフのプリキュアだよ!」

メモリア「そんなロゼッタのキメ技は、コレ!」

『カッチカチの……ロゼッタウォール!』

メモリア「どんな攻撃も防いじゃうロゼッタウォールは、みんなを守ってくれるすっごいタテ!」

りんく「それだけじゃないよ?足場にしたり、攻撃を受け流したり、敵にぶつけて攻撃にも使えるの!」

メモリア「すっご~い!!バリアって、攻撃を防ぐだけじゃないんだ……」

りんく「道具は使い方で、どんな風にも使えるんだよ!それじゃ!」

りんく・メモリア「「ばいば~い!」」

 ―――――――――

 次回予告

りんく「今日は遠足!楽しみだなぁ~♪」

メモリア「おっきな風車がぐ~るぐる!」

りんく「風が気持ちいい~♪」

メモリア「お昼寝日和だねぇ~♪」

りんく「あ、あれ……?なんか風が強くなってない……?」

メモリア「見てりんく!あれって……!!」

りんく・メモリア「「バグッチャー!?」」

 インストール@プリキュア!『旋風の刺客!曲がった@直球勝負!?』

りんく「ピカっとキュアっとあつめてプリキュアオールスター!」

 ―――――――――

 さて、放送事故あり、中の人ネタありと、キュアロゼッタには大いに暴れて(?)いただきました。

 これを書いている最中にBS11のドキプリの再放送にてちょうどロゼッタ回をやっていたので、ロゼッタを書く上で大いに参考にさせてもらいました。

 次回からは『プリキュア五十番勝負』に突入!果たして、史上最も過酷な戦いを、見習いプリキュアとその『相棒』はどう戦い抜くのか……

 それではまた次回で!!
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