タカトシはなんとか回復し、通常通りの仕事に入っていた。
シ「津田、このポスターを押さえてくれ。御堂は画びょうをくれ」
そうして手伝っていると、廊下を歩く一人の女子生徒に、タカトシの視線が釘付けだった。正式には、その女子生徒の胸だろうが。…結構揺れているし。
シ「津田、何じろじろ見ている」
そしてその(不潔な)視線は、会長にばれていた。
シ「そうか。津田はショートカットが好みか」
タ「別に、そういうわけでは…」
確かに見ていたのは違うな。
シ「ま、ショートカットのほうが、ブラ透け見放題だが」
タ「何わからんきれ方しているんですか」
…この漫才、いつまで続くのだろうか?
ポスターを貼り終え、生徒会室まで戻ると、七条先輩が呆けていた。
ハ「どうしたんです、先輩」
ア「…あ、そうか。学校のドアは自動ドアじゃないんだ」
…そこまで天然っぷりを見せなくていいです。
翌日・授業中
現在横島先生の英語の授業を受けているところである。この人が教師で大丈夫かと思ったけど、今のところ問題も起こしていないし、意外とこの人の授業は普通だった。
ただ…。
タ「zzz…」
横にいるタカトシが寝ている。
ナ「ん?」
今まで教科書に書かれていた英文を読んでいた先生が、タカトシに気が付いて読むのをやめる。
教科書を丸めたので、それで頭をたたくと思ったら、予想外の行動に出た。
その教科書を耳元へもっていく。
ナ「あっは~ん。うっふ~ん。あ、そこダメ…」
何を思ったか、喘ぎ声を出し始めた。
ケ「…先生は、何をしているんですか?」
タカトシの前にいたケンジが、横島先生にたずねる。よく勇気あるな。
ナ「いや、無○するかなって」
それが目的かよ!!
ナ「オウ、あん」
ハ「授業しろよ!!」
思わず丸めた教科書で先生を叩いていた。
ム「ねぇねぇ。スズちゃんのクラスってどこ?」
授業の後、三葉が萩村のクラスをたずねてきた。
ハ「え? 確かC組じゃなかったかな」
うん、そうだったはず。
ム「ありがとー」
そう言って、教室を飛び出ていった。
放課後、萩村に三葉が何しに来たかと聞いてみたら。
ス「私に問題出してきたわよ。でも答えをわかっていなかったりしたけどね」
…それでよく問題をだそうと思ったな。
この日の生徒会の仕事は書類仕事だけなので、俺たちは目の前にある紙の束に何かを書いたりしていく。
タ「すみません、ちょっとトイレに行ってきます…」
シ「あぁ」
タカトシが腹を押さえながら生徒会室を出る。
ハ「腹でもこわしたかな?」
シ「はたしてそうかな」
ア「どういうこと?」
シ「巨○だったら、手があの位置にあってもおかしくない」
ア「たまっていたのね」
ス「ありえねーよ」
関係ない話だが、萩村が会長たちに突っ込むのをはじめてみたような気がする。
翌日
タ「いやー。弁当に入っていた魚が当たったようで…」
ハ「それじゃあ腹下すな。というか熱をよく通せよ」
生徒会室に向かって歩いている俺とタカトシ。
中に入ると、会長が、自身の胸を触っていた。というよりもんでいた。
タ・ハ「「………………」」
シ「ハッ!!」
会長も俺たちに気が付いたようだ。
シ「こ、これは…」
さぁなんて言うのか?
シ「欲求不満なだけだ!!」
タ「その言い訳ダメだろ」
というより、逆効果な気がする。
ハ「おや?」
ふと窓際にぶら下がる異物を発見してみる。それはテルテル坊主だった。
シ「明日はプール開きなんだ。最近暑いからちょうどいいが、明日の降水確率は40%と聞いて不安でな」
ハ「水泳、楽しみなんですか?」
シ「い、いや、みんながな!!」
あわてて否定しても否定しきれない気がする。
コンコン
ラ「失礼します、畑です」
入ってきたのは畑さんだった。
ラ「約束通り、明日の水泳の授業は撮影行いますので」
シ「えっ!?」
タ・ハ「「撮影?」」
ラ「まさかお忘れじゃないですよね」
シ「い、いや、あの時は寝ぼけていて…!!」
ラ「もう準備と告知はしておりますので。ではまた明日」
パタン
ピュー。ごそごそ
見るとテルテル坊主がさかさまになっていた。
ちなみに翌日の天気は快晴。絶好の水泳日和になった。
ム「あれ、会長じゃない?」
休み時間に、プールのほうを見てみると会長がスタート台に立って飛び込み姿勢になっていた。
タ「会長、大丈夫かな?」
ハ「いや、大丈夫じゃないと思う」
ム「え?会長って泳げないの?」
三葉が疑問に思う。そうか、知らないからそう思っちゃうよな。
タ「いや、会長って、高いところダメなんだよ」
ム「あぁ。あそこって結構高く見えるよね」
よく見ればぶるぶる体が震えていた。
放課後、生徒会室に畑さんが来た。ちなみに会長と七条先輩はぐったりしている。
ラ「男子の写真もほしいから、今度はあなた方の授業にもお邪魔するわね」
タ「はい」
ス「あの、私は?」
萩村が自分を指差しながら畑さんに聞く。
ラ「最近世間の風当たりが強くてね」
ス「ガーン」
…どんまい。
ラ「ちなみに同様の理由で、御堂君も写真に収めないから。無修正ってクレームが来るから」
ハ「なっ!?」
…これには落ち込む。
タ「どんまい」
ある日のこと。
タ「寝過ごしたー!!」
ここは津田家。タカトシは寝坊していて今着替えている。というか、俺が起こしに来なかったら遅刻していただろう。
コ「まだ時間あるよ」
タ「生徒会の仕事があるんだよ!」
ハ「お前が早く起きればいいだけの話だろう」
というより、俺はあと何回こいつの目覚ましを務めればいいのだろうか?
タ「朝はパンだけでいいや」
コ「待ってタカ兄!!」
いきなり大声を上げるコトミに、動きを止めてしまう。
コ「男がパンを咥えて登校って邪道じゃない」
タ「いや、急いでいるんだけど」
とりあえず、コトミの言うことは無視して学校へ行こう。
ちなみになんとか遅れずに済むことができたが、会長以下3名はすでに集合しており、冷たい目で見られた。…タカトシのせいだ。
そして放課後。
シ「アリア、相談とはなんだ、改まって」
七条先輩が、俺たちに相談したいことがあると言ってきた。ちなみに萩村は寝ている。
ア「実は…この学園に、気になる子がいるの」
これは衝撃だった。
シ「待て、アリア!校則でも、校内恋愛は禁止だと…!」
タ「会長、校内恋愛は禁止ですけど、場所をわきまえれば問題にはならないのでは…」
タカトシが会長に耳打ちをする。ナイスフォローだ。
シ「津田よ」
今のに何か問題があったのか?
シ「私は耳が性感帯なのだ。耳元で話さないでくれ」
…そっちか。
タカトシは教科書を丸めて会長の耳元へ持って行って話し始めた。それを見た七条先輩に疑問視されていたが。
ア「でも、なかなか私の気持ちに気づいてくれないの」
シ「それならば、攻め方を変えてみたらどうだ。押してダメなら押し倒せということわざもあるし」
ハ「会長、それを言うなら引いてみろです」
思わず口にだしてしまった。
シ「おう、私としたことがうっかり間違えてしまった」
…本当にうっかりなのか?
タ「とりあえず、名前とクラスは?」
ア「名前は知らない。クラスも、所属していないし」
シ「?どんな奴だ」
ア「毛深いよ」
シ・ハ・タ「「「何が!?」」」
結局、それは学園に紛れ込んできた野良猫だった。
シ「ありがとう、津田、御堂」
タ「何がです?」
シ「私はこの通り石頭だからな。私一人では、アリアにダメだというしかできなかっただろう」
会長にこうしてほめられるとうれしく思う。やっぱりその組織の長にほめられるというのは今後の自信にもつながるのだ。
シ「これからも、その柔軟な○頭を使って支えてほしい!」
ハ「その言葉がなければきれいにまとまったのに…」
つーか○頭ってなんだ?
翌日
コ「寝過ごしたー!!」
また津田家では寝過ごしが起こっていた。ただし今度はコトミである。
タ「まだ時間あるぞ」
確かにこの時間ならば中学校はまだ間に合うだろう。
コ「今日は日直なんだよ!!」
そういうことか。
コ「よし、こうなったら、私もパンを咥えて登校しよう!」
…それはいいのだが、コッペパンを咥えていくのか?
