MUV-LUVALTERNATIVE外伝ー Eurofrontーifstory   作:kaenn

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単純に説明するとMUV-LUVにFAを突っ込んだSSです。
相変わらず短編ですがお付き合い下さい。


ーEurofrontーifstoryー異世界の”戦術機”

ーEurofrontーifstory

異世界の戦術機

 

第1話

来訪者

 

 

1993年某日

 

目の前で虎の子のF-5GがBETA共に蹂躙されていく。

流石に主力を欠いた3機ではこの戦線の維持は不可能だったようだ、米国もF-15やF-16を配備してくれた様だが焼け石に水だった、もう全てが遅すぎたのだ。

 

俺たちの部隊は民間人の撤退支援と言う名目の要人護送任務を受けていた。

 

何故過去形か?と言えば地下からの奇襲……いや、もういっそのこと強襲と言うべきか?

兎角、護送対象の”民間人”は最初の地面隆起と戦車級の顎門に捕らえられ全滅してしまったからだ。

指揮官クラスの人間も”民間人”と同じ車両に乗っていた為、最先任だった俺が臨時指揮官になってしまった。

 

まあ…敵うわけがない、遠くに戦術機が見えるが明らかに劣勢だ。

 

だから俺たちが偉いヒト達の…おっと、”民間人”を護送して居たんだろうがね。

 

あぁ、最後の戦車も壊されたか……生き残ったのは伝令として送ったアイツらだけか、

また英国の夜の店に行きたかったなぁ…金なら使ってないから後30回ぐらいなら余裕でいけたかなぁ…

おっ?何でお前が?とっくにくたばったはずだろ…いやいや、何で拒むんだよ?俺も其方に行きたいんだけど?……はっ?何言ってんのか聞こえねぇよ、オイ!待てよ!俺も連れてけよ!

 

ん?アレ?死後の世界って案外埃っぽいんだな?と思いながらうっすらと眼を開くと、

目の前に見たこともない”戦術機”が横たわっていた、アレ?俺BETAに喰われたんじゃないの?

周りを見渡すと俺の部隊の奴がチラホラ見える、何人かは確実に死んでいるのだろう…真っ二つや首だけ、確か前の部隊で一緒だった”ムネヤス”が言っていた”ヤツハカムラ”になっている奴がいる。

生存者も居たのだろう、同じ様にキョロキョロと周りを見渡す奴が何人か見える。

 

部隊の紅一点と言われていた怪力ゴリラも生きていた様だ、俺を見るなり文字通り飛んで来た。

 

「中尉!!大丈夫ですか!大丈夫ですよね!生きてますよね!」

 

「……お…オイ、…バカ…ヤメ……キュゥ…………。」

 

「中尉?中尉ーー!ジオ中尉ーー!!」

 

瀕死の所に女ゴリラが全力で揺さぶった為俺は息を引き取った。

 

 

 

 

 

 

 

「ってんな訳あるか!」

 

俺はベッドで目覚めると開口一番そう言ったそうだ。

意識がハッキリしたのはその10日後、紫色の髪の幼女……おっと、怪力ゴリラが俺の手を握りながら寝ていた。

 

寝ている時と飯を食っている時は可愛いんだが……まぁ食う量は化け物みたいなんだが……

まぁ、それは置いといて此処は多分病院のベッド何だろうがよく助かったな……アレ?何か忘れている様な?

 

ーガチャー

 

ぼーっとしていると不意にドアが開く

すると黒服に包まれた男が2人と青い気取った服を着たムネヤスと白い同じ様な服のムネヤスと結婚したマリア・”イカルガ”が入ってきた。

 

「あら?くたばりぞこない、寝ている可愛い幼女はべらして何したのかしらこのロリコン。」

入ってくるなり人を蔑む目を向けてくる金髪の女性と

 

「マリア?戦友に対してあんまりじゃないか?やぁジオ思ったより元気そうだね、まぁ女性の趣味は人それぞれだし気にしない方がいい。」

俺の体調を気にしながらも何処かズレた気遣いをしてくれる8歳年下の戦友

 

「何でお前らが此処に?確かニホンに帰ったんだろ、

それにそのカッコは何だ、コスプレか?

特にマリアは歳考えろよお前もう3ジ…グハッ、……何しやがる!」

 

不敵な笑みを浮かべながら俺の腹を殴ってきたマリアを睨むと

 

「あらジオどうしたのかしら?急に苦しみだすなんてまだ体調悪いんじゃないの?

あぁ…そう言えばアンタ女癖と頭は元から悪かったわね。」

 

ーピクッー

俺の右手を握っていた幼女もといオーレリアが何に反応したのか目を覚ます。

 

「ん?……………ジオ中尉……ジオ中尉!起きられたのですねー心配したんですよー。」

オーレリアは俺の手を離すと全力で俺を抱擁する、そう”全力で”

 

「いっ…痛、イタタタ痛っ…痛、リアっ辞めろ!このバカ力。俺を殺す気か!お前は!」

全身の骨が砕けたかと思う激痛とリアの薄い胸に圧迫されながら息も絶え絶えに突き放し解放されると

 

「よがった、ジオ中尉、急に動が無ぐなっだから死んだがど思っだんでずよ。」

オーレリアは顔から出る水は全て出てるんじゃないかと思うような状態で俺に縋り付く

 

「アー、本当にクズね、女を突き放した上で泣かせるなんて…ロリコンで女癖悪くて更に女を泣かす、

まさに女の敵を体現した存在ね?ジオ?」

首を傾けながら良い笑顔で俺とリアを見るマリア

辞めろ、背後の黒服が本気で銃を構え始めたじゃねぇか、

おい、ムネヤスお前も苦笑してないで止めやがれコイツを止められんのお前しかいないんだからな!

