皆様、このような作品を読んでいただき、ありがとうございます。これからも、本作品をよろしくお願いします。
会長とタカトシとで校内を歩いていると、『せい!!』という声や『やぁ!!』という声が聞こえてきた。場所は柔道場からだった。
シ「何部だろうか?」
ハ「柔道部ですね」
シ「そうか…」
タ「気になるんですか?」
シ「うん。寝技が48もあるんだろ?」
ハ「それ、まだ引きずっていたんだ」
というか寝技違いだと思う。
ム「あれ、タカトシ君?」
声がしたので見てみると、三葉がいた。
ム「あ、ハルカ君に会長も」
タ「練習中だったの?」
ム「うん。ちょっと水飲みに来たんだ」
シ「のぞいてもいいか?」
ム「もちろんですよ」
というわけで、柔道部の練習風景を見学することになった。
「せい!!」
「とぅ!!」
柔道部の部員(といっても三葉を除けば4人だが)が、練習に打ち込んでいた。
シ「みんな精が出るな」
ム「はい!」
確かに、みんな頑張って練習に打ち込んでいる。
ハ「大会とか出るの?」
ム「もちろん!!」
それはいいことだな。大会出場という目標を持つことでさらに積極的になれるだろう。
ム「大会に出て優勝して名をあげて、皆でオリンピックにでて金を取ろうと誓い合っています」
…それはスケールでかくないか?
シ「すばらしい団結力だな」
ム「それほどでもないですよ~」
まぁその団結力はいい。ただ一つ思うところがあった。
ハ(みんな同じ階級だよなぁ)
みんなで金を取るというより、金を取りあうになりそうだと思った。
部員がほふく前進みたいなことを行っていた。
ム「これは腹這いって言って、腹を地につけて手足で移動するトレーニングです」
…見たところ足を使っているようには見えないのだが、実は使っているのだろうか?
ハ「結構きつそうですね」
見た感じ普通にやっているが、実際きついのだろう。汗を流している。
シ「あぁ。津田や御堂がやったら、摩擦の刺激によってイッてしまうな」
…どう反応すればいいんだ?
タ「そういうことは言ってない」
…タカトシの額に米印が浮かんでいた。
今度はでんぐり返しのようなことを行っていた。ただし背中を思いっきり打ち付けていた。
ム「これは受け身の練習です」
ハ「痛くないのか?」
ム「別に痛くないよ」
考えてみたら、投げられたときに衝撃を少なくするために受け身を取るんだったな。
シ「攻めは?」
ハ・タ・ム「「「は?」」」
シ「受けがあるなら攻めがあるだろう!」
…何言っているんだ、この人。
今度は地面で組み合っていた。
ム「これは寝技の練習です」
シ「違うな」
タ「え?」
シ「寝技とは、こうだ!」
…あまり変わらないような気がする。ただ角度が違うか。
シ「そして、耳元に息を吹きかけると、効果抜群だぞ」
ム「なるほど!」
ハ「感銘受けるなよ!!」
というよりなんの寝技だ!!
柔道部員(以下柔)「ところで、津田君って君?」
さきほどまで会長の寝技?をかけられていた柔道部員(柔道着に中里という名前が書いてある)が、タカトシを指差して聞いてきた。
タ「う、うん」
柔「ムツミがことあるごとに君の話するからさ」
ム「ッ!い、いやだなぁ。タカトシ君は、部設立に協力してくれたから、感謝しているだけだよ。気にしないでね」
いや、プロレス技をかけられているのに気にしないでは無理だと思う。というか離してあげようよ。
翌日
生徒会室には、横島先生がいた。
ナ「この間、妹の息子に九九を教えてあげたの」
シ「先生の甥っ子さんていくつですか?」
ナ「今年小学校に入学したの。だからちょうどいいと思ってさ」
ハ「へぇ…」
ナ「いんいちが1、いんにが2…」
おぉ。この人が普通に教えていた―ちょっと待て。この人が普通に教えるはずがない!
ナ「いんしちが7、いんはちが8…」
あ、オチが読めた。
ナ「いっくーが9って言ったら張り倒されちゃって。なんでだろう?」
シ「答える価値がありません」
ハ「というより帰ってください」
タカトシと廊下を歩いているときだった。
ラ「今日は、生徒会所属ということで、学校で一番話題になっている男子生徒、津田タカトシ君と御堂ハルカ君にインタビューしたいと思います」
いきなり畑さんが現れた。
ラ「ずばり、あなたたちの好みの女性は?」
いきなりその質問かい。
タ「俺は、笑顔の素敵な女性がいいですね」
ラ「なるほど。アへ顔が素敵な娘ですね」
タ「わざとだろ」
ラ「ちなみに御堂君はどうですか?」
ハ「俺は…頑張る娘ですかね」
ラ「なるほど。夜の営みを頑張る娘ですね」
ハ「深読みするな。つーかそんなこと考えたこともないわ」
畑さんを振り切り、生徒会室に戻ってくると、会長がパソコンをカタカタやっていた。
タ「会長、パソコンの勉強ですか?」
シ「うん。だがパソコンは目が疲れるな」
長時間やっているとそうなってくる。結構勉強しているのだろう。努力家な人だ。
ス「それなら、いい方法がありますよ」
萩村が口を挿んできた。はたしてIQ180の天才少女が語る目が疲れない方法とは?
カタカタカタカタ←アイマスクしてパソコンを打つ萩村
ス「お貸ししましょうか?」
ハ「それで素人にどうしろと言うんだ?」
キーの位置がわかる人じゃなければダメだろう、これ。
終業式
シ「ヒクッ…ヒクッ…」
さっきから会長がしゃっくりしていた。
シ「これから全校集会のスピーチがあるのに、どうしよう」
ハ「何か飲み物があればいいんですが…」
ア「これはどう?」←いつか前に没収したエロ雑誌
シ「ごくり」
ハ「…まだあったのか」
結局しゃっくりは止まらなかった。
タ「息止めはどうですか?」
シ「うむ…ヒクッ…苦しいのはヒクッ…苦手だな…ヒクッ」
すると七条先輩が靴を脱ぎ始めた。
ア「死ぬ気で頑張りましょう」
ハ「この人笑顔ですごいことするな」
するとどこかから声が聞こえてきた。
「しゃっくりを止める方法はありません」
タカトシの股のあたりからくぐもった声がする。
「自然に止まるのを待つしかないですが、長時間続く場合は器質的疾患の可能性があります」
え、嘘…。
ス「あんた邪魔」
タカトシが萩村にどかされていた。どうやらタカトシの後ろで牛乳を飲みながら話していたようである。ビックリした。
シ「あ、止まった」
ア「今のはビックリだったね」
とりあえず、これで問題は解決した。
体育館にて
タ「毎度ステージに立つと、緊張しますね」
シ「そういう時は、人という字を書いて飲み込めばいいんじゃないか?」
タ「いや、それはあまり…」
シ「ならば、妹はどうだろうか?」
ア「津田君は姉のほうがいいんじゃない?」
タ「俺がなんでも突っ込むと思うなよ」
耐えろ、タカトシ。
ムツミside
生徒会長の話になったとき、ふとタカトシ君のほうを見てみた。ハルカ君は涼しい顔をして立っているけど、タカトシ君は緊張のせいか顔が赤くなっていた。
ム(かわいいなぁ)
そして今度は会長を見てみる。
ム(あれ、会長も赤くなっているけど、なんで楽しそうなんだろう…?)
ムツミside out
ハ(会長、ここで変なことしないで下さいよ…!)
会長の顔が赤くなっていることに気が付いていた。
内心、変な声を出したりしないかすごい気になっていたのだった。
いろいろあったけどなんとか始業式は終わった。
シ「う~ん、なんとかスピーチを無事に終わらせることができた」
思いっきり胸を開いて伸びをする会長。
ア「よかったねー」
七条先輩も同じように伸びをする。すると。
プチ
ア「あら、いやだ。ホック外れちゃった。このブラもうダメだなぁ」
…見れば会長はやけくそ気味に伸びをしていた。
ハ(あきらめましょう)
口の出すのも野暮だと思い、あえて出さなかった。
ア「それにしても暑いなぁ。早く帰って体洗いたい」
ス「七条先輩って潔癖ですね」
タ「でも、きれい好きはいいことだと思いますよ」
うん。それにこれだけ暑いと、汗もかなりかくし。
ア「そうだよね。○○○洗浄は素敵だよね」
…………………………。
タ「それにしても、夏休みの宿題多いですよね」
ハ「別に1週間あればいいだろう」
タ「え?」
シ「これくらいなら、5日あれば十分だ」
タ「え!?」
ア「私はおけいこがあるけど、1週間ぐらいかな?」
タ「…ちなみに萩村はどのくらい?」
萩村なら1日とか答えそうだ。
ス「もう終わらせた」
…想像以上だった。というより速い。
シ「それで夏休み中なのだが」
そういわれて、手元にある渡されたプリントを見る。
シ「夏休み中も、生徒会関係で登校してもらう日があるから注意してくれ。帰省などによる欠席等は、前もって連絡してくれ」
ハ「持ち物なんかは?」
シ「特にないな」
ス「じゃあ手ぶらでいいんですね」
シ「…いや、服は着てこい」
…何を考えたんだ?
シ「それと、海水浴があるからその日は空けといてくれ」
ハ「海水浴?」
シ「親睦を深めるための生徒会恒例イベントだ。まぁ事務的なものだし、気楽に参加してくれ」
事務的、ねぇ。
手元にはプリントのほかに、『海のしおり』と書かれた小冊子がある。とても楽しみなのだろう。
海水浴前日
コ「いいなぁ、タカ兄とハル兄は」
コトミがうらやましそうに言う。
ハ「まぁ、お前は受験生だしなぁ。仕方がないよ」
ちなみに俺は明日タカトシが寝過ごさないよう、起こす係として今日津田家に泊まる。明日は桜才学園の校門に6時集合なのだ。
タ「しっかり勉強しろよ」
コ「もう、タカ兄はだめだなぁ。やろうとしている人にやれっていうのは逆効果だよ」
やる気に水をさすんだよなぁ、あれ。
コ「○○○○のときだって自分がやろうとしているとき向こうからやってて言われると萎えるでしょう」
…そのたとえはだめだろう。
タ「恥じらいは重要だね」
海水浴は明日。楽しみにしておこう。