タカトシside
今日は、期末試験1週間前である。
タ「テスト勉強、どう?」
ケ「俺全然やってないよー。困った」
ケンジと来週からの試験の話をしていた。しかし、この会話をすると落ち着く自分がいる。
もし生徒会室なら。
シ『来週からの試験はどうだ?』
ス『余裕です』
ア『ばっちりよ』
ハ『問題ないです』
だっただろうし。
タカトシside out
スズside
ス「あ、御堂」
廊下で御堂と会った。
ハ「どうしたの?」
ス「いや、生徒会慣れたかなって」
ハ「おかげさまでな。ただタカトシをのぞいて女の子ばかりだから、会話についていけなかったりするけど」
ス「ふーん。外見は女子っぽいのに」
ハ「…お前、そんなこと言うのか」
まぁ男子からしたらあの空気は慣れないのかもしれない。ただ…。
ア「夏になると、ブラ暑苦しいよね」
シ「そうだな」
ス(この会話に私はついていけない…)
スズside out
廊下を歩いていると、資料室から横島先生の助けを呼ぶ声がした。タカトシに資料室の整理を頼んでいたはずだが、どうしたのだろうか?
ハ「どうしたんですか、横島先生?」
ナ「いや、津田に資料室の整理を頼んだら、ここに私を閉じ込めやがって」
忌々しげに語る横島先生。
ハ「なんで閉じ込められたんですか?」
ナ「悪ふざけして、資料室の鍵を閉めただけじゃん。雰囲気出そうと思ってさ。…ハァハァ」
当時のことを思い出してか、息を荒げ始める。
ガラガラガラ、ピシャッ
カツカツカツ
ナ「ってちょっと!また私を閉じ込めるなんて何するのさ!というよりここから出してー!!」
聞こえない聞こえない…。
ア「あ、御堂君」。悪いんだけど、これ運んでくれる?」
七条先輩が、持っていたものを俺に頼んできた。断る理由もないので請け負う。
ア「そういえばこんな伝説知ってる?中庭に生えている木の下で告白すると、恋が叶うって」
ハ「へー」
ロマンチックな伝説だな。でも現実的な考察をすると、あの木の下に呼び出した時点で、もう告白しますって言ってるようなもんだよな―うん?
もう一つ、現実的な問題がでてきた。
ハ「ここって、去年まで女子高でしたよね」
ア「そうだよ」
ハ「…まぁいいや」
ちなみにどうでもいいことだが、横島先生はあとで助けられたらしい。横島先生は俺たちが悪いということをわめいていたそうだが、理由を聞いた途端に横島先生が悪いと判断したらしく、同情するものは一人もいなかったとか。
生徒会室に戻ると、会長が俺たちに本日の議題を話し始めた。
シ「桜才学園のホームページに、生徒会コーナーを設けることになったのだが、それを生徒会がつくることになった」
タ「へー」
まぁ生徒会の内容を生徒会が作るのは妥当かもしれない。
シ「今日ほど信頼という言葉を重く感じた日はない…」
ハ「もしかしなくても、パソコン初心者ですか?」
会長の意外な弱点がわかった。
とりあえず、タカトシと俺と萩村がレイアウトなどの準備をして、文字を打つのは会長ということになった。
シ「触った途端爆発とかしないか!?」
ハ「そんなパソコンありえません」
爆弾じゃないんだから。あと爆発するものもないし。
タ「星って打って、変換すると☆が出てきますよ」
シ「どれどれ」
タ「あ、このボタンです」
シ「おー!!これはすごい。ならば…」
初めてパソコンを触った子供のような反応をする会長。
シ「津田」
タ「はい?」
シ「○○○と打っても、米印が出ない」
タ「出るわけないだろう」
出たらすごい。…一応単語登録すればできるかもしれないが。
翌日
シ「これを見ろ!!」
と言ってできたホームページを見せてくれたのだが。
ア「頑張っちゃった」
あんたが元凶か!?
そのホームページはまるでアダルトサイトのようになっていた。
タ「これはダメだろ!!」
ハ「生徒会コーナー、閉鎖されるな」
この数時間後、生徒会コーナーは閉鎖されてしまった。