 

「まぁまぁ、マリー?僕達は何しに来たんだっけ?」

顔はいつも通りだが背筋が寒くなるような雰囲気でムネヤスがマリアを促す。

 

その言葉を聞いたマリアは見るからに狼狽え始めた。

 

あれ?こいつこんな迫力ある奴だったっけ?

そう思っていると、ようやく俺以外の人間が病室に居るのに気付いたリアは、

 

「あっ……と、失礼いたしました!私は

国連軍大西洋方面総軍第1軍特務警護部隊第7小隊所属オーレリア・ゼルファー少尉です。

お見苦しいところをお見せ致しました。」

顔から出た色んなものを拭ってから目が醒めるような綺麗な敬礼をした。

 

まぁ、袖はグチャグチャだったが………

 

「あぁ、御丁寧にありがとうございます。

僕はムネヤス・イカルガで所属は、

国連軍大西洋方面軍総軍第1軍特務警護部隊第7小隊隊長で、

階級は少佐です、これからよろしくお願いしますゼルファー少尉。」

 

「同じく大尉、マリア・S・イカルガ第7小隊副官兼医務官兼研究主任よ、よろしくお嬢さん。」

 

人員再編が有るとは知っていたがこんなに早く着任するとは思っていなかったオーレリアが、

緊張で硬くなるとジオが肩を叩きながら口を開く

 

「いつの間にか昇進しやがって、入ってきた当初は俺のが階級上だったのによぉ〜、

何だ俺やリアの上司になるのとそのカッコと関係あんのか?」

俺の横でオーレリアが失礼ですよだとか何とかいって居るのを無視してムネヤスに話しかける。

 

「さすがジオさん、感が良いですねその通りです。

まぁ…正確に言うならあの時の戦闘でジオさんと同じ戦場にいた皆さんなんです。

あと、この服は僕の実家の所為でして”武家”って言ってこちら風に言うと騎士が一番近いですかね。」

 

「まぁ良い、あんないけすかねぇバーコードオヤジやグチグチうるせぇチビなんかより

そっちの金髪女狐の方がよっぽどましだ。」

 

ジオが女狐と言うとマリアが心底嫌そうな顔で

 

「ジオ…お願いだから”女狐”は辞めて……それ以外なら大抵受け入れるから、

それだけは絶…対…嫌、次に私の事をそう言ったらどうするかわからないわよ?」

 

急にムネヤスが流れを変えようと話題を戻す

「本題に戻ろうか…実はジオさん達が見た”戦術機”に僕とマリアは心当たりがある。

正確に言えば”アレ”が何なのか僕達は知っている。」

 

その言葉を肯定するようにムネヤスの横でマリアが頷く。

 

「良いじゃねぇか…ワイバーン中隊復活か?

どうせならあいつらも呼んでやればいい、いや後で話して悔しがらせてやろう。」

 

「ジオ、盛り上がってるとこ悪いけどそれは無理よ。」

俺が興奮気味に口走るとマリアが水を差してくる。

 

「何だ?もう呼んじまってんのか?」

嫌な予感がするが敢えて考えるのを放棄してマリアに確認する。

こいつとも長い付き合いだ…答えは分かってしまっているがどうしても確認したかった。

一縷の望みをかけて敢えて聞く。

 

するとマリアは、付き合いの長い俺でさえ殆ど見たことも無い様な悲痛な顔で零すように

「…………死んだわ……ムネヤスと私とアンタ以外の元ワイバーン中隊の連中はこの間の撤退戦で皆………。」

そう呟いた。

 

「…………そうか………彼奴らは先に逝っちまったか…

何となく分かってたんだ……悪りぃが少し1人にしてくれないか?」

 

心配そうに俺を見つめるオーレリアの手をマリアが引っ張りムネヤスや黒服達も出て行った。

 

 

 

その後、俺とオーレリアはムネヤスの部下として新型戦術機の開発チームになった

部隊には凄く元気な嬢ちゃんやオーレリアとタメを張れそうな静かな女の子が居たのが驚いたが

2人とも凄い操縦技術を持っていて驚いたのだが…




ジオ・クレイドル中尉
身長176cm
36歳
第1軍特務警護部隊第7小隊所属の中尉
欧州撤退戦で指揮官が全滅した為に臨時指揮官になった男性衛士
本来は戦術機で護送にあたるはずだったが指揮官全滅の為やむなく後方で指揮官の真似事をしていた
元国連軍ワイバーン中隊の衛士で当時のcall signはワイバーン4
容姿はシン・マツナ○(髭ver)

オーレリア・ゼルファー少尉
身長138cm
16歳
某ウォーケン少佐と力比べで圧勝できる程の怪力を誇るが
得意戦術は砲撃支援
10歳の時ジオに命を救われておりその頃から大好きな一途な子
ご飯の量は化け物クラスで料理は得意
容姿イメージはリィンフォー○ツヴァイ

斑鳩 宗康
斑鳩家次男
173cm
28歳
人を救いたいとの想いから日本を出てヨーロッパに渡る。
元ワイバーン中隊衛士でcall signはワイバーン11
常に微笑みを絶やさないが怒ると手がつけられない。
特にマリアをマリーと呼ぶ時には細心の注意が必要である。

マリア・スティングレー・イカルガ
177cm
3ジ………血が滲んでいて読めない
別短編の主人公
容姿イメージは香月夕子とイルフリーデを足して2で割った感じ


3月5日誤字修正しました。

友人の指摘により
オーレリアの
「中尉!!大丈夫ですか!大丈夫ですよね!行きてますよね!」
行きて×→生きて○
に修正しました